ゼロの奇妙な使い魔 まとめ

反省する使い魔!-1

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匿名ユーザー

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杜王町から遠く離れた町にそびえ建つ刑務所
殺風景とした建物の入り口で1人の男が刑務所の門の前で頭を下げていた。

(…ドラマとかじゃあ大抵の看守はコッチが頭下げても無関心だがマジでその通りなんだなぁ…)

コレが出所最初に音石明が純粋に思った感想だった



「確か駅は向こうだったよな…」
刑期を終え22歳となった音石は交差点を横切り、
自分と同じく刑務所に保存されていた愛用のギターをぶら下げながら過去のことを振り返った



三年前、杜王町で彼は虹村形兆が持つ弓と矢により
電気のスタンド『レッド・ホット・チリ・ペッパー』を身につけた

『レッド・ホット・チリ・ペッパー』は自分が思っている以上に成長し、
弓と矢の所有者であり、自分にスタンド能力を与えてくれた
虹村形兆を弓と矢があれば刺激的な人生が送れるかもしれないという理由で
コンセントに引きずり込み殺害した

その後、自分と同じ形兆の手によってスタンド使いとなった間田敏和を使い
承太郎を始末しようとするものの失敗に終わる


さらに『レッド・ホット・チリ・ペッパー』を成長させ監視を続けた音石は
自分のスタンドがどれだけ成長したかを確かめる為、
ある日の晩、東方仗助の家に忍び込み彼が持つ『クレイジー・ダイヤモンド』に戦いを挑んだ。
ついでに忍び込んだとき彼が思った感想は

(こいつゲーム、ヘッタくそだなぁ~おい…)

しかし、仗助の『クレイジー・ダイヤモンド』も自分が思っている以上に成長し
自分は奴を甘く見すぎてたと思い知らされる結果に終わる

考えてみりゃあ、あの時無理にでも全力で
仕掛けていりゃあ負ける事もなかったかも知れねーな…)
自分のかつての行いを後悔しながら彼は道端の自動販売機でタバコを購入し
ライターで火をつけ口に咥えながら駅を目指し再び過去振り返った


あの時、運良く仗助が億泰と康一を集めていることに感づき
スタンドを億泰のバイクのバッテリーに侵入させ
尾行しているととんでもない内容が耳に入ってきた

(オレを…見つけ出す事ができる老いぼれのスタンド使いだとォ~~~~っ!!?)

話の内容の老いぼれを始末しようと億泰の
バイクを奪い港に向かおうとしたが
その億泰が『ザ・ハンド』の能力で瞬間移動を使い、
バイクに飛び乗り追撃してきたおかげであの時は危うく死に掛けた



(コレだってそうじゃねーか…、このときは焦らずに億泰のバイクに
息を潜めて留まっておきゃあ効率良くジョセフの船に乗り込むことができたかも知れねーのによ!)

駅に到着し切符を購入し駅のホームに入り電車を待つために
椅子に座り込んだ音石はタバコの煙と一緒にため息をついた


その後、音石はSPW財団の船に乗り込む為に模型屋でラジコン飛行機を購入し
杜王港で息を潜めていたがあっさりとラジコン飛行機の移動手段を承太郎に見破られ、しょうがなく承太郎の作戦で港に残った仗助と康一の前に姿を現し彼らに正面から戦いを
挑んだ

戦いは間違いなく音石の優勢であったが仗助の策にハマリ、
『レッド・ホット・チリ・ペッパー』を海に落とされるという最悪の事態に陥り
音石明は立ったまま命を落としたものの
ギリギリの所で息を引き返し自力で船に進入した

SPW財団に変装し、ジョセフをもう少しのところで始末できたものの
億泰の予想を翻した方法によってブン殴られ
刑務所に連行され今までの苦労が全部水の泡となってしまった

「あれからもう三年経ったが随分と早いもんだなぁ~、ええおい?」

ぶら下げている一緒に刑務所を共にしたギターに
相棒のように話しかけ音石は電車がやってくるのを確認した

「刑務所での生活が楽しかったわけでもね~が…まあ,しかし反省はしたぜ
あいつらを敵に回すのだけはもう二度と御免なんだ、
帰ったら真剣にてめぇと一緒に
スーパーギタリストを目指して熱く生きようぜェッ!!」
キュウイイイイイイイン!!

周りの目も気にせず音石はギターの弦を引くと
電車の扉が開くのを確認し身を乗り出そうとしたその時!
音石の目の前に突然鏡のようなものが現れた!!

「…ッ!?な、なんだこりゃあ!?さっき見たときはこんなもん…」

すると音石は妙な違和感を感じ乗客を見ると彼らは音石に対し
「なに、チンタラしてんだ?」「早く乗れよ…」「なにしてんだろこの人?」
などのような目で訴えかけていた
(こいつらには見えていねーのか!?)
何気なくその鏡に触れてみると突然音石の体を飲み込み始めた!!
「うおおおおおっ!!?な、なんだ!新手のスタンド攻撃か!?
くそっ…レッド・ホット・チリ…だめだ!間にあわねぇッ!!」

スタンドで対応する間もなく音石明は鏡に吸い込まれていき意識を手放した







「アンタ誰?」
「ああン?」



反省する使い魔! 第一話「過去を反省する使い魔」


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