ゼロの奇妙な使い魔 まとめ

D0C-02

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―神は死んだ、我々が殺したのだ―byニーチェ

「アンタ誰?」

大統領はその声の方向に目を向けると
桃色の髪をした少女が自分を見下ろしていることに気づいた、
更に辺りを見回すと同じ服を着た少年、少女達が並んでいて、一人だけ服が違う年長者も居た事から
学生か何かだと理解した。
そして同時に新たな疑問が浮かんだ。

(誰?・・・だと)

ファニー・ヴァレンタインはアメリカ合衆国大統領であり、他の国ならともかく、
アメリカ国内で知らないものはいない筈だった、百歩譲っても学生なら先ず知っている筈である。

「ちょっと!人の話し聞いてる!?アンタの名前は!」

「・・・ファニー、ファニー・V(ヴァレンタイン)だ」

名前を聞けば誰かわかる筈だろう、と大統領は期待していたがその期待は脆くも崩れ去った。

「流石だよゼロのルイズ!サモン・サーヴァントで平民呼び出すなんてよ」
その声に応じて周りがどっと笑い出す、笑っている全員に彼女は怒鳴った。
「何よ!ちょっと間違えただけよ!!」
そのやり取りを『観て』直感的に大統領は理解した
(彼らは私を知らない!そして私の事を知らない場所まで一瞬で私を持ってきたという事!)
大統領が自分の身に起きたことを僅かに理解し始めているなか、桃色の髪の少女は年長者と話していた。

「ミスタ・コルベール!やり直しを要求します!」
「それはだめだ・ミス・ヴァリエール」
「どうしてですか!」
「君も知っての通り、使い魔召喚は神聖な儀式であると
同時に二年生に進級する為の課題でもある、やり直しは認められていないんだよ」
「ですが平民を使い魔にするなんて聞いたことありません!」
「平民でもだ、ミス・ヴァリエール」
その言葉を聞いて諦めたような顔をしながら大統領に向かっていった

「どうやら話は済んだようだな、こっちから質問してもいいかい?」
大統領は自分の疑問を晴らすべく、桃色の髪をした少女に話しかけるが、
少女は下を向いて、何かを呟きながらこちらへ向かってくる
「オイ!聞いているのか!」
「うるさいわね!緊張してるんだから黙ってなさい!」
何を・・・と言いかけたがその言葉は封じられた・・・少女からの口付けによって。

「ミスタ・コルベール、契約、終わりました」
「・・・いったい何の真似だ!それに今契約?契約とか言わなかったか!ぐっ!」
(なんだ行き成り!胸の部分が焼けるように熱くなっている!何なのだいったい!)
「お前!私の体にいったい何を・・・した!胸の部分がいきなり熱く」
「多分、アンタの体に使い魔のルーンが刻まれてる証拠よ」
「使い魔の・・・ルーンだと?」
言い終わる頃に既に胸の焼けるような痛みは引いていた、
大統領は自分の服を捲り胸を見てみると自分の胸に文字が刻まれているのを見つけた。
「ふむ・・・珍しい形のルーンだな、よし、ではルーンも確認したし皆教室に戻るぞ」
年長者がそう言うと、大統領、桃色の髪の少女を除く一同は宙に浮く。
(空を飛んでいるだと?スタンドではない、空を飛ぶスタンドがあっても、
同タイプのスタンドがあの人数分あるとは思えない)
大統領が唖然としているなか、隣にいる少女が空を飛んでいる少年達に罵声を浴びせられる。
「ルイズ、お前は歩いて帰れよな!」
「フライもレビテーションもできねえんだからよ!」
笑いながら飛んでいく彼らを見ながら、空気が気まずくなっていくのを感じた大統領だが、
同時にこれでやっと話ができるな、とも思っていた。
「どうやらそっちの“都合”は終わったらしいな、今度はこちらの番だ、
幾つかの質問に答えてもらうぞまずは・「なんなのよアンタは!!」
彼女の怒鳴り声が聞こえた瞬間大統領は悟った、どうも彼女個人の“都合”はまだ終わってないらしい。

(・・・神は死んだ・・・だれが殺した?)

そんな事を思いながら大統領、ファニー・Vは頭に手を添えた。


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