ゼロの奇妙な使い魔 まとめ

12 間抜けの居る戦場 前編

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匿名ユーザー

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 朝方から空を覆い始めた雲は厚みを増し、正午を過ぎた辺りですっかり太陽を覆い隠してしまった。
 短い間しか熱を蓄えることの出来なかった岩肌は早くも冷え始め、暖かい空気を運ぶ風を冷たいものへと変えている。そのせいか、動物達の気配は遠退き、風景はどことなく寂しいものに変わっていた。
 その中で、熱気を放つ塊がある。
 人の集団。つまり、軍だ。
 ラ・ロシェールの町の南東に臨む緩やかな傾斜の山道には五千に及ぶトリステイン軍が陣を構え、その背後に威容を誇る要塞を佇ませている。彼らの前方数リーグ先には同じようにアルビオン軍の戦列が広がっていて、正に人の海という様相となっていた。
 両者が激突するまで、もう時間は多く無いだろう。
 既に両者の戦いの準備は殆どが終わり、吹く風の寒さに負けない熱を放っている。
 壁となる巨大なゴーレムの歩兵隊。全てを薙ぎ払う大砲の列。弓と魔法がその背後で狙いを定め、剣と槍とを握った戦士は勝敗の天秤に自分の心臓を乗せて震える息を吐き出す。
 緊張感の高まる戦場。
 命のやり取りが始まるその時に向けて、誰もが生唾を飲み込み、心構えを硬くしていた。
 しかし、その中で、一人欠伸をしている男が居た。
 トリステイン軍の最前列の一角に座り込み、寝惚け眼で虚空を眺めている。時折、あたりの様子を窺うように瞼の垂れた瞳をあちこちに向けては、寝違えた首を慰めるかのように首を撫でていた。
 いや、実際に寝惚けていて、寝違えていた。
「あー、いてぇ。首の筋が、こうグィッとキてるぜ。クソッ、だから野宿は嫌なんだ」
 慣れてはいても、体に負担が掛かることに違いは無い。ある程度柔らかい寝床こそが、体を休めるのにはどうしても必要なのだ。
 タルブの村のボロ小屋にあった藁のベッドを恋しく思いつつ、ホル・ホースは両腕を高く掲げて全身を伸ばし、深く大きく息を吐いた。
「さて、なんか幻も見えてることだし、もう少し寝るか」
「起きろ馬鹿者!」
 ごろり、とその場に寝転がろうとしたホル・ホースの後頭部を、鉄を仕込んだ靴が襲った。
「ぐあぁあああぁっ!?だ、誰だコラァ!!なにしやがる!」
「なにをしやがる、じゃない!こんな状況で眠ろうなんて……、死にたいのか!」
 前髪を眉の位置でばっさりと切った金髪の女性の言葉に、ホル・ホースは、ああん?と声を漏らしながら、改めて辺りを見回した。
 重苦しい雑踏に混じる鎧の擦れる音と下品な罵り言葉。正規兵よりも数の多い傭兵達が酒を片手に歌い、踊り、戦いの前に鼓舞を行っている。裏通りにあるような、柄の悪い酒場のような雰囲気だが、そこには言い知れぬ緊張感が強く漂い、気分を悪くする空気があった。
「……夢じゃ、ない?」
 目元を擦ったホル・ホースは、やっと目の前の現実を視界に入れて、絶望したように呟いた。
「当たり前だ。こんな状況で寝惚けるとは……、まったく!」
 鼻息荒く腕を組んだ女性は、もう用は済んだとばかりに踵を返し、立ち去ろうとする。
 その足首を、咄嗟にホル・ホースが掴んだ。
 踏み出した足を掴まれてバランスを崩した女性は、そのまま正面から倒れこみ、鼻を地面に強かに打ちつける。
 つんと広がる痛みに涙を浮かべて、女性は自分の足を掴んだホル・ホースを睨み付けた。
「なにをする!!」
「あっ、待て待て待て!そう怒るなって。別に、喧嘩を売るつもりはねえんだ……、ただ、どうしてオレがこんな所に居るのか、とんと覚えがなくてよぉ」
 女性から離した手で後頭部をボリボリと掻き、ホル・ホースは繋がりを見せない記憶に戸惑う姿を見せた。
 これに不思議そうな顔をしたのは、女性の方だ。
 打ち付けた鼻から血が垂れているのにも気付かずに、首を傾げて一言訊ねる。
「おまえ、聞いていないのか?」
「なにを?」
 言われて振り返ったホル・ホースの様子に、女性は逆方向に首を傾げ、ふと鼻に感じる熱いものに気が付いて、慌てて腰に引っ掛けた剣の手入れに使う布で鼻血を拭う。
「なにをって……、貴様らは、私に雇われた傭兵だってことだ。あの少女とは、もう話が付いているんだぞ?褒賞として家を用意することと、働きに見合った額の金を用意するということで合意してるんだ。ミシェルの結婚資金まで手を出している以上、今更無かったことにされるわけにはいかん」
 結婚資金を拠出したミシェルと言う人物が誰か知らないし、そもそも傭兵として雇われたということさえ知っている話ではない。
 なにやら、自分の知らないところで話が進んでいることを察したホル・ホースは、まだ残る眠気に欠伸をして、へぇ、と気の無い声で返した。
「そうかそうか、なるほどねぇ……。あのクソガキが、オレの知らないところでそんなことをねえ……」
 地面に付けた尻を持ち上げて、ホル・ホースは淡々と呟きながら立ち上がると、アルビオンの軍勢が並ぶ南西を一瞥してから、踵を返した。
「なあ、姉ちゃん。トイレの場所がどこにあるか知らねえか?」
「水商売の女を相手にするような呼び方をするな。私には、アニエスと言う名前がある。厠なら、戦列の最後尾、要塞の手前だ。と言っても、簡素な囲いと掘った穴があるだけだがな。それでも、今頃は長蛇の列だろうから諦めた方が良いと思うぞ」
 戦いの前の緊張で、誰しも尿意や便意を覚える。戦場のトイレは、何時だって大混雑だ。
 そう言うアニエスに、ホル・ホースはそれでも構わないと言うかのように手を振ると、軽い足取りでトイレのある方向へと歩き出す。
 そのホル・ホースの襟首を、アニエスが唐突に背後から掴んだ。
「ぐえ」
 潰れたカエルのような呻きを漏らしたホル・ホースに、アニエスが顔を近づけ、両目を合わせて睨み付ける。
「待て、貴様。まさか、この期に及んで逃げ出そうなんて考えていないだろうな?」
 なんとなく嫌な予感がしたために捕まえてみたアニエスは、目線を合わせたホル・ホースの態度を見て、疑念を確信に変えた。
 視線が一度として合っていない。明らかに逃げる気だったようだ。
「えーっと……、なんつーか……、あれだ。なんのことやらってことで、誤魔化されちゃくれねえ……、よなあ?」
 この期に及んで逃亡する意思を失っていないホル・ホースに呆れつつ、アニエスは掴んだ襟首を両手で掴み直し、額を合わせて睨みを更に強めた。
「それ以上くだらないことを考えるようなら、その臆病者の背骨に剣を縦に突き刺して無理矢理まっすぐにしてやるぞ?」
「ははは、そう殺気立つなって。オレみたいな雑魚一人、居ても居なくても……」
 殺意を滲ませるアニエスに対し、ホル・ホースは引き攣った笑いを浮かべて何とか場を和ませようする。
 だが、アニエスの殺気は強まる一方で、下手な事をすれば有言実行されかねないと肝を冷やしたホル・ホースは、慌てて首を縦に振り回した。
「お、OKOK!了解したぜ、大将!!今からアンタは雇い主で、オレは雇われ兵士だ。少なくとも、この分けのわからねえ戦争が終わるまでは、アンタの為に戦う。それでいいだろ?」
 それは、この場限りの口約束だ。
 実際に戦争が始まるか、アニエスが隙を見せれば、ホル・ホースは逃げる気で居る。
 しかし、そんなホル・ホースの内心を見透かしているかのように、アニエスはホル・ホースを掴んだまま胡乱な視線を向け続け、心臓を握り潰すかのような威圧を持ってホル・ホースの精神を削っていた。
 そんな睨み合い、というか一方的な睨みつけが十分も続くと、顔中に浮かんだ冷や汗を滝のように流したホル・ホースの細い根性は、とうとう圧力に耐え切れなくなって折れたのだった。
「わ、わかった……、わかったから……、その目はもう止めてくれ」
 首を支える力も失くしたかのようにホル・ホースの頭が傾いて、地面に向く。
 それでやっと約束が履行されると安心したのだろう。アニエスの顔に笑顔が浮かび、ぱっとホル・ホースの襟首を掴んでいた手が放れた。
「よし、それでいい。まったく、初めからそうやって素直に従っていればいいものを、無駄に耐えるからそうなるんだ。ほら、水でも飲め」
 犯罪者相手にもこんなことをしていたのかもしれない。
 妙に慣れた動きで腰の後ろに下げた皮袋の水筒を取り外すと、汗でびっしょりと全身を濡らしたホル・ホースに押し付けるようにして渡してくる。
 見事な飴と鞭であった。
「……なあ、大将。一つ聞きたいんだが」
 してやられた、とわかってはいても、既に反抗する気力を奪われていたホル・ホースは、それならそれでと気を取り直し、別の問題に考えを巡らせた。
 水筒の水を口に含んで、頬の裏に張り付いたような気持ちの悪いものを漱ぐように動かしてから飲み込む。それから、こちらに視線を向けるアニエスに気になっていることを訊ねた。
「報酬についてなんだが……、具体的には幾らなんだ?」
 金の話なんて下世話な話題だが、命を賭ける以上は聞いておかなければならない。
 今は姿の見せないエルザや地下水が出てくれば、聞くことは出来るだろう。しかし、やはり雇い主から直接聞くに限る。地下水はともかく、エルザあたりは自分の都合で金勘定を誤魔化しそうなのだ。
 考えを改めたら、すぐに金の話か。と詰まらなさそうに鼻を鳴らしたアニエスは、指を三つ立ててホル・ホースに向けた。
「30エキュー。それが基本賃で、敵の首を一つ取るたびに5エキューをプラスする。大将首を取れれば、100エキューだ。それに加えて、戦いがトリステインの勝利で終われば、隠れ家として使える家を三件、大所帯を受け入れられて人目に隠れられる土地に用意する。それが約束した報酬の全てだ」
 エルザを中心としたマチルダとカステルモールとの交渉内容を思い出して、アニエスは一息に説明する。
 その内容に、ホル・ホースは顎先を指で撫でて、タルブから逃げてきた人間との関わりを思い出して溜息をついた。
「命を賭けるにしては安過ぎるが、隠れ家の条件付きか。三件で大所帯ってことは、マチルダの姐さんがティファニアの次の隠れ家を探して、ってことか。そのついでに、エルザやカステルモールの野郎が乗っかってきて……、と。そうなると、オレが口出ししても引っくり返るもんじゃねえなあ、ちくしょう」
 たった30エキューで命を賭けさせられる理不尽にやるせないものを感じて、ホル・ホースは肺の中の空気を目一杯に吐き出した。
「なんだ、不満か?」
「不満だね。30エキューなんて中途半端な金じゃあ、貯め込む気にもならねえで使い切っちまう。それに、オレは夢を追う男なんでね。犬小屋に用はねえよ」
 鎖に繋がれた犬にはなりたくないと、ホル・ホースは遠吠えするかのように、曇天の空に向けて、あおーん、と吠える。
 狼のつもりなのだろうが、傍目に見て犬の真似にしか見えなかった。
「……犬小屋か。フフン、実物を見たらそう言ってはいられないぞ?」
「あん?なんだそりゃ。随分と、自信たっぷりじゃねえか」
 腕を組んで含みのある笑みを浮かべたアニエスに、ホル・ホースは怪訝な表情を浮かべる。
 そうやって聞かれるのを待っていたのだろう。ホル・ホースの言葉を聞くや、アニエスは得意満面の顔になって腰に手を当てると、出来の悪い生徒に講義を行う教師のように、一本指を立てて揚々と語りだした。
「実は、いい物件に当てがあるんだ」
「木っ端兵士のクセに、土地の伝手があんのか?」
 余計な横槍の根元をジロリと睨み、アニエスは話を続ける。
「そこは友人の故郷でな、最近若者の減ってきている、よくある寂れた土地なんだ。領主が何年も前に死んでから代わりもいないとかでな、管理もされていない空いた屋敷なんかが幾つも放置されているらしい。まあ、故郷が寂び行くのも時代の流れと分かっていても、やりきれないものがあるんだろう。寂れた土地でいいから、移住を考えている知り合いがいないかと相談を持ちかけられているんだ」
「それで、俺達を移民代わりにする、と」
 ホル・ホースの相槌に、アニエスが頷いた。
「そういうことだ。辺境故に土地の開発は進んでいないが、食うに困ることはないと聞く。こんなにも都合の良い土地、他にはないだろう?」
 食うに困らない、の程度が腹いっぱい食べられるのか、それとも飢え死にしないレベルなのかはわからないが、確かに条件としては悪く無さそうだった。人が少ないということは、余所者の侵入には敏感と言うことだ。隠れ家を構えるなら、むしろ好条件と言ってもいいだろう。
 しかし、ホル・ホースの興味はどちらかというと、隠れ家としての性質より、放置された屋敷の方にあった。
「屋敷ってことは……、金目のものが残ってたりは」
「しないぞ。一切合財持ち出されて、空っぽらしい。あまり裕福な場所じゃないからな、そういう部分は最初に調べられている。期待するようなものは転がっちゃいない」
「だろうなあ。」
 予想していたこととはいえ、アニエスに告げられた事実にホル・ホースはがっくりと頭を垂らした。
「まあ、そう残念がるな。荒れてはいるが、だだっ広い土地は使い放題だし、領主も居ないから税も安い。地道に農業にでも勤しめば、それなりの財は築けるさ」
「分かってねえなあ」
 アニエスの言葉を遮るような溜息を漏らして、ホル・ホースは首を横に振る。
「……なにがだ?」
 微妙に苛立たしいものを感じながら、アニエスは自分の言葉のどこがおかしいのかと剣呑な目つきでホル・ホースを見やった。
「別に、オレは金持ちになりたいわけじゃねえんだよ。そりゃあ、金は欲しいし、金持ちになるに越したことはねえ。だが、それは手段であって目的じゃねえんだよ。オレの目標ってのはだな、自分のやりたいようにやって、好き勝手に生きることなんだ。楽して金稼いで、散財して、また稼ぐ。そういう気ままな生活がいいんだよ」
 一つの土地に定住することのない、風来坊だからこその発想だろう。江戸っ子のように宵越しの金を持たないなんて極端なことは言わなくとも、金を溜め込むなんて考えは薄い。
 社会経済的には優しいが、個人家庭には大変厳しい人間である。
「全力でダメ人間してるな」
「何とでも言いやがれ。とにかく、オレはそういう夢のある男でありたいんだ。土いじりなんて、ジジイババアにやらせとけばいいんだよ」
 ヒヒ、と頬の引き攣ったような笑みを浮かべたホル・ホースに、アニエスはいかにも傭兵なんてことをやっている人間だなぁ、などと思うと、ああ、と呟いて深く頷いた。
「つまり、なんだ……、お前はあれか。ガリアの王のようになりたいというわけだな?」
「……んん?」
 ホル・ホースはゆっくりとアニエスの方に顔を向けて、首を少しばかり傾かせた。
 自分の言っていることが分からなかったのだろうか。
 アニエスはもう一度、分かりやすいように説明を交えながら言った。
「気ままに生きる、という意味じゃ、ガリアの王に比類する人間はいないだろう?金も権力も思いのまま。宗教庁も、あの国の王には強く言えないと聞く。何者にも縛られず、好き勝手に生きている人間といえば、このハルケギニアでは彼の王が筆頭に上がるだろ。お前の理想の人物像を実際に形にしたなら、ガリアの無能王が相応しいじゃないか」
「いや、待て!」
 一人納得しかけたアニエスに、ホル・ホースは片手を突き出し、言葉を止めさせる。
 もう片方の手は顔を覆うように自身の顔に添えられていて、隠された表情は激しい汗と共に深い混迷に満ちたものとなっていた。
「オレの目標が、ジョゼフのおっさんだってのか?……ない!そりゃねえよ!オレはあんな我が侭放題で、思い付きで行動して、人を策謀に嵌めて嘲笑うようなクソッタレな……ぁあ?確かに、悪くねえ生活してるか?金も権力も思い通りだし、思うままに生きてるよなぁ。そう考えると、オレの理想としてる生活してるってことか?なんか、納得いかねえんだが、だがしかし、突き詰めていくと、つまりはそういうことになるよなぁ……。アレェ?」
 大国の王ともなれば、その責任も重いものなのだが、少なくともホル・ホースにはジョゼフがそういう責任や義務なんてものに縛られているようには見えなかった。
 ジョゼフのあり方は、確かにホル・ホースの理想の位置にある。だが、ホル・ホース的にはなにかイメージが違うらしい。
「なんか、もっとこう、崇高で、享楽的で、豪奢で……、んんぅ!?」
 両手で帽子の上から頭を抱えたホル・ホースを呆れた目で眺めたアニエスは、本当にこんなヤツを雇っていていいのだろうかと疑問を覚えた。
 まぁ、いいか。どうせ、こいつ自身にはあまり期待してないし。
 すぐに出た結論は、そんな冷たいものだった。元々、吸血鬼やインテリジェンスナイフの力が借りられれば良かったのだ。予定していなかったメイジまで味方に加えられたのだから、こんなおまけが付いてもマイナスにはならないだろう。
 完全な戦力外として扱われているとは露知らず、ホル・ホースはその場に蹲って自身のアイデンティティを大きく揺るがせていた。
「……時間か」
 役立たずをその場において、アニエスは耳を澄ませた。
 遠く聞こえる鐘の音色。
 響く鬨の声。
 揺れるような地面は、近付くアルビオンの兵士達の足踏みで生まれている。
 遠く南東、ラ・ロシェールに続く街道の先を見れば、進軍するアルビオン軍の姿がある。大砲の射程だけなら、もうそろそろ届こうかという位置だ。
 腰に下げた剣に手をかけて、アニエスはごくりと喉を鳴らした。
 この戦いは、トリステインの命運を賭けた重要な一戦。その意味は重く、その価値は計り知れない。だからこそ、ここで活躍すれば、一足飛びの出世すら望むことが出来るだろう。
 目的を果たすには、ここで功績を上げなければならない。人生は短く、年老いれば出世の目は断たれるし、目的そのものが消えてしまいかねないのだから。
 これは、トリステインだけでなく、自分の命運を賭けた一戦でもある。
 生き延びることさえ保障されない戦場で、アニエスはさらに先の未来を見据えて、早足にその場を立ち去った。

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