ゼロの奇妙な使い魔 まとめ

「ルイズ最強伝説」

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匿名ユーザー

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ゼロの番鳥外伝『ルイズ最強伝説』
Q.ペットショップとギーシュが決闘してる間、逃げたキュルケとそれを追い駆けたルイズは何をしていたんですか?
A.こんな事をやっていました


ドカーン!バゴーン!ドカーン!バゴーン!
学院に爆発音が響き渡る。勿論、その原因は私の魔法だ
「あはははははははははは!!!!!」
口から溢れる笑いを止める事が出来ない。得体の知れない恍惚感が体を震わせる!何かカ・イ・カ・ン!最高にハイ!ってやつよ!
脳が破壊と破壊と破壊を求めて矢継ぎ早に指示を出す。
私の笑いに反応したのか、逃げているキュルケが振り返ってこっちを見た。ん?何で脅えたような顔をするんだろ?
悪鬼を見たような顔をするなんて、私の繊細な神経が酷く傷ついたわ!

「大人しく吹っ飛ばされなさい!」

魔力を注ぎ呪を紡ぎ、発動の引き鉄となる杖を振って、私が唯一使える大得意な魔法を放つ!
ドン!
やった!ドンピシャのタイミングで爆発が起こった!
キュルケが予期したように回避行動を取ったが、私の狙いはキュルケでは無く、その頭上!
ガラガラガラガラ・・・・・・・・・「うひゃぁっ!?」
みっとも無い叫び声を出しながら天井の崩落に巻き込まれるキュルケ
キュルケの生き埋めの出来あがり♪と小躍りしそうになったが、下半身しか埋もれてないのに気付いた。チッ。
瓦礫の下から何とか抜け出そうと足掻いてる。くふふふ、無様ね。トドメをさしてあげるわ。
「んふふふふふ・・・・・・」
わざとらしく足音と笑い声を立てながらキュルケの前に立つ。
キュルケは慌てて床に転がった杖を取ろうとしたが、その手が届くより先に、私の足が廊下の彼方に杖を蹴り飛ばす。
顔面が蒼白になるキュルケ、私の狙いに気付いたようだ。


「ル、ルイズ、もう冗談は止めましょ?ね?杖なんか掲げてると危ないわよ?私達友達でしょ?」
先程までとは一変して哀願口調になる。ふん、それで男は騙せるとは思うけどこのルイズ様にはそんなの通用しないわよ
死刑を執行しようと、杖を振って呪文を唱え―――そこで私は気付いた!キュルケの目が私では無く、私の後ろを見ている事に!

「エアハンマー!」

刹那、転がって回避した私の横を空気の槌が通過――――そして
ドゴン!「ふげっ!」
私が回避した事により、直線状に並んでいたキュルケに当たった。身動きできないんだからどうやっても避ける事は出来ないわよね。
潰れた蛙のよう声を出して気絶するキュルケ。ああ、何て可哀想なの!とても嬉しいわ私!うふふふふふ
大声で笑いたかったが。それよりも私に攻撃しようとした不埒者にお仕置きするのが先。

「ミス・ヴァリエール!杖を捨てろ!!」

下手人は魔法学院の先生の一人だった。生徒に魔法を使うなんて野蛮にも程があるわよ。

「杖を早く捨てて!頭の上で手を組んで床に跪け!早く!」

私は声を聞き流して、その先生に近づく。
どうせ教師の職権を乱用して、世界三大美少女に入るほど可憐な私に性的な悪戯をする気満々だろうし!命令を聞く気は無いのよ!

「ヴァリエール!指示に従え!!」

焦れたように叫ぶが私はそんなのを聞く気は一切無い。
距離が5メイルを切ってから―――私は一気に走り出した。
「くそっ!どうなっても知らんぞ!?エアハンマー!」




先生が杖を振り空気の槌が私の腹部に直撃―――する寸前!
私は滑るような足捌きで突如体を平行移動させる。ドガッ!「ひげぇ!」
後ろからキュルケの声が聞こえた、どうやらまた私が回避したことにより外れた弾の直撃をくらったらしい。

いい気味ね

「はぁぁぁ!?」
回避するとは思わなかったのか、化物を見るような眼で私を見つめる先生。
あんなんで倒せると思うとは甘い甘い。ココアにミルクと砂糖をたっぷり入れて生クリームを乗っけたより甘いわよ!
時が止まって見えるほど集中した私には、服の下の筋肉の微細な動きまで見えたんだから!
「おおおお!?」
魔法を放つ余裕が無いのか無我夢中に杖を振って私を殴り付けようとするが。
私は身を屈めてそれを回避!その動きのままに先生の懐に潜りこんだ!顔に驚愕の表情を張り付けているのが良く見える。
そして―――その身を屈めた運動による腰と足の力は腕に伝えられ!突き出される拳!
当たる寸前にその拳を柔らかく開き!粘りつくような掌を目標に捻り込む!狙いは先生の鳩尾!

ドン!

破壊的な音が私の腕を通じて脳に聞こえた!カ・イ・カ・ン!
強烈な一撃をくらった先生は息を吐いてその場に崩れ落―――駄目押しぃぃ!
捻りを加えた足が顎を真上に蹴り飛ばす、上体が浮いて無防備な体を一瞬硬直させた。
私はその場でくるりと回ると、持っている杖を胴体に突き付け!即座に魔法を使い爆発を起こす!
ドゴォォォン!
零距離で起きた爆発をまともにくらい、吹っ飛ばされて壁にめり込む先生。白目を向いて気絶してる。んん?泡まで吹いてる。軟いわね
と言うか、ほぼ至近距離で爆発起こしたから私も煤塗れになっちゃった。後でペットショップに洗濯させないといけないわね
なんて事を私が考えていると。
「ヴァリエール!!!!」
叫び声が聞こえた方向を見ると新手の先生の姿が!敵が増えた!
モタモタしてられないわ!


「それぇ!」

倒した敵の杖を拾って思いきり投げ付ける。自分でも100点満点と思う程に洗練された投球フォームだ。
メイジにとって杖は命の次に大事な物。魔法学院の先生方がそれを知らないわけがない。
凄いスピードで一直線に飛ぶ凶器となった杖を、他人の物だからと言って魔法で撃ち落すわけにもいかず、私の目論見通りにしゃがんで回避する。
それを見てほくそ笑む私。その判断は、この戦いにおいて致命傷となる隙を作り出すわよ!
「!?」
飛ぶ杖に続いて突進していた私に気付いた先生が慌てた動作で杖を振り上げる。
だけど遅い遅い。気付くのが数秒遅いわね!
ゴガッ!
私の頭突きが先生の顔面にクリーンヒット!噴水のように鼻血を噴出した!・・・うひゃっ!鼻血が頭にかかった!許せない!
反射的に顔を押さえる先生に、私の渾身の体当りが決まる。
倒れた先生の上に馬乗りになる私。俗に言うマウントポジションってやつだ。
鼻を押さえる先生の顔が恐怖に歪む。私が何をするか理解したようだ・・・・・・それも哀れに思うほど遅いんだけどね。
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!!!!!
顔面に拳の連打をおみまいする。先生は狂ったように暴れるが、重心をピンポイントで押える私から逃れる事は出来ない。
それから十数秒後、ピクリとも動かなくなった先生の体の上から立ち上がる私。

目の端に又人影が見えた。敵ね!?敵は皆殺しの全殺しでズタズタのグチャグチャのミンチの刑よ!あははははははははは!

振り向くと、腰が抜けたような格好で後退りする女教師の姿を発見。補足して全速突進!
私が走ってくるに気付いたのか、泣きそうな顔が更に泣きそうになって持っている杖を振り、火を飛ばす。
「遅い!」
走りを止めずに首を曲げてその攻撃を回避。遅い遅い遅すぎる!集中している私にはスローすぎて欠伸が出るわよ!
絶望的な表情でそれを見た先生は悲鳴を上げながら、再度杖を振り巨大な火球を発射した。
それは『火』と『火』を使った攻撃呪文『フレイム・ボール』!小型の太陽が私を襲う!

その火球が、体に当たって私を炭にするだろう一瞬前――――床を蹴り、壁を蹴って天井に届くほど高く跳躍しスーパーにビューティフルな形で回避。
それにしても『フレイム・ボール』なんて・・・・・・・生徒に向けて使うものじゃないわよ!危ないわね!これはお仕置きね!
「天誅!」
そのまま天井を蹴った勢いと重力加速を加えた私の蹴りが女教師の腹に決まった。
まあ、肋骨が粉砕して、内臓が破裂しかける程度に手加減しちゃったけど。私も甘いわね
甘美な勝利の感覚が脳に伝わり、知らず知らずの内に顔の表情が笑みを形作る。

「私が最強よぉぉぉぉぉっ!!!!」

ガッツポーズをとって叫び声を上げようとした所で、何かが鳴る音が聞こえて・・・・・・
私の・・・・・・意識は・・・闇に落ちて・・行った・・・・・・zzzzz


倒れたルイズを見てやっと安心するコルベール、その手には秘宝の一つである『眠りの鐘』が。
コルベールは滅茶苦茶になった廊下や、打倒された教師達を見回すと、魂も吐き出すかのような溜息を突いた。頭髪が更に少なくなった。
この後、ちょっとばかり洒落にならない額の弁償金をルイズが払う事となったのは、物語とは更に関係無い話である。

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