ゼロの奇妙な使い魔 まとめ

味も見ておく使い魔 第五・一章

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匿名ユーザー

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トリステインに午後の日光が差し込む頃。
学院付きのメイド、シエスタはルイズとタバサ、キュルケと敷地内にてばったりと出会っていた。
「タバサさん、ルイズさん。お二人とも、キュルケ姉さまに胸成分が吸い取られています!」
キュルケの時が止まった。
「……は?」
「な?」
「なんですって!!!」
ふたりのちっこい背の子供が声を揃える。例の蒼とピンクの髪の子のことである。
「解説します!
 キュルケ・フォン・アウグスタ・ツェルプストーは、親しくなった間柄の、他人の
 胸囲と身長成分を、自分と同じかそれより下の水準にまで吸い取る能力を持つので
 すッ!」
「なに言ってるのか全然わからないわ!」そういうキュルケとは裏腹に。
「それで、どうなるの? 教えてシエスタ!」
そう叫んだルイズと、タバサはシエスタの視線に釘付けになっていた。

シエスタはコホンと咳払いをした。
「続けます。被告である、キュルケ氏においては、魔法学院入学後、一年間のバスト
 のサイズが飛躍的に伸びていることが我が方の秘密調査で明らかになっています」
「なんでそんなこと知ってるのよ!」
「メイドの特権です。そして、その現象は被告が主たる被害者のタバサ氏と仲良くな
 ってからの期間と合致します!」ビシィ!

「ちょっとまって!」
どこからか、『異議あり!!!』との声が響き渡る。
「当たり前でしょう! 私とタバサは仲良くなってからのほうが長いんだから」
はたまた、どこかからなのか? 静かな、厳しい声がキュルケの反対論を封じきった。『却下します』

ルイズもしきりに頷く。
「そうか……どおりで、私とアンリエッタ姫様が幼少同じ食事をしたのに、胸のサイ
 ズにこんなに差が出たのも……」

「間違いないでしょう。キュルケさんの能力がルイズさんに及ぼした結果です。そし
 て、おそらくその能力は、ツェルプストー家に代々伝わる能力なんですわ」
「ちょ、ちょっとルイズ。それにシエスタも。いったいどうしちゃったの?」
「……母さまもエレオノール姉さまも、胸のサイズが小さいのに、ちい姉様一人だけ
 胸がおっきいのは、ツェルプストー家と一切かかわりを持たなかったからね……」ルイズはぶつぶつと何かを考え込み始めた。なぜかわずかに微笑んでいる。
「わかったわシエスタ。ヴァリエール家の人間が代々ちょっとだけ胸のサイズが小さいのは、なにもかもキュルケたちのせいってわけね!」

「Exactry(その通りでございます)」
「そんなわけないでしょう!」

「ツェルプストー家にかかわるものは、皆見事ままでのひんぬーだ……
 これは認めましょう。恐ろしい能力……まさにスタンドね……
 これがッ! これがッッ!!
 ツェルプストー家伝統のスタンド『エコーズAct4』!!!」


「シエスタ、変なナレーション入れないでちょうだい! タバサ、あなたも何か言ってよ」

シエスタは大上段に立ち上がり、宣言した。
「親愛なる淑女たちよ、今こそ立ち上がるのです!
 わが偉大なる共産胸革命のためにッ!
 思い出すのです。あのキュルケ姉さまにたわわと実る脂肪細胞の行く分かは、確実
 にあなたたちへと配当されるべきのものだったのです。おふたがた、今こそ、不当
 に乳成分を搾取している乳支配階級を打倒し、すべての女性が美しい微乳の持ち主
 となる日を目指すのですぅ!」


「……」
「タバサ、どうしたの?」
「把握した」タバサがつぶやく。
「するなッ!」
そういったキュルケのフードのすそをちんまりと小さな手がつまんだ。タバサの手だ。
「……かえして」キュルケの目を見据えて言う。その眼光はとても冷たい。
「かえしなさいよっ!」ルイズも切なく叫ぶ。
「な、なんなのこの待遇……」


第五・一章
S・H・I・E・S・U・T・A !
   ――――→To Be Continued...?

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