ゼロの奇妙な使い魔 まとめ

ジョルノ+ポルナレフ-19

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匿名ユーザー

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フーケを捕らえたルイズたちを主役に、太陽が姿を隠す頃に舞踏会は幕が上がった。
円盤こそ戻らなかったが、着飾った生徒達も職員も皆価値のわからない宝物よりフーケを捕らえたという功績を称えていた。
それは他の生徒達から賞賛を受け、ダンスの誘いを受けているキュルケ達に暖かい目を向けるオスマンのお陰でもあった。
オスマンの命の恩人が残したとはいえ、それで武勲をあげた若者にけちをつけるような真似はオスマンには出来なかった。
探す為の手配も済ませてあるし、見つからなくともオスマン一人が気にかければよいことだと…オスマンは考えていた。

生徒が主役達…の中で唯一まともに相手をするキュルケや意中の相手に群がり、踊り、談笑し、タバサが小柄な体にとても入りきらぬような大量の料理を平らげるのを一通り眺めてから、オスマンは会場から抜け出す。
学院長である自分がその場にいない方が生徒達もより舞踏会を楽しめる。
使い魔のネズミを残し、使い魔が伝えてくる映像を肴にゆっくりと楽しむことに決めていた。

生徒達は会場を後にするオスマンに気付かない。会場を後にするオスマンが微笑ましく感じたタバサも、メイドが次から次へと運んでくる料理を平らげ続けるのに専念していた。
ドレスアップしても普段と変わらぬ無表情で手と口を動かすタバサは可愛らしかったが、その胸のうちは穏やかではなかった。

理由はタバサの使い魔であるシルフィードが、この舞踏会が始まる前になってタバサに伝えてきた出来ことのせいだった。
ジョルノが何故彼女の母を治すどころか詳しく話しさえ聞かない理由が、父の仇であるガリア王ジョゼフだということ。
母の事で熱くなっていた心が冷たく硬くなっていく…考えてみれば当然の事だ。

大国ガリアの王であるジョゼフならたとえ治療できてもまたすぐに母をもっと酷い目に…もしかしたら今度は殺してしまうかもしれない。
いや、タバサが思いもつかない残酷な手を使い母を殺してしまう…!
ジョゼフの人となりなどタバサは知らなかったが、母が狂ってからこれまでずっと困難な任務に携わってきたタバサには、奇妙な確信があった。

どこかへ逃がせばと、考えていないわけではない。
だが他国へ逃がしても、それは同じことだ。
他国に逃げたくらいではジョセフの行動をちょっぴり遅らせるだけで、諦めさせる事などできないだろう。
公式には存在しないガリア北花壇警護騎士団の「北花壇騎士・七号」として過酷な任務を命じられてきたタバサには、楽観的な考えは浮かばなかった。

フォークを握る手に知らず力がこもる。
はしばみ草のサラダに突き刺し、勢い余って食器が微かに音を立てる。
その音で考え込んでいたことに気付いたタバサは、今は言い寄る男子生徒の相手をしているキュルケが戻ってきた時に感づかれないようにと表情を作り直す。
だがすぐにまた手に力が入ってしまうことをタバサは抑えられなかった。
何より、逃げて治療してどうするというのか。
ずっと、母と二人ガリア王国の手が伸びてきて危険な目にあうかもしれないと不安に思い、怯えて暮らすのか?
ジョゼフの手が伸びてきた事に気付いたら、何度も何度も…どこまでも遠くへと逃げるのか?
それこそ外国、直接の往来がない東方『ロバ・アル・カリイエ』などへ旅をして…

母と父を殺した男相手に、そんな惨めさを味わうのも、母に味あわせるのもタバサには、シャルロットには耐えられないことだ。
だがどうすればジョゼフを諦めさせられるのか…ジョゼフを殺す事ができるのだろうか?

物騒な事を考え込むうちに微かにタバサの表情が険しくなる。
タバサは席をたちまだ始まったばかりの会場を後にしようとした。
だが人の波を抜けていく途中、はしばみ草を使った料理が目の前を通り過ぎたので引き返した。

ダンスを踊りながら、タバサの意外な一面を見ることができたジョルノは微笑んだ。
タバサを見つける前に、約束を取り付けた女生徒達と踊っているミノタウロスを見たせいでささくれ立っていた気分がよくなっていた。
彼女が部屋に戻り、父の仇の娘であるイザベラから手紙が届いているのを見たらどんな顔をするか、少し楽しみだった。

「伯爵様、どうかなさいました?」
「…失礼しました。誘いに乗っていただいて少し浮かれてしまったようです」

困ったような顔で答えるジョルノに相手の女生徒は慌てた様子で返事を返す。

「か、勘違いして貴方がお困りにならないよう申し上げておきますわ。
貴方は私を慰めてくれる優しい方だから…今日の所は、私を気遣ってくださった優しい貴方のような方、外国の客人に恥をかかせるような真似はするなときつく言われているからよ!?」

曲に紛れて囁いてくるモンモランシーにジョルノは穏やかな表情で見返すことを返事の変わりにした。モンモランシーは、動揺した様子で更に言葉を重ねた。

「ト、トリスティン貴族は、すぐに心変わりするはしたない女だなんて思われるわけにはいかないのよ…お分りかしら?」
「はい、ありがとうございます。…ですが、余り無理をなさらないでください」

教養を感じさせる声で、できれば好感を得られるような口調で囁く。
近くで見るまでもなく、ジョルノにはまだ腫れている頬を隠すのに少し厚く化粧をしていること、踊れば時折指先や足に力がないことはよくわかっていた。
ジョルノは支えるように普通より身を寄せて気を付けてリードする。
モンモランシーを誘うよう頼んできたミス・ドラッタと彼女の彼氏らしき男が踊りながら場所を変え、モンモランシーの視界に入っていくのを眺めながら、モンモランシーと会話を続ける。

「一曲踊っていただけただけで私は満足しておりますから」
「あ、ありがとう……伯爵、誰にも気付かれずにあんな、ベッド一面を覆う程の花なんて、どうやって用意されましたの?」

恥ずかし気に尋ねたモンモランシーにジョルノは苦笑を返した。

「気付かれなかったのは運がよかっただけです。傷心の貴女に妙な誤解をされたくはありませんからね」
「答えになっていませんわ」
「貴方や今会場にいる紳士達は十六才以上、私はまだ十五ですからね」
「ですから…それがどうかされたの?」

年下ということにちょっぴり驚いたようだが、たった一年だが、この時期だとこの差は大きい。
成長期だから体格は大きく変わってしまう者も多く、知識も差が開く。
そう言う若い伯爵にまだまだ好奇心いっぱいの顔で尋ねてくるモンモランシーから、一見恥ずかしげにジョルノは顔を逸らす。
周囲にテファやラルカスやポルナレフがいないことを確認しながらそっけなく言う。

「可愛い女性の気を引くためなら男は頑張ってしまうものなんですよ。それが綺麗なお姉さん相手でライバルが多いなら尚更です」
「も、もう…お、お世辞がお上手ね…!」

はぐらかすように質問に答えながら、ジョルノはどうにか何度かのこうしたパーティーと今夜覚えたステップでモンモランシーをリードする。
顔を赤くして目を逸らしたモンモランシーの様子を見る限り、大丈夫そうだと判断する。
ゴールド・エクスペリエンスの能力を、スタンドを持っていることは隠したい。
ただの軽薄な成金と思われていた方が疑われるよりは余程いいと、ジョルノは考えていた。
こんな事を言っているとポルナレフ達には絶対に聞かせられないが。

「びっくりしたわ。それにあの詩も…とてもうれしかったわ。あんな詩を貰ったのも初めてなの」

思い出し、夢見るような目で自分を見上げるモンモランシー。
一つの曲が終わり、テンポが変わる。ジョルノは曖昧に笑みを返しながらモンモランシーの腰に手をあて、踊り続けながらテファを捜した。
テファもこの舞踏会に参加しているはずなのだが、始まってから一度もジョルノはその姿を確認できなかった。
嬉し泣きか微妙に涙ぐむケティの彼氏が何度も視界に入って鬱陶しかっただけだった。
一体どんな内容だったのか、ジョルノはモンモランシーが言う手紙を書いた張本人のドレス姿を盗み見ながら思った。

服装、マナー等一分の隙も見せないゲルマニアの成り上がり貴族が由緒正しいトリスティン貴族を誘い、親しげに踊る光景は人目を引いていた。
男達の誘いをやんわりと断ったキュルケが悪戯っぽく笑う。着たばかりの同郷の者が案外上手くやっているのを嬉しく思ったらしく、タバサに話しかけながらちらちらと二人を見ている。
その同郷の貴族は、今この場にいない亀とテファを探す為少々強引にモンモランシーの手を引き、立ち位置を変えながら気持を荒立たせようとしていたが。
奪還予定の土くれのフーケを自分が助けると言っていたテファの姿が、ジョルノの脳裏に浮かんでいた。

いつにも増して凄い勢いで料理を平らげていくタバサに苦笑しながら、キュルケは隣に座った。
給仕からワインを受け取り、踊る間に乾いた喉を潤しながらキュルケはジョナサンとラルカスを、会場全体を見る。
二人の外国人に対抗心を刺激され、舞踏会は去年よりも盛り上がろうとしているように、キュルケの目には映った。
踊る為の軽やかな音楽に交じって入り口の兵士が、声を張り上げるのが聞こえる。
円盤を失った事に関してはお咎めもなく、シュヴァリエの称号ももらえるというのに…
髪を結い上げ、可愛らしいドレスや薄い化粧で普段より何割かましで可愛らしくなったルイズが、硬い表情で会場に現れた。
少し沈んだ表情が逆に気を引いたのか、ゼロと馬鹿にしていたルイズの可憐さに気付いた男達が動く。
ゼロ相手にと足を止めかけ、だがフーケを捕らえたんだし誘っても恥ずかしくない相手だといいわけも立つと、男子生徒が群がっていく。
そんな男子生徒達の相手をする気などなさそうなルイズからキュルケは目を離し、ため息をついてタバサに話しかけた。

「ルイズ、カメナレフと仲直りできるのかしら?」

話しかけられたタバサは手を止めた。
カメの中で見た亡霊、ポルナレフ…タバサは震えそうになる体を叱咤し、平静を装って返事をする。

「新しい遣い魔を召喚するかもしれない」
「…それって、ルイズがカメナレフを殺すってこと?」

驚きながらも、声を潜めて尋ねるキュルケに一瞬頭に亀鍋が浮かんだ。
結構おいしそうなきがする…がタバサは首を横に振る。

「契約は完了していない、と言っていた」
「…ちょ、ちょっと、それって…まさかあのルイズがカメナレフをあの伯爵に返すって言うの!?」

驚くキュルケにタバサは返事を返さなかった。
テラスへと出て行くルイズが、どうするのかタバサにはわかるはずも無かった。
ダンスを断られ、会場の外へと出て行くルイズの背中へチラチラと視線を投げかける。
諦めて他の女性に声をかける者。すぐに戻るだろうと腹を括って壁を背に談笑する者達。
他の女生徒踊って時間を潰す者などのけして少なくは無い男達の目を潜り抜けて、ジョルノはルイズを追った。
今どこにいるか知らないかも知れないが、ポルナレフの今後の事だけでも、ルイズとは話しておく必要があるのだ。
会場の騒がしい灯りに照らされたテラスで深いため息が一つ零れたが、夜の闇にテラスを浮かび上がらせる会場の明かりが、テラスにまで流れてくる奏でられる楽曲と人々のざわめきがそれをかき消す。

「…会場にはいないみたいね」

新しい使い魔を召喚すると決めたものの、ルイズはまだ悩んでいた。
最後にもう一度話して、いいわけでも聞いてみるつもりだったが当ては外れたようだった。

ポルナレフに対して悪気を感じているわけではない。
ルイズの怒りはまったく収まっていない。
使い魔が主人であるはずの自分を裏切っていたという事実は単純に辱めを受けたような気分だったし…
何より、コントラクト・サーヴァントに失敗しただけでなく、使い魔として呼んだ者に騙され続けていたなど…ルイズには到底許容できる話ではなかった。
貴族として、メイジとしての自分を立証するはずの存在が、自分を騙していた!
使い魔として召喚に応じながら拒否し、挙句裏では、使用人達の様に自分を嘲笑うか哀れんでいたというのか!?

「ただの平民が、カメナレフが…私を!」

思い出して再燃した胸を焼き尽さんばかりの怒りや悲しみが、憎悪が、涙になって頬を流れた。

初めて成功した魔法が失敗したことは、ルイズを深く傷つけていた。
使い魔になるのは嫌だけど暫くは我慢してようなんて、そんなことを考えていることにも気付かずに主人面して振舞っていたなんて道化にも程がある。

家族や父祖達と自分の間に広がるどうしようもない差をはっきりと見せ付けられ、否定的な考えがルイズの心を覆っていた。
フーケを捕らえたのだって、自分の手柄ではなくカメナレフに、恵んでもらったようなものにしか感じられない。
そんなもので注目され、認められる自分が情けなく悔しかった。
メイジが即ち貴族というトリスティン貴族の価値観をルイズも持っている。
そう育てられてきたからだ。

だが、貴族として生まれたというのに、ルイズは魔法ができない…いつかできるはずと頑張ってきた結果は、こんな様だ。
(勿論そんな事はないが)ルイズは、学友には馬鹿にされ、家族にさえ『ゼロ』であることを心配される自分は、使い魔に騙された愚かな自分は、ヴァリエール家の人間ではないような気さえしていた。

相手と別れ、ポルナレフのことで話そうとして一人になったルイズのところにきたジョルノは、泣いているルイズを見て足を止めていた。
こんな時に一人ルイズが泣く理由はルイズのぼやきでわかっている。
ちょっぴり寄り道しただけのつもりだったが、その結果こちらもかなり面倒なことになっているらしいことをジョルノは察せざる負えなかった。

わざと足音を大きくしてルイズに近づいていく。
他人が来た事に気付いて我に返るルイズに声をかける。

「ミス・ヴァリエール」
「…その声は伯爵様ですか?」
「はい、少しお話したい事があります」

近寄ってくるジョルノが話したいことが何かを考え、ルイズは身を硬くした。
ジョルノはポルナレフの飼い主だと言っていたし…中身のことを最初に口にしたのもジョルノだった。
姉を治してもらったことには感謝しているが、そう言った意味では嫌な相手だから少しポルナレフのことかと思ったのだ。
だがジョルノは、ルイズの様子を見て今はそんなことを話す気はなくなっていた。

「貴方の魔法の件です」
「私の…?」

広間から零れる光に照らされたルイズが自虐的な表情を見せる。
気付かない振りをしてジョルノは続ける。

「はい、貴方のご家族から話を聞いていたのですが。私が以前見た古い記録に貴方と全く同じメイジのことがあります」
「私と同じ…」

ルイズもこの学院に着てから、魔法が使えるようにと日々努力してきたのだ。
てがかりを探して図書館で色々と調べていた時もあるが、ルイズのような事例は見つからなかったのだ。
微かに驚いたような顔を見せて見上げてくるルイズに頷いてみせる。

記録というのは嘘だ。
探してみてはいるが、優秀なメイジの記録は残っていても魔法が使えないメイジの記録は残っていない。
魔法ができない者など、家の恥として消してしまうのだ。夜風で目にかかる髪が少々鬱陶しい。
やはりヘアスタイルはコロネに限る、とジョルノは思った。

「結論から言います。貴方の系統は虚無かも」

ちょっぴり茶化すように言うジョルノに、ルイズは絶句したようだがすぐに嘲笑った。
始祖の系統を全く魔法が使えない自分の系統だとは信じられなかった。
ジョルノもテファの魔法を見ていなかったら、そうは思わなかっただろう。
だがテファの魔法はラルカスを始めとしたメイジ達や書物を調べても存在しない。
それにテファが魔法を覚えた経緯を聞いたジョルノは、彼女は虚無の系統ではないかと結論付けていた。

「虚無…?虚無ですって!? 伯爵様、私をからかうのは止めてください…!」
「信じられないという気持はわかります。私自身、半信半疑ですしね」

ジョルノの返事に怒りを微かに見せるルイズに、ハンカチを取り出して持たせる。
背を向けてジョルノは眩しいほど明るい会場へと戻っていく。
ラルカスにテファがどうしているか確かめたかった。
馬鹿な事をしていなければいいのだが…

「虚無のメイジが魔法を覚えるには通常の方法では無理です。貴方が確かめたいとおっしゃるなら私は協力しますよ」

返事を待たずにジョルノはラルカスに詰め寄っていった。
フェイスチェンジを使い、両手に花状態で飲み食いしてる牛男が、ジョルノの表情を見て顔を引き締めた。
椅子に腰掛、寛いでいた姿勢のまま空中に浮かび、ジョルノの前に立つと少々古風な礼をして主人を迎える。
ジョルノもラルカスが連れていた女生徒達や漁夫の利を狙って周りにいた男子生徒に軽く礼をして、ラルカスを連れて行こうとする。

しかし名残惜しそうに女生徒達を見たラルカスは、慌ててジョルノの耳に口をよせた。
ボスと呼ぶわけにはいかないので、人気の無い場所に行こうとするジョルノの肩を掴み、ラルカスはジョルノを旦那と呼んだ。

「旦那、テファのことなら問題ありません。例の件も進行中だ」
「そうですか」

例の件、とは土くれのフーケの救出のこと。
一瞬鋭い目を見せたラルカスの言葉にジョルノは足を止めて肩越しにラルカスを見た。
場の雰囲気に合わせて顔には笑顔が浮かんでいたが、その目を見たラルカスの背中には冷たい汗が流れた。
何故ならこの場から今撤退する事などできないからだ…!
久しく参加する事ができなかった紳士淑女の戦場。そこへ再び足を踏み入れた記念すべき今日この日を…!
女生徒数人とダンスを踊り談笑するだけで満足できるのか?

否…断じて否だった。
その為に苦労していつもより偏在を一人多く出し、フェイスチェンジさえ習得したのだ。今日この日の為に…!
いつになく真剣なラルカスの表情を、一応ジョルノは信用してみる事にした。

フーケの救出にはラルカスの偏在をジョルノは向かわせていた。
他の者に任せるつもりだったのだが、一つ問題が生じたのだ。
他の勢力が、思ったよりも早くフーケが捕らえられた情報を手に入れ、こちらに向かっているらしいことが耳に入ったのだ。
レコンキスタのネズミ。それもかなり腕の立つメイジが一人向かっているらしい…万全を期すという意味でジョルノはラルカスに命じたのだが。

「テファと一緒ではないでしょうね?」
「ああ、一緒にいるのはポルナレフだ」

ポルナレフが一緒にいると言われ、ジョルノは微かに眉を動かした。

「ポルナレフさんの亀の中は確認済みですね」
「…ああ、いや…それは忘れてた、かも」

誤魔化すように笑い始めたラルカスを見て、ジョルノは会場から出ることを決めた。
聖地奪還を目的に掲げる貴族達に組するメイジがハーフエルフのテファを見たら厄介なことになる。


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