ラバーソールがルイズに召喚され、
色々あって、厨房でシエスタに賄い食をご馳走されたとき。
食事中の方は注意?
色々あって、厨房でシエスタに賄い食をご馳走されたとき。
食事中の方は注意?
「ちょっと待っててくださいね」
ラバーソールを厨房の片隅に置かれた椅子に座らせると、シエスタは厨房の奥に消えた。
そして、お皿を抱えて戻ってきた。皿の中には、温かいシチューが入っていた。
「貴族の方々にお出しする料理の余りモノで作ったシチューです。よかったら食べてください」
「あんがとよォシエスタ。腹減って死にそうだったんだァ~~~」
ラバーソールはシチューをスプーンで一口すすって口に運ぶ。
「かぁ~~~うまいねェ~~~!」
「よかった。お代わりもありますから。ごゆっくり」
ラバーソールは一口一口を味わうようにシチューを食べた。
シエスタは、ニコニコしながらそんなラバーソールの食べる様子を見つめている。
ふと、シエスタは自分の足元に、黒い何かが通り過ぎたのを感じた。
彼女は、なんだろう…と自分の足元の先を見た。
「きゃあーッ!!」
その正体が分かった瞬間、震える声で叫んだ。
「ん?どうしたんだいシエスタ?」
食事の手を止めるラバーソール。
「あ、あそこ!!」
シエスタの指す指の先に、カサカサとせわしく動くゴキブリがいる。
そんな彼女に、ラバーソールは、大丈夫、大丈夫ゥ!と左手を振る。
「ハハハ、大丈夫だよォ~~~ん、俺が始末しておいておくからさァ~~~
とりあえず水もってきてくれねえかァ~~~?」
「え!?あ…は、はい!」
シエスタは逃げるように厨房の奥へ消えた。
ラバーソールを厨房の片隅に置かれた椅子に座らせると、シエスタは厨房の奥に消えた。
そして、お皿を抱えて戻ってきた。皿の中には、温かいシチューが入っていた。
「貴族の方々にお出しする料理の余りモノで作ったシチューです。よかったら食べてください」
「あんがとよォシエスタ。腹減って死にそうだったんだァ~~~」
ラバーソールはシチューをスプーンで一口すすって口に運ぶ。
「かぁ~~~うまいねェ~~~!」
「よかった。お代わりもありますから。ごゆっくり」
ラバーソールは一口一口を味わうようにシチューを食べた。
シエスタは、ニコニコしながらそんなラバーソールの食べる様子を見つめている。
ふと、シエスタは自分の足元に、黒い何かが通り過ぎたのを感じた。
彼女は、なんだろう…と自分の足元の先を見た。
「きゃあーッ!!」
その正体が分かった瞬間、震える声で叫んだ。
「ん?どうしたんだいシエスタ?」
食事の手を止めるラバーソール。
「あ、あそこ!!」
シエスタの指す指の先に、カサカサとせわしく動くゴキブリがいる。
そんな彼女に、ラバーソールは、大丈夫、大丈夫ゥ!と左手を振る。
「ハハハ、大丈夫だよォ~~~ん、俺が始末しておいておくからさァ~~~
とりあえず水もってきてくれねえかァ~~~?」
「え!?あ…は、はい!」
シエスタは逃げるように厨房の奥へ消えた。
シエスタが、水を入れたコップをのせた銀のトレイを抱えて戻ってくると、
ラバーソールがシチューの入った皿を、自慢のハンサム顔を隠すかのように傾けてがっついていた。
ズズージュルジュルジュルジュルンカチャカチャ
さっきは味わうように食べていたのに…そんなにお腹が空いてたのかしら……フフ、とシエスタは微笑む。
「ラバーソールさん、ずいぶんシチューが大好きみたいですね」
シエスタがそう言うと、ラバーソールはがっつくのをぴたりと止め、
シチューの入った皿を置いた。ラバーソールの口に、何かこげ茶色の羽のようなものがはみ出ている。
「あっ」
シエスタは自分の目を疑った。
プチプチップチップチ
ラバーソールの口の中から、何かをつぶす音が聞こえる。
ゴクン
飲み込む音がした。
「えっ!?」
シエスタはとっさに、自分の足元の周りを見る。
しかし、さっきまで彼女が怖がっていたそれはいなかった。
プッ、何かを吐き出すラバーソール。
(い…今のは…ゴキブ…い…いえ!見まちがいだわ!きっとシチューに入っていた具かなにかよ…………)
「うん、すごく好きなんだ……シチュー」
「そ、そうですか…」
シエスタはアハハハ…と乾いた笑い声を出す。膝はガタガタ震えているが、なんとか平常心を保っていた。
……だが
「――ああ、そうそう、アレはちゃんと『始末』してェ、そしてきちんと『後始末』しておいたぜェ~~~?」
厨房内に、少女の悲鳴と大きな金属音が、同時に響きわたった。
ラバーソールがシチューの入った皿を、自慢のハンサム顔を隠すかのように傾けてがっついていた。
ズズージュルジュルジュルジュルンカチャカチャ
さっきは味わうように食べていたのに…そんなにお腹が空いてたのかしら……フフ、とシエスタは微笑む。
「ラバーソールさん、ずいぶんシチューが大好きみたいですね」
シエスタがそう言うと、ラバーソールはがっつくのをぴたりと止め、
シチューの入った皿を置いた。ラバーソールの口に、何かこげ茶色の羽のようなものがはみ出ている。
「あっ」
シエスタは自分の目を疑った。
プチプチップチップチ
ラバーソールの口の中から、何かをつぶす音が聞こえる。
ゴクン
飲み込む音がした。
「えっ!?」
シエスタはとっさに、自分の足元の周りを見る。
しかし、さっきまで彼女が怖がっていたそれはいなかった。
プッ、何かを吐き出すラバーソール。
(い…今のは…ゴキブ…い…いえ!見まちがいだわ!きっとシチューに入っていた具かなにかよ…………)
「うん、すごく好きなんだ……シチュー」
「そ、そうですか…」
シエスタはアハハハ…と乾いた笑い声を出す。膝はガタガタ震えているが、なんとか平常心を保っていた。
……だが
「――ああ、そうそう、アレはちゃんと『始末』してェ、そしてきちんと『後始末』しておいたぜェ~~~?」
厨房内に、少女の悲鳴と大きな金属音が、同時に響きわたった。