ゼロの奇妙な使い魔 まとめ

偉大なる使い魔-32

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匿名ユーザー

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わたしは自分の部屋で今日一日の読んだ本を思い出す。
詩の本、歴史の本、先住魔法の本、魔法の本・・・などなど。
あと、『虚無』について片っ端から本を読み漁った。
だが虚無の手掛りは全く見付らなかった。
伊達に失われた系統と呼ばれてないわね。
王宮の蔵書なら、もしかして・・・
いや、その可能性は低い。
もし虚無に関する事があれば間違いなくワルドが言ってた筈だから。
あの男、裏切り者だが聖地を・・・虚無を求める姿勢には『嘘』が無かった。
だとすると、虚無を知るための一番の手掛りは・・・デルフリンガー!
「ねえデルフリンガー」
「なんだ貴族の娘っ子」
「あなたはガンダールヴの左手だったのよね」
「あん、そうだっけ?」
…落ち着け・・・あせるな・・・ゆっくりと確実に。
「あんた、アルビオンでそう言ってたのよ」
「ああ、んで・・・それがどうかしたか?」
「じゃあ虚無について何か知らない?」
「んー、忘れた。俺は忘れっぽいんだぜ」
「でも思い出したとか言ってたじゃない!」
「あれな。あれは相棒に振られると、なんか懐かしくなって色々と思い出すんだよ」
色々ね・・・
「そうだ!貴族の娘っ子。新しく使い魔を召喚しねー?新しい相棒に振るわれると
また何か思い出すかもしんねーし」
「何言ってんのよ!そんな事できるわけ無いじゃない」
「なんでだ?」
不思議そうに聞かないでよ。
「プロシュートは命懸けで、わたしを守ってくれた。わたしは自分の名前を、そして
彼の名前をハルケギニア全土に轟かせてやると貴族のプライドに懸けて
誓ったのよ。他でもない、このわたしが!」
わたしの使い魔はプロシュートだけよ、だから新しく使い魔は召喚しない。
「わかったよ、もう言わねーよ」
だけど、デルフリンガーの記憶も手に入れたい・・・
「・・・剣なら、わたしが振ってあげるわよ」
「貴族の娘っ子が?」

夜、誰も居ないことを確認して中庭でデルフリンガーを抜いた。
「本気でやるのかよ」
「もちろん・・・くうっ」
わたしはデルフリンガーを上段に構えた・・・重い・・・。
「うりゃっ」
掛け声と共にデルフリンガーを一気に振り下ろす。
勢いをつけ過ぎた為に止められずデルフリンガーを地面に叩きつけてしまった。
「どう、デルフリンガー。なにか思い出した?」
「・・・懐かしいどころか新鮮な気持ちで一杯だよ」
「うう、だめか・・・」
知識だけじゃなく、体も鍛えなきゃならないようね。


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