ゼロの奇妙な使い魔 まとめ

偉大なる使い魔-31

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匿名ユーザー

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一日の授業が終わり、わたしは図書館に向かう。
詔を作るために詩の本を参考にする。
試しに一つ作ってみますか、思いつくまま紙に書いてみる。

疾(はや)きこと風の如く。
徐(しず)かなること水の如く。
侵掠(しんりゃく)すること火の如く。
動かざること土の如し。

…駄目だ、結婚式に詠みあげるものじゃ無いわね。

風は、わたし達に季節の訪れを教えてくれる。
水は、わたし達が生きていく事に欠かせないもの。
火は、わたし達から暗闇を遠ざけてくれる。
土は、わたし達に大地の恵みを齎してくれる。

…うーん、どうかしら。紙を凝視するが何も変わらない。
「これは結婚式に相応しくないんじゃない」
「こっちの詔は上手く出来ているんじゃないかな」
いきなり後ろから話し声が聞えてきたので、慌てて振り返ってみると
モンモランシーとギーシュが紙を覗き込みながら意見を出し合っていた。
「ちょっと、勝手に見ないでよ」
わたしは紙を裏返しに伏せる。
「なに恥ずかしがってんのよ、アンタこれを王室のお偉方の前で詠みあげるのよ」
うっ、姫さまだけじゃなく皆の前でコレを詠みあげるの・・・
名誉な事にばかり気を取られ失念してたわ。
「うううううううう」
「さあ行こうモンモランシー、ルイズは詔を考える事で忙しそうだ」
「そうね、じゃあねルイズ、精々恥を掻かないものを作らないとね」
モンモランシーが出口に向かう。
「モンモランシーは、ああ言ってたけど自分の事の様に喜んでいたんだよ」
ギーシュは、そう言い残してモンモランシーの後を追う。
モンモランシーがねえ・・・
出て行った後を眺めていると、今度はキュルケとタバサが入ってきた
わたしの席を目指して真直ぐと。

キュルケが散々人を馬鹿にしていった後、気分転換に歴史の本を
読み漁っていた。歴史に名を残す偉人とはどんな人なのか・・・
トリステイン王国は弱い。理由はメイジの実力云々ではなく
戦争では敵がどんな作戦を使ってきても常に真正面からしか戦わないからだ。
しかし、そんな中でたった一部隊の参加の有無で勝敗が分れる事があった。
戦争において非常識かつトリステイン貴族の理想を具現化した存在。
マンティコア隊の『烈風』のカリンによって・・・
わたしは歴史に名を残すと誓った・・・
だがスデに母さまは歴史に名を残していた!


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