ゼロの奇妙な使い魔 まとめ

CRAFT OF ZERO ゼロの技工士-2

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匿名ユーザー

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サーレーの眼の前では有り得ない光景が広がっていた。
(さっきまで俺はカプリ島に居たはずなのになあ。)
サーレーの眼の前では何やら広場で人が集まっている
さっきからサーレーやサーレーの前にいるブロンドの少女を凝視しており目立つ事に抵抗のあるサーレーは一種の不快感を覚えた。
(何なんだ、この場所は。俺はカプリ島でスタンド攻撃に会ったはずじゃあ・・・。)
「ねえ、あんた。」
サーレーの目の前にいたブロンドの少女がサーレーに話しかける。
何だか不機嫌そうだ。
(俺、何かしたかぁ?)
サーレーが呑気にそう考えていると長―――――い沈黙がさっきの少女の一言でいっぺんに、堰を切った潮流の様に口々に何かを喋りだし、中には少女に対する嘲笑の聞こえてきた。
「「「「ワハハハハハッハハハハハッハハ!!!!」」」」」
「まさか平民を呼び出すとは、流石ゼロのルイズ!」
「最高にハイってやつだアアアアァァァァ!!!」
「クセー!!ゼロ以下の臭いがプンプンするぜ!!」
何か吸血鬼と顔に傷が有る男が見える。頭痛い。
何なんだよ。
「コルベール先生!サモン・サーヴァントのやり直しを要求します!」
「しかし、規則ではあなたはこの青年と契約しなくては・・・。」
「平民と契約するなんて聞いたことありません!!」
(サモン・サーヴァントって何だ?)
するとサーレーの目の前にスタンドと思しき生き物が眼の中に入ってきた。

注意 こいつらは本来サモン・サーヴァントで呼ばれた使い魔なのですが、サーレーは頭に銃弾+見たことの無いものによるショックで混乱しています。

サーレーの頭の中に不吉な何かが過ぎった。
(まさか!ここがうわさに聞いたパッショーネのスタンド養成施設!!)
噂によればパッショーネにはポルポがいなくなった時のためにスタンド使いの養成施設が有るとか無いとか聞いたことが有る!
そしてあの小娘は俺にサモン・サーヴァントとか言うスタンドで俺を呼び出して・・・・。

注意 このサーレー、頭に銃弾を受けてかなり頭がキテマス。


こういうところに裏切り者を呼び出してギャングなら教えることは一つ!
そう!始末の仕方!!
(こ、殺される!)
ルイズの態度と周りの状況をキチンと見ればそうでない事など一目瞭然なのだが・・・。
「しかし、ミス・ヴァリエール。君の使い魔が逃げてしまっては、やり直ししようにも出来ないのだが。」
「え、ええ!?」
「ヴァリエールの使い魔がにげたー!!」
皆がサーレーの方を向くとサーレーはもう既に200メートル近く走りきった後だった。

『第一話 サーレーのトリステン逃避行』


(殺される!何か知らんけど殺される!!)

やっぱりこのサーレー、脳にめり込んだ銃弾が脳に結構なダメージを残しているようです。

サーレーは広場の近くにあった森に一直線に走っていった。
伊達にギャングで荒事をかたずけているだけあって、体力には自信がある!
400メートルほど走ったところで一本の木にぶち当たった。
「よし、ここなら良いな・・・。クラフトワーク!!」
サーレーはクラフトワークに木の枝を掴ませそのまま本体ごと登っていった。

な、何なのよ!あの男、何か幽霊みたいなものに自分をつかませて木に登って行ったわ!
「お、おいアイツ空に浮いているぞ!」
私の近くの生徒が指を私の使い魔(仮)に向けて慌てていた。
「もしかしてアイツ、メイジか!?」
まさか皆あの幽霊が見えていない?
「何をしているのですか!ミス・ヴァリエール!追いますよ!」
コルベール先生が少し遠い所で叫んだ。
マジで勘弁してよ、このコッパゲ!

一方、逃げているサーレーは・・・。

「・・・これでヨシッと。」
木のテッペンで木の葉を何枚か集めるとそこから立ち上がりもう一人の自分の名を呼んだ。
「クラフトワ―――――――ク!」
そして木の葉を空中にまく。
「この木の葉を『固定』しろ!!」
するとさっきまで空を舞っていた木の葉がイキナリ、テープの一時停止を押したみたいに止る。
「よし、これで逃げる準備は整ったな。」
サーレーはその木の葉を使って器用に向こう側の木に乗り移った。
そしてまた、さっきの要領で木のテッペンに登り・・・というのを繰り返して行っていた。
「このままイタリアに帰るウウウウウ!!」
まだ別世界だということが分かっていないイチャッテル、ハイなサーレーなのであった。
「WWWWWRRRRRRRRRRYYYYYYYYYYYYY!!!」
そうしていると後ろが何やら騒がしい。そう思って後ろを向いてみると大量のフライで空を飛んでいるメイジたちが追ってきていた。
「おい!あそこにいたぞ!!」
「な、何ぃいいいいい!!木の上で隠れたのに何でこっちの居場所が割れてんだァァァ!!!」
あんたが大声出したからだろうが・・・。

コルベール先生や他の生徒たちはフライで飛んで言った。
私はフライを使っても爆発して失敗する。
そういって皆、私を馬鹿にする。
ここまで来て今度は平民を使い魔として呼び出し(しかも何か叫んでる変人!)しかも逃げられる!
こんなのってアリ!?
もういやよ・・・。
ルイズは力なくその場にへたれこんだ。

「うおお!?」
サーレーの目の前に火球と突風が舞う。
メイジたちがサーレーに攻撃を始めていた。
「S・H・I・T!飛び回りやがって!攻撃が当てられねえじゃねえか!!」
嘗めやがって!
俺のクラフトワークは火炎とか風とかは『固定』の範囲外だ。
その上、木の葉の安定しない小さな足場が邪魔でしょうがない!
「・・・ちッ。一旦地面に退避するか。」
地面の上での白兵戦はクラフトワークの得意分野だ。
地面でなら固定化はたやすく行える。
流石にこの木の数だ。何とか白兵戦に持ち込めるはず・・・・。
そう思っているとイキナリまた横から火の玉が飛んできた。
「チッ!面倒だ!」
サーレーは手に持っていた葉っぱを火の玉に向けて無造作に投げ、固定化する。
火の玉はサーレーの木の葉に掛けられた固定化のパワーと相殺しあい宙で爆発して消えた。
「あなた、さっきも見ていたけどメイジなの?」
サーレーに火の玉を放った赤い髪の女性のほうを見る。
「ああ?なんだ、そりゃ。食いものか?」
「あんた!メイジを知らないの!?」
「知ら、んな!」
サーレーは後ろからの氷の矢を避けるとすれ違いざまに『固定』を掛ける。
サーレーが後ろを見るとそこには12歳~14歳くらいの青い髪の少女が自分の身長より大きい杖を構えていた。
「こんなガキまで・・・。」
「ファイヤーボール!!」
後ろでさっきの赤い髪の女の声がする。
「なに!クラフトワ―ク!!」
サーレーは木の葉から飛び降りると氷の矢の固定化を解除する。
火の玉と氷の矢は空中で相殺される。
「皆さん!殺してはなりません!止めるだけです!!」
そういう声が聞こえたがサーレーはもうすでに地面に落ちて行っていた。


ルイズは遠巻きで森の中を走りながら謎の男と生徒たちの攻防を見ていた。
謎の男は謎の無詠唱の魔法で氷や土の魔法を止め、それをうまく利用し火や風の魔法を相殺していた。
使い魔とは一種のメイジのステータスだ。あれだけの使い魔を呼び出した自分はすごいんだ。
もう誰にも馬鹿にされない。
ルイズの中には一種の希望が見出されていた。
(もしかしたら私はもうゼロじゃないのかもしれない・・・。)
すると謎の男が地面に落ちてきた。
高い場所から落ちたのにうまく着地し、また戦闘態勢を整える。
「オラオラァ!もう終わりか!?アア!?」
もしかしてこのあたりで・・・あ、いたいた。
ルイズは近くでゴーレムの用意をしていたギーシュを見つける。
「ギーシュ!!」
「ん?ああ、ミス・ヴァリエールか君の使い魔。いったいなんだい。」
「どうでも良いから!あたしにレビテーションをかけて。」
「はあ?」「早く!!」
ルイズは鬼気迫る表情で叫んだ。

「まだまだァ!」
サーレーはクラフトワークの拳で風や土の魔法を弾きつつ、逃げ道を探していた。
するとサーレーの視界に何やら宙に舞っている少女が見えた。
「いい、ギーシュ!しっかり飛ばすのよ!」
「正気かい!?」
「大丈夫!何とかする。」
何かやばい気がする・・・まさか・・・。
「いいわ!やって!」
「ええい!もうドウにでもなれェ!!」
金髪のガキが造花のようなものを俺に振った。
するとあのブロンドのガキが俺に向かってきた。
しかも飛んで、猛スピードで!
「うおおお!!」
ごちん!
ブロンドのガキと俺の頭がド派手に火花を散らした。

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