ゼロの奇妙な使い魔 まとめ

CRAFT OF ZERO ゼロの技工士-1

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カプリ島
ここ観光客が賑わい、美しい風景と海が広がるのどかな島には不釣合いな男たちがこの島にいた。
山頂で金を取りに行っている6人組みとはまた別に不釣合いだった。
なぜなら二人とも血まみれで、一人は全身傷だらけで、もう一人は明らかに致命傷の銃によると思われる傷が有った。
この男たちの名はサーレーとマリオ ズッケェロ。
この二人はスタンドという超能力使いでさらにギャングである。
この二人はこの島にある先日自殺したポルポという幹部の遺産の回収のためにこの島にやって来た。
ブチャラティという男が遺産の在処を知っているのがわかったまでは良かった。
しかし、一時はブチャラティの仲間を人質に取ったものの、ブチャラティの機転により破れ、ズッケェロは拷問を受けた。
先にカプリ島で待っていたサーレーも奇襲をうけ、今の今まで縛られていた。
意識を取り戻した二人はお互いのスタンドで縄を切り、今現在逃げる途中である。
「これからどうする?ズッケェロ。俺たちもうパッショーネに居られねえぜ?」
「世界の果てをしらねェように未来のことなんてしらねえ。」
(このバカは・・・。
後先考えないから負けたんだろうが・・・。)
明らかに自分のことを棚に上げているサーレーなのであった。
この二人、一見正反対のように見えるが一つだけ意外な共通点がある。
後先考えずに一つのことに突貫する。
良い意味でも悪い意味でも二人はそうであった。
目的のためにはどんな策でも練れるがその作戦もどこか行き当たりばったり。
しかし、この奇妙な共通点はこの二人の奇妙な友情も同時に作り出していた。
だから正反対の二人が一緒に居るのかもしれない。
しかし、それも今日までだった。

異変に最初に気がついたのはズッケェロだった。
「おい、あそこで何か光ってねえか?」
サーレーがズッケェロの指した方向を見る。
そこには円形の鏡があった。
しかし、どこか不自然だ。
何故こんな人っ子一人いない道路にこんな物があるのか。
有り得ない。
サーレーはそう思うと鏡に一歩、また一歩と近ずいていった。
(まさか、スタンド攻撃か?)
サーレーはいやな予感がしていた。
(まさかブチャラティの仲間が俺たちを始末しに来たのか!?)
しかし彼には全てを“固定”する強力なスタンド『クラフトワーク』が付いている。
(まさかまた負けるわけがナイよな。)
この慢心が悲劇を招いた。その慢心でミスタに負けたというのに同じ間違いを繰り返した。
サーレーはクラフトワークを出しながら鏡に近ずく。
あと20メートルという所でいきなり鏡がサーレーに向かって猛スピードで突っ込んできた。
「何いぃイイ!!クラフトワーク!!」
固定して止めようとするが止まらない。
仕舞いにはクラフトワークから飲み込まれていった。
「何だとオオオ!?」
「サーレー逃げるんだよオオオ!!」
サーレーはすでに脱出を試みている。ズッケェロに言われなくてもそんな事分かっている。
じきに鏡はサーレーの体の3分の二を取り込んでしまった。
サーレーは改めて思った。
(俺は馬鹿だ・・・。こんなのに無策で突貫するなんて・・・。)
サーレーは諦め抗う力を緩めた。
もう悟ったのだ自分は死ぬのだと。
「ズッケェロ、家族のことは頼んだ!」
サーレーはそう言うと鏡の中に消え去った。
「サアアアレエエエエエ!!!」
ズッケェロの悲鳴がカプリ島に響いた。


ドッカアン!
馬鹿でかい音と共にサーレーは盛大に尻餅を付いた。
「痛ェ!」
(うん?痛いだと?)
「は!俺はいきてんのか!?」
「あんた・・・誰?」
サーレーの目の前には桃色のブロンドの少女がいた。

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