ゼロの奇妙な使い魔 まとめ

亜空の使い魔-12

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匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集
ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール 享年16歳

嗚呼、美人薄命とはいうけれど恋の一つでもして死にたかった
振り下ろされる巨大な拳を前に、16年間の出来事が走馬灯のように流れていく

恐れ多くも姫殿下の遊び相手として王宮で過ごした日々
魔法が使えなくて馬鹿にされたこと
小船で泣いている所を婚約者に慰められたこと
魔法が使えなくて馬鹿にされたこと
ちぃ姉さまの動物に危うくじゃれ殺されそうになったこと
魔法が使えなくて馬鹿にされたこと
魔法が使えなくて馬鹿にされたこと
魔法が使えなくて馬鹿にされたこと
魔法が使えなくて馬鹿にされたこと
魔法が使えなくて馬鹿にされたこと
 ・・・・・。
何だろう、急に悲しくなってきた
私の人生こんなことでいいのだろうか?いいやよくない!!

せめて抗ってやる!
屹然と杖を構え、目の前のゴーレムに向けて魔法を放とうとする。しかし
「「きゃっ!?」」
不意に脇腹に衝撃を受け、続いて頬の辺りにボヨヨンと何か暖かく柔らかな感触
「ちょっとヴァリエール、重いから退きなさいよ!」
「う、うるさい!今退くわよっ!!」
どうやらにっくきツェルプトーの胸に溜まった二つの脂肪の塊がクッションになったらしい
いっそそのまま潰れてしまえばよかったのに・・・・いや、その前にさっきの衝撃は何だったのだろう?
「ッ、そうだヴァニラ!」
慌てて振り返るが、そこにあったのは今正にドスンという鈍い音共に地面に減り込むゴーレムの拳
「え、嘘!?」
「まさか私たちを庇って・・・・?」
何ということだろう
あまりのショックに地面に膝をつき、呆然と拳の着弾地点を見つめる
ツェルプトーが横で何か言ってるが分からない
全然いう事を聞かなくても私の使い魔
平民でも、何だか訳のわからない力を持っていた私の使い魔
あの物を削る力でもあの面積は防ぎきれなかっただろう
私があの時直ぐ逃げていればヴァニラは・・・・

「ヴァリエール! ルイズ!! あれ見てあれッ!!」
うるさいわね、今感傷に浸ってるんだから邪魔しないで・・・・って何?
「ほらあそこ!」
ツェルプトーの示す先を見ればゴーレムの腕を伝い、壁に開いた穴に入っていく人影が一つ
「何あれ・・・・まさか賊!?」
「ていうかあの穴アナタの失敗魔法で出来た皹じゃないの?」
「なッ!?そ、そんなわけないじゃないの!!」
冗談じゃない、でもまさか・・・・・ってそんなことよりヴァニラ!

ガオンッ!

突如、独特な音と共にゴーレムの右腕が崩れ落ちる
「え、何事!?」
「ヴァニラ!!」
私とツェルプトーが声を上げるうちにも、次々とゴーレムの体にボコボコと風穴が穿たれていく
「やっちゃいなさいヴァニラ!!」
このままいけばあのゴーレムを倒せる!
そう考えついつい逃げるのも忘れて観戦してしまったが、それがいけなかった
「「え?」」
不意にゴーレムがぐらりと傾ぎ、そのまま私たちの上に大量の土砂が覆いかぶさった


To Be Continued...

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