ゼロの奇妙な使い魔 まとめ

究極の使い魔-1

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「宇宙の果てのどこかを彷徨う私のシモベよ… 神聖で美しく、そして究極の使い魔よッ
私は心より求め、訴えるわ!我が導きに…答えなさいッ!!」

激しい爆発と共に呼び出されたそれは、その場にいた誰も想像しなかった物だった。
岩、まずはそう見えた。しかしそれには顔があった。
まるで人間が生きたまま石に変えられたようなおぞましいオブジェ、それには生きる物全てを畏怖させるような気配が感じられる。
普段ルイズを嘲笑している者達も今は声一つあげていない。
何故自分は震えているのだ?『ゼロ』が召喚した不気味な岩を見ているだけなのに。
生物的本能による恐怖、という解答に彼らがたどり着くことはついになかった。

一方のルイズもまた不可解な感情に苦しんでいた。自分の呼び出した使い魔、下僕となるべき存在、そのはずなのに。
何故体が震えて動かないのだろう。何故こんなに絶望的な気分になるのだろう。
何故この塊を見ていると、生きたままヘビに飲み込まれるカエルの心境を考えてしまうのだろう。
その答えを考える猶予はルイズには与えられなかった。
誰一人声の出せない状況下、足のすくんだルイズの目の前でそれがゆっくりと動き出したからだ。

太陽すらも克服した究極の生物がハルケギニアの大地に解放された瞬間だった。



ハルケギニア西方に長い歴史を持つ王国があった!歴史ある国家故の伝統としきたりに支配されたこの文化!
その名をトリスティン王国!
そしてその中に『魔法』の能力で王国を支配する貴族がいた!
『魔法』は彼らに伝わる奇跡!真の支配者の力をもたらす!
しかし!ある時その王国は忽然と歴史から姿を消す!無数の吸血鬼を残して!
なぜなのか!どこへ行ったのか!謎の全てはあの『使い魔』にあった!
この物語は異世界から召喚されたゼロの『使い魔』にまつわる人々の
数奇な運命を追う冒険……にはならなかった!残念ながら!
                             究極の使い魔 完


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