ゼロの奇妙な使い魔 まとめ

サーヴァント・スミス-18

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匿名ユーザー

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トリステインに帰ってきた一行。
アンリエッタに事の経緯を包み隠さず話すなり……
ワルドが裏切り者だと知ってそこらじゅうの椅子に『クソックソッ!』と八つ当たり(損壊4)
ウェールズが死んだと知って『あァァァんまりだァァアァ AHYYY AHYYY 』と泣き喚いて気を晴らす
アルビオン崩壊したけど任務は成功したと言えば『グッド!』。

げんなりした様子で、ため息までつきながら見つめるナランチャとルイズを他所に、今日もアンリエッタはアンリエッタであった。
いや、ある意味アンリエッタではないと言うか。
そのまんまアンリエッタではなかった。ショックが大きかった為故障したのだろう。(特にウェールズの件)
修理費?知りません。


その頃天国では

「あんたも大変だな……」

「アンリエッタ……」

「2人とも、お茶でも飲むかい?」

ブチャラティとウェールズは語り合っていた。
とりあえずアバッキオの誘いは問答無用でお断りである。まだやってんのか。

「ナランチャ、あれ、渡されたんでしょ?」

「ああ、そーだったなあ」

ごそごそとポケットを弄り、光り輝くルビーを取り出した。作戦を立てているときに渡されたものだ。
あの時は意図がまだ理解できなかったが、今思えばこれは『形見』として渡されたのだろう。

「ほれ。ウェールズの形見だ、いやしんぼめッ!」

ドシュウゥ、と『風のルビー』を投げる。アンリエッタは華麗に口で……はキャッチせず、流石に手を使った。
ナランチャはルイズにチョークスリーパーを決められ――考えるのをやめた。
これでもかというほど「姫殿下に無礼を働くなんてッ!このッこのッ!ブッ潰れよ!」とボコボコにされ
「違う!軽いジョークだルイズッ!部屋に戻った後ならいくらでも命をささげようッ!今ここで俺が死んだら今までやってきたことがぐあばああああ!」
と言い訳するナランチャには一瞥もくれず、ただアンリエッタは静かに泣いて、そのルビーのリングを指に付ける。
ルイズたちは『失礼いたしました』とだけ言って退室した。


水のルビー?ナランチャがドサクサに紛れて盗みましたが何か?



ギーシュが二股の疑いをかけられてモンモランシーから凄まじい金的連打を食らっていたが、無視。
というか、いつもの学園だ、そう思って2人は安堵したという。

「しまったー!明日からまた授業かッ!」

否、彼にとっては平穏は訪れない。普通の学校に行きたいと切に願う。

ナランチャはぶーぶー文句を垂れていた。


第3章『イタリアまでは何メイル?』

「ぐえー」

ルイズの部屋にある机に体を預けるナランチャ。いっつも、授業の後はこうやっていた。
久し振りの授業。
考えるのを止めていても、聞こえてくる内容は頭をオーバーヒートさせるのには十分であった。
思考回路はショート寸前と言うヤツだ。

「寝よーぜ、寝よーぜルイズゥ。死んじまうよ俺ー」

「お、大げさ……ね、わ、ふわあ、ぐー」

「お前の方が先に寝てんじゃねーか!」

のび○も真っ青なスピードでの睡眠に声を荒げるナランチャ。
頬にナイフかフォークを突き刺そうとして思いとどまる。ブッ殺すと思ったときには既に行動が終わっている人じゃなかったのでルイズは一命を取り留めた。
それよりも先に寝たい。
相変わらずの藁のベッド。数秒困ったような視線を送って、観念したように寝転んだ。
疲れもあって、すぐに夢の世界へと旅立つ。
水のメイジに怪我はある程度治してもらったが、流石に完治はしない。まだ両肩に痛みが走るのであるが。
それを加えても、寝るのは一瞬であった。ルイズと似たもの同士である。



今日も外から大きな「ヤッダーバァァアァァッ」の声で朝が始まった。鳥です。鳥ですったら。

タバサはうんうん唸っていた。
ナランチャに同じチビッコとしても好意こそ持っているものの、彼のプライベートなる物を全く知らないのであった。
考え抜いた末、シルフィードに監視させることにした。
同じ使い魔だし、恐らく怪しまれる事もないと思ったからだ。余程じろじろ見ていない限りは。

命令するなり、シルフィードは行動を開始していた。
視覚を共有し、ナランチャの行動を追ってみることに。
……とはいえ、シルフィードは大きい為、外にいるので窓越しぐらいにしか見えないし、満足に監視できるのは外に出たときぐらいな物である。
と言うわけで、自分自身でも監視をしなければならない。
こそこそと壁を影にし、穴を開けた木箱を被ったりしながら、尾行した。
それなんてメタルギア?な勢いである。

かと思ったら2秒で見つかった。

「何してんだコラ」

「………」

気にせずに行ってしまうナランチャ。
ごまかしきれた!(さわやかな笑顔でbyタバサ)
とか安心してまた尾行を再開していたら木箱を取られた。タバサは泣いた。

秘密兵器を奪い取られたタバサは、素直に、極普通に尾行を続ける事にした
尾行をしている時点でもう十分極普通ではないが。
………授業終了後にはシルフィードが発見された。役立たずである。
結局グダグダなまま、タバサの尾行は終了し――

「……そういやお前、空飛ぶぐらいしか役に立ってなかったよな」

「きゅい!きゅいきゅい!(そ、そんなことないのね!)」

「……何か役に立ってみろよ」

じろじろ見ていた所為でギャングにインネン付けられるシルフィード。
何故か一方的に責められる。足をゲシゲシ踏まれている。

当然ナランチャに言葉など通じていない。きゅいきゅい言われても理解できない。
なので反論など出来ようはずもないと言うか、無駄なことは嫌いなんだ無駄無駄というか。
いわば海に角砂糖一つを落として甘くしようとする事よりも無謀なわけで。

突然ギーシュが落ちてきた。

「うおお!誰だギーシュを落としたのは!こんなものが落ちては、人が住めなくなる!」

「きゅいきゅい、きゅいきゅいきゅい(私、シルフィードが粛清しようと言うのだ、ナランチャ)」

「二股だよそれは! ……ってなわけで、そんなとこだろギーシュ」

「ち、違う……偏見だよそれは。じゃなかった!シエスタって知ってるよね?」

思いっきり知ってる名が出てきた。
馴染みがあるので、即答で「うん」と返す。

「モット伯のところに……行く事になったって、風の噂でちょっとね……」

それが本当に風なのかどうかは秘密だ。

「モット?……もっと吐く……うわ、なんつーネーミング。間違いなくいじめられっ子だな」

「何だか逞しいほど着眼点がズレてる上に凄まじく無理に意味を取り違えてるけどまあいいや、その男がね、ぼそぼそ……」

わざととしか思えないほど無理な勘違いをするナランチャ。流石。
地面にめり込んだ右腕を抜き、ギーシュがナランチャにそっと耳打ちした。

「……モット伯はそんなことをシエスタにしようとしてるんだよ?許せる?」

「許せん」

「じゃあ、やっぱり行くんだよね」

「肯定だ」

「でもさ、追い詰められたら、どうするつもり?それにルイズにも影響が……」

「その時は打ち切りっぽくナレーションでイデ発動しとけば何とかなる」

「いい加減にしようよ」

アニメ……それは彼にとって数少ない娯楽であった。
昔は民家の窓から盗み見ていたこともある。寧ろそうしないと見れない分、インパクトは絶大。
ちなみに一番好きなのは北斗の拳。
レストランの残飯あさることも普通にやってたので、それぐらい蟻を殺すことより軽く実行する。
ギャングになってからは普通に見れたりもしたが、裏切っちゃったもんで。
その時の苦労といったら、高い台を用意しようとして落下。ぐあばあああ。
初めて人に見つかった時は光にされたこともあった。
いつもカモにしていた家に見つかったときなんかは、きたねえ花火を打ち上げられ……
見てる途中で家ごとボソンジャンプされたり。生殺しである。
一番ひどい時はボルテッカァァァァ!!された。

死に掛けながらも見ていたからこそ、記憶の奥にこびりついているのである。

いや、そんな関係のないことは兎も角。

「シルフィード、飛べ。ほら、さっさとしろよ」

「きゅい……(な、何か突きつけられている気がするのね)」

実際エアロスミスの機銃が向けられている。久し振りに裏ンチャ。
この前変換したら『ウラン茶』になってさあ大変。
……それも兎も角、色々敏感なシルフィードを脅すのには十分。
風に乗って、飛びます飛びます。

「………」

タバサが羨ましそうに見つめていた。
シエスタ?何のことです?



居場所を聞いていなかった。あっというまに夜になってしまって、一人と一匹は焦る。
それらしいところを見つけて降りた。表札にモットだかなんだか書かれているので多分ここだ。
一応、口元に布を巻いているので大丈夫。
これも多分であるが。

そして、タバサから奪った木箱でメタルギアが始まった。


(………)

「ん?誰かいるのか?」

(………)

「気のせうぽわあぁーッ!?」

「タコス」

玄関の兵士2人を撃破。レーションゲット。

脅せば何か情報を得られるか?と思って、石でわざと音を立て、こちらにおびき寄せる。
射程距離に入った瞬間、エアロスミスの銃口を突きつけ、クビにナイフを突きつける

「………や、やめろ」

「モット伯はどこに……あ」

操作をミスッてエアロスミスが機銃掃射を敢行。さすが精密動作性最低クラス。てへっ。
穴ぼこチーズになった兵士をポイ捨て。
こうなったらあの犬に聞くしかない!

喋れなかった。泣く泣く手刀で気絶させた。
ナランチャはこの世界のことだから犬も喋れると思っていた。
ファンタジーやメルヘンとはいえ、何でも想像通りと言うわけではない。
何故こんな失敗を犯したか、シルフィードは冷静に分析した

「きゅいきゅい(ボウヤだからさ)」

ナランチャはちゃっかりと言うかなんと言うか。
エアロスミスとデルフリンガーで3分以内に12機のリックドッグ(犬)を撃墜していた。頭に閃光は走らない。
全滅!?とか驚いている兵士にイデオンソード(注・ただのデルフリンガーによる斬撃)を叩き込み、何とかモット伯の立派なお屋敷に侵入成功。

「きゅい……(そ、そろそろ何か役に立たないとやばいのね。気は進まないけど……)」

薄々自分の存在感について疑問を持っていたシルフィード。
ここは一つ、天地がひっくり返ってイデが発動した挙句反陽子爆弾が炸裂するような大活躍を……
と、巨大な野望を脳内で繰り広げるシルフィード。
空から降りて、アレをやることにする。ナランチャにはバレないので大丈夫、目立つ為だと自分を勇気付けて

「テックセッタァァァーッ!」

それなんて自称記憶喪失の人?

ああ、ナランチャ。あなたに毒されている人(?)がまた一人。そして隠密行動中も関わらず叫ぶおバカさんが一人。
とりあえず人間にテックセットしたシルフィード。何だかんだで強力な使い魔。
実力は侮るなかれ。今のだって先住魔法である。
竜の状態では思いっきり目立つゆえ、苦渋の策である。まさか屋敷ごと攻撃するわけにも行かないので。

ただ一つの問題はといえば、全裸であるという事ではないだろうか?


服なんて持ってくるの、すっかり忘れていたシルフィード。
わたわたと右往左往していると、匂いを嗅ぎつけた番犬が登場。
匂い?いや、そういう意味ではなくてですね。

「あ、あわわわ」

今にも飛び掛ってきそうな翼を生やした犬に対して、口に手を当て慌てるのみのシルフィード。
こうなったらヤケだ。
そばにあった木の枝を振りかぶって――

投げた。殴るという選択肢が咄嗟には浮かばなかったようだ。
ド低能ではない。アホな子ほど可愛いといいますし。

ぽーん、と軽い音を立てて飛んでいった木の枝は、犬の頭上を通り越した。

もいっぱああああつ!とばかりに、今度は新たな選択肢、殴る。
無言のまま、歯を食いしばって――

ぼすっ。地面を抉る木の枝。ぼきっ。折れて上空へ吹っ飛ぶ木の枝。
スイカ割りで外した時みたいな静寂。よく違う場所教えて嫌いなやつ叩かせようと試みるよね。
――かぷ。
その音に反応して目を開けると(閉じてたんかい)、シルフィードの腕に犬が噛み付いていた。

何が垂れているのか、お分かりだろうと思うが――血+涙。
無慈悲な一撃。彼(犬)には容赦と言う言葉がないようである。
そのままの姿勢で固まる両者。下手に動かせば牙の食い込んだ自分の肉がブヂュルヂュルとかもありえるので、シルフィードは固まっていた。
犬も一応警戒しているのか、動きは見せない。

叫び声なんて上げようものなら(さっき上げてたが)問答無用で御用だ御用だーなので、声を挙げることすら出来ず、シルフィードは考えるのをやめた――

「おい、そこで何してる?」

――前言撤回。逃げる為の策を考え始めるも、とりあえず布を着せられて兵士に連行された――
竜になって逃げる事も考えたが、喉元にナイフを突きつけられていて――再び考えるのをやめた。

「ぬう。ガードがキツイな……」

ナランチャは怪しい部屋にたどり着いていた。
ここまでにレーションが32個。持ちきれないので犬にやった。
あの部屋だけ凄まじい兵士の数が見回っており、部屋の前にも兵士が居るので、多分『ゆうべは お楽しみでしたね』みたいなことが行なわれる場所だろう。

一撃で――モット伯に気づかれないようこの兵士達をしとめる。
そんな方法をない頭で必死に考える。
『抵抗するんじゃない、行っちゃえよ!』とか言ってレーション全部差し出しても無理だろうし。
また着眼点が凄くズレていることにも気づかず、エアロスミスを射程ギリギリまで飛ばして射撃するという策さえ思いつかないナランチャ。
その内見つかったので考えるのを止め、特攻して全員に『ボラボラですかーッ!?』してから扉をブチ開けるために体当たりを実行!

痛そうだったので途中で止まりました。

「うん。やっぱ堅実に開けよう」

そして普通に開けるナランチャ。


その数十分前。モット伯。
彼は、ご馳走が『2人』に増えた事に喜んでいた。
一人はシエスタであるが、もう一人はさっき捕まったシルフィードであった。
これは潜入のチャンスだ!と思っておとなしくホイホイついていったのだが、フライで飛んで窓からモット伯の部屋にブチ込まれてから目的を聞かされ、後悔した。
この部屋の中で変身を解けば、間違いなく竜の体が収まりきらずに大変な事になるので(モット伯プチッとか)、どうしようどうしようと厳重に戸締りされた部屋で震え上がっていた。

(あんな人にクラッシャーコネクトされるなんて嫌なのね……)

変な隠語を使いつつ、隣で震えているシエスタと共にガタガタブルブル。
何せ震えるしかないのだ。窓から脱出さえ困難だが、外に出てもいい的である。
戦いは数だよ兄貴、という言葉が胸にしみる。
いや、それ以前の問題。救出に来たのに自分が逃げてどうするのだ。
不意を突いてどうにかしなければ、と考えていた。

その前に、この縄をどうにかしようと心に決める
しかし、そうは行かないとばかりに、モット伯の『準備』が済んだ。

無言のまま、縄で結ばれた二人に近づき、まずはシエスタに接近。
ああ無情。

「あんっ」

(省略されました……続きを読みたい方は「わっふるわっふる」と書き込んでください)

「……っじゃねーよッ!」

バッタァン、と、鍵をエアロスミスのプロペラで壊し、ドアを乱暴に開けたナランチャ。
目の前の光景に硬直。
一秒経過!という何か威圧感を持った声が頭に響いた。 

何度か言ったが、このナランチャは性欲などと言うものはない。皆無だ。ド低能だ。
そのため、今、この光景を見て、その代わりに浮き上がってくる感情――怒り?(疑問系)
そして、ルイズ譲りの叫びが発せられる。同時に展開するエアロスミス。レーダーがモット伯を捉えた。

「何をやってんだああああああ!!」

「たわばッ!?」

機銃が全てモット伯に直撃。12HIT!
接近。爆弾。機銃。機銃。鬼。
トドメの極めつけ。
モット伯のアレにブラックサバスがお得意の『掴ん(略)』を炸裂させ、また叫ぶ。

「俺のこの手が真っ赤に燃えるッ、こいつを潰してやりたいんですが構いませんねと轟き叫ぶッ!」

力が入った。
男性の皆さん、申し訳ありません。
そして、お食事中の皆様、このシーン飛ばしても構いませんねッと聞かれる間もなく了解しています。

「ばぁぁくねぇつ!ボラーレ!ヴィーアァァッ!!」

ドグチアッ。

「あひっん」

お前こそ何をやってんだああああな必殺技を繰り出した。
モット伯 は くびを はねられた!に匹敵する威力。
言わずもがなの超必殺。子供の頃やって「うわーお前変態ー(痛がりながら)」とか言われた記憶はないだろうか。
だが、『最後まで握りきって』しまえば、そんなことは言えないのは分かるであろう。
やらないと思うが言っておく。よいこの皆は真似しないでね……と。

後、何故こうなったかと、後にギーシュはルイズから問われた。
その時、彼はこういったと言う。『ナランチャ……だからじゃない?』と。
この上ない説得力にルイズは押し黙るしかなかった。

「SE○ファイト第1条!○○○○を潰されたものは失格失格ゥ!!」

心配になって見にきたそのギーシュ。
遠くまで聞こえるこの叫びを聞いて、「あ、やっちゃったのね」とか思ったとか思ってないとか。
後誰があんな知識を与えたんでしょうね、と涙ながらに考える。

「あ、僕だ」

何故かタバサにボコボコにされた。

あの後。
ナランチャとシルフィードが偶然の産物(エアロスミスで嫌がらせとして部屋中蜂の巣にしまくってたら)によって違法な薬を見つけ、モット伯の身分と人生は危うい事になった。
この上ない汚点ということで、何とか持ち直したいと言う根性からか、シエスタでもなんでも持って行っていいから許して、ということで落ち着いた。(薬は某盗賊が奪取)
その薬を見つけた時のナランチャの表情は、妙に悲しそうであったという。
シエスタはマルトーたちに何故か謝りに行った。もちろんマルトーたちは何故謝られるのか分からなかったゆえ、ぽかんとした表情のまま、仕事に出るシエスタを見送った。



「あ、あの」

「ん?」

数日後。
ナランチャがいつものように厨房で食事をしていると、シエスタが声を掛けてきた。
あまりに突拍子だったので、マヌケな声を出してしまった。

「……えーと、えーと」

顔を赤くしていた。
ナランチャは「熱でもあんのかな」と見当違いな方向で予想を展開していた。

「あ、あああありがとうございました」

「はぁ?」

語尾の方は殆ど聞こえなかった。
ぴゅー、っと風のように走り去っていったシエスタ。
言われた当人には何のことか分からず、逆に食わせてもらっている自分の台詞だと思ってたとか思ってないとか。
少なくとも、言われた理由が『彼には』見つからないのである。

タバサはタバサで、シルフィードの視覚を共有していたためある程度満足している。
シルフィードの失態については、はしばみ草をありったけ口にぶち込んで落ち着いた。
その後は一時間痙攣しっぱなしだった。


「モット伯?もう二度とあんな事はしないよ、だってさ」

ナランチャが勝手に出て行って怒りのルイズの尋ねに、ナランチャはそうとだけ答える。
正確には『出来ない』のであるが。
その出来事の始まりとなった張本人は今、授業中に居眠りしている。

To Be continued...

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