ゼロの奇妙な使い魔 まとめ

トリステインで朝食を その①

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匿名ユーザー

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トリステインで朝食を その①

その朝、ミスタは空が明るくなる前にすでに起きあがっていた。
ルイズのほうを見ると、ベッドの脇に衣類が乱雑におかれている。下着もある。
(これを洗えっつーのかよ・・・なんだか慎みのかけらもねーぜ。ホントに貴族さんか?
まーまだガキみてーだしな・・・ナランチャより年下みてーだしな。
洗濯は正直気がすすまねーが、メシの為だ。ガマンするとするぜ。)
洗濯籠に衣類をぶち込み、ドアをあけて出て行く。
(そういえば洗濯する場所をしらねーな。中世なんだから井戸水かなんかで洗うんだろう。
ん?そーいやー魔法があんのになんでわざわざオレにあらわせんだ?オレが洗濯好きの
『専業主夫さん』にでもみえた・・・ってことはねーな。やっぱり魔法使えねーんじゃねーか?)
中庭に向かう途中、メイド服を着た少女を見つけたので話しかける。
「そこのお嬢さん!ちょっとききたいことがあるんだがいいかい?」
「わ、私ですか?はいッ!なにか御用でしょうか?」
「そんなにおカタくなんなくてもいーんだが・・・洗濯できる場所ってどこかわかるか?」
「せ、洗濯ですか?あっ えーと、あなたもしかしてミス・ヴァリエールの
使い魔になったっていう平民の……」
「よく知ってるな?」
噂になってますから。初めて聞きましたよ人間の使い魔なんて。ミス・ヴァリエールは
普通の貴族の方とは違ってましたけど……やっぱりあなただったんですね?」
「ああ、グイード・ミスタってんだ。ひとつよろしく頼むぜ」
「こちらこそ。私はシエスタといいます。あ、お洗濯でしたね。こちらです」
(なんだか礼儀ただしー子だな。ルイズやトリッシュとは大違いだぜ。しかしこいつ・・・!

判定A:超スゴイ(脱いだらスゴイ的な意味で)
こいつは・・・服によって目立たないが!潜在能力はヤバイ!)
「でも、大変ですねミスタさん。人間が使い魔をするなんて。」
「ああ。わけわかんねーうちにわけわかんねー奴に召喚されて、たまったもんじゃねーぜ」
話しながら歩くシエスタとミスタだが、ミスタの視線はあきらかに胸をチラ見している。
「き、貴族の方のことをそんなふうにおっしゃるなんて、勇気があるんですね・・・」
(おやおや、どうやらズイブンと封建的な制度が残ってるらしいな。どうやら中世ヨーロッパ
ぐれーの世界だっていうのはどうやら正しいな。)
「シエスタは魔法とか使えねーのか?」
「と、とんでもありません!魔法が使えるのは貴族様たちだけです!」
「そーなのか」
(平民と貴族の貧富の差とかだけじゃーなく能力の差まであるとは、封建社会が残ってるはずだぜ。
魔法があるってのも産業の発達とかを邪魔してんじゃねーか?)
「着きましたよ。ここの道具はいつでも使用していいはずです」
洗濯用具置き場に着いたようだ。
「グラッツェ!世話になったな!」
「いえいえ。同じ平民同士、お互い様ですから。何かあったらおっしゃってください、普段は
 厨房にいますから」
最後まで礼儀正しくシエスタは去って行った。
(やれやれ・・・それじゃあ、『お洗濯』するとすっか。まったく、ギャングのオレがなんで
こんなことしなきゃ何ねーんだ・・・)
心の中でぼやき、なれない手つきで洗濯をはじめるのだった・・・


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