ゼロの奇妙な使い魔 まとめ

L・I・A 第05話

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第05話 イタリア料理を作らせに行こう!③


「やっぱりデケェ建物ッスね~~~」
仗助とトニオの二人は今、大きな石造りの城の前に立っていた。
トリステイン魔法学院。
その名の通りハルキゲニアが国の一つ、トリステインの魔法使いを育成する学校だ。
しかし、彼らはそんな事は知る由も無い。いきなりこの地にやって来たものの、魔法なんぞ一つも見ていない。仗助なんかはルイズ以外の生徒の使い魔を見てそうであるが、初めは倒れてたし、ゴタゴタしていて気付かなかったようだ。
ただ分かるのは、ここが地球では無いこと位である。普通ならこれでもう発狂モノであるが、彼らは『スタンド使い』非常識要素バツグンだ。もう体が慣れてしまっている。
「まさにお城デスね。これはどうみても個人のモノとは違いマスネ。何かの施設デショウ」
「ならどうするよ?何か良いアイデアは無いッスかぁ~?」
そういうと、二人で考えにふけるが、トニオが突然、何かに気付いたように顔を上げる。
「ん?どうかしたんスか?」「料理の匂いがシマス」
「りょ~うりィ~~?」
仗助が怪訝な顔を浮かべる。
「ハイ。イイ香りデスね。ちょっと行ってみませんカ?仗助サン。ココで考えてルよりもイイかもしれまセンヨ?」
「大丈夫ッスかねェ~~?」
「大丈夫デスヨ。料理人は基本的に悪い人デハありまセンかラ」
仗助は、ホントかよ?と思いながらも、ただどうするか手をこまねいているよりも良さげなので従うことにした。
「そんなら、トニオさんを信じるッスよ」

匂いの元をたどってきた二人はどうやら厨房らしき所に来たようだ。
「やはりイイ匂いがシマス。イタリアンとはまた違いマスガ、イイ料理人が腕を振るっているようデスね」
食に関しては一般ピープルの仗助であったが、聞いてみれば確かにとてもイイ匂いがする。
「んで?どうするんスかぁ~?オーソドックスに『今晩は。ところで食べ物を恵んで下さい』スか?」
仗助の言いたい事は解るが、コンバンワの後にいきなり恵んで下サイはナイデショウ、とトニオは思った。
「ドウデショウ?ココは一発、衣食住世話してクレ、位の気概で行くのも良さそうデスガ?」
「マジッスか?」
「冗談デスよ。ホントはワタシ達のスタンド能力を見せて何かに雇ってモラウというのガ、一番まともな作戦だと思いマスガ」
仗助なら物を直すクレイジーダイヤモンド、トニオなら料理の腕とパールジャムといった具合だ。恐らく相手は見えないだろうが、超能力だと言えば大丈夫だろう。
「中々にグレートな作戦ッスねェ~。不可能って訳でもねェし」
方針は決まった。後は突っ込むのみッ!

ゴンッ!ゴンッ!
よく聞こえるように木製のドアを勢い良く叩く。
暫くすると、内側から戸が開けられた。
「はい、何のご用でしょう・・・か・・・・?」
出てきたのは、メイドの格好をした素朴な感じの少女であった。カチューシャで纏めた黒髪とそばかすが可愛らしい印象を与える。なんとなく日本人っぽい娘だなと仗助は思った。
しかし、何故か様子が変だ。仗助の姿を見て戸惑っているようである。
「あの~」
変だなと二人が思っていると、少女が控えめに声を掛けてきた。
「もしかして、ミス・ヴァリエールに召喚された平民の方ですか?・・・あのぅ・・・逃げ出したっていう」
二人は、特に仗助は、はァ~?といった感じだ。訳の分からない単語が出てきたからである。
「ミス・ヴァリエールゥ~?そんなブルジョア階級っポイ名前の知り合いはいないッスねェ~。それに召喚?決して誉められた様な人間じゃね~~ッスけど、俺は裁判所の厄介になる事はしてねェゼ?」
身に覚えの無い単語を出されても困る。
「いえ、貴方の事だと思いますよ?背が高くて、頭がスゴくて、変な真っ黒の服を着てるって聞きましたから。あ、すいません!変なだなんて」
ピクリ
一瞬、『頭がスゴくて』と言う言葉に反応したが、それ以上は何も言っていないのでとりあえずは問題は無かった。
「別に構わねェ~ッスよ?まぁ~、何だか良くわからねェ~~けどよォ~~」
仗助の疑問は深まるだけであった。そこに、トニオが一歩前に出る。
「申し訳ないデスガお嬢サン。」
「はッ、ハイ!」
いきなりもう一人の男に話し掛けられたもんだからビックリしてしまった。
「ココで人事の全てを取り仕切っている方ハ誰デスカ?」
「あ、学院長様ですが・・・」
学院長。どうやらここは学校らしい。
「デハ、その方にお会いする事ハ出来ないデスカ?」
トップと話をつけようというのだ。
「え?あの・・・・・・・貴方は?」
「ワタシはトニオ。トニオ・トラサルディーでス。料理人としてここで雇ってもらいたいのデス」
バァーーーン!
今夜ッ!トニオ・トラサルディーの最強の料理がッ!学院長オールド・オスマン“ら”を襲・・・もとい、彼らに火を吹くッ!
To Be Continued・・・・・・


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