ゼロの奇妙な使い魔 まとめ

タバサの少し奇妙でタフな物語

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「ぼくはきみのようなはしたない女性は好みじゃないんだよ! モンモランシーを見習うんだね!」
「あーら、恋の熱さもしらないボーヤが何を言ってるのかしら? それに私があなたなんかを相手にするわけないじゃない。おととい来なさい、貧弱ボーヤ」
 と、かれこれ小一時間もタバサの傍で言い合いを続けているのは、ギーシュとキュルケだった。
 元々ギーシュとキュルケは決して仲が悪いわけではない。当然良い訳でもないが、だからと言って両者とも相手を罵倒するほど論議するほど仲は深くない。どちらも精々クラスメイト程度の認識だったはずだ。
 タバサは恨めしげに二人を見ながら、そっとそんな事を思い出した。
 原因、といえるものがあっただろうか。今日は虚無の日であり、タバサはいつもの様に部屋で静かに読書をしていた。そしていつものように意味もなくキュルケがおしかけ、カフェテラスでお茶を飲むことになったのだ。
 遠出をしろというのならば兎も角、ほんの5分ほど歩いて本を読む場所をかえるのならば、拒否するほどの事でもない。
 幸い、カフェテラスは学園で最も静かな場所の一つだ。タバサにはよく理解できなかったが、ティーを楽しむ場所で大きな声を上げるのは貴族に有るまじき行為らしく、どれもこれも自然の囁きと間違うほど声が小さい。
 タバサがこのカフェテラスに引きずって来られるのは、大体虚無の日3日に1日ほどである。
 キュルケはたまに声をかけて来るが答えを期待するでもないらしく、タバサが聞いているのを理解していると文句の一つも言わないので、気にするほどの事でもない。
 また、ここでは頼めばそれなりに美味い茶も出てくるので、タバサは中々にここが気に入っていた。今日までは、だが。
 とにかく、タバサにとって一番の問題は二人が五月蝿い事であり、一番困っているのは帰ろうとするとキュルケだけでなく、何故かギーシュも襟首を掴みタバサが帰るのを阻止する事である。鬱陶しい事この上ない。
 仕方なく、タバサは完膚無きまでに二人を無視しながら本を読み続けた。

 周囲ではだんだんヒートアップし出す二人を遠めに見つつ、何かを言い合っていた。やがて周囲の人間から蹴り出されるように、学年で最も巨体な男、マリコルヌが額の汗を拭きながらとぼとぼと歩いてきた。
 マリコルヌは白熱する二人を見て、明らかに及び腰になっていた。汗の出も大分早い。
 タバサは9割方諦めながらも、残りの一割でマリコルヌを応援した。彼が終わらせてくれれば部屋に帰ってゆっくりと読書の続きができるのだから。
「あ、あのさ、ほら、ここってカフェテラスだし、そろそろ止めたほうがいいんじゃないかなって思うんだけど……」
「「うるさい!!」」
 ひいぃ、と情けない悲鳴を上げながら、マリコルヌは思い切り後ずさる。ああ、だめだな、とタバサは再確認し、一割を問答無用で投げ捨てた。周囲も大方同じ反応らしく、明らかにため息をついていた。
 だが、当然マリコルヌに周囲の反応など分かるはずもなく、二度目の交渉を始めた。しかし、それがいけなかったのだ。彼は白熱した人間に『最も言ってはいけないこと』を言ってしまった。
「二人ともさ、そんな下らない言い合いは止めようよ」
 瞬間、周囲の空間に殺気が膨れ上がる。ずだん、と音を立てたのはテーブルだ。
 ギーシュが振り下ろした青銅製のナイフが突き刺さり、キュルケが叩いた部分は明らかに焦げ付き炭化している。予想以上の反応にタバサすら目を上げたほどだ。
「あんた今なんて言ったッ! 私の耳がおかしくなってなければ『下らない』って言ったわよねぇ~」
「それを決めるのはぼくとキュルケだ! いいかい? 重要なのは『君がどう思ってるか』じゃあない。他ならぬ『ぼくとキュルケがどう思ってるか』なんだ! それを! 貴様は! 何と言ったッ!」

 タバサは恨めしそうにマリコルヌを見た。白熱した論議をする人間に対し、下らないとは最も言ってはいけない言葉だ。
 こういう場合は二人に共感しているような印象を与える言葉で冷静さを取り戻させ、それとなく周囲の人間の迷惑を無視してはいけないという事を分からせるのがベストなのだ。
 根本的な解決にはならないかも知れないが、それでもとりあえずこの場は収まるのだから。
「調子にのるなよ、このデブがッ!」
「お呼びじゃないのよデブ! 帰ってママのおっぱいでも吸ってなさい!」
 その言葉で、半泣きになりながらも必死に愛想笑いを続けていたマリコルヌの顔が凍りついた。辺りに変な空気が流れ始めたのに一番早く気づいたのはタバサで、眉を潜めながら原因と思わしき方向――マリコルヌを見る。
 そこには、いつのまにか気の弱いお坊ちゃんは居なくなっていた。まぶたは半ばまで落ちて印象の悪い三白眼になり、口は皮肉げなものに変わっている。
 左手はあご元に、右手は方の高さ辺りで遊ばせて、明らかに二人を侮り挑発していた。
「デブ、ねぇ。うん、『デブ』かぁ。たしかにデブだよねぇ。そう言えばそうだったかなぁ。確かにぼくはデブだねぇ……」
 くっくっくっ、と笑いながらマリコルヌは自信たっぷりに言った。タバサはそれを見て、不快感よりも不信感が先走った。
 ドットのギーシュならばともかく、キュルケはトライアングルである。もしキュルケが感情に任せて魔法を放ったとしたら、マリコルヌに防ぐ術はない。
「ふざけるのもいい加減にしたまえ!」
「あんたね、馬鹿にしてるとふっとばすだけじゃ済まないわよ!」
 このキュルケの言葉に嘘がないのは、学園中の生徒が知っている事だった。何かと同姓の恨みを買うことが多いキュルケは、当然先輩の恨みも買った事がある。しかしその全てを実力でねじ伏せていた。
 それも、教師にばれない様に上手くだ。しかし、その様子を見てもなおマリコルヌは侮り続けた。

 タバサは自分の警戒心が上げる悲鳴を必死に押さえ、ごく自然な動作で立ち上がり即座に対応できる状態を作ろうとした。そして、やっと警戒心の原因に気がついた。
 『体が恐ろしく重い』。『手全体がむくんでいる』。
 理解不能な突然の事態に思わず絶叫しそうになるが、思い切り体を強張らせてなんとか耐える。『この攻撃に気づいたことに気づかれる訳にはいかない』。
「ああっ! 確かにぼくはデブだね! しかしぼくがデブなら今のお前たちはどうなんだァァァッ!!」
「なっ、なにぃぃぃいぃ! こっ! これは、まさか、ぼくの指なのかぁぁぁぁ!!」
「手のひらがむくんでいる! 水死体がぶよぶよになるように! いえ、違うわ! これは水分じゃあないッ! これは脂肪だわ、今私は『太っている』んだわ!」
 タバサの耳にキュルケの絶叫が聞こえ、それに反応しようとしたのがいけなかった。急いで立ち上がろうとして、そのまま地面に崩れ落ちてしまう。
 地面に頬をつけて驚愕に目を見開くタバサを見ながら、キュルケは絶叫した。
「タバサ!? 大丈夫なのッ!?」
「別に命に別状はないさ。彼女を殺すつもりもないしね」
 にたにたと笑いながらマリコルヌがタバサを見下ろした。
「ふざけないで! タバサは関係ないでしょ! さっさと戻しなさい!」
「うるさい! しゃべるのはぼくであってきみじゃあないッ! わかるか? 『きみ』じゃなくて『ぼく』だ!」
 興奮したマリコルヌがキュルケの顔を掴むと、彼女の顔は倍ほどまで『太った』。
 口の中まで脂肪が満たししゃべれなくなったのを確認すると、マリコルヌは満足そうに頷く。

「安心していいよ。彼女は一番小さいからね。えぇと、タバサだったっけ? 彼女は自分の足で体重を支えられなくなったのさ。簡単に言うと、だ。太るって言うのはとても気の長い行為なのさ。
 少しずつ体重が増えていくと、それと同時に体重を支えられるだけの『筋肉』が発展する。だから同じ身長で倍くらい体重が違っても人は歩いたり立ったりできるのさ。
 けど君たちは違う。筋肉が発展する『間も無く』体重が増えたんだ。2割増えれば普通に動くのも困難になってくるし、筋力が低ければ3割も増えれば身動き一つとれない。
 ところで、ぼくはデブを二つに分類する。『いいデブ』と『わるいデブ』だ。体重に見合った筋肉を持ってるぼくは『いいデブ』。そして体重に負ける筋力しか持たないきみたちは『わるいデブ』だ」
 もはや体を上げることすら困難なギーシュとキュルケに、マリコルヌは宣言する。そこには先ほどまでの侮った表情は完全に消えていて、百戦錬磨を思わせる冷静で冷たい瞳があった。
「いまのきみたちのような『わるいデブ』の一番まずい点は、内臓が脂肪に負けているという点だ。ゆっくり太れば内臓もそれなりに適合する。けど急に太ったんじゃあ内臓は脂肪に簡単に押し負けるのさ。
 今のペースでいけば君たちはあと数分だ。タバサは……そうだな、3分持つかな? あぁ、当然殺しはしない。殺しはしないけど『言ってみただけ』さ」
 そう語ったマリコルヌの背中から、突如何かが現れた。全身紫色の下半身の変わりに触手が存在する巨人。半透明で腕だけが存在する巨人だった。
 タバサはやっと理解した。これは『スタンド攻撃』だと。今まで何度かスタンドと戦ったことはあったが、こんなに特殊な能力を持つスタンドは初めてだった。
 スタンド。精神が進化した姿。己の生命力そのもの。タバサにはスタンドとはその程度の物だとの認識しかなかった。
 タバサが初めてスタンドを出したのは数年前だ。
 最初は幽霊だと勘違いして半ば失禁してしまったが、それが自分の思い通りに動くとしるとその考えは一変した。これは耐え難い自分の過去に抵抗するための『立ち向かう(Stand up to)』力だと。
 そこまで分かった瞬間、タバサには覚悟が決まった。これはスタンド同士の戦い。ならば最後に物を言うのは『精神力の強さ』だ。

 脂肪のせいで殆ど動かない口を必死に動かし、タバサは宣言した。
「あなたの、負け」
 その奇妙な宣言に、愉悦の笑みを浮かべた少年は眉を跳ね上げた。
「……なんだか面白い事を聞いたね。ぼくの負けだって? ギーシュも、キュルケも、そしてきみも動けないのに?」
「そう、あなたの、負け」
「ふざけるなッ! ぼくの『ザ・グレイトフル・デブ(偉大なる肥満)』に死角はないッ!」
 マリコルヌはタバサに駆け寄り、思い切り体を蹴り飛ばした。タバサの体は少しだけ跳ね、苦しみに息を漏らした。ギーシュとキュルケが何かを言おうとしていたが、もう口が上手く動かず言葉になっていなかった。
「さあ言ってみろ! この状況で! 絶望的な状況で! ぼくの負けだと!? ならこうしよう。ぼくは最初きみを殺すつもりはなかったけど、それはやめだ。さぁ、ぼくを『負け』させられないときみの命はない!」
 そう宣言するとマリコルヌは狂ったようにタバサの体を蹴り始めた。体の左半分は青あざだらけになっているだろう。顔はひどい出血で殆ど何も見えていない。
 ギーシュとキュルケが泣きそうな顔でタバサを見ていた。タバサは顔を苦悶に変えながらも、大丈夫、と呟く。
「そう、大丈夫。これでいい。これがいい」
「これがいい、だって? 蹴られるのがかい? ずいぶんと楽しい趣味じゃないか!」
「ちがう。あなたが『近くにいる』のがいい。『半径2メイル以内』にいるのがいい」

 そう言うと、タバサは右腕を動かした。全く太っていない、今の体に不釣合いな右腕を、だ。
「まさかッ! お前気づいていたのか!」
 絶対にありえない事に愕然とし、マリコルヌは絶叫した。
 最初に気づいたのは、マリコルヌが時間稼ぎと思われる長い話を始めてからだった。本を見ていたタバサは、少し、ほんの少しだけではあるが右手より左手の方が太いことに気がついた。
 その時はまだ原因は分からなかったが、とにかく自分が太りゆく現実だけは理解した。そして右手と左手の違い、それは『右手は本をめくる為に動かしていた』と言う事だけだ。
 何も分からなくても、重要な所だけは理解した。『動かなければ太る』『動けば太らない』。そして右手が自分の体で死角になるように倒れ、ひたすら右手だけを動かし続ける。
 あとはある程度太ったところで、そう、相手が勝利を確信するほど太ったところで挑発し、自分のスタンドの射程距離、半径2メイルまでおびき寄せればいい。
 冷静に、そして慎重にタバサは賭けをして、そして――勝利を収めた。
「う、うおぉぉぉぉ!! 全身を太らせろ『ザ・グレイトフル……』」
「遅い。『ストーム・プラチナ(白銀の吹雪)』
『オラァッ!』
 振り下ろされる『ザ・グレイトフル・デブ』の腕を『ストーム・プラチナ』が弾き飛ばし、圧倒的な破壊の像が『ザ・グレイトフル・デブ』を殴り飛ばした。
 顔半分の形状を思い切り変え、後方に吹き飛ぶマリコルヌ。そして壁に激突し、朦朧とする意識の中、自分のスタンド攻撃の効力が切れて、体格の戻ったタバサが立ち上がるのが見えた。

 そこに存在するタバサは、控えめに言っても満身創痍だ。破れた衣服からは痛々しい青あざが覗き、顔は左半分を血で赤く染めている。恐らく立っているのも辛いであろうタバサに、マリコルヌは恐怖した。
 血と髪から覗くその瞳はいつもの無感動なものではなく、確固たる強靭な意志の元に成り立っていた。
 その瞳を見てしまったら、覚悟するしかない。自分も引かない覚悟をするしかない。笑い言うことを聞かない膝を無理やり叱咤し、崩れかけた壁に寄りかかりながらマリコルヌは立ち上がった。
「彼らは。『デブ』を馬鹿にした。彼らが馬鹿にした『それ』はぼくの誇りだ。許せは、しない」
「同じ」
 マリコルヌの宣言に、タバサも同調した。殆ど動かない左足を引きずりながら、マリコルヌを睨む。
「友達に、手を出した。許せない」
 何のことはない。互いに、とてもシンプルだった。彼らにはどうやっても許せず退けないものがあり、そして互いに直接ではなかったとしても触れてしまった。理解できる。そして、共感もできる。しかし、敵だった。
「行けぇ!」
 先手を取ったのは、マリコルヌだった。胴半ばから生える触手で体を支えながら、ストーム・プラチナよりも太い腕を叩きつけにくる。
 マリコルヌは再び勝利を確信した。パワーで負けていることは先ほど証明済みだ。恐らくスピードでも負けているだろう。だからこそ先手を取り、先に一発でも当てる。
 別にガードされてもいいのだ。拳を当てればそこから急激に太らせることができるし、何よりスタンドのダメージは本体にも行くのだから左半身に一撃でもあてればそれで戦闘不能にできるだろうと考えた。
 また、パワーとスピードで負けていると言っても、常人のそれより遥かに早い。人間には残像程度にしか見えなく、拳を放ってからの対処は不可能だと考えた。
 『ザ・グレイトフル・デブ』が拳を放ってもまだ『ストーム・プラチナ』は拳を上げてすらいない。対処は不可能だと、そう考えたのだ。

 ――何が悪かったのか、と考えれば悪い所など無かったと言えるだろう。そもそも予測してしかるべし事ではなかったのだ。あえて敗因を挙げるのならば、マリコルヌは『スタンド』を侮っていた。
 タバサと『ストーム・プラチナ』を侮っていたのだ。
 タバサのスタンド『ストーム・プラチナ』に特殊な能力などは無い。
 タバサが戦ってきたスタンドの中には炎を自在に操るものや破壊の像を固めて飛ばしてくるものもいたが、『ストーム・プラチナ』にそういった固有の能力などは存在しなかった。だからこそ、強かった。
 ただ強くて早くて正確なだけのスタンドは、ただの一敗もしなかった。
『オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!』
 暴風が、解き放たれた。最初の2発で『ザ・グレイトフル・デブ』の両拳を破壊し、残る拳が全身に隙間無く突き刺さる。その衝撃だけで風が吹き荒れ、大地が割れ、空間が悲鳴を上げた。
 それは、正に『白銀の吹雪』だった。
 スタンドを完全に破壊されたマリコルヌは壁を突き破り、血を撒き散らしながら数メイルも吹き飛んだ。タバサはそれを確認もせず、何も起こっていなかったかのように自然に落ちている本を拾い、それを広げた。
 やはり左足を引きずりながら数歩進んだところで、ふと肩と本越しに振り返る。そこには血と瓦礫で出来た道と、マリコルヌがあった。

 マリコルヌは恐ろしく悲惨な姿ではあったが、わずかに痙攣している。死んではいない事を確認し、タバサはそのままの体勢のまま静かに目を瞑り、相手を賞賛した。
 行った行為は褒められたものではないし、認められるものでもない。しかし、あの意志の強さだけは掛け値無しに本物だった。
 称え終えると、今までの疲れがどっと押し寄せてきた。頭もふらふらする。
 怪我の治療よりもなによりも先に、ベッドに潜り込みゆっくりと寝たかった。
 しかし、まだ終えていない。最後に一つ残っている。これだけは言わなければいけない気がした。
「――やれやれ、だぜ」
 今度こそタバサは振り返ることなく、部屋に向かっていった。
 この後、ギーシュとキュルケが急いでタバサを担いだり、急に太ったり痩せたりの繰り返しで学園中が混乱したりしたが、それはもうどうでもいいことだろう。少なくとも、タバサの少し奇妙でタフな物語とは関係ない。
 ただ一つ、この事件でキュルケとの友情がより厚いものになった事だけを記しておく。
 吹雪のタバサ。これより数年後に『黄金の意思』と呼ばれる彼女の、ほんの序章以前の話である。



 恐ろしくどうでもいい余談ではあるが、この日よりギーシュはロリコンになったと言う。


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