ゼロの奇妙な使い魔 まとめ

不死の使い魔 召喚10回目

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アンリエッタ王女の命を受けアルビオンに向け急行軍を続けるルイズ達一行
ルイズ、ディアボロに加え、王女から同行を命じられたというワルド子爵、ついて来たキュルケ、タバサの5人は
港町ラ・ロシェールに到着するとアルビオン行きの船を待つ為、「女神の杵」亭に宿を取った
(志願した筈のギーシュだが出発の朝に学生寮の外で足を折った状態で発見された為、残される事となった
秘薬を用いて治療した後、一行を追うという選択肢もあったが動いているディアボロを見て泡を吹いて卒倒した為、
それも断念する事となった)

ディアボロは部屋のベランダに立ち、重なり合った二つの月を眺めていた

アルビオン
空に浮く島を領土とし、魔法使いの始祖ブリミルの血統を継ぐ王家が統治する国
王に忠誠を誓った王党派と王に反旗を翻した貴族派(レコン・キスタと称しているらしい)が内戦を繰り広げている国
これから自分達が向かうのは劣勢に追い込まれている王党派の勢力圏だ
戦闘に巻き込まれる公算はかなり大きい
そんな所にろくに魔法も使えぬあの小娘を守りつつ赴かねばならない
小娘の婚約者を称するあの髭男はそれなりの実力を持ち合わせている様だが信頼は出来ない
臭うのだあの男は、自分の為には何を犠牲にするのも厭わない、利己的な臭いが

(まだ小娘を失う訳には行かん、今暫く時間は必要なのだ
文字、地理、歴史そして魔法、この世界について知るべき事は山の様に有る
特に魔法だ、まったくもって未知の技術体系、もしかしたら忌まわしいあの小僧のスタンドを解除する方法もあるかもしれん)

今は世界を知り足元を固めるべきなのだ、そう思えばこそ小娘の理不尽にも耐えてきた
絶頂に返り咲く為には忍耐こそが重要なのだ…

不意に月が翳った
ディアボロが空を見上げると工事現場で見かける様な車両らしき物が月を隠していた
上には人影らしきものも見える

「キング・クリ…」
(な、何だ?体の動きがに…にぶいぞ)

勢いをつけて叩きつけられたそれはディアボロの居たベランダを巻き込みつつ宿を半壊させた


■今回のボスの死因
工事現場で見かける様な車両らしき物に押し潰されて圧死


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