ゼロの奇妙な使い魔 まとめ

サバイバー

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匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集
どんな者だろうと人にはそれぞれその個性にあった適材適所がある
ゼロにはゼロの・・・・・ ギーシュにはギーシュの・・・・・ それが生きるという事だ
使い魔も同様「強い」「弱い」の概念はない    by○ィオ

ここまでのあらすじ
ギーシュが謎の平民を召喚したようです。
ルイズはサイトを召喚したようです。

「感謝しなさいよね。貴族にこんなことされるなんて普通は一生ないんだから」
ルイズはサイトに顔を近づける。
「我が名は(ry」
『な、ちょ、ちょっと………』

ドン!

ルイズはサイトに思いっきり押し返されてしまい、キャッと悲鳴をあげ尻餅をつく。
「何するのよ!平民が貴族に………!」
ダメよ!ルイズ!怒ってはダメ!この平民も急なことで混乱しているのよ……!
ルイズは自分に言い聞かせると、サイトににこりと笑みを向けた。
「心配しなくていいのよ」
笑顔を向けられたサイトも、いきなりルイズを突き放したことに少し罪悪感を覚える。

『あ、わ、わりい。そんなに強く押したつもりは……』
お互い言葉は分からないが、相手に敵意が無いことはなんとなく分かった。
今度こそキスをしようとルイズが近づくが…。
「きゃ!」
さっきこけた時に足を痛めていたのか、ルイズがバランスを崩す。
そのまま倒れたところにサイトがいたため、二人はそのまま頭をぶつけ合った。
二人とも頭を押さえているところで目が合う。
ルイズは冷静になって今の状況を見てみる。ルイズは馬乗りでサイトの股の上に座っていた。
思わず無言で今度はルイズがサイトを突き放した。
『何すんだよ!』
頭突きをされた上に、突き飛ばされたサイトは怒鳴り声を上げた。
「なななな、なによ!あんたが変な所触るから!」
『なんだよ!悪いのはお前だろ!』
にらみ合う二人を見かねて、コルベールが割ってはいる。
「君たちこの神聖な儀式で何をやっているのですか!?」
二人は声のする方を向き同時に叫んだ。
「『うるさい禿!』」
「あああああああん!?誰の頭が波兵だって!?」
コルベールの目つきが急に変わる。

「まったく!ヴァリエールったら!またおちょくるネタができたわ!あなたもそう思うでしょ?」
ルイズとサイトのコントを見ていたキュルケが笑いながら、タバサに尋ねた。
「興味ない」
タバサはそれだけ言うと、再び本の世界に没頭し始める。
「何よ~つれないわね~。それにしても平民が2人も召喚されるなんて前代未聞よね!」
そう言ってギーシュの方を向く。
「あまりからかわないでくれ……」
いつもの明るさも無くギーシュはうめいた。さっきギーシュはルイズより先に平民を召喚したばかりだ。
しかも男。ギーシュは泣きながらこのグッチョと名乗る男とキスを交わしたのだ……。
「ほんと、さっきのあなたの顔『傑作』だったわ。タバサもそう思うでしょ?」
キュルケは再びタバサの方を向き同意を求める。
「…………」
完全無視。いつもならどうも思わないのだが、なぜかこの時はカチンときたキュルケは、タバサの本を奪って地面に叩き付けた。
数秒の沈黙の後、タバサがキュルケを見上げる。
「拾って」
「話しかけてんだから、反応しなさいよ」
いきなり一触即発という重苦しい雰囲気が生まれる。横にいたギーシュは慌てて二人をなだめようとする。
「君たち?急にどうしたんだい」
なるべく明るく話しかけるが……キュルケとタバサが急にそれぞれ後ろに跳んだ。そして彼女たちの手には杖が握られている。
「ちょちょちょ!ななにやってんだよ!二人とも!コルベール先生!」
慌てたギーシュが先生の名前を呼ぶ。
が、ギーシュがコルベールを見たとき彼はちょうど爆発で吹き飛んでいるところだった。

その魔法の主は言わずもがな……ギーシュは今度はルイズの名前を叫ぼうとした。何やっているんだと。叫ぼうとする。
しかしそれを言う前にルイズは、ルイズが呼び出した平民の使い魔に顔面を殴られ吹っ飛んだ。
「…………ッ!!!」
ルイズが鼻血を噴出しながら、後ろに倒れそうになる。そこをチャンスとサイトの追撃の蹴りがルイズのみぞおちを突き刺す。
本来なら地獄の苦しみを味わうところだろう。しかしルイズは血まみれの顔で笑っていた。
サイトが驚愕の顔でルイズを見る。サイトの蹴りはルイズのみぞおちをえぐる前に、ルイズの両手で掴まれていたのだ。
ルイズは笑いながらサイトの足を捻る。
グッっとうめき声を上げたサイトだったが、もう片方の足で大地を蹴り上げ、ルイズの捻りに合わせるように体を回す。
そしてその蹴りはルイズのアゴをこすった。三度吹っ飛ぶルイズとサイト。
ルイズは鼻血をマントで拭うと、それを外して後ろに投げた。さらに杖を構えてサイトを睨みつける。
サイトは妙な方向に曲がった片足を見た後、関係ないというように立ち上がりルイズを睨みつける。
二人は暫く睨みあった後笑顔で呟いた。

        「私よ!」
「『最強は』」
        『俺だ!』

THE ENDおおおおおおおお!よっしゃああああああああ!


マリコルヌは地獄絵図と化した広場で、どうすることもできずにいた。
なにが起きているんだ!?
後ろでは生徒と生徒が、右では使い魔と使い魔が、左では生徒が自分の呼び出した使い魔と死闘を演じている。
超巨大なツララが宙を舞い、それに向かってこれまた超巨大な炎の球が飛んでいく。
「オラオラオラオラ!」「無駄無駄無駄無駄無駄!」
前方の広場の真ん中ではルイズの爆発と、それを縫うようにして避ける平民が壮絶な争いを繰り広げていた。
よく見ると、平民の左手のルーンが光って……いやあれはルーンじゃない!体の至るところが光っている!
しかもさらに回りを見回すと、それはその平民だけではなかった。
生徒だけでなく使い魔までもが、体の至るところが光っていたり、ドス黒くなっていたりしている…。

ドォン!!

大きな爆発音にマリコルヌはサッとに頭を守る。そしてそのとっさの行動は正解だったようだ。
親方!空から女の子が!
マルコルヌに向かって落ちてきたタバサは、彼に当たって地面に落ちた後、一回跳ねた。
マルコルヌは痛む腕を押さえて恐る恐る見てみる。タバサは仰向けに倒れたままピクリとも動かない。
杖は握ったままだが、その腕からは血が流れている……。
思わず後ずさる。すると足元からピキッと何かガラスが割れるような音がする。
うわ!っと叫び声をあげ見てみると、メガネを思いっきり踏んでいた。
手にとってみると、右のレンズが地面にポロっと落ちた。形も妙にひしゃげている。

「返して」
「うわあああああああああああああああああああああああああああああああ!!!??」
慌てて声のする方を見るをさっきまで倒れていたはずのタバサがすぐ近くまで寄って来ていた。
「あああ」
足の力が抜け思わずその場にへたれこむ。
タバサは腕やひざから血を流し、肩で息をしていた。右目を閉じたまま開こうとしないし、髪が少し焦げているようだ。
服も所々焼け焦げていて、そんな箇所からタバサの肌が見えていたが、まっ黒くなっていた。
ただ顔色だけは血色がよく、少し火照った顔をしていた。
「返して」
再びタバサが言う。マルコルヌは慌てて意識を元に戻すとメガネをタバサに差し出す。
タバサはそれを掛けるが、自分の顔にすでに合わないことを知るとそれを投げ捨てた。
そしてマルコルヌを睨む……いや、彼の後ろにいる存在………キュルケを
キュルケも同じように、いやそれ以上に満身創痍という感じだった。
こちらは体中が切り傷だらけ。もともと大胆に切り開かれた胸元はさらに、裂けて今にも見えそうだった。
しかしキュルケはそんなことお構い無しという風な様子だ。
「あら?チャームポイントが壊れちゃったのね?」
キュルケが笑う。
「必要ない。見える」
タバサも笑う。
…………二人が呪文を唱えるより速く、マルコルヌは駆け出していた。
今までの人生でこれほど速く動いたことは無かっただろう…………さすが風上。

その時。
「それ以上近づくな!」
急に声を掛けられストップする……が勢いあまってこけて顔面から地面にダイブしてしまう。
鼻血を押さえながら見上げると、そこにはギーシュとそれに隠れるようにしているモンモランシー。
その顔にはいつものおちゃらけた様子は全く無い。
ギーシュ・ド・グラモンお前もか!思わずそんな言葉とともに今までの人生が走馬灯のように駆け巡る。
マルコヌル…お前はりっぱにやったのだよ……そう……自分で誇りに思うくらいね……
フフフフフフウフフフフマリコルヌフフフフフフマリコルヌ!マリコルヌ!!
「マリコルヌ!しっかりしたまえ!僕は君を襲ったりしない!」
そこでマリコルヌはやっと、ギーシュが自分に呼びかけていることに気づいた。
「ギギギギギギーシュ!君はまともなんだね!!!」
マリコルヌが思わずギーシュを抱きしめる。
「みんながおかしいんだよ!!!どうすれば!!??」
「落ち着くんだ!ホラ素数を数えるんだ!」
仲良く素数を数え始めた二人を見て、モンモランシーが緊張した面持ちで声を掛ける。
「そんなことしている場合じゃないでしょ!ここは危険よ。原因は分からないけど早くオールド・オスマンに知らせないと!」

「モンモランシー!男同士の友情に水を差さないでくれたまえ!」
ギーシュが非難の声を上げる。正直マリコルヌはモンモランシーの言うとおりここからさっさと離れたかったのだが
ギーシュが自分の味方をしてくれるのも悪い気はしなかった。
「何よ!私より『かぜっぴき』のほうが大切だっていうの!?」
「『かぜっぴき』じゃない!『風上』だよ!」
モンモランシーの発言に慌てて突っ込みを入れる。
「モンモランシー今のは失礼だよ。彼だって彼なりにがんばってんだ!ねぇ『マゾッピキ』!?」
「……………………!!!!『風上』だ!二度と間違えるな!僕の二つ名は『風上』というんだ!『かぜっぴき』でも『マゾッピキ』でもない!!」
マリコルヌはギーシュの胸倉を掴んだ。

「…………この手はなんだよ」
ギーシュの声は今までに無いほど冷たかった。
「その手を離しなさい」
モンモランシーがマリコルヌに杖を向ける。
「モンモランシーさぁ……ギーシュをすっごく、すっごく信頼しているみたいだけどね……知ってるのかなぁ?二股のこと」
それを言った瞬間、ギーシュとモンモランシーに衝撃が走る。
「な!」
「なんですって?…………どういうことギーシュ………まさか………」
「ち、違う!デタラメだ!」
「名前は何ていったかな~。たしか3年生の~」
「デタラメを言うな!3年生の女性とは付き合ったことなどない!」
「じゃあ1年生かな?」
「そうだ!…………はっ!」

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
モンモランシーの怒りのオーラで背景がゆがんで見える。
「なるほど………マヌケは見つかったようね…………」
その怒りは全てギーシュに向けられているはずだが、マリコルヌは自身そのプレッシャーに体が震えるのを感じる。
そしてギーシュはもはや弁解する余地なしと悟ると、マリコルヌを睨みつける。
いつものマリコルヌならすでに恐ろしさのあまり縮み上がっているだろう……だが今は違う!
心の奥底から勇気が!闘志が湧いてくる!さっきまで自分は何に恐れていたのか!
マリコルヌは思う。
(ギーシュ!モンモランシー!もう二度と!『風上』以外で呼ばせない!僕の名前を貴様らのそのクサレ脳みそに刻ませてやる!)
ギーシュは思う。
(『マゾッピキ』め…!コイツさえいなければ!僕の『平穏』は保たれていたのに!
 モンモランシーもモンモランシーだ!別にケティとはまだなにもやってないってのに!)
モンモランシーは思う。
(ギーシュ、おお私のギーシュ。二股なんて……でも安心して私がついているわ……これから私があなたを『教育』してあげる。
 まずは友人関係からね…………バカな『かぜっぴき』にコケにされるなんて我慢なら無いでしょう?私は絶対我慢ならない!!)


               「僕だ!」
「『こいつを裁くのは』」  「僕さ!」
               「私よ!」

またまたTHE ENDおおおおおおおお!よっしゃああああああああ!

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