ゼロの奇妙な使い魔 まとめ

偉大なる使い魔-16

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だれでも歓迎! 編集
 結局ギーシュも同行する事になった
いつもと違い、わたしは乗馬用のブーツを履き、プロシュートは剣を背負っている
そんな風に出発の用意をしていると、ギーシュが、困ったように言った
「お願いがあるんだが・・・」
「なんだ」
プロシュートは、馬に荷物を括りながら、ギーシュをギロッとにらみつける
「僕の使い魔を連れて行きたいんだが」
「使い魔なんかいたのか?」
「いるさ。当たり前だろ?」
わたしとプロシュートは顔を見合わせた。それから、ギーシュの方を向いた
「連れてきゃいいじゃねーか。っていうかどこにいるんだよ」
「ここ」
ギーシュは地面を指差した
「いないじゃないの」
わたしに向かってギーシュがにやっと笑った。
地面が盛り上がり茶色の生き物が、顔を出した
ギーシュはずさっ!と膝をつくと、その生き物を抱きしめた
「ヴェルダンデ!ああ!ぼくの可愛いヴェルダンデ!」
プロシュートは心底呆れた声で言った
「なんだそれ?」
「なんだそれ、などと言ってもらっては困る。大いに困る。
ぼくの可愛い使い魔のヴェルダンデだ」
その生き物は巨大モグラだった

「あんたの使い魔ってジャイアントモールだったの・・・って
なんで、わたしに寄ってくるの?」
ヴェルダンデがわたしを押し倒してきた
「や!ちょっとどこ触ってるのよ」
ヴェルダンデが薬指の指輪に鼻を摺り寄せてきた
「この!無礼なモグラね!」
ギーシュが頷きながら呟いた
「なるほど、指輪か。ヴェルダンデは宝石が大好きだからね」
「現金なモグラだな」
「現金とか言わないでくれたまえ。ヴェルダンデは貴重な鉱石や宝石を僕の
ためにみつけてきてくれるんだ。『土』系統のメイジのぼくにとって、この上も無い。
素敵な協力者さ」
「宝石か、鉱脈でもみつけりゃ大金持ちだな」
プロシュートがそう言うとギーシュが驚いていた
「グッドアイデア。プロシュート、君は平民にしておくのは勿体無い位のナイスガイだね。
ここは一つ君に敬意を表して、兄貴・・・プロシュート兄貴と呼ぶことにしよう」
プロシュート兄貴ィッ!やっぱり兄貴ィはスゲーやッ!
      • なんか、そんな声が聞こえてきた
「・・・呼ばなくていい」
「なんだい遠慮してるのかい?それとも照れているのかい?なあに
気にする事はない!君と僕の仲じゃないか、あっはっはっはっは」
ギーシュ、なんて馴れ馴れしい・・・いや、怖いもの知らずか
っていうか、早く助けなさいよ!


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