ゼロの奇妙な使い魔 まとめ

絶頂の使い魔-12

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匿名ユーザー

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フーケの騒動があってから一週間が経ちました
いろんな人たちから一目置かれるようになったルイズとドッピオ
ルイズはあいかわらず魔法の腕が上がっていないのでフーケの件は使い魔がすべて行ったと周りは思っているようです
その所為か決闘を申し込む貴族は殆どいなくなり、ドッピオにとっては平和な日々が続いていました
そんな中
「ドッピオ、アンタ芸とかある?」
そんなことを主人から聞かれました

「芸・・・ですか?なんでまた」
いきなりそんなことを聞いてきたルイズに質問で返します
「質問を質問で返さない!・・・まあ、いきなりなのは認めるけど
 今度使い魔の品評会があるのよ」
「品評会?・・・そういえば」
最近学院の中で使い魔に芸を教え込む人たちを見たことがありました
「・・・で、何かある?」
「・・・・・・」
この人たちにはスタンドは見えない。ならスタンドを使った芸でもいいかと考え
「・・・うーん」
いざ芸をしろと言われても思い浮かびません
「・・・え?もしかして特に無い?」
「・・・いえ、特に無いってわけじゃないですけど」
スタンド自体の能力は未来予知・・・これを利用した芸といって思いついたのは
「・・・手品なんてどうでしょう?」

「手品?・・・なにが出来るの?」
「そうですね・・・硬貨とかありますか?」
「あるけど・・・」
そういって一枚金貨を取り出します
「表か裏か。右手か左手か。絶対にあてることが出来ます」
「・・・それじゃこれはどっち?」
差し出した両手。ドッピオはエピタフを発動させます
「・・・右手、裏」
「・・・当たってる。でも」
二人が考えることは
「地味ね」
「そうですね」
ドッピオではどうも未来予知を生かしきる芸と言うものが思いつきません
「・・・まあ品評会は明後日だし手品だって変な力使ってやってるんでしょう?」
「そうなんですけど・・・」
「時間には猶予があるしもっとパッとした物、思いついてよ」
言うだけ言って主人は眠ってしまいました

翌日、もはや日課と化した使い魔の仕事をこなしてドッピオは自由時間を謳歌していました
「・・・品評会か」
自分を晒されるようであまりいい気分ではありません
それでもやるなら驚かせるようなものをしてやろうと思い芸を考えますが
(・・・学院精鋭百人連続で倒すなんてどうだろう)
変なものばかり思いつきます
「・・・やっぱりエピタフを使ったもので・・・」
ぶつぶつ言いながら廊下を歩いていると
「ドッピオー♪」
そう言って誰かが後ろから抱きついてきました。いえ、誰かなんて分かっています
考え事をしながら歩いていたドッピオはその突然のことに対応できず前のめりで転んでしまいました
「っ」
「あっと・・ごめんなさい」
抱きついてきた人はドッピオに謝ります。もちろんその人はキュルケでした
「・・・キュルケさん。いきなり抱きつくのはちょっと」
「そうね。今度からは前からにするわ。ところで」
「・・・品評会ですか?」
「ピンポーン♪ドッピオは何をするのかな?」

はっきり言ってまったく思いつきませんでした
「・・それがまだ」
「えー?ドッピオのことだからすること決まっていたと思ったのに」
残念ながらまったく決まっていません
「・・・手品」
そんな中キュルケの横で黙っていたタバサが口を開きました
「手品?ああ、そういえばルイズが言ってたわね」
現状でなにも芸が無い以上手品程度でしかドッピオには出来ません
「で?どんな手品が出来るの?」
「えっと相手がなにを持っているかとかそういう類のものなら」
事実未来を見えるドッピオにはそれが尤も簡単かつすごいと思わせるものです
「それじゃカードを使った手品をしたらいいんじゃない?
 カードくらいならルイズだってすぐ用意できるでしょ」
「・・それだ!」
ドッピオはいきなり叫びました
「ありがとうございます!これなら・・・」
そう言ってドッピオは走っていきました。おそらく行き先はルイズの部屋でしょう
「・・・楽しみ」
タバサが小さい声で言いました
「え?タバサ?」
「・・・なんでもない」

「ルイズさん!」
部屋に入りこんで来た使い魔がいきなり自分のことを呼びました
「なに?芸でも決まったの?」
「はい。ところでカードって用意できますか?」
「出来るけど・・・カードで手品でもするの?」
「はい」
言い切りました。ここでキュルケからの提案とかは言いません
言ったら絶対「するな」といわれますから
「カードか。やっぱり手品といえばカードかしらね」
「どうでしょう?用意できます?」
「大丈夫よ、そのくらい。で、すごいのが出来るの?」
「・・・カードが来たら見せてあげます」
(・・そんなに自信があるのなら問題ないかしら)
そう思ったルイズは
「分かったわ。カード用意するからすごい手品してよね」
「もちろんです!」


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