アルザスのテーブルクロス屋さん~Rebeauville

マニアック度★★☆☆☆
行きにくさ★★★★★
Rebeauvilleの街外れ。その先は森

お土産物屋をハシゴすると、冴えない自由の女神のような、妙~なロゴを見かけるかもしれません。


このロゴがついているものは、値段も冴えない・・・とは決して言い難い、若干高価なテーブルクロス。コットン100%のやさしい肌触りに、適度な厚みと堅さを持ったしっかりとした布地は、薄手のものと違ってテーブルにかけても柄が歪んだりせず、勝手にずり落ちたりしません。

アルザスの観光地では、様々な御土産物に混じって時折目にするこのロゴとテーブルクロス。中でも特にRibeauvilleのお土産物屋で嫌というほど目にすることになります。

それもそのはず、これはRibeauvilleの街外れに工場があるメーカのロゴ。その名もBeauville。パリではたま~に見かける程度と、全国的には知名度が高いとは言いがたいのですが、地元アルザスでは高級品と認識されているテーブルクロスメーカなのです。

工場の敷地内には直売所があり、工場で作られたBeauvilleの製品を購入することが出来るようになっています。
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メインは様々な色柄のテーブルクロスですが、広げてみるとさすがは高級品で、単純に同じパターンの繰り返しを切り取ったものではなく、どれも一枚で柄がきっちり完結しています。お揃いのナプキンだって、柄は当然テーブルクロスの縮小版(例外もあります)。従って、クロスを買うならナプキンにまで手を延ばしたくなること請け合いなのです。


問題は、箸しか使わない家ではナプキンの出番がないってことと、テーブルクロスが欧州サイズで大判(170*170cm,170*240cm)ということ。ナプキンは中途半端な大きさだし、テーブルクロスは大きすぎる。テーブルクロスは柄が一枚で完結しているだけに、好みの大きさに切るわけにもいかない。

でもご安心を。ここは生地を作る会社ですから、メーター売りの布地も扱っています。テーブルクロスと同じ柄も一部あるので、気に入った柄があればこっちを好みの大きさに縫ってしまうのも一つの手です。裁縫好きなら、お揃いの小物も縫えますし。


この他、ハギレと言い切るには少々大きい「ハギレ」や、半端もののナプキン、170*170cmのテーブルクロスを四分割したと思しきナプキンがワゴンセールよろしく格安で置いてあります。柄によってはテーブルクロスや計り売りの布地の中には見当たらないものもあるので、気に入った柄を「発掘」したら悩まず買いましょう。



こういうセッティングにうっとりしつつ、自宅の食卓を思い出してため息をつくのであります。


おまけの一言
アルザスの染織工業の歴史は古いようですが、特に有名なのはアルザス南部の街ミュールーズMulhouseでしょう。ここは、18世紀から20世紀始めの頃まで染織工業が盛んでした。その隆盛の名残は、ミュールーズ近辺に染織関連の博物館が複数あることと、ミュールーズの国立自動車博物館(当時の染織会社社長が道楽で集めたコレクションを展示しています)にて垣間見ることが出来ます。

その染織博物館に展示してあったプリント用木製図案と同じタイプのものがBeauvilleの直売店に飾ってありましたので、染織の歴史について興味を持たれた方は染織博物館を訪れてみては如何でしょうか。

参考価格(2007年)
テーブルクロス 170*170cm 137euro
Carre 95*95cm 50euro

Beauville (Beauvillé) Magazin

19 rte Ste Marie aux Mines
68150 Ribeauvillé
tel : 03 89 73 74 74
http://www.beauville.com/

OPEN
月~土曜
9:30~12:00,14:00~18:30

アクセス
Rebeauvilleの街外れ。詳しくは後で書きますわ。
最終更新:2007年11月15日 06:08