40年に渡って三ツ星を守り続ける老舗レストランAuberge de l'ill~Illhausen

マニアック度★☆☆☆☆
行きにくさ★★★☆☆
Colmarからバス有

南部Haut-Rhin県の県都Colmarからほど近いところに、イルハウゼンIllhausenという小さな村があります。


さしたる観光ポイントもないこの村ですが、ここにはアルザスで唯一ミシュランの三ツ星を獲得しているレストランAuberge de l'illが店を構えています。


1952年に初めて一つ星を獲得して以降、星を落とすことなく順調に星を獲得していったオーベルジュドリル。三ツ星を獲得したのは1967年のことですが、それ以来料理長の代替わりを経験しながらもなお星を守り続けているという、フランスの代表的な名店の一つです。


ここは、「ご成婚前の皇太子浩宮様と雅子様がお忍びでアルザスにいらした際、とあるホテルは二人の滞在を宣伝材料に使って顰蹙を買い、とあるレストランは公式発表になるまで一切口を閉ざして株を上げた」というエピソードでも知られています。当時の写真は店内に飾られていますが、ご成婚前とあってか写っているのは残念ながら(?)浩宮様お一人です。


このレストラン、まがりなりにも三ツ星ですから、味とサービスについて特に説明することもないでしょう。それ以外に特筆すべき点があるとすれば、それは中庭とワインリストです。


Auberge de l'illには、アルザスの美しい景色を紹介する日本の冊子で取り上げられたこともあるほどの緑豊かで美しい中庭があります。暖かい季節はその中庭で食前酒をいただき、その後室内に移動して食事という形になります。

この、食前酒を片手に川や庭を眺めながらゆったりと過ごす時間は、「贅沢」の一言に尽きます。もしここに興味があるのなら、春~秋を強く勧めたいですね。

ワインリストは、ワイン好きの方にとってはとても面白いものであるようです。私は詳しくない人間ですのでうまく解説出来ませんが、1930年代のワインもあり、赤ワイン好きの連れが興奮していました。

ここを訪れる機会があれば、以上2点に注目してみてください。


おまけの二言
○日本支店
Auberge de l'illは名古屋に支店を出しているので、その名に聞き覚えがある方も少なくないでしょう(何故東京ではなく名古屋かというと、おそらくアルザス日本代表部が名古屋にあるという縁からだと思われます)。

名古屋支店はご予算5万/人と小耳に挟みましたが、本店はそれほどではないように思います(飽くまで個人的主観)。

○中庭での過ごし方
中庭では、「食前酒を飲みながらのんびりメニューを選ぶ」ものだと思っていましたが、早々に注文を取りに来られてビビりました。どうやら、「メニューはとっとと決めて、食前酒片手にくっちゃべる」のが普通だったようです。


Auberge de L'Ill 
2 r Collonges au Mont d'Or 
68970 ILLHAEUSERN

tel :03 89 71 89 00
fax : 03 89 71 82 83

Auberge de L'Ill HP

(7月に訪れた方がネットで酷評していましたので、それが今も真実であるならば7,8月は避けたほうが無難なのかもしれません。理由は長くなるのでこちらにて)。

なお、2007年に三ツ星を獲得した女性シェフのレストランがあるのは、アルザスではありません。アルザス北部Bas-Rhin県との県境に近い、moselle県のUntermuhlthalという小さな村にあります。