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73 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/09/12(火) 23:48:36 [ W5auQRs2 ]
ある日、夢の中でふと幻想郷の常識を覆すようなことをひらめいた。
「弾幕って、避けれなくても喰らって耐え抜ければ大丈夫なんじゃね?」
それから暫くして、夢の中で[[魔理沙]]と弾幕勝負を申し出た。思えばこの日まで
色々と特訓してきた。[[リリー]]の弾幕を受けては耐え、[[チルノ]]の弾幕も何とか
耐え、[[咲夜]]さんの投げナイフにも血みどろになったがかろうじて耐え抜いた。
そのタフさを買われてか、以降は紅魔館に顔パスで入れるようになったが
それはまた別の話。もはや俺に耐えられない弾幕は存在しないと
確信し、有頂天になっていた。いつからか自分の背中に天使のような
白い翼が生えていて、自在に空をも飛べるようになっていた。
魔理沙がなかなか本気でかかってくれないので、こちらから取って置きの
スペルを発動する。このスペルは圧倒的な弾幕量を誇るが弾幕1発に込められた
魔力は微々たるもの。所詮は外の人間なので持てる魔力は微々たる物なのだ。
当たっても火傷する前に掻き消えてしまう程度の威力しかない。そのため被弾
してしまわないかどうか少々不安だったが、流石は魔理沙、うまいこと全部
避けてくれた。そして今の弾幕に応えてかやっと本気になってくれたようだ。
魔理沙が全身に魔力をまとい猛突進してくる。こいつの攻撃力は下手すると
マスタースパークより上。これさえ耐え抜けばもう幻想郷で耐えられない
弾幕は存在しない。そして自然と体が力み、前半身を魔力の防護膜で覆い尽くす。
魔理沙はもう目の前にまで迫ってきている。もう避けるのは無理だろう。
その瞬間、突然視界がスローモーションになる。あんなに超高速で
突っ込んでくる魔理沙がまるでその場でホバリングしているように見える。
今まであんなに自信満々だったのに突然「あ、やばいかも」って気持ちが
脳裏に芽生える。気のせいか全身がふわっと軽くなり、体の輪郭が薄く見える。
次の瞬間、ハッと我に返ると目の前に猛突進してきたのは
魔理沙ではなくオレンジ色の国鉄201系だった。直後、自分の
身に何が起きたか理解する前に、視界がブラックアウトしていた。
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[[幻想郷]]
[[バトル]]
[[カオス]]
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