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秋森良樹編 幕間1 『ただいま準備中』


 「……つ、辛かったぜ……」
 俺は小さくうめくとのっそりとベッドの上で体を起こし、『ケロンパス』をはがす。
軽く腰を振ってみると、身動きが取れないほどだった疲労がすっかり抜けている事が分かった。
 今日は、真里菜姉さんと愛し合った翌日の日曜日。普段は昼近くまで寝ているのだけれど、
今日は少しばかり予定を組んであったので早起きするつもりだった。
 けれど、目が覚めた時、体がまともに動かなくなっていた時には非常に焦った。昨日一昨日と
姉さん相手に暴走しまくったツケが今ごろになって出てきたらしい。おかげで
ベッドから抜け出せたのは予定より二時間も過ぎた午前十時となったしまった。
 俺は『グルメテーブルかけ』で出した朝食をかきこむと、地下室へ向かう。せっかくだから
女体盛りを楽しみたかったが、今は後回しだ。時間も腐るほどあるしな。

 『どこでもドア』をくぐると、『地平線テープ』の向こう側を埋め尽くすように
無数の箱の列が並んでいるのが見えた。箱同士は網の目状にベルトコンベアでつながれ、
最終的に『フエール銀行』に繋がっている。また、箱の前には一つずつ小さな窓枠が置かれていた。
「作業は完了済みか」
 俺は指示したとおりに作業が終わっている事に満足する。列をなしてうず高く積まれている
無数の箱の一つ一つが『カネバチ』の巣で、集められたお金はベルトコンベアに落とされて、
自動的に『フエール銀行』の俺の口座に振り込まれる事になっている。窓枠は
無論『どこでも窓』だ。
 ガチャガチャという音に振り向くと、胸に『1』と書かれた作業ロボットが俺の隣に来ていた。
「マスター、モンダイガハッセイシマシタ」
 そう言うロボットの後について『地平線テープ』の向こうの空間に入り込むと、言われるままに
『どこでも窓』を開ける。俺の部屋がにつながるはずの窓は、ただの四角い枠になっていた。
 おかしいな、壊れてるわけじゃないのに……。
 俺は首を傾げると、原因究明のため改造携帯から『宇宙完全大百科』にアクセスしてみた。
「そうか、ここも超空間の一つだからか」
 液晶に表示された回答に舌打ちする。

 まず、『地平線テープ』で行ける世界は超空間らしい事が分かった。そして
『どこでもドア・窓』は超空間を経由して、入り口の置いてある時空の、使用者の目的の座標に
出口を繋げる道具なのだそうだ。だから超空間の中で『どこでもドア』などを使うと、
基準となる入り口の座標が超空間のために、俺たちが住む世界には繋がらないという事だ。
 電波などは俺たちの住む空間と超空間をつなぐ口から出入りできるという事だが、
この際それは関係ない。
 俺は脇に控えている作業ロボット一号機に呼びかけ、うず高く積み上げられた箱の群れを指す。
「これを他の場所に移すと、どの程度の広さがいる?」
「オマチクダサイ。ケイサンチュウ……」
 ロボットが割り出した必要面積は、かなりの物だった。そりゃ、ベルリンの壁みたいに
高く積み上げられた箱が、見渡す限り地平線の向こうまで続いてるんだもんなぁ。
 その数値と、他人にばれない様に『巣』を置いておくと言う条件を『宇宙完全大百科』に伝えて
検索する。数秒ほどの待ち時間の後、いくつかの方法が返ってきた。
「……やっぱ、『ポップ地下室』が一番か」
 どれだったか忘れたが、サイズは映画で使われていた巨大な物を使えば十分らしい。
 俺は作業ロボットに『地下室』と発火スイッチを渡して作業を命令する。仕掛ける場所は、
今ある地下室の隅、床を削って作った一角。他に適当な場所が思いつかなかった。
 ついでに『ノビール水道管』『ノビールガス管』など、生活インフラ道具の設置も命じる。
仮に誰かに道具の秘密がばれたりしたら、ここで生活するハメになるかも知れないからな。
昔からよく言うだろう?『備えあれば嬉しいな』って。……ちょっと違うか。
 ロボットたちは地下室が出来上がると、『どこでもドア』を通って次々と『巣』と
ベルトコンベアを二つ目の地下室に運んでいく。数が多いため、ロボットたちは
総動員されているようだ。
 ガチャガチャとロボットたちが動き回るのを横目に、『バイバイン』のキャンセル薬が
発見できなかった事を確認すると、俺は新たに道具の改造に取り掛かる。今回改造するのは
『吸音機』一つのみ。三十分ほどで完了したそれを増やしてポケットにしまうと、
俺は学校へと向かった。

 『石ころ帽子』で姿を消した俺は、いまだに買っていないのか、急な『法改正』で物がないのか、
ハーフパンツのままでランニングをしている女生徒の脇を抜け、校舎に入った。
 無人の教室に入り込んだ俺は、黒板の前に机を置いてその上に乗ると、校内放送用のスピーカーに
手をかける。ネジ止めもされていないそれは、上に持ち上げるように力をかけると簡単に外れて、
機械部分が剥き出しになる。
 小学生の頃、クラスでやったパーティの飾り付けの時に、偶然にもスピーカーの
この構造に気付いたんだ。よもや、こんな事に役立つとは思わなかったが……。
 俺は『ウルトラミキサー』を取り出して、片方の口に剥き出しのスピーカーを、もう片方に
改造済み『吸音機』を繋いで合成する。
 スピーカーの口が百合の花のような形になり、その脇に吸い込んだ音を溜めておく蓄音缶が
繋がっている。それを確認して筐体を元に戻すと、片っ端から教室に入って同じ事を繰り返す。
 これで学校のどこででも、どんなに真里菜姉さんを喘がせても、声や物音は全て吸収されるから
近くを通りかかった奴にバレる事はまず無い。道具も都合よく隠れているしな。
気をつけなきゃいけないのは、廊下側の磨りガラスに影が映ってしまう事くらいだろう。

 先生に黒板に手をつかせ、タイトスカートをめくりあげてまろやかなお尻を剥き出しにし、
突き出された細腰を掴んで肉棒を叩き込む俺。
 廊下から聞こえてる生徒たちのざわめきに、先生は必死になって声を殺す。
「だめ……だれか、来ちゃう……」
 どんな物音も外に聞こえる事が無い事を知らない先生は、弱弱しい声で懇願する。俺の愛撫と
学校で、誰かに見られるかも知れないという緊張からか、露出している下半身は汗と
バラのような花弁からしたたる液体で濡れ、震えている。
 けれど俺は知っている。先生は『先生と生徒』というタブーを破るこの行為に、
ひどく昂奮している事を。
 俺は、いっそう激しく先生の蜜壷に肉槍をつきこんでいく。
 しだいに押さえきれなくなった声が先生の艶っぽい口から、吐息のように漏れていく。そして
奥に俺のほとばしりを感じた先生は、ついに大声をあげて絶頂に達する。
 それは彼女が本当の意味で堕ちた瞬間だった……。

 ううっ、三文エロ小説みたいだが、なんて燃えるシュチュエーションッ! 考えただけで
勃起ものだ。
 これをするには、隠してある『吸音機』のスイッチを入れなければならないが、そこは
腕時計と合成した『サイコントローラ』の指令に反応するように改造したから、まったくの無問題。
「やっぱ、学校でHといったら、ここもお約束だよな」
 前をつっぱる一物をなだめつつ、保健室のスピーカーに細工する。
 部活中の事故に対処するためか、白衣の中年保険医が本を読みながら待機しているが、
俺の行動にはまるで気付いていない。『石ころ帽子』をかぶっていれば、本人が直接起こした
行動だけじゃなく、間接的に発生する雑音なども無視されるらしいな。
 保健室を出る前にベッドを確認するが、全て空だった。女子でも寝ていれば
悪戯してやるつもりだったのだが。

 校舎内のスピーカーに一通り設置を終える頃には、高かった太陽も随分と傾いていた。
校庭を見れば、休日練習に来ていた学生たちが後片付けを終えて、夕暮れというにはまだ明るい
日差しの中を三々五々、帰っていくところだった。
 着替えのために教室に戻る生徒たちと入れ替わるように俺は外に出ると、体育用具室に向かう。
 体育館の外壁に据え付けられた、鍵のかかった重い鉄扉に『通り抜けフープ』をつけて中に入る。
うちっぱなしのコンクリートで固められた、少し湿度の高い四角い部屋の中は、ボールのカゴや
ラケットといった屋外競技用の各種の器機が所狭しと並んでいた。
 あたりまえの事だが、普段人のいないこの場所には放送をかける必要も無く、スピーカーは
設置されていない。ちょっと見渡しても、『吸音機』を隠して置けそうな場所は無い。
跳び箱の中なら隠せるが、いつ運び出されるかも分からない物の中では、見つかるリスクが
大きすぎるだろう。
 他の教室はともかく、学校Hの定番である体育用具室だけは確実に
押さえておきたいのだけど……。
「……どうするかな」
 『吸音機』をかたわらに置いて考える。
 まずはリストブックで、使えそうな道具をピックアップしてみた。
 『ロッカーカッター』で超空間にロッカーを作るか……繋ぎ目もあるから、
音も吸い込めるだろうけど……少し不安だな。
 『片付けラッカー』は四時間しか効果がないから使えないし、『スモールライト』も
時間制限あるし……。
 『ガリバートンネル』をくぐれば問題はなさそうだけど、小さいとどれだけ音を吸い込めるのか
疑問だな。
「やっぱり、『透明ペンキ』を塗って、端っこに置いておくのが一番か」
 こうもごちゃごちゃと物の置かれている体育用具室では、よく使う物ほど手前にあるから、
奥に行く事などほとんどない。実際、奥の隅には何に使うのか良く分からない器具が
ほこりをかぶって鎮座していた。
 俺はタイムウォッチの『タケコプター』機能で飛びあがると、天井の一角に『重力ペンキ』を
塗り、透明化した『吸音機』を置く。天井なら、乱暴に投げ捨てられたラケットやボールに
ぶつかって壊される心配もないだろう。
 後は体育館内の屋内競技用用具室に同じように設置して、予定の作業は完了だ。
「せっかくだから、更衣室でも物色してみるか」
 みんな帰ったとは言え、なにか楽しい物が残っているかも知れないと呟くと、外してあった
『通り抜けフープ』を手にとる。
 ガチャガチャと言う音に顔を上げる。
 鍵のかかっていたはずの扉が、ゆっくりと開かれようとしていた。
 慌てて隠れようとして、苦笑する。今の俺は、誰にも見えないんだった。
 道具の仕舞い忘れでもあったのかと思って見ていると、テニスルックの男女が手ぶらで
入ってきた。
 中学の時もそうだったが、この学校では、一年生はどの部活動でもユニフォームを着る事を
許されない。それを着ているという事は、二年か三年だろう。
「……ねぇ、ホントにするの?」
 女が不安そうに男に問い掛ける。俺からは逆光になるため分かりにくいが、セミロングの髪を
白いヘアバンドで留めた、なかなかに可愛らしい女性のようだ。
「せっかくだからな。こんなチャンスは滅多にないんだし……」
 男は扉を閉めながら昂奮したような声で答える。190センチはあるだろうか、背が高く、
上半身は柔道部員と言っても通じそうなほど、がっしりとしている。
 扉が完全に閉まってしまうと、倉庫内の光源は、扉の上に申し訳程度につけられた
採光窓からの物しかない。

「でも、誰か来たら……」
 暗くなって不安なのか、ごぉん、と言う扉が閉まる重々しい音に、女は小さく身をすくめた。
「大丈夫だって。ほとんどやつらは帰ったから……」
 そう言うと、大男は女を抱き寄せ唇を奪う。
「んぅ……」
 女は一瞬だけ男を突っぱねるよう動くが、すぐに力を抜いて男の胸にしなだれかかるのが
薄暗がりの中でも分かった。
「う……ん……」
 首を動かしてより深く自分の唇をむさぼろうとする男に、女はそれを受け入れるように
あごをあげる。
 男の舌が彼女の口の中に滑り込み、激しく動き回るのが頬の動きから分かる。
唾液の交換もしているのか時折喉が動き、ぴちゃぴちゃと液体がはねる音が、狭い体育用具室に
反響した。
 眼前で行われる演技なしの濃厚なキスシーンに、俺は目を奪われる。
 ……つまり、こいつらはここを『利用』しに来たって訳かっ!? まさか、学校Hのお約束、
その現場をこの目で拝めるとは思ってなかったぞ。
「はぁ……」
 唇が離れ、女は砂糖がたっぷり詰まったようなため息をついて男の胸に顔をうずめる。
男子生徒は唇を舐めると、頬を上気させた女生徒を、跳び箱にもたれさせた。開いた両肘で
体を支えるようにする女の顔は、採光窓の光を正面から受けたおかげで、はっきりと欲情の色が
浮かんでいるのが見えた。
 ……せっかくだ、かぶりつきで見てやろう。
 俺は『吸音機』のスイッチをオンにすると、女の脇に手をつき、身を乗り出すようにした。
 無骨な手が、女の胸をまさぐる。布地が押し付けられて下着の線が浮き沈みを繰り返す。
そのたびにぐにぐにと形をかえるおっぱいに、俺は思わず手を伸ばしてしまう。
 男の手に触らないようにマシュマロのような胸をつつく。ブラのカップが小さいのか、
押し付けた場所からは布一枚越しに柔らかな感触を返してきた。
「はぁん……」
 女の口から甘い声が漏れ始める。見れば男の膝が彼女の足の間に入り、スカートの中で小刻みに
動いている。女もゆっくりと、次第に強く、筋張ったそれに股間を擦り付けるように
腰を動かし始めた。
 男はニッ、と笑うと軽くキスをする。
「ミズホはHだな。こんなに腰を動かして……」
「だ、だって、カズキがごりごりするんだもん……」
 彼女――ミズホと言うらしい――は彼氏の言葉に抗議するように真っ赤な顔を背けて、
動きつづける膝を両足で挟み込む。それでもカズキ氏の鍛えられた太ももは動きを止めず、
そのまま揺さぶら続けるミズホ先輩が、まるでカズキ氏の膝を抱え込んで
オナニーしているようにも見える。
「……ぁ、あふ……ん」
 胸と股間、両方からの刺激に耐えかねるようにミズホ先輩は眉を寄せ、唇を噛んで声を押さえる。
カズキ先輩は露出したうなじに顔を寄せた。
「ミズホ……」
「ひゃぁんっ!!」
 ミズホ先輩は可愛らしく悲鳴をあげる。どうやら、首筋を舐められたらしい。
「ククク……お前の首も太ももも、相変わらず気持ちいいぜ……」
「ばかぁ……誰かに聞かれたらどうすんのよぉ……」
 ミズホ先輩はとろんとした目でカズキ先輩を見上げる。怒っているようなのだが、
とろけきった口調では、まるで誘っているように聞こえる。
「大丈夫だって」
 再び首に舌をはわせるカズキ氏。ミズホ先輩はまたしても歓声を上げる。どうやら、
先輩は首筋が性感帯らしい。
 カズキ先輩は、はもはもと、なめらかなうなじを上から下に甘噛みしていく。そうしている間にも
もぞもぞと彼女の胸で動き回る手は休めない。
 ミズホ先輩の小さな口からは小刻みに堪えようのない媚声があがり、それを必死に
両手を口に当てて押さえ込もうとしている。
 なるほど、胸以外にも同時に責めると良いのか……勉強になるな。

 しばらくそうしていたかと思うと、カズキ先輩はわずかに赤く痕のついた部分に口付け、
体を起こした。ミズホ先輩はようやく攻めが終わった事で両手を下げ、力なく俺の方向に向けて
もたれさせ、声を堪えた影響だろう、真っ赤な顔で荒い息を整えている。あまりに近くにいたため、
俺の顔に湿った吐息がかかった。
 先輩の乱れた悲鳴に昂奮していた俺は、先輩の呼気をすくい取るように唇を重ねる。
少しだけ舌を差し入れると、真里菜先生とは違った味の、ネトついた感触があった。
 このまま先輩の口の中をむさぼりたかったが、この状態では口をふさがれた感覚が
伝わってしまう。『誰かいる』とパニックに陥られても困るし、後ろ髪引かれながら顔を離す。
 不思議そうにこちらを眺める先輩と目が合い、バレたのかと心臓が跳ね上がった。慌てて
頭を確認するが、『石ころ帽子』はしっかりとかぶっていた。
「……どーした?」
「んー……なんでもない」
 先輩は不思議そうな顔で俺の方を見ながら目を瞬かせる。二人きりなのに、他の誰かから
キスされた感触がして、戸惑っているようだ。
 存在を認識させない――ほとんど透明人間になってるとは言え、スリルあるな……。
俺は秘めやかな悪戯の成功に高鳴る胸を押さえる。
「よしっ……と」
 カズキ先輩は、ミズホ先輩の上着を捲り上げる。下着も一緒にずりあげたのか、プルンと
それほど大きいわけではないが、形のよい乳房がまろび出る。使い込まれているのか、
ツンと上を向いた頂と裾野は、少し黒ずんでいた。
「うぐ……」
 一瞬、くらりと来る。大きく揺れた乳房の動きに、俺はノックアウト寸前になった。
亮輔のビデオで乳揺れは見てきたから、どうと言う事はないと思っていたけど、どうしてどうして。
なんというか、無防備にさらされた生の乳揺れって、存外破壊力がある。
 特に大きくも小さくもないはずの彼女の胸の揺れが、自然におさまるまでの数秒、俺はそれから
目を離せなくなっていた。
 カズキ先輩はその先っぽを摘み上げる。
「もうこんなにしやがって……随分感じてんな?」
「い……いろいろ、するからでしょ」
 ミズホ先輩は桃色に染まった顔で視線をそらす。その態度に何かを感じたのか、
カズキ先輩はニヤリと口元をゆがめた。
「期待してたんじゃないのか? 練習の後、着替えもしてないはずなのに、汗の味しなかったぜ?」
「それはっ! ……汗臭いままじゃ、イヤだから……」
「ほー? じゃ、なんで制服に着替えなかったんだ? 俺は『体育倉庫でヤってみたい』って
言っただけだぜ? それに……」
 クンクンと、カズキ先輩はミズホ先輩の上着に鼻を寄せる。
「これ、練習のときに着てた奴だろ? 予備もあるのに、なんで汗臭いこいつを着たのかな?」
「そういうの……好きって言ってたじゃない……」
 ミズホ先輩は彼氏から俺の方に顔を背けたまま、眉をひそめて消えそうな声をあげる。けれど、
半開きの瞳は濡れ、本気で嫌がっているようには見えない。どうやら言葉に責められて
感じているらしい。
 カズキ先輩は笑みを深める。
「ああ、そうだな。けど、それだけじゃ、こうはならないだろ?」
 そう言うとスカートの中に手を突っ込む。
「ぅん……」
「アンスコの上からでも、濡れてるのが分かるぜ……期待してないってんなら、
どう説明するつもりだ?」
 答えを待つ事なくカズキ先輩はかがみ込むと、極ミニのスカートをミズホ先輩の手に持たせ、
下着をさらけ出させる。
 フリルのたくさんついた純白のアンダースコートは、確かにカズキ先輩の言うとおりに濡れ、
船底部からはその下にはいている下着の青い色が透けていた。
「ああ……」
 カズキ先輩が、俺が思っていた以上に布地の多いアンスコに手をかけると、ミズホ先輩が
恥ずかしそうなうめきを発した。それでもヘソの上までまくり上げたスカートを離そうとはしない。
 ひざ上まで一気に引き下ろす。股間から布地がはがされ、その間にディープキスをした後のように
丁寧に刈り込まれた茂みから銀色の橋がかかった。
「ほら、ベッドの中でするより濡れてんじゃねぇか……やっぱり期待してやがって、この淫乱」
「言わないでぇ……」
 ミズホ先輩は泣き出しそうな声を出す。けれど、俺はその中に微妙な媚びが混じっているのに
気付いた。
 カズキ先輩は舌なめずりをすると、黒い茂みの中でとがっているそれを摘み上げる。
「ヒッ……」
「言ってやるさ。ミズホは学校で、誰かに見られるかも知れない場所でヤる事に期待して
感じてしまう、淫乱の露出狂だってな」
「ち、ちがうの……」
 卑猥な言葉からか、敏感な部分を揉みつぶされているからか、ミズホ先輩はふるふると
身もだえして、目には涙を浮かべている。
「下の口は、そうは言ってないぜ」
 目を下にやると、先輩の秘唇はぱくぱくと、何かを求めるように開閉していた。その割れ目からは
ぴくぴくと震えるたび、よだれのように太ももを伝って愛液が流れている。
 どうやら、マジでミズホ先輩ってイジメられるのが好きみたいだな。表情も、
恥辱に堪えるような物のくせ、どこか恍惚としてるし……。
「そんな淫乱な奴には、お仕置きをくれてやんないとな」
 カズキ先輩は昂奮に息巻いて言い、もたれさせていた跳び箱に両手を突かせて
四つん這いにさせる。スカートをぺろんとめくりあげると、白いお尻が現われ、その中心に
蜜をしたたらせるビラビラとした花びらと、すぼまった茶色い菊座が顔を覗かせた。
 まだ膝で止まっているアンスコとブルーのパンティは限界までひっぱられ、まるで
ちょっとした拘束具のようにサイドを足に食い込ませている。
「いくぜ」
 カズキ先輩はショートパンツに張ったテントから、ヨウ素反応を起こしているような
よく使い込まれた支柱を取り出すと、ミズホ先輩に一気に挿入した。
「ふぅんっ!!」
 ズン、という見ているこっちまで衝撃が伝わそうな勢いで貫かれ、ミズホ先輩は
鼻にかかった声で体を反らせた。
 カズキ先輩がそのまま、余韻からため息をつくミズホ先輩の耳に口を寄せる。
「いつもよりキュッキュッてしまって、いい感じだぜ。随分感じてるみたいだな、おい?」
「し、しらないよぉ」
「へぇ~、自分で腰を動かしてるってのにか?」
「しらない、しらないぃ~」
 切なげに首を振る先輩。なるほど、確かに小さくだけどミズホ先輩の腰が、カズキ先輩に
擦り付けるように動いている。密着しすぎて動かしにくいのか、もどかしげな動作が非常に
艶かしい物に見える。
 カズキ先輩はニヤリと笑った。
「別にそれでもいいぜ……いつもみたいに素直にしてやるよ」
 カズキ先輩は彼女の腰を掴み、亀頭が出る寸前まで引き抜くと、一気に差し込む。
「ああっ!!」
 『吸音機』がなければ、確実に外まで響いてしまうような大声があがる。ミズホ先輩は
目と口を見開いて、跳び箱にしがみつくようにして震えていた。
「お前、こうして奥を突かれるの好きだもんなぁ? もっとよくしてやるよ」
 カズキ先輩はさっき同様にいっぱいまで引いては、最深部までのピストンを繰り返す。
奥を突かれるたびにミズホ先輩から堪えがたいような苦痛混じりの悲鳴があがる。けれど、何度も
突き続けるうちにそれが官能の色に染まりはじめた。
「……はうっ、はん、あっ、ああっ、あはぁっ!」
「ほら、いいだろう?」
「うん! いいっ!! すごくいいよぉっ!」
 ここに入ってきた当初の不安な顔はどこへやら。先輩はよだれをたらさんばかりの
恍惚とした表情で答える。ただ快感だけを欲する、乱れたメスの顔だ。
 この大きく開けられた口に突っ込んだら、どんなだろう? 俺は怒張した陰茎を
自分で慰めながら考える。
 ……まず、噛み千切られるわな。俺の存在が分からなくても、口に何かを入れられた感触は
分かるわけだし、それを嫌がって口を閉じられれば、彼女が知らないうちに彼女にモノを
奪われる事になる。
 ちらりと立ちバックで繋がるスポーツカップルを見る。
 かと言ってこの体勢じゃ、パイズリなんかも無理だろうし……マットも見当たらない以上、
他の体位に変わるのを期待するのは無理っぽいし……。
「あっ、ああっ、いいっ、いいっ! もっと、もっと!!」

 二人しかいないと思って好きに甘い声をあげる彼女に、俺のモノが刺激を受ける。うう、
せっかく目の前に半裸の女がいるのに、なにもできないなんて……。情けないけど、
先輩の背中やわき腹にこすりつけるか? いや、それなら『ミニ頭』を彼女の手につけて
手コキをしてもらうか? くっ、噛みちぎられる不安がなければ強制的に
フェラしてもらうのに……。
「……まてよ?」
 俺はリストブックで、体を硬くして安全をはかるような物がないか調べる。……見事発見!
『がん錠』を飲むと、比喩ではなく鉄のように硬くなったソレを握り締めて彼女の前に立つ。
吐き出される息がかかって、なんとももどかしい心地よさに背筋が震える。
 狙いを定め……いざっ!
 しかし突っ込もうとした矢先、彼女の顔の気持ち良くなる穴がひょいと遠ざかった。
 俺はオヤツを目の前にお預けをくらった子供のような心境で二人を見る。
 カズキ先輩は彼女を裏返しになった金属製のカゴの上に座らせて、正面から再び繋がる所だった。
「……ねぇ……それじゃ、動けないんじゃない?」
 ミズホ先輩が尋ねる。
 確かに二人は繋がっているけれど、カゴの高さの関係で、うらやましいほど背の高いカズキ先輩は
片足の膝を完全に床につけており、腰を動かす事など不可能に見える。ましてミズホ先輩も
座り込んでしまっていて、あまり動けそうにない。
「こうするのさ」
 けれど、カズキ先輩は自身ありげな笑いを浮かべると、腰掛けているミズホ先輩の下に
背中から手を回して差し入れた。
「え……? きゃあっ!?」
 なんと、カズキ先輩はミズホ先輩を抱えて立ち上がったっ!! ミズホ先輩はとっさに
カズキ先輩にしがみつく。
 まさかこいつは……駅弁スタイル!? 先生に暴走した俺もやったけど、あの時は
俺がベッドに腰掛けた状態だったのに……。
「ちょ、ちょっと……危ないってば!」
 全身でしがみつくミズホ先輩が叫ぶ。カズキ先輩はそれに答えず、意味深な笑いを浮かべると……
なんと、彼女を支えている手を離したっ!!?
「はあ……っ!!」

 ずっ、と下がったミズホ先輩が、喉で押しつぶしたような悲鳴をあげ、溺れる者が酸素を求めて
喘ぐように口をぱくぱくする。くわ、と見開かれた目は、どこか焦点を失っていた。
「あ……あ……あ……」
「……こうすると、もっと深くお前の好きな所を突けるんだぜ?」
 意地の悪そうな顔で離していた手を戻し、金魚のように口を開け閉めしていた彼女を持ち上げる。
「……ふ、深すぎるよ……」
 彼女はかろうじてそれだけ言うと、必死になってカズキ先輩の筋肉質の体にしがみついた。
先輩は彼女に浮いた涙を舌先でぬぐう。
 二人の体格の差と状況が、なんとなく大木の枝に刺さった『モズのはやにえ』を想像させた。
「じゃ、お前で調節しろよ」
 再び先輩はその手を離す。
「んぐぅっ!? だ、だめ……」
 強くしがみついていたおかげか、今度は言葉で抗議する先輩。けれどその声は弱弱しく、
またかなり深いところに刺さったと分かる。
 カズキ先輩は再びミズホ先輩を持ち上げると、手をつるんとしたお尻に滑らせるようにして
彼女を落とす。ミズホ先輩も落とされまいと必死になってしがみついた。
「ひぐっ!」
「ほら、まだまだだぜ……」
 カズキ先輩は繰り返す。
「や、やめてぇ……」
「なに言ってやがる。お前激しくて、ちょっと辛いくらいが好きなマゾのくせに」
「あはぁっ!」
「ほら、いい声あげるようになったじゃないか」
「で、でもっ、こわいよぉっ」
「気にするな」
「あうっ……ふ……」
 彼女を引き上げる先輩の目が、ひどく真剣な物になる。
「俺はお前を絶対に離さない。だから安心して俺に任せろ」
「カズキ……」
 ミズホ先輩は微笑を浮かべると、抱き寄せるようにしてカズキ先輩に口付けた。

「……」
 唇を離し、見詰め合う二人。ミズホ先輩がカズキ先輩の首元に顔を埋めたのが合図だった。
「ああっ!!」
 ミズホ先輩から悲鳴が上がる。けどそれは、最初のような苦痛からの物ではなく、
100%喜悦の物だった。
「……」
 カズキ先輩は無言のまま、ミズホ先輩を抱きしめるようにして、体全体をゆすって
刺激を与えている。ミズホ先輩もしっかりとカズキ先輩にしがみついてそれを享受している。
 さっきまでとはまるで違う。一方が責め立てるだけじゃない、互いに愛し合うための
Sexのように見えた。
 ……けど。俺はこぶしを握る。
 この男は……俺にも少しは楽しませろっ! このギンギンのモノをどうしてくれるんだっ!!
 まぁ、横恋慕にすらならない、単なる俺のわがままなのは十分に承知しているが、こうも
おあずけ状態のままにされたってのは、気に入らない。
「『ふくびんコンビ』の貧乏神でもつけてやろうか……」
 女を胸どころか口も両手すら使えない状況にしてしまった男への報復手段が、いろいろと
脳裏をよぎる。
 同時に、どうにかしてこのたぎりを処理しようと、揺さぶられる先輩を見つめる。先輩の蜜壷で
しごかれる肉棒は、本当に気持ちよさそうだ。真里菜先生とシた時の事を思い出し、さらに
ペニスが膨張するような感覚に襲われる。
 せめて、あと一穴……口が使えれば……。けれど先輩の口の場所は、ひどく中途半端。
『タケコプター』で空中に浮かんで突っ込むには天井が低すぎるし、『重力ペンキ』で
天井に立っても、今度は下過ぎる。
 この二人を生オカズにするしかないのかなぁ、と俺は気落ちする。
 と、下がった視線の先にカズキ先輩の手で形の歪んだ、ミズホ先輩のお尻が見えた。

  ピッカ~ンッ!!

「……あるじゃないか、もう一穴っ!!」