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  *  *  *

「うん、美味しい」

ランチタイムにテーブルを囲み、
ホットドッグにかぶりついた中西先輩が快活に言った。
丁度水着撮影の切りのいい所だったので、
中西先輩も肩無しのトップにショーツの白い水着姿だ。

「あれーっ、国木田くん進んでないんじゃない?」
「い、いえ、そんな事、ないです」

俺の対面では、岡島先輩の明るい質問に、その左隣に座った国木田がもごもごと答えている。

「駄目だよー、こういうの体力勝負なんだから。はい、あーん」
「え、いや、あの」

国木田の左隣から財前先輩がフォークに刺したフランクフルトを差し出し、
国木田の首があらぬ方向に向く。

ああ、分かってる。
どうせだったらそのなんだ、すぐ側の生肉に今すぐにでもかぶりつきたいって、
お前の目がそうオーダーしている事は、男として即座に理解出来る事だ。
それはそうなんだが、財前先輩と、
国木田を挟んだ向こう側にいる岡島先輩の眼差しもどことなく肉食獣の気がするのはなんだろうな。

「あー、国木田、せっかくの先輩のご厚意だ遠慮するな」
「う、うん」

俺の言葉に国木田の前方に座る諸先輩もにこにこと微笑み、
国木田が差し出されたソーセージを口にくわえると
国木田の両サイドの先輩からきゃーっと声が上がる。

「うん、でもこれおいふぃー」

その後で、岡島先輩も皿に盛られた中から大きなソーセージを一本口にくわえてご満悦だ。

「あっ、あふっ」

国木田を挟んだ左隣では、財前先輩もそのソーセージをくわえてもごもごしている。

「あふふっ、熱いソーセージおいしー」

このランチは手軽に「グルメテーブルかけ」謹製なのだが、
ソーセージに関しては手作り。以前無人島で国木田以下がせっせと作っていたものを
中華料理店の調理場で普通に焼いて
器ごと「ペタンコアイロン」と「チッポケット二次元カメラ」で収納しておいたものだ。

大振りで熱々の焼きたてソーセージで確かに火傷しそうな肉汁もグッド。
お二人とも先輩にしては可愛らしいと見せかけて、
下手すりゃヨダレ垂らして国木田に食らいつきかねない何かを漂わせていた肉食獣も満足の出来だろう。
それでもなんでも、パキャッとへし折ってぼりぼりもしゃもしゃ咀嚼してから
両隣から国木田に向ける視線は相変わらずとろりと熱々だ。

「ふふっ、国木田くん」
「は、はいっ」

そんな岡島先輩、財前先輩にぴとっと挟まれ、天を仰いでいた国木田に、
その国木田の対面で紅茶を傾けていた榎本リーダーがにこにこと話しかける。

「こっちもなかなかよ」
「いただきます」

榎本リーダーのお勧めで、国木田も甘い味付けの七面鳥ホットサンドに手を伸ばす。

「美味しい?」
「はい、美味しい、です」

紅茶を置き、両手で頬杖をついて丸で弟でも見るかの様ににこにこ眺めている榎本先輩に、
国木田は返答しつつも視線を斜めに向ける事を忘れない。
何と言うか、俺としては隣の猫みたいな笑みを浮かべる中西先輩と
なんとなくアイコンタクトなどを交わしながら、
思いつきで一緒に出して見たタコスをフレッシュオレンジジュースと一緒に食って見る。ああ、実に旨い。

で、前を見ると、ひたすらカチンコチンに正座している国木田の両サイドで、
二人の先輩はにこにこと優しく、そして悪戯っぽい微笑みを浮かべたその財前先輩と岡島先輩が、
時折視線が下に滑って小鼻が膨らみ、しばしばぺろりと唇を嘗めながらも、
そんな国木田の唇に紙ナプキンを当てている。
どうも、二人の先輩と先輩の距離は徐々に近くなって来ている様に見えるのは恐らく気のせいではないだろう。
もうすぐ、と、言うより既にして時折、一番距離の近いうっすらと汗の浮かぶ胸が擦れ合っている状態だ。

水着撮影も最後の方になると、
セクシーと言うより辛うじて店のカーテンの向こう側かこっち側か迷うアレなDVDと言うかだな。
四人とも白で統一した水着は、財前先輩は指何本分も無い幅の布地が前から見たらVの字で、
岡島先輩のビキニは胸当て面積があきらかに指の丸の何分の一か。

であるからして、
更にその先輩達中西先輩のセパレーツに榎本リーダーのホルダーネックも推して知るべしって事だ。
こればっかりは俺の指示以外の何物でも無い事は否定せずに丸まんま認める事にしておこう。

そんなんだから、そんな岡島先輩と財前先輩が、
決して小さいとは言えない上級生に相応しい膨らみが触れ合おうが擦れ合おうが不思議ではない。
もっとも、その前に、国木田の胸板で白いTシャツに青春の汗を伝わせる方が早くなるだろうがな。
まあ、大好評につきアンコールってぐらいだからな。
体操着のTシャツブルマに撮影やら雑用やら作業中もたなびかせてた
レモン色の長い鉢巻きって国木田のナリも先輩達のお気に入りって事なんだろう。

  *  *  *

「よろこべ国木田」

「グルメテーブルかけ」で美味なる事を保障されていた筈の昼食後、
丸で地獄の門前でビバーグでもしていたかの様にぎくしゃくと立ち上がろうとする国木田に
俺は声を掛けた。

「ENOZの先輩達がお前の事をえらくお気に入りでな。
こっからのソロ写真集、撮影する方のメインを是非ともお前に、と言っている」

自分を指差す国木田の前で、俺は大きく頷いて見せた。
と、言う訳で、午後の撮影開始。
のっけから看板に偽りありで何だが、トップバッターは財前岡本デュオ。
昼食の時と同じ格好で、一眼レフを手にバンダナ代わりの鉢巻きをたなびかせる国木田の前に、
上下に二人お揃いの黄緑色で決めたブラショーツ姿の二人が飛び跳ねる様に登場する。

そのまま、丸で巨大な蛾でも召還するかの様に、
そこに更に独自性を付け加えた振り付けで手を合わせたりくるくると回転したりしていた二人は、
遠慮全然ナッシングと言う俺からの厚意を素直に受け取り、
一区切りごとにお気に入りの下着を次々とチェンジしていく。

無論、更衣室?何それ美味しいの?
以後、床に座り込んで
「ペンキふりかけ」で水スポンジに着色したクッションを抱いて子猫の表情だったり、
パープル系のランジェリーでアンニュイwって感じで寝転がったり、
そんな小さな布切れも、可愛らしい先輩の弾ける様な魅力によってしまいには不要のものとされる。

「あー、はい、岡島先輩、そろそろ肩から胸に、はい、そんな感じ。
ほっぺすりすりいいですね、そのままキス、行ってみましょうか。
うん、いい感じ。そのまま舌。お手々は下に下に下にもぞもぞしてはい」
「い、いっ、んんっ」
「こう?国木田く、んんっ」

性格が真面目である上に、「自動販売タイムマシン」でオーダーメイド注文した
「18禁カメラマン」の「能力カセット」を知らぬ間に挿入された以上、
国木田がその能力を至って真面目に発揮するのは流れと言うものだ。

くすくすと余裕の笑みを浮かべていた二人も、
水スポンジマットの上に隣合わせに座って
そんな国木田の指示に従う内に益々もって頬は赤くなり呼吸も小刻みから更に大きく熱く、
とろんと潤んだ瞳がじわじわと熱を帯びて国木田に向けられる。

それは、秘めやかなぐらいの水音とあえてカメラには写らない内股の死角、
そこに差し込まれたまま指から伝わる腕の動きと共に、ますます熱く、艶っぽく輝きを増す。
指示を待つ迄もなく、目の前のパートナーの潤いを指で感じ、唇で感じ舌で感じ
味わい尽くしながらパートナーの動きの一つ一つに反応する。

俺や国木田から見たら先輩だが普段はまだまだ可愛らしいぐらいの、
そんな二人の可愛らしくも艶っぽい秘め事を国木田は国木田で真剣な眼差しで一心不乱に撮り続ける。
やはり、根っから真面目な奴だからな。

「ん、んんっ!」
「あ、んんっ」

ふーっと自分でも自覚出来る盛大な嘆息。
トランクスの直しはそんな俺の足下でごくんと喉を鳴らしたメイド姿の長門に任せておくとして、
撮影現場では一旦大きく背筋を反らした二人の先輩がぺたっと互いの体に体重を預ける様にして
抱き合ったままくなくなと脱力する。

「じゃあ、次、私の番ね」

辛うじてシャワーコーナーへとよろめいていった岡島先輩財前先輩に代わって、
撮影エリアに現れたのはスポーツインナーで決めた中西先輩だった。

爽やかな雰囲気で始まった中西先輩の撮影は、
オレンジのブラショーツに着替えて体を捻ったウィンクピース。

その後も次々とランジェリーを変更する中でも、
立ち姿の撮影は色彩も表情もカラッと明るい雰囲気で進行したが、
腰を下ろしてからは、それは徐々に憂い顔に渋い、あるいは暗い、
そして大人っぽい魅力へとシフトしていく。

そして、水マットの上を緩やかな仕草で転がりながら、
ココアカラーのブラとショーツだけがマットに残されて行く。

後はあれだ、半開きの瞼に夕暮れが似合う、とでも言っておこうか。
そんな感じで、憂いを帯びた年上の先輩、それも、ああ、美人って言っていいな。
普段はカラッとしているそんな綺麗な女性が、
熟れた肉体も露わに見せる底力。マットの上でゆるゆるとしながら自然に見せて自然に閉じて、
そこん所も絶妙なバランスで、そこに「能力カセット」が導く国木田の指示がますます冴える。そういう事だ。

「そろそろ、私の番かしら?」

水マットに横倒しで、まあ瑞々しい膨らみも艶やかな黒い茂みも丸出しで
とろんとした眼差しを向けていた中西先輩が最後にベッドに伏せる。
そんな撮影が丁度終わり、中西先輩はぴょんと立ち上がってシャワーに向かった所。
ふーっと一息ついていた国木田は、
髪の毛をバッと跳ねて歩き出す榎本先輩の眼差しにごくんと喉を鳴らしていた。

「国木田」
「んっ?」
「もう一頑張りだ」
「うん」

俺の手で口の中にアイスキューブを放り込まれ、国木田はこくんと頷く。
何かうだる様な暑さのまっただ中って顔してたからな。
材料のミネラルウォーターには「ホンワカキャップ」を装着しておいたから気付けにも丁度いいだろ。

まず、本来の風呂上がりにしては少々おかしいのだが、
榎本先輩はミントグリーンのブラショーツの上にバスローブの袖だけ通し、
ふふっと微笑みながら右手で後ろ髪を軽く掻き上げる。

その後も、色々と下着を取り替えながら、
ちょっと捕まえ所の無い様なふわふわとした感じでの撮影が続く。
そんな榎本先輩の雰囲気、方向性が変わって行ったのは、やはり立ち技から寝技にシフトしてからだった。

厚手の大きな水マットの上での撮影となったが、
ぺたんと座り込んだ榎本先輩がそのままワインレッドのハーフカップブラとショーツを
ぽーんぽーんと投げ出してからは、そのままの姿で撮影が再開された。

脱ぎ去った後、ぞろりと髪の毛を流して顔を上げた時点でそうだった様に、
普段の穏和なチームのお姉さん、と言う雰囲気がちょっと脇に追いやられ、
時折ぺろりと舌が唇を一撫でする動きが象徴するかの様に、
丸で挑む様、丸で狙う様、そんな眼差し、身構えが国木田に向けられ、
「能力カセット」ドーピング下の国木田にしてひたすらシャッターを切るしかない。

あるいは、写真家国木田にとって、
今の榎本先輩に対してはそのままシャッターを切るのが理想的なのかも知れない。
確かにな、そのちょっと気を抜いたら今にも食らいつかれそうな、
なかなかお見かけ出来ない先輩が魅力的なのは間違いないからな。

しまいには一歩、又一歩、
まるで脛を床のマットに引きずる様に両手でぺたん、ぺたんと国木田に近づく榎本先輩に、
国木田は後退しそうになりながらも使命感だけで踏み留まってシャッターを切り続ける。

その整った鼻先がコスプレ国木田のブルマの先端に触れそうになった所で、
ぺろっと唇を嘗めた榎本先輩はふふっと思わせ振りな笑みを浮かべてぺたんと座り込む。
そのまま、ゆるゆるとマットの上に仰向けに倒れ込む。

ごろごろと、くねくねと、伸びやかにして豊かな裸体を動かしながらも、
目の光りは獲物国木田に向けられたままだ。それを、撮り続ける国木田。
再びぺたんと座り込んだ榎本先輩は、ふふっと悪戯っぽい笑みを国木田に向けた。

「ん、っ」

俺も、「能力カセット」カメラマン国木田さえも、目を丸くした。
榎本先輩の両手は内股に挟み込まれた状態であり、その声から想像するなと言う方が無理だ。

「は、あっ、んっ、んふっ、ん、んんんっ、ん…」

どこか物憂げな伸びすら含ませながら、
もぞもぞとした動きと共に榎本先輩の唇は緩み開かれ、目も虚ろになる。
無論、形良く、そして先輩らしく十分な質感で膨らんだ乳房は丸出しのままピッと先をとがらせ、
もぞもぞとした動きに連動してふるふると震え続ける。

「は、んっ、ん、んっ、んんんっ…」

先輩の全身がきゅっと縮み、眉根が寄せられる。
いからせた肩がすとんと落ちて、結ばれていた口から胸の動きに合わせてはーっと息が吐き出される。
辛うじてシャッターだけは切っていた国木田に、顔を上げた先輩はにこっ、と、
あのお姉さんの笑みを見せていた。ああ、そうだ、あの時の笑みだ。
あの最初にお礼参りいただいた時の。何か思わせぶりって言うか何て言うかだな。

  *  *  *

「お疲れさん」

切りのいい所で俺が国木田の肩をポンと叩いた頃には、
国木田の体操着Tシャツはほとんど透明化していた。

「おーし、今日はここまで。片付け入る前にシャワー入っちまえ」

俺の言葉を受けて動き出した時点で、国木田はぎくしゃくとしていた。
今すぐ鼻血でも噴出してぶっ倒れても不思議じゃない。そんな感じだな。

そして、着用していた体操着の上下を辛うじて脱ぎ捨ててシャワーコーナーに向かう。
どうも、元々きつめのブルマが途中で引っ掛かってそこだけ脱ぎにくそうだったがな。
まあ、この中で誰が見ていようがそれは今さらって事だ。

ましてや、今の国木田は誰が見ても分かるぐらいに何割減と言うレベルではなく思考能力が低下している。
「ナニスルグラス」だろうが「することレンズ」だろうが、
最早、その思考は家に戻った後にすべき事の一点に絞られているらしい。

だが、この様子だと、例え国木田自前の理性と知性をもってしても
そこに至るまでどうなるか分からないぐらいの危うさを漂わせている。
である以上、むざむざ友人を危険に晒す訳にはいかない。
実際これ以上は見ているだけでもキツイしな。

だが、そのためにはもう一つ、やっておかなければならない事がある。
ミニノートによる指令電波を受けて、天井からするするとブリキバケツが下りて来る。
天井に浮遊している鉄板に電動の滑車を取り付け、
滑車の電動回転で先端に金具を付けたワイヤーが下に伸びて
その金具にバケツの取っ手が繋がっていると言う事だ。

鉄板は「かるがるつりざお」と「つづきをヨロシク」で浮遊させ、
電動滑車は制御装置も含めて「天才ヘルメット」と「技術手袋」で改造して
「つづきをヨロシク」で稼働中の手動発電機と連結している。
俺の近くまで下りて来た所で、そのバケツの中に箱ごと着火した紙マッチを放り込み、
バケツを再び上昇させる。

火災報知器が反応する前に、鉄板に取り付けた換気扇によって、
鉄板に開通させた「スペースイーター」の超空間トンネルを
通って排煙される仕組みになっている。

上昇を見届けた俺は、両サイドににこにこきゃっきゃと微笑ましい岡島先輩財前先輩を従え、
三人揃ってごく一般的かつもっとも合目的的な格好でシャワーコーナーに入場しようとする国木田に向けて
「すぐやるガン」の狙いを付ける。
丁度、もうちょい遠くでは中西先輩が気持ちよさそうに水浴びしていて実に眼福なのだが、
一瞬だけその事を忘れよう。

「ああっ!はっ、あっ!」

ビクンと歩みを止めた国木田は、
仁王立ちになるや右手で俗に男の右手で暗示される最も熱い部分を引っ掴む。
その異変に気付いた岡島先輩と財前先輩は顔を見合わせ、パタパタとそんな国木田の真ん前に座り込んだ。

「あっ、だめ先輩あっ、あっあっ、あぁーっ!!」

結果として、右の肘から下の上下運動がカウント開始の暇も与えぬスピードとタイムで終了するや、
丸でコメディ的にチューブを踏みつけた様な濃厚な迸りを真正面から直撃されたのは、
大きな瞳をキラキラと輝かせて両手を口の前に握ってちょこんと座り込んでいた岡島先輩と財前先輩。
そして、一度目をまん丸くするやシャワーコーナーを飛び出し水が滴るままに
その二人の先輩、中西先輩から見たら後輩、の背後から中腰になって覗き込んでいた中西先輩の所まで
放物線が見える規模で早々に到達していた。

「はあっ、ああっ…」

見るからに匂いが鼻につきそうな強烈であろう直撃から二度、三度と、
自ら近づきながらそれを顔から全身で受け止めたその三人の先輩達であるが、
噴射が終わった頃にはその場にぺたんと座り込み、
瞳をうっとりと潤ませながら恍惚とした表情で身を寄せ合う様に脱力していた。

  *  *  *

天井のバケツの中で、「あらかじめ日記」は首尾良く灰になった頃だろう。
それは、目の前の光景が証明している。

シャワーコーナーで見るからに匂いが鼻につきそうな強烈であろう直撃から二度、三度と、
自ら近づきながらそれを剥き出し生まれたままの顔から全身で受け止めた岡島、財前、中西先輩。
三人の先輩達は、噴射が終わった頃にはその場にぺたんと座り込み、
瞳をうっとりと潤ませて届く限りに舌を伸ばしながら恍惚とした表情で身を寄せ合う様に脱力していた。

日記と言っても、「タイムコピー」による複製品である事をいい事に
ほんの数行を記載したほぼ白紙の代物を焼却したのだからアンチエコもいい所だ。
このシャワーコーナーに至るその前までの国木田の忍耐力を見ていれば、
「あらかじめ日記」級のトンデモパワーか国木田がこの歳にして変態的超人パワーを持っているか、
その何れかと言う事は容易に理解されようと思うが、結果を言えば前者。

日付を明記の上、今日この日、この体育館内で、
国木田の肉体に起こらなかった事を一行だけ書き込んだに過ぎない。
そんな変態的トンデモパワーから身も心も解放された国木田は、やっぱりその場にぺたりと座り込んだ。

右手は握ったままだ。そこはあれだ、殴り込みの後で指を一本一本動かさないとドスは離れないみたいな。
で、唇の端からもたらりと伝い落ちているって訳だ。
そんな具合だからして、腰を曲げたリーダー榎本先輩が、その綺麗な髪の毛もぞろりと垂らして
にこにこと上から覗き込んでいる事も感知するまでやや時間を掛けていたな国木田は。

「あっ、あのっ!」

腰を抜かして惚けていた国木田が動き出す前に、
にこにこ微笑んだ榎本先輩がそんな国木田の右腕をガシッと掴んだ。
そして、一緒に座り込んだ榎本先輩は、まずはゆるゆると力の緩んだ国木田の右手を濡れタオルで包み込む。

「あ、うっ!」

そして、いよいよ根源にタオルが当てられるや国木田が顔を歪めて身を震わせ、
たった今シャワーを上がって今すぐ逆戻りしてもいい格好で国木田の横に座る榎本先輩は、
やっぱりタッチの差で間に合わせて濡れタオルでサッと包み込み受け止める。
そして、震えも何も包み込む様に、国木田の背中を左腕で抱いていた。
ああ、立派な上級生パイもしっかり体に当たって形が変わってたな。

息を荒げていた国木田が前を向くと、その目の前には榎本先輩の笑顔。
で、キスをされてた。国木田から見たらそんな流れだ。
そのまま、濡れタオルでの始末が終わり、
国木田は榎本先輩に手を引かれて、
「水加工用ふりかけ」で鉄の土台にスポンジを乗せて作ったシングルベッドの縁に並んで腰掛けていた。
そこで、再びのキス。

「あ、っ…」
「ふふっ、又、こんなになって。ずっと我慢してたのね国木田くん」

瞬時に反り返ったものを榎本先輩の右手で撫でられながら、
唇が離れた国木田は真っ赤になって下を向く。

「国木田くん、頑張ってくれたから。今度は私達の番。
まずはリーダーとして、いいのよ国木田くん」

優しい笑みを浮かべた榎本先輩は、豊かな黒髪をその上に広げてベッドに仰向けに横たわる。

「すごい…」
「やっぱり我慢してたんだねー」

いつの間にか接近していた先輩方の呟きも知らぬ気に、
ちょこんとベッドの縁に腰掛けてごくりと喉を鳴らした国木田は、
見事にこんもり盛り上がった双つの膨らみにやにわにむしゃぶりついた。

例えば朝比奈さん(大)とか、大人のお相手も多少は知っている俺から言わせてもらうと、
やっぱり若さって奴だ。

三年生らしく決して小さくはない豊かな膨らみでいながら、
仰向けになって天を向きながら、ぷるんと緩みなき見事な張りで小山をキープしている。
その素晴らしい膨らみに、国木田は無心にむしゃぶりつき、揉みしだいている。
先輩は時折ちょっと顔を歪めるが、大きな苦痛は無いらしい。

「あ、んん!」

国木田の右手が先輩に導かれるまま彼女の下半身へと潜り込み、
甲高い声と共にベッドから浮いた黒髪がばさっと揺れる。

「せ、先輩っ」
「国木田くん、いいわよ。大丈夫、教えてあげる」

そう言って、先輩は国木田の唇を軽く吸ってから国木田の腰に手を回す。
国木田は一度開かれた先輩の両脚の間に座り込み、
榎本先輩に導かれながら段々と角度を低くしていく。

「そう、そこ、そこにあっ、あああっ!!」
「ん、んんっ!!」

ベッドの上で、一度だけガクンと二人が揺れた。

「い、痛い」
「す、すいませんっ!」

榎本先輩を抱き締めていた国木田が、先輩の言葉にぱっと両腕を広げる。
にこっと微笑んだ先輩は、改めて国木田を抱き寄せ、頭を撫でた。
先輩が両腕を国木田の背中に回し、どちらともなく唇を交わした。