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  *  *  *

翌朝、最高級なベッドでいい感じに目覚めた俺は、
玄関ドアの施錠を確認し、
「モンタージュバケツ」と指紋変換用の「ソノウソホント」で一応更に別人に化けてから、
「石ころぼうし」を被って「どこでもドア」で移動する。

移動した先は、「タイムベルト」で無人である事を確認したとあるマンションの空き部屋であり、
「四次元若葉マーク」を体に張り付けた俺はそこから徒歩で移動して、
途中の路地裏で「石ころぼうし」と「四次元若葉マーク」を外してからとある定食屋に入る。

定食屋って言ってもいわゆる市場の定食屋。
以前家でぼーっと一生行かねーだろなと言う旅番組なんぞを見ていた時に思い立って、
とある港町で「アンケーター」漁師トラッカー百人に聞きましたの結果がこの定食屋って事で、
こうして丼飯も味噌汁も熱々上等で巨大焼き魚と鮮烈な刺身を堪能してるって訳だ。

ホテルの料亭ってのも多少の興味はあったがな、
なんと言うか、疲れを癒すホテル泊まりで確かに癒えた筈なのだが別の意味で疲れた所もないではないんで、
ここはやっぱりどかんと貪り食らいたくなった。
低血圧でも吹っ飛びそうな寝心地でさっぱり目覚めた事も胃腸の働きには大いに関係している。

朝食を終えた俺は、元来たルートの逆コースでホテルの部屋に戻り、
ホテルの部屋をとった際の顔に戻ってから次の作業に入る。
しぶとく貸し切ってあるパーティーホールAに「どこでもドア」で移動した俺は、
同じく貸し切り中のホール全てと「どこでもドア」で連結させる。

タライと氷柱のセットも全て新しいものと交換しておく。
パーティーホールAにある発電機用の制御装置を操作して電波を飛ばす。
使用している発電機全てに取り付けた接続装置は、この周波数の電波を受信すると、
手動で接続装置の電源を切るか接続装置自身の電池が切れない限り、
動力部と発電部を繋ぐ接続部分の接続・非接続の切り替えを行う。

エンジニアの「能力カセット」を挿入してスパコンの端末を兼ねたノーパソを起ち上げ、
そこからスパコンやそれに連なるネットワークにアクセスし起動させる。
スイートで使っていた事務用机と椅子と俺用のデスクトップも
ここに設置してスパコンと接続、アクセス可能状態にして、
昨日「架空人物たまご」で呼び出した天才二人組が作ってくれた
データ内蔵のHDDもネットワークに接続する。

事務用机の椅子に着席し、一般レベルでもおおよその操作が可能となったパソコンを操作して
昨日二人の天才が作り上げたデータを呼び出す。
ビジュアルの方は見ればある程度分かるが、数式と結果はお手上げだ。

「能力カセット」を「数学者」のタイトルのものと交換してから、
必要な追加記載を行ったものをデスクトップに接続したプリンターからプリントアウトする。
その印字された用紙を「設計機」にセットして必要な設計図を「設計機」から印刷する。

ここで昼食。ホテル内のイタリアレストランに注文して、
食べ応えがあってシンプルでそれでいて店の品位に相応しい
スパゲッティミートソースを中心にしたランチコースを届けさせる。
この昼食が終わったら、作業は本格化する予定だ。

  *  *  *

作業を終えて片付けを済ませてから全てのホールでのホテルをチェックアウトした俺は、
そのまま、とある公衆トイレで「石ころぼうし」と「四次元若葉マーク」と「かくれマント」を装着して
近くのマンションの空き部屋に移動。

念のためタイムテレビで行き先が無人である事を確認した上で、
「四次元若葉マーク」を外して別のマンションの一室へと移動する。
そこから「四次元若葉マーク」を装着して近くの公衆トイレに移動、
「石ころぼうし」と「四次元若葉マーク」と「かくれマント」を外す。

そのまま徒歩で秋葉原に向かい、オムライスなんぞを昼食に物欲色欲同伴のアキバ散策を夕方まで。
それから、「石ころぼうし」と「四次元若葉マーク」と「かくれマント」を装着して
とあるマンションの空き部屋に移動して、
「時差調節ダイヤル」つきの「どこでもドア」で北高の校舎内へと移動した。

日時は、この「どこでもドア」をくぐる直前を基準にして言えば前日の夕刻、
もっと分かりやすく言うと、ハルヒと朝比奈さんの身柄を確保した直後だ。

  *  *  *

北高に移動した俺は、応急処置として素早く「どこでもドア」を回収してから、
通行止めの「キンシひょうしき」で廊下の一部を封鎖する。
そして、封鎖線と封鎖線の間に当たる1年4組の教室に入る。
まずは、「モンタージュバケツ」と「ソノウソホント」で、俺の本来の顔と指紋その他を取り戻す。

その無人の教室で「かくれマント」と「人よけジャイロ」の無効化バッジを装着してから、
「人よけジャイロ」を複数用意する。
今いるフロア全体地図の上で「人よけジャイロ」Aを作動させ、
「偵察衛星」で退避状況を確認してから、別の複数のジャイロを別の地図の上で作動させる。

「人よけジャイロ」B以下が作動している地図は、言わばこの学校の階段の踊り場の設計図に近いもので、
このフロアに繋がる全ての階段の踊り場と、念のためこの階の非常階段入口も封鎖しておいた。
それを終えてから「人よけジャイロ」Aを撤去する。

専用ペンチで「キンシひょうしき」を引っこ抜いてから、勝手知ったる1年5組に入室する。
そこでは、まず、「ソノウソホント」を装着してから、
このフロアに今現在存在している全ての時計は明石市の標準時刻を正確に表現しており、
少なくともこれから二十四時間の間は人為的に動かさない限り時刻が狂ったり
ましてや電池切れなど起こり得る筈も無いと言う事を明言しておく。

教卓の上に俺の腕時計と「ゴルゴンの首」と「吸音機」を置いた俺は、
教室後方に向けたその「吸音機」を作動させる。
教室後方で「チッポケット二次元カメラ」の写真に「なんでもじゃ口」からとった湯を軽く垂らし、
硬直したままの国木田を「瞬間固定カメラ」で撮影する。

一歩二歩歩いてからパチパチと見開いた目をまばたきする国木田に
「命れいじゅう」を撃ち込んで気を付けをさせ、「ウルトラストップウォッチ」で時間を止める。
「ウルトラストップウォッチ」のスイッチをもう一度押して時間停止を解除し、
時間が停止している間にこちらに移動させた「ゴルゴンの首」で国木田の両肘、両膝から下を硬直させ、
国木田の耳に「耳バン」、頭に「石ころぼうし」を装着してから「吸音機」を稼動中止して回収する。

  *  *  *

廊下に出た俺は、
「チッポケット二次元カメラ」の写真を二枚取り出して、温水の霧吹きで二度吹きする。

「なんなんですかー?ここどこですか、なんであたし…」
「はれ?」

下校途中に「ペタンコアイロン」で圧縮され
「チッポケット二次元カメラ」で撮影されてここまで運搬された朝比奈さんは悲鳴を上げ、
長座してぽかんと間抜け面のハルヒと言うのもおつなものだった。

「キョン!?」
「あー、解散して帰りの途中にここまで来てもらった訳だが」
「そうよね、それで、何の用?」

「かたづけラッカー」で消した「うそつ機」を通した俺の言葉を聞いて、
ハルヒと朝比奈さんの当初の疑問は解消されたらしい。

「あー、それなんだがな、悪いハルヒ、朝比奈さん」
「だから何よ?」
「あー、学園祭の時に例の映画を観たどこぞのプロデューサーだかとお前が意気投合して話してたホラ話、
あれ、えらくマジでな。
SOS団の写真集を発行するって事で契約が成立して準備も進んでいてだ、
今日の内に撮影して印刷所に持っていかないと莫大な違約金が発生するって事になるんだなこれが」
「はあっ!?何よそれっ!?」
「ぴいぃぃぃぃぃぃっっっ!!」

そもそもホラ話自体が存在しないのだが、これではいかに「うそつ機」でも要領を得なさ過ぎる。

「あー、だからだ、明日までにSOS団写真集の候補写真
こいつをプロデューサーに提出して写真集発行の作業に入らない事には、
えらい大変な事になるって事だ。
ハルヒ、お前が団長としてノリノリに意気投合して
胸を叩いて引き受けて念書にサインまでしちまったからな、冗談じゃ済まないんだ。

いや、あり得ない馬鹿話だと思って
俺も古泉も一同夢のある話ですねぇって聞き流しちまった連帯責任なんだが、
向こうはえらくマジで準備しちまった。

これでこっちが明日までに何の支度もしないですっぽかしちまったら莫大な損害が発生する。
向こうさんも相当期待してたらしいからな。
厳密に言えばだ、未成年者の契約って事で法的に押し通せばこっちは無傷で通らない事もないが…」

「する訳ないでしょそんな事っ!!」

針は無事胃袋にまで到達したらしい。

「そ、それで、写真集ってどんな写真をえーとえーと…」
「その辺はこいつで、割とお気楽にだけどマジにそれらしい学園写真とかおふざけ写真とか、
学園サークルの乗りで色々と撮影して持っていけばいいって事で、
追加も含めて詳しい事は後から色々と付け加えたりしますから」

あたふたと尋ねる朝比奈さんに俺が答える。

「それで、古泉くんと有希はっ!?」
「別撮りだ。古泉のコネでいい場所が見付かったんでな。全員写真は後で追加する。
こうなったらこっちは教室で一点突破で撮りまくる。カメラも衣装も用意した」

「うそつ機」の向こうで用意の台詞を乗せた舌を滑らかに回転させ、
やや不審気に眉を動かしているハルヒに畳み掛ける。
紙袋の中身をごそごそと探っていたハルヒは、ニヤッとあの笑みを浮かべていた。

  *  *  *

ハルヒと朝比奈さんを伴い1年5組の教室に入った俺は、
「うそつ機」を装着したまま新たなアイテムを取り出す。
それは、磨き抜かれた大型の透明プラスチックの大型バケツだった。

「これは、着替え用のバケツだ。
透明に見えるがそれは外から見たらそう見えるだけで、
実際に頭から被ったら向こう側の事は何も見えない。
何しろ時間が無い。そういう訳で、着替えは俺がこれを被っている間にやってくれ」
「分かったわよエロキョン」

元々羞恥心の観念に少なからぬ疑問のあるハルヒは腕組みしたままふんと鼻を鳴らして返答し、
朝比奈さんもちょっと頬を染めながら小さくこっくり頷いた。

「じゃあ早速」

まずはトレードマーク、スタンダードからスタートだ。
取り敢えずコートだけを脱いだ、今着ているセーラー服そのままの二人を俺はデジカメで撮影する。
ああ、これだけでも十分、天然美少女揃い踏みだ。
そして、第一歩。
「団長」の腕章を着けたハルヒがVサインを決め、
その背後でにこにこ微笑んでいた朝比奈さんに頬が緩んでいた俺は、
間髪入れずハルヒのバケツ攻めを食らった。

「さ、みくるちゃん。SOS団専属メイドの本領発揮よっ!!」

きゃいきゃいとじゃれ合いながら、ハルヒが朝比奈さんをひん剥いてメイド服を着付けていく。
おお、今日はピンクですか、そう言やいつでも見られるものだと思えば、意外と目の当たりにしちゃいないな。
ついでに言えば、「かたづけラッカー」で視界から消去されたビデオカメラによって、
この教室は死角無くカバーされている。

「あううー、みくるでしゅー」

メイド服になってからも組んず解れつハルヒともみ合いもみ合いと言うかハルヒが一方的に揉みまくって、
それに乗じて生じた隙間は決して逃さないとしてだ、
よちよちと運んでいたお茶セットをぶちまけると言うのはこれ、ハルヒの演技プランか何かなのでしょうか?

既にして半泣きの朝比奈さんをプロデュースしながら
キメキメに決めまくり乗りまくりで二人でポーズを決めまくる二人を
あらゆる角度で撮りまくる。
考えてみりゃあ、そんなに珍しい話じゃないんだな。ここまでは。

「ふーん、これ大丈夫なの?」
「ああ、大丈夫だ。急な話で俺も駄目かと思ったんだが、
幸い古泉のコネが効いてな、奇跡的に使用許可をとる事が出来た」
「そう」

「うそつ機」経由の俺の説明に納得したハルヒは、
バケツを被った俺の前でさっさと下着姿になり、
あせあせと後に続く朝比奈さんの横で白いシャツブラウスをふわりとなびかせる。

「ほらー、みくるちゃんこのボタン外して外してはいキョン撮ってー」
「はうぅーっ」

テキパキと着替え終えたハルヒは、
やっとスカートを穿いてジャケットに袖を通したばかりの朝比奈さんを捕獲。
朝比奈さんのブラウスのボタンの上いくつかを外して俺に撮影を命じた。
ここで二人が身に着けているのは、ここからもそう遠くはない名門お嬢様女子校の制服だった。

「何惚けてるのよバカキョン」
「あ、ああ」

だが、イザ撮って見るとだ、
今のハルヒの長い黒髪と渋いダーク系の制服デザイン。
それに、真剣に、不機嫌なぐらいにキリッと決めたハルヒの表情が
レンズの向こうで想像以上の相乗作用を起こしてだな。ああ、言ってやるよ、綺麗だぞハルヒ。

「何?なんか注文でもある訳?」
「いや、次、横から撮ってみるか」
「ふんっ」

腕組みをしたハルヒが、黒髪をふわりと揺らしてぷいっと横を向く。
ああ、俺はヘタレでハルヒは決まってる、それだけさ。

「ふーん、次はこれ来る」
「ぴいいぃぃぃぃぃ!!!!」

女子校制服での撮影が終わり、第一の紙袋最後の一着にハルヒはニヤッと笑みを浮かべ、
朝比奈さんが涙目が悲鳴を上げる。
朝比奈さんの無駄な抵抗も無事ハルヒに制圧されすいません朝比奈さん、
ハルヒと朝比奈さんはSOS団黎明期の再現ドラマよろしく、
俺がカメラを向ける前で教室内で相手のいないビラ撒きごっこをおっ始める。

  *  *  *

元気のいいビラ撒きパフォーマンスで第一の紙袋衣装での撮影が終わり、
二人は第二の紙袋に手を付ける。
バケツを被ってそんな二人の着替えを見届けていた俺は、
途中「ウルトラストップウォッチ」で一度時間を停止する。

そして、「かたづけラッカー」で消した「タヌ機」を装着し、
さり気なく紙袋に詰められた二人のブラとショーツをポリ袋に詰め袋を溶接し
「チッポケット二次元カメラ」で撮影しアルバムにしまって「四次元ポケット」にしまってから、
「ウルトラストップウォッチ」でハルヒの肩をちょんと叩く。

「はあっ!?ち、ちょっと何やってんのよエテ公っ!!」

ちょっと離れた所に立つ俺の脳波を受け、
ハルヒは、開いた窓から闖入し二人分の女性下着をひっ掴んで逃走するニホンザルの姿を見ている筈だ。
上履きを引っかけるのももどかしいと言う白い靴下のままの足で、
見事な膨らみをたっぷんたっぷんさせながら駆け出したハルヒがマジで窓に突っ込む前に、
猿の脳内逃亡を終了させ「ウルトラストップウォッチ」を二度押しする。
続いて、朝比奈さんの背中を「ウルトラストップウォッチ」でちょいと叩く。

「きゃあああっ!!お猿さんだめですうぅぅ待てっつってんだろーらあぁぁーっ!!
ゴラ畜生エテ公てめシバクぞおぉーっ!!!」

うん、聞かなかった事にしよう。
素晴らしく見事な膨らみをたっぷんたっぷんさせながら駆け出した朝比奈さんがマジで窓に突っ込む前に、
猿の脳内逃亡を終了させ「ウルトラストップウォッチ」を二度押しする。

  *  *  *

「おい、何の騒ぎだハルヒ、朝比奈さん?」
「猿よ猿っ!!窓から入って来て下着持ってったっ!!」
「はあっ!?」
「見るなエロキョンッ!!」

時間停止を解除した後、猿芝居を打った俺が手を掛けたバケツに、衣装の紙袋が直撃した。
とにもかくにも、許可を得てバケツを外した時には、
応急処置もあって次の衣装だった体操服に着替えていた。

「で、その、持ってかれたのか?」
「そうよ。あったま来るわあのエテ公っ」
「はうぅー」

「まっずいなぁ…
これから別の下着用意してる時間無いし、仕方がない。今回の企画はお流れだ。
ま、元々無理があった話だ、誠心誠意頭を下げてだ…」
「だ、れ、が、やめるって?…」

ああ、釣り針が腸にまで届いたってのは十分理解したからハルヒ、ネクタイネクタイネクタイ。

「最初に言っておく」

俺は、ネクタイを直しながらさり気なく「かたづけラッカー」で消した「うそつ機」を装着した。

「こっちの紙袋に入ってるコスプレ衣装は特別の特製でな。
破れたり脱いだりしない限り、どんなに飛んだり跳ねたり暴れても、
肝心な18禁な部分は決して露出しないって言う優れものなんだ」
「ちょっとキョン、そういう事は早く言いなさいよっ!」
「そうなんですかぁ、良かったぁ」

あー、その声、みくるボイスに疼く良心胸の痛みを踏み越えて、
心を鬼にした俺は団長様の命令に従い撮影を続行する。
ハルヒ団長に対抗すべく俺も「超団長」の「職業テスト腕章」を装着した所、
ハルヒも不精不精ながらこちらのリードに従っている状態だ。

結果、ハルヒは寄せ集めた机で作ったステージの上で
180度大開脚しながら、と言うか、マジで出来ると思わなかったやっぱこいつの身体能力半端ない。
その周囲を朝比奈さんがゆっさゆっさ駆け足しているなかなかシュールな光景が展開している。

その状態でハルヒは頭の後ろで手を組んでぐいっと体を捻り、
側の床では朝比奈さんが縄跳び中。
体操服の白いTシャツに80年代後半タイプブルマ姿の二人が俺の次の指示に従い、
机ステージの上で半ば大の字に手足を広げながらブリッジをしているのを、
俺は上から下から前から横からあらゆる角度からデジカメのレンズを向けシャッターを切る。
はい、次、

「ひゃうぅぅーっ」

平仮名ゼッケン付きの朝比奈さんが、
同じ格好で背中合わせになったハルヒに俺の指示通り背負う様に持ち上げられる。
同じ要領で、朝比奈さんも体を曲げてハルヒが体を伸ばす。
そのままラジオ体操の簡易版を終えてから、二人は机ステージに昇る。

二人一組でハルヒが悲鳴を上げる朝比奈さんのストレッチを補助し、
ハルヒは両膝と尻を同時に床に着ける柔らかさで体を伸ばして捻って見せる。
それが一通り終わると、それぞれが指示に従って寛いだりブリッジしたりのポージングを決めてくれる。
はい、次。

「ふえぇぇぇー」

羽付き扇片手に余裕の笑みを浮かべるハルヒの隣で、
朝比奈さんは縮こまりながらもハルヒの手でしゃんとさせられる。

チャイナドレス姿で相変わらずあわあわしている朝比奈さんも可愛いが、
二種類用意した清楚な白系、毒々しい程の紅系バージョンを見事に着こなして、

立ち姿からステージの上で見事な脚の横座りまで、ああ、バッチリ決まってるぞハルヒ。
ドレスの上半身は豊満と言っていいボディーラインと
小柄だが見事に大盛りなボディーラインをくっきりと凹凸させながら、
根元近くまで刻み込まれたスリットはむっちり健康的な白い太股を艶めかしく露わにしている。

「ふーん、これちょっとハイレッグ角度きついんだ。仕方無いわね…」
「ぴいいぃぃぃぃぃぃっっっっっ!!」

バケツが俺の頭部から撤去され目の前にはバニー×2、たまりません。
ハルヒ通販よりも一団ときついカッティングに朝比奈さんは真っ赤な顔で体を抱き、
すいませんがそれ、たまらないです朝比奈さん。
ハルヒは不敵な笑みでいつでも来いとさ。

ああ、分かってる。ピッチピチナイスバディーの現役女子×生バニーコンビなんざ、
そうそう見られるモンじゃない至高の贅沢。
過程の真っ裸をいつでも見られるだろなんて野暮な事じゃない。
てな具合で、改めてバニーあり巫女あり各種の学校制服風衣装あり、

「うわぁーっ」

ダーンと地響きし、朝比奈さんがパチパチと手を叩く。
着地直前、俺は「ウルトラストップウォッチ」で時間を止めている間に
「タケコプター」で窓から下の階を覗き込み、
幸いにも無人である事を神に感謝してから時間停止を解除していた。

そして、たった今、
やや大きめの腹出しタンクトップをふわっとなびかせて着地したハルヒが満面の笑みでVサインを決める。
で、パチリと一枚シャッターを押すと、途端にアヒル口でそっぽ向いたのをもう一枚だ。

だむだむと何か鞠つきみたいな朝比奈さんのドリブル撮影も可愛かったが、
やっぱりこの躍動感はスカッとするモンだ。そのエネルギーの向け先を間違ってくれなきゃな。
このバスケの前に陸上のユニフォームで撮影した時も、
ちょっとしたアップであの迫力は反則だったぜハルヒ。

バスケも陸上も、ショートパンツに微妙に魅力的なカッティングを入れておいたからな、
その牝鹿みたいな弾ける魅力はしっかり引き出した、筈だ。

「いくわよ、みくるちゃん」

ごそごそと朝比奈さんと、そして自分の後ろ髪をリボンで束ねていたハルヒは、
気合いの入った声で促す。ああ、凛々しいぜハルヒ。

「Go Go Let’s Go!
Go Go Let’s Go!!
GooooooooooooooooFight!!!」

かくして、教室中央に机を集めた即席ステージの上で元気いっぱいのチアダンスが展開される。
まあ、いつぞやよりは何となく動き難そうではあったがな、特に朝比奈さん。
朝比奈さんは元々運動神経があれに見えるが抜群スポーツ超人のハルヒも明らかに顔に違和感が浮かんでいる。

ああ、分かってるさ。腹丸出しのタンクトップがふわりふわりとまくれ上がって、
たっぷんたっぷん上下するたんびに、痛そうですらあるからな。

それでも根性でなんとかしちまう。それが涼宮ハルヒだ。
それぞれが標準以上に見事な膨らみがたっぷんたっぷんと跳ね回る度に三度に一度以上は丸見えになる。
下の方は、その下から撮影している俺が言わせりゃあ、言うまでもない状態さ。
それも素晴らしい光景だが、一つに束ねられて背後で跳ね回る髪が、髪の毛がだな、最高なんだ。

  *  *  *

「おーっし、小休止小休止」

俺がパンパンと手を叩くと、さすがに二人は汗だくでステージに座り込んだ。
二人からは教室後方を見る形になる。

秘かに教室に設置した「シナリオライター」入り機械箱のスイッチを入れた事により、
既にノリノリで心地よく疲労している二人の気付かぬ内に、
タンクトップはぺろんと膨らみの上半分の、その平地ギリギリの所に引っかかり、
大きくM字に脚を広げた状態でその場に座り込んでいる。

「シナリオライター」の拘束が解けてもストローでスポーツドリンクを飲みながら体勢が崩れない。
その間に、俺は撮影した画像データを確認するが、
流石にこれは凄い、と言うかヤバイ、お宝画像の山又山の山脈連峰。

朝比奈さんのダイナマイトにハルヒのやけにグラマーなナイスバディ、
その魅力、と言うかああそうだよそのエロさを満点に引っ張り出すためだけに製造された
二つ目の紙袋の衣装の数々は狙いをど真ん中ストレートにぶち抜いてくれている。

この衣装は例のホテルのパーティーホールで製造、完成したものである事を最初に言っておく。
ホテルのスイートで撮影したハルヒと朝比奈さんの写真を基に、
「架空人物たまご」から登場した二人の天才がスパコン以下ハードソフトを使い倒して
写真から割り出したサイズの基礎と変化を徹底的に採取、数値化、数式化。

その上で操作性も申し分なく依頼を遂行した二人の天才の仕事は、
ゲーム並には自由自在にこちらのコントロールで動かす事の出来る
ハルヒと朝比奈さんの精巧イラストに状態と範囲を指定してやれば、
その部分のサイズを限りなく正確に近く数値化するプログラムとして結実した。

ホテルでの二日目にスパコンつきのパーティーホールに移動した俺は、
「数学者」の「能力カセット」の助けを借りながら
俺用の高性能デスクトップとそいつに接続したスパコンでそのプログラムを操作して
設計図あるいはデザイン画の原案を書き上げた。
必要なサイズと必要な方程式、この辺は今から見ると頭の痛い数式の羅列、

そんなものを書き込んだ必要なイラストとアホ丸出しのコンセプトを書き込んだ
設計図の原案をプリントアウトして、そいつを「無生物さいみんメガフォン」で
服飾デザイン転用可能と小一時間言い聞かせた「設計機」に放り込んで
精巧なデザインを「設計機」からプリントアウトした。

後は、そのデザイン画と言うか設計図と言うかを見て、
必要な材料とアイテムを有り余る程に山積みにしてその上に設計図を被せておいて、
俺は俺でイタリアンなランチを済ませて「チッポケット二次元カメラ」で確保しておいた寝具で食休み。
その間に山積みされていた材料は衣装に進化して「小人ロボット」は使命を終えてねぐらに戻っていた。

チアやバスケの時の様に敢えて大きめに設計したものもあるが、
ここで作られてついさっきまで実際着用されて撮影されていた衣装の数々は、
そのほとんどがジャストフィット。
厳密に計算された収縮度の遊びの幅と布の強度と透明度を限界まで追求した逸品揃いだ。

ブルマと合わせたTシャツやシャツブラウスなど、シースルーと呼ばない方が難しい。
ブルマーもスク水も競泳水着も、布地の薄さと収縮度と強度。
この矛盾した命題を芸術的に繊細な均衡の上に成り立たせている。
その結果、どうなったかと言えばこうなったって事だ。

只でさえ小柄だけど大盛りお腹いっぱいな朝比奈さんに、
見た目だけなら最強レベル美少女のやけにグラマー涼宮ハルヒを、
ここまでアホな手間暇かけた衣装の数々、それで元気いっぱいフルパワーなトコを撮影したらどうなるか。
正直、たまりません。

最高にセクシー過ぎるつーかそのものズバリを過程の段階でいくらでも見ているだろう、
等と言う野暮な突っ込みは言いっこなし、それがロマンと言うモンだ。
例えばだ、まあ、ここまで毒されちまった以上ざっくばらんにいこうか。

朝比奈さんが後ろ髪を束ねて壁に手を突いて俺の突撃を可愛いお尻を突き出して待っているとする。
その時、朝比奈さんはその素晴らしいちびっ子大盛りナイスバディを
何一つ隠す所なく目の当たりとする事が出来る生まれたままの姿である方がいいのか、
それとも、セーラー服のスカートを背中にまくり上げてショーツは片足に引っ掛かってて、
首までまくれたセーラーブラウスの下でズラされたブラカップから大盛りがぷるんぷるんと揺れている、
どっちがいい?どっちもたまりません。