*  *  *

無人島生活13日目朝、
本人の知らない間に「入れかえロープ」でD島で手に入れた分身の肉体に本体の精神を注入され、
一足遅れて目を覚ました肉体的には分身の国木田は、
寝巻代わりの赤いジャージにTシャツ姿で寝室を出ようとする。
囲炉裏の部屋に入ろうかと言う時、まだ寝ぼけ気味だった国木田の目が真ん丸に見開かれる。

「おう、国木田、起きたか」
「お早う、国木田くん」

囲炉裏端に座った俺と台所に立つ朝比奈さん(大)の挨拶にも、
呆然と立ち尽くす国木田からは喉に張り付いた様な僅かな発声しか聞こえない。失礼な奴だ。
分身と言う意味では、朝比奈さん(大)の肉体も国木田と同じ情態であると言う事は言っておく。

「あ、あの、朝比奈先生?」
「?どうしたの?」
「い、いえ、あの、キョン?」
「どうした国木田?」
「いやだからキョン、え?朝比奈先生その、服?」
「服?似合ってない?」
「失礼な奴だな国木田」
「いや、似合ってとかえっと、え?」

こちらに背を向けていた国木田が振り返り、もう一度目をぱちくりとさせる。

「あー、何だか知らんがぼちぼち飯だぞ」
「んー、キョンくんも国木田くんもそろそろ支度してねー」
「は、はいっ」

国木田が、ジーンズに履き替えるためにわたわたと背を向ける。
そんな国木田を「瞬間固定カメラ」で撮影した俺は、のっそりと台所に向かう。

「きゃうんっ」
「そりゃ、朝から刺激的なんてちゃちなもんじゃないですよ朝比奈さーんっ」
「もうっ、キョンくんのお願いなんですからねぇ」

台所に立った朝比奈さん(大)にそーっと近づき、後ろから抱き付きつつ、
この手でたっぷり特盛をたぷたぷと下支えする。
その間にも、下半身では柔らかなお尻に俺のテントがぐいぐいと押し付けられ、
そうされながら、眼鏡越しの朝比奈さん(大)の目元はほんのり赤く染まっている。

朝比奈さん(大)が今唯一着用している衣類である所の「エアコンスーツ」を
上も下もぐいっとまくり上げて、まず、左手でたっぷり特大マシュマロの上のコリッとした感触を堪能する。
右手が臍の窪みから下へ下がり、さりさりとした毛触りを過ぎると、
そこは既に土間に滴りそうな勢いで指から掌へと溢れて来た。
オッケー、ジーンズのジッパー解除、引きずり下ろしてまくり上げて狙いを定めて、

「ふんっふんっふんっふんっふんっ」
「あんっあんっあんっあんっあぁーっ」

簡単なシンクに手をついた朝比奈さん(大)目がけて、突くべし突くべし突くべし、
そりゃあ、俺の男がお尻に埋まるたんびに目元も頬もほんのり染めて、
悩ましい吐息で潤んだ瞳を向けられりゃあ、
朝比奈さん(大)相手にどこの超大国だって拒否権なんて認められない。

その瞳が放つ催眠光線の威力と言えば、
「かたづけラッカー」仕様虫眼鏡を「ウルトラミキサー」で合成された眼鏡なんざ何の障害にもならない。
むしろ、大人版朝比奈さんの微妙なインテリ具合の醸し出す淫靡さとのマッチングが
眼鏡属性の無い俺とは言えだな。
心地よい身の震えと共に、朝比奈さん(大)の長い吐息と脱力も感じ取る。

濡れ手拭いで後始末を付けて朝飯前の運動を済ませた所で、ぼちぼち動き出すか。
名残惜しいが、「かたづけラッカー」を吹き付けられた「エアコンスーツ」姿の朝比奈さん(大)の
ご機嫌な鼻歌を背中に聞きながら、俺は「瞬間固定カメラ」で国木田を撮影する。
わたわたと着替えた国木田は、
栗色の髪の毛が掛かる白い背中にぷりぷりと蠢く丸いヒップの立ち働く台所に目を向け、
改めて目が点になっていた。

「どうした、国木田?」
「ん、いや、なんでもない。朝ご飯だね」
「ああ、いい加減行かないと朝比奈先生もお冠になるぜ」
「う、うん」

「かたづけラッカー」を吹き付けた「タヌ機」で飛ばした俺の脳波を受信し、
ここでの普段着であるタンクトップにショートパンツ姿の朝比奈さん(大)を
着替え直前同様に十秒間限定で思い浮かべた国木田は、
力ずくで自分を納得させた様な態度で台所に向かった。

  *  *  *

臨界点を突破しそうなタイミングで「タヌ機」の脳波を飛ばされ、
トイレに行く回数もより一層多かったが、
今まで通りイザと言うそのタイミングで朝比奈さん(大)が声を掛ける。

と言った感じで、理性としてはあり得ないと言う論理的説得力を持って力ずくでも納得しつつ、
欲望は一切納得の素振りすら見せようとしない誇示状態を維持し続けた、
国木田に関しては大方そんな感じで一日が過ぎようとしていた。

さて、瞬間瞬間に国木田にだけ脳内直接受信のセクシーメイド服を見せながらの、
前屈みになってのお茶の支度も終わり、
囲炉裏端で始終前屈みな国木田の前に座った朝比奈さん(大)は楽な姿勢、
つまり胡座でポーカーゲームに加わる。
古泉並のゲーム運を国木田が発揮した所で夜のゲームもお開きとなり、
就寝前の最後の儀式だ。

「え?」

四本の爪楊枝を手で握った俺に、国木田が聞き返す。
しかし、返事を待つ迄も無く俺と朝比奈さん(大)に倣う形で、国木田も一本引いた。
結果、俺が無印、朝比奈さん(大)と国木田がボールペンの印を引いた。

「さあ、お休みしましょうか国木田くん」
「は、はい」

ついさっきまで十秒間ほど、国木田の脳内だけでタンクトップ姿だった
現在絶賛正真正銘真っ裸の朝比奈さん(大)ににっこり微笑まれ、
国木田はそそくさと言う感じでタオルケットの中に入る。
どうやら、一刻も早く寝床に潜り込みたかったらしい。

「え、えーと…」

だが、その朝比奈さん(大)が同じタオルケットの端をふわりとまくり上げた事に、
水色のジャージにシャツの寝巻姿の国木田は事情を飲み込めていない。
それはそうだ、説明がまだだからな。

「あー、ほら、話せば長い事情で寝床が一つイカレたから、
寝冷えをしない様に、クジ引きで寝床を決めるって事になってただろ」
「あ、ああ、そうだっけ、って…」

「かたづけラッカー」を吹き付けた「うそつ機」を装着した俺の説明に、
一応納得したらしい国木田の喉仏がゴクリと動いた。

「んふふっ」

被さったタオルケットがその豊満な裸体を隠し、
朝比奈さん(大)が国木田にきゅっと抱き付いて頬ずりをしている。
ああ、あの柔らかさあの弾力、あの甘い香りの真ん前で熟睡出来るかどうか、分かるぞ国木田。
だから、俺は二人に、「マジックハンド」で握った「ネムケスイトール」で安らかな眠りを提供する。

そして、二人の頭の落ちた先の枕に、
「着替え」と書かれたメモを差し込んだ「ねたままケース」を仕込んでおく。
「ウルトラストップウォッチ」で時間を止めて、
その間に、枕元の国木田の着替えを緑色のジャージから赤いジャージに替えて、
トランクスとシャツもほんの十数時間前に赤いジャージと共に洗濯されたものと交換する。

  *  *  *

無人島生活14日目早朝、
ガバリと跳ね起きた国木田は、一度タオルケットの中を覗き込んでから、
体にタオルケットを巻き付けたままずりずりと枕元を動き出す。

そこから少し離れた所で就寝中の朝比奈さん(大)が、
「んー」と可愛らしい声を漏らして寝返りを打つと、その国木田の動きがギクリと止まる。
取り敢えず、この島では普段着であるタンクトップにショートパンツ姿である事は確認したらしい。

そのまま、タオルケットを寝床に放棄した国木田は、
半ば這いずる様に低い体勢を取りつつ、着替えを引っ掴んでそそそと表に出て行った。
本来、独りでこの別荘を出るのはルール違反なんだが、
見なかった事にしておいてやる、男の仁義って奴だ。
「桃太郎印のきびだんご」で餌付けした熊を人知れず別荘周辺に巡回させておいたからな、
今さらながら安心していいぞ。

戻って来てわざとらしい寝息を立て始めた所をなんなんだが、お前に関しては朝飯前のもう一仕事だ。
D島に行って、先方に預けてあるお前の本体の肉体を取り戻して分身の肉体を返還する。
もっとも、お前自身がその事を覚えていなくても一向に構わない。
記憶は責任を持って俺が消しておく。情報操作は得意って奴だ。

  *  *  *

無人島生活17日目、
この日は、出会い頭の事故で熊を一頭仕留める羽目に陥ったため、
夕食に熊鍋を飽食し、

その後は過小表面積なセクシーメイド服姿の朝比奈さん(大)が入れてくれた野草茶を傾けながら、
過小表面積なセクシーメイド服姿の朝比奈さん(大)が
国木田の対面に加わってのババ抜きなどをしながら、皆に心地よい睡魔の訪れを待つ。

深夜二時、「タイマー」の導くままに、俺は隠しておいた「ネムケスイトール」でしゃっきりと目を覚ます。
同室の二人は、少なくとも後30分は「グッスリまくら」のタイマーが残っている筈だ。

  *  *  *

午前二時四十分。
まず、朝比奈(大)さんに「ネムケスイトール」で覚醒していただき、
「うそつ機」と「ニクメナイン」で
特別既定事項の最高レベル命令のベタ惚れ彼氏のお願いとして作戦に納得していただく。

一度「ネムケスイトール」で眠気を全吸引され、
改めて別に用意しておいた「ネムケスイトール」で軽めの眠気を撃ち込まれた国木田は、
枕元から前方を見て、パチパチと瞬きをした目を見開いた。

半分近くボタンを外したワイシャツ一枚の姿の朝比奈さん(大)が、
膝立ち四つん這いでとろんとした眼差しを自分の方に向けているのだから、それは当然の反応と言うものだ。
こんな光景、幻だってそうそう見られるものじゃないさ。
一目で分かるとんでもない間違いでもなければ、とても逆らえやしない天然催眠光線だ。

「国木田くん」
「はい」

うん、声が上ずってる。

「一緒に寝ていい?」
「はい…はい?」

返答を待たず、国木田のタオルケットはまくれ上がる。

「あっ、あの、朝比奈、先生?」
「んふふっ」

朝比奈さん(大)が、国木田の耳朶をぺちょぺちょしゃぶりながら後ろから国木田に抱き付いたらしい事は、
その辺に浮いている夜目にも慣れた「出ちょう目口」を通じて確認できる。

「あっ、え?朝比奈先生っあんっ」

その内、髪の毛の向こうでにこにこと微笑む朝比奈さん(大)の前で、
うわずった声を上げていた国木田が、朝比奈さん(大)の左腕で抱かれ
右手でその一部を包み込まれたその身をビクビクと震わせて喘ぎ声を漏らした。

「あ、朝比奈先生…」
「んふふっ、大丈夫、すぐ、綺麗にしてあげるから」

そう言って、朝比奈さん(大)はするりとタオルケットに潜り込み、
国木田の下半身の辺りでタオルケットは大きく盛り上がる。

「ああっ、朝比奈先生あっ、あー」
まくれたタオルケットからはみ出して、Tシャツ姿の国木田の上半身がガクガク震えて背筋が反り返る。

「んふふっ、濃いの一杯出たわね」

朝比奈さん(大)はタオルケットからにゅっと顔を出すと、
唇をぺろりと嘗めて頬に掛かる髪の毛をさらりと払う。
そんな朝比奈さん(大)にうっとりとした瞳で見下ろされて、
しかもアングルは洞窟の奥に特盛丸出し。
それで文句が出るかと言えば、まあ、俺には無理だね。国木田にも無理らしい。

「ほら、又すぐ、こんなに大きくなって。
そう、私ももう我慢出来ないわ国木田くんこんな逞しいのビンビンなのぉ」
「えっ?あ、朝比奈先生?あ、あっ、や、ああっ!」

タオルケットがはらりと後退と、そこには、肩にYシャツを引っかけただけと言う、
ストライク過ぎる服装の朝比奈さん(大)。
そんなもんが真っ正面に登場して、どこの男が逆らえるものか。
そして始まるド迫力な縦揺れ。それと共に響く喘ぎ声と生々しくかき回す水音。

「ああっ、入ってる、国木田君のビンビンに逞しいのぉ入ってるうっ!」

ああ、確かに入ってますな。形のいい栗色っぽい茂みの下で、
まだまだ鮮やかなピンク色がぬらぬらに濡れ光りながらがっぷりと呑み込んで上下して。

「ああっ、だ、だめぇ朝比奈先生ああっ、で、出るっああっ」
「いいのっ、ああっ国木田君出して先生の中に国木田君の熱いの一杯出してはああんんっ!!あっ、あー…」

ぶるん、と、特盛が一際大きく揺れて甲高い叫びが二重奏で響いた。
くにゃっと脱力した朝比奈さん(大)が、荒い呼吸を続けるばかりの国木田に潤んだ瞳を向け、
赤い頬に唇を寄せる。

  *  *  *

「出ちょう目くち」が機械箱の摘みの一つを引く。
「天才ヘルメット」と「技術手袋」で製造された機械箱の中で「シナリオライター」の一つが作動し、
国木田が、タオルケットを出て近くに敷かれていたビニールシートの上に立つ。

就寝時に着用していて朝比奈さん(大)に引きずり下ろされた筈の
緑色のジャージズボンと紺色のトランクスはタオルケットの中に残され、
シートに立った国木田は唯一身に着けていた白いTシャツもさっさと脱ぎ捨てた。
その表情に戸惑いが浮かぶのは無理からぬ所だが、まあ、そんな暇は無いだろう。

「あ、んんっ」

にこにこ微笑んだ朝比奈さん(大)が、引っかけていただけのYシャツすら捨ててずりずりと這い寄ってきて、
国木田の足下に跪いて一戦終えてたらんと垂れたモンをかぷっとそのお口に含んで下さるのだから、
ほら、早速目を閉じて顎を反らしてる。当然だ。

ちゅぷちゅぷくちゅくちゅと自分と国木田の痕跡を口に含んで舐め取っていた朝比奈さん(大)は、
そのまま徐々に顔の位置を上げ、じゅぷじゅぷぢゅるぢゅると激しい前後運動で吸い込み始める。
栗色の髪の毛をバサバサ揺るがす鬼気迫る動きが止まり、濡れた唇からじゅぽんと抜け出る。

反らした喉をごくりと鳴らし、一筋垂れそうな唇をぺろりと嘗めた朝比奈さん(大)は、
ほかほかと湯気を立てながらようやく腹との角度が直角に近づきつつあるものを、
脱ぎ捨てたYシャツで包み込んで最後の始末をする。
それを見届けて、俺は、「出ちょう目口」で機械箱の摘みを押したり引いたりする。

「いやー、くるみ先生」
「キョンくん」

うん、堂々素っ裸で仁王立ちの登場の俺を、
とろんと熱っぽい眼差しで見上げてくれる真っ裸の朝比奈さん(大)、素晴らしい、熱い、熱すぎる。
無論、俺の以下略も熱すぎるぜ。

「ほら、くるみ先生の素晴らしいエロでこんなになっちゃったじゃないですか」
「あはあっ、キョンくんのもぉ」

ずりずり這い寄って来た朝比奈さん(大)は迷う事無くそれに唇を寄せてかぷっとくわえ込む。
れろんれろんと絡み付く動きに俺が少しの間沈黙して耐えていると、
ちゅぽんと唇か引っこ抜いた朝比奈さん(大)は
ぬらぬらと濡れ輝いている反り返りを温かな特盛の間に挟み込んだ。

「お、おっ」

これは、さすがに声が漏れる。ふるふるとした動きは段々大胆に上下し、
柔らかな弾力が温かに包み込み、そして擦り付ける。

「おうっ!」

びゅうっとばかりにたまらず弾け出し、朝比奈さん(大)の顔に叩き付けられる。
瞳に淫靡な光をたたえた朝比奈さん(大)は、顔に垂れる粘液にぺろりと舌を這わせる。

「くるみ先生、くるみ先生すごかったですよ、国木田のが国木田にこうやって
若いチ○ポをガンガンぶち込んでもらうのがそんなに良かったんですかくるみ先生?」
「あんっ、ああんっ、いいっ、いいのおっ!
ああっキョンくんのおっキョンくんの逞しいのがああんんっ!!」

狭い別荘にパン、パンと肉感的な響き、じゅぷじゅぷとかき回すのが熱い。
Yシャツで顔を拭い、再び垂れそうになった俺のものを口にしてじゅるじゅると舐めしゃぶって、
その後で朝比奈さん(大)は自分から四つん這いになって
俺に向けて尻を振り振りして、ああ、そのおねだりの言葉は文字での再現も憚られるとだけ言っておこう。

そんな訳で、俺はその可愛いお尻を抱えてビニールシートまでぽたぽた滴っているその潤んだ果肉の中に、
朝比奈さん(大)のお口が奮い立たせたものをこうしてぶち込んでるってそういう流れだ。

あれだけやる事やったんだからまあいいだろう、と、思っていたのだが、
実際国木田は「シナリオライター」の強制力であぐらを掻いたままこちらを見ている、
そのまま両手は膝で目を真ん丸にして喉を鳴らしてその最大の結果は未だ天を向いてやまない、
と、あっては、さすがに男として少々仏心が沸いてくる。
だから、「出ちょう目口」で「シナリオライター」を仕込んだ機械箱をストップさせ、
即興の走り書きを仕込んだ「命れいじゅう」を国木田に打ち込んでから、俺は俺で心おきなく腰を振る。

「お、おおっ、くるみ先生おおっ、くるみ先生このままっ!」
「ああっ、いいっ、キョンくんキョンくんのぉビンビンに若い逞しいのがズンズン来てるぅ
ああっ出してぇくるみの中にぃああんっ濃いの一杯出してぇはあああんっ」
「ああんっ、ああっ、あっ、あぁー」

ズン、と、最後の一撃を叩き付けたその最深部で、力尽きた俺は止め処なく温かなその中へと欲望を解き放つ。
ぎゅうっと抱き締めた腕の中から、ビクビクと震える柔らかな温もりが伝わって来る。
国木田は国木田で、とっくに「命れい」は終わっているのだから今はアドリブに他ならない。

既に最盛期の何割引かと言う質量の一部肉体を握ったまま、
前方のビニールシートに散見される飛沫等知った事では無い風情で、
唇の端からはヨダレを一筋溢れさせて、全身を赤く染めてくてっと脱力した所だ。

まあ、その一端が俺だったんで余り言いたくはないのだが、
やっぱりその俺とお前の目の前でこうやって全裸でとろけ切ってるその寛ぎきったお姿を前にしてはだな、
垂涎と言う言葉が男として恥にならないと言う事だけは言っておいてやろう。

  *  *  *

俺は、ビニールシートの上に「温泉ロープ」を三つ用意する。
「ウルトラストップウォッチ」で時間を停止した隙に中身のシナリオを入れ替えた
機械箱の「シナリオライター」を使って俺以外の二人にも入浴をさせる。
大方腰まで浸かり、顔と手と下半身をばしゃばしゃと手で洗った俺達は、
ビニールシートの上に用意したスノコに上がる。

「出ちょう目口」によるシナリオチェンジにより、
朝比奈さん(大)と国木田がバスタオルで互いの体を拭い合う。
その内、性懲りも無く反り返った国木田のものを朝比奈さん(大)は手掴みし、
柔らかなお手々を前後させて性懲りも無く前方に噴射するまで見届けると、
朝比奈さん(大)は用意されたバケツ入りの蒸しタオルで二人分の後始末を済ませる。

そのまま、朝比奈さん(大)はYシャツ一枚を再び羽織り、
国木田は新しいシャツと灰色のトランクスに赤いジャージを身に着ける。
それが終わったら、「ペタンコアイロン」で朝比奈さん(大)と国木田を圧縮して、
圧縮された二人を「チッポケット二次元カメラ」で撮影して写真をしまい込む。

「チッポケット二次元カメラ」でビニールシートを撤去し、タオルケットをまくって
その中に残された緑色のジャージズボンと紺色のトランクスをバケツに放り込む。
タオルケットと床マットも「チッポケット二次元カメラ」で撤去して、
「タイムコピー」で事前にコピーして「チッポケット二次元カメラ」で保管しておいたものと交換しておく。

それが終わったら、「はこび矢」でE島に向かう。
そこで、「入れかえロープ」を使って、今現在の俺達、
俺と朝比奈さん(大)と国木田が使用している分身の肉体を分身の精神に返還し、
分身の精神を中に入れて使用されていた本体の肉体を俺達、本体の精神の入れ物として取り戻す。
そして、衣服を交換する。
これで、肉体と精神が一致、熊鍋を食べた直後にやっておいた人格交換はリセットされた訳だ。

交換を終えてから改めて精神、肉体共に本体である二人を「ペタンコアイロン」で圧縮、
「チッポケット二次元カメラ」で撮影して、今度はF島に向かう。
そして、朝比奈さん(大)は写真のまま、
国木田だけ、分身の肉体に本体の精神を本体の肉体に分身の精神を
「入れかえロープ」で注入して、衣服を交換させる。

精神的に本体である所の国木田を
「ペタンコアイロン」と「チッポケット二次元カメラ」でノシイカ写真にする。

A島に帰り、朝比奈さん(大)と国木田の分身肉体の共にノシイカが撮影された
「チッポケット二次元カメラ」の写真に温水霧吹きを二度吹きしてから、
そこに現れた二人を軽い眠気を吸収した「ネムケスイトール」で銃撃し、
新たなシナリオを挿入した「シナリオライター」内蔵機械箱を作動させる。
タオルケットに潜り込んだ二人に、俺は「ネムケスイトール」で本格的眠気を二人に撃ち込む。

表に出て、「チッポケット二次元カメラ」で保管しておいた
「天才ヘルメット」、「技術手袋」改造「なんでもじゃ口」接続全自動洗濯機を実体化させる。
電力は「つづきをヨロシク」による手動発電機と接続され、
一般家庭の一回分を大きく凌駕する貯水量を誇る排水用タンクは後で取り外して
「チッポケット二次元カメラ」で撮影する。

その洗濯機で先ほどバケツに入れたジャージとトランクスを洗濯して乾燥まで終わらせて
「チッポケット二次元カメラ」で洗濯機を収納する。
国木田と朝比奈さん(大)の枕元に、
昨日が終わる頃に就寝する時に着ていたものと同じものを畳んで置いておいてから、
思い切りシンバルを叩く。

二人がガバリと跳ね起きた瞬間、「ウルトラストップウォッチ」で時間を止め、
枕代わりのクッションの下に「着替え」と書かれたメモ入りの「ねながらケース」を挿入し、
「グッスリまくら」を抱かせる。
時間停止を解除すると、バタンキューした二人は程なくふらふらと立ち上がった。

ああ、何度ど真ん前で丸出し特盛オールヌードを目の当たりにしていようが
零距離でその見事に豊満なナイスバディをものにしていようが、
脱いで着るその過程で現れて隠されるその一つ一つに風情と言うものがあるのはご理解いただけると思う。

目の保養を終えた所で、E島に向かう直前からここまでの記憶を
「メモリーディスク」で目の前の二人から消去して、俺も自分の寝床に潜り込む。
俺の寝床は、
「きょうじき」によって、寝床で三時間経過する間にそれ以外では一時間だけ経過する設定にしておいた。

  *  *  *

無人島生活18日目早朝、
ガバリと跳ね起きた国木田は、一度タオルケットの中を覗き込んでから、
体にタオルケットを巻き付けたままずりずりと枕元を動き出す。

そこから少し離れた所で就寝中の朝比奈さん(大)が、
「んー」と可愛らしい声を漏らして寝返りを打つと、その国木田の動きがギクリと止まる。
取り敢えず、この島では普段着であるタンクトップにショートパンツ姿である事は確認したらしい。

そのまま、タオルケットを寝床に放棄した国木田は、
半ば這いずる様に低い体勢を取りつつ、着替えを引っ掴んでそそそと表に出て行った。
本来、独りでこの別荘を出るのはルール違反なんだが、
見なかった事にしておいてやる、男の仁義って奴だ。
「桃太郎印のきびだんご」で餌付けした熊を人知れず別荘周辺に巡回させておいたからな、
今さらながら安心していいぞ。

戻って来てわざとらしい寝息を立て始めた所をなんなんだが、お前に関しては朝飯前のもう一仕事だ。
F島に行って、先方に預けてあるお前の本体の肉体を取り戻して分身の肉体を返還する。
もっとも、お前自身がその事を覚えていなくても一向に構わない。
記憶は責任を持って俺が消しておく。情報操作は得意って奴だ。

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最終更新:2010年11月28日 02:42