*  *  *

うっし、でたっ、できたっ。
深夜、家人の寝静まった自宅で、俺は勉強机の前で椅子を軋ませ大きく伸びをする。

「出来た?」
「ああ」

その机の下から、素っ裸のハルヒがぺろりと唇の端を舐めながらのっそりと姿を現す。

「ふーん、相っ変わらず時間かかってるわねー」

机の上のノートをひょいと取り上げ、からかう様にハルヒが言う。

「ああ、初心者のハルヒに合わせてやったからな。なかなか上手になったなハルヒ」

と、偉そうに決めて見るが、性格以外何でも万能超人ハルヒに例外は無い。
今日ここに至るまで、チート道具の数々によって手に入れた実地鍛錬が無ければ、秒、だっただろう。
大体にして、俺の部屋で素っ裸のハルヒが無造作に突っ立ってノートに目を通している図って言うのがだな、

横向きなモンで、重力に従って背中に掛かって僅かに揺れる見事なロングポニーに
全体中背ながらすらっとしてるのにぷるんと出っ張ってその先っちょがピンクに尖って、
それで、下を見たらくりっとした臍の下で黒いのがほわほわ浮かび上がって、
ちょっとした角度の変化でその下にだな…
あっ、体と頭をちょっと逆方向に捻ってこっちに向けてあっかんべーかよ。

「ぶわぁーか、今まで散々見てるでしょ。男って何がいいんだかこういうの。
その内教室の机の下でもやれとか言い出すんじゃないのこの変態」
「おー、いいなそれ」
「って、ちょっと」

意外な程にマジな顔を真っ赤に染めて、ぎゅっとあの眼光で睨み付けられるのも悪くない。

「んー、入学早々下着ストリップ始める北高ザ・ベストオブ変人のハルヒなら、
丸見えの机の下に素っ裸で潜伏して彼氏のチ○ポしゃぶってても何の不思議も無いだろ」

「くっ、黒歴史よ黒歴史!そんな、モジョモジョ」
「ん?あー、そうだな。読書中の長門にお茶の美味しい朝比奈さんを身近に感じながら、
古泉とオセロやってる机の下で早退した筈の団長様が全裸フ○ラなんてのも悪くないなー」
「そんなっ」

気が付くと、我ながらニヤついてる俺の横に、ハルヒはスタッと立っていた。

「そんなねぇっ、あんた以外に見せる訳ないでしょこのエロキョンッ!!」

おおおおお耳がー耳がー、

「何よ、今度は沖縄料理食べたいって?」

「グッスリまくら」使うの親に妹だけじゃ足りなかったか?
ええと、一応隣人に通行人まで確認の必要あるぞこれは。

「大体ねぇ、あんた自分の立場分かってるの?
その変人にあんたが突っ込まないでどうするのよっ、あ、んっ」

腕組みをして左目だけでこちらを見てびゅんとポニテを一振りするハルヒが可愛過ぎて、
のっそりと背後に回った俺はその腕組みの下のたわわな膨らみを下からわしっと掴み上げる。

「だから、これから突っ込むんだろ」
「エロキョンッ!ただでさえぇおっさん臭いっ、のにぃ、なにそのぉオヤジィギャグ」

またまたアヒル口でそっぽを向くハルヒの可愛らしさを目の当たりにしてりゃあ、
照れとか頭の悪さとか小さい小さい。

「ん、んっ」
「おいおい、もうこんなになってるのか?そんなにこれを楽しみにしてたのかよ?
後始末もバッチリやってくれたからな、おかげさんでこの有様だ」
「バ、カッ、このアホキョ、ンっ」

弾力も柔らかさもたっぷりとした揉み心地に未練を残しながら、俺の右手は臍をちょいとからかって、
さらさらと艶やかなしげみの下に的確にハルヒがとろりと湧出する泉を探り当てる。
そして、ジーパンもトランクスもさっさとズリ下げて蹴っ飛ばし、
さっきまでたっぷりと塗り込まれたハルヒの唾液も蒸発しそうな灼熱を、
埋まるぐらいに柔らかに丸まったハルヒのヒップにぐいっと押し付ける。

「アホキョンっ、エロ、キョンんっあっああっ…」

パン、パンと、肉を叩く小気味のいい音が部屋中に響き渡る。
じゅっじゅっと熱く溢れかえってかき回される淫靡な響きと共にだ。

そうやって、机に手を着いて俺を深々と受け容れて喘いでいるハルヒに覆い被さり、
その白い背中を流れる見事なロングポニーを目の当たりにしたからには、
甘い香りを存分に吸収し至高のチャームポイントであるうなじに唇を寄せる。

そのままぺろりと耳朶に至った時には真っ赤に茹で上がったハルヒにぎゅっと睨まれたが、
こちらの微妙な半回転に合わせる様に、その瞳がとろんと熱く潤んで唇が緩み始める。

「はっ、あ、あっ、キョン、キョンキョンっ、ねえあっ、キョンっ…ん…」

うっとりとした目で俺の唇を吸っていたハルヒの唇がすとんと外れる。
俺はただ、掌に包み込む柔らかさを役得にそんなハルヒを辛うじて支えながら、
温かなハルヒの中から沸き上がる快感にその身を委ねるだけだ。

  *  *  *

「さ、さっさとシャワー浴びちゃうわよ。全くロクな事考えないんだからこのエロキョ、んっ…」

ハルヒ共々部屋からバスルームに直行した俺は、
レディーファーストで先行入室したハルヒがこちらを振り返るや、
こっちを向いた唇を吸いながら、まだこちらを向いている背中にしっかとしがみついた。

「ちょっ、あんっ、もうっ!あひっ!!」
「んー、やっぱり。
一発やった後の素っ裸で風呂場直行ってのがそんなに良かったか?
義父様義母様が寝てる横を全裸通行ってのが最っ高に興奮したって濡れ方だなハルヒよ」
「このっ、変態っ、エロキョンっ、んっ、ああんっ!」

たっぷりハルヒパイを下からわしわしした後、
太股までとろりと溢れてたのを見逃したりはしない、そのとろとろと溢れ返った一帯に、
最近とみに器用さを増している筈の指を蠢かせハルヒに甘い泣き声を上げさせる。

「あっあっあっあっあー…」
「ふんっふんっふんっふんっふんっふんっ!ふー…」

んで、ハルヒが俺の指使いに早速風呂場の床にくてっとなった所で、
目の当たりにした丸っこく肉付きのいいヒップをぐいっと持ち上げてだ、
白い太股から鮮やかなサーモンピンクまでオレンジの照明にぬらぬらと濡れ光らせたその中心に、
それに対応する俺の中心を一息で埋め込んでやった。

ああ、良かったぜ、ハルヒ。
たっぷり注ぎ込んでじゅぽっと引き抜いてやりゃあ、
そのまま腰がとろけちまいそうだったんでな。腰掛けにどっかりと緊急避難を、

「ぶわっぷっ!」
「何私放っぽって黄昏れてんのよエロキョンッ!」

シャワー直撃来やがった。
腰屈めてボリューム満点の下向き乳が目の前でふるふるしてやがる。

「全くぼーっとしちゃって、そんなに良かったの?」
「当然だ」

だからこうやって、余韻に浸ってたんだろうが。

「ぶぁーかっ」

あっかんべーはいいがシャワーシャワー前が見えんお前の見事な乳が、
やっとシャワーを置いて、すっくと立ち上がったハルヒが腕組みして俺を見下ろしてる。だから、乳がだな。

まあ、お陰さんで、綺麗に生え揃った黒がしっとり湿ってるのもその下で鮮やかなピンクを覗かせながら、
ああ、そうだよ俺だよ俺のだよ
俺が出したのがたらーりって垂れてるのも真ん前で丸見えって寸法になったがな。

ハルヒは、それだけは洗い流してから何かいつものやる気満々の目で鼻をふんと鳴らすと、
プラスチックボトルのローションをだらーっとばかりにどっぷりと自分の体に垂らし始める。
お陰さんで、ぷるぷる揺れる生乳の先っちょで、既にピンと尖ったピンクの蕾まで丸見えだ。

気が付いたんだろうな、ハルヒは俺にニマッと笑みを浮かべて、その場にしゃがみ込んだ。
腰掛けた俺の体の上を、只でさえしっとりぷるんの柔らかなバディが、
たっぷりこってりローションつきでにゅるーっと上って来るんだ。
それも、えらくくすぐったそうな声と一緒にな。
何度かまとわりついてから、俺の足下に跪いて、上目遣いに悪戯っぽい挑発の笑みを見せて来る。

「お、おっ」
「こういうのがいいんでしょこのエロキョン」
「あ、ああ…」

そうやって、ハルヒの両手に挟まれたその用途にはボリューム十分な双つの膨らみが、
ローションたっぷりにてらてら輝きながらぷるぷる震えてる。

その窒息しそうなボリューミーな柔らかさに包み込まれて、
その間から辛うじて顔を出してぷるぷる振動に挟み込まれてるんだ。

それで、さすがに風呂場なので豊かな黒髪をゾロリと垂らしたハルヒに上目遣いに笑われちゃあな、
瞬殺KOで見た目整ってる顔面直撃でもっぺんどやされたくなけりゃあな、そりゃ返事どころじゃないさ。

「ん、くっ…」

ああ、分かるぜ、自分が目を閉じて背筋を反らしてアホみたいに陶酔してるってのはな。

「ん…ぶわっ!」

そこからにゅるんとすっぽ抜けてああ残念、下半身がそう感じた次の瞬間には、
ぶるんと弾力と質感に溢れてぬめぬめしたモンが俺の顔面を押し付ける様に上へ上へと通り過ぎやがった。
俺が薄目を開けると、にゅーっと伸び上がった、てらてらぬらぬら輝くハルヒの白い裸体には、
何かの化身の白蛇みたいな神々しさすら漂ってたな。
そのままスドンと落下して最っ高の顔と声を見せつけて来やがった。

「んっ、ああっ、キョンっああっキョンんっ」

ぬるぬるでたぷたぷでぷるぷるのが俺の胸板に擦り付けられる。
何より、俺の最も敏感な所に最も熟した肉の構造が熱くとろとろにとろけきって絡みつきながら、
じゅぷじゅぷずりずり体ごと上下して、俺の下の腰掛けだってぶっ壊しそうな勢いだ。

そんなド迫力のハルヒが豊かな黒髪をバサバサ揺らして、
反った顎の上で林檎のほっぺに艶やか黒曜石の瞳にはとろん透明オイルが溢れて、
すっかり女の顔って奴だなハルヒ。ああ、俺も男に、牡になるぜ、

「ああっ、来て、来てキョン来てっいいっいいから早く私ああっあー…」

  *  *  *

「ぶわっぷっ!」
「何私放っぽって黄昏れてんのよエロキョンッ!」

だから、たった今お前のシャワー直撃で中断されるまで、
こうやって腰掛けに寛いで余韻を楽しんでいたんだろうがお前の余韻を。
腰屈めてボリューム満点の下向き乳が目の前でふるふるしてやがる。

「全くぼーっとしちゃって、そんなに良かったの?」
「当然だ」
「ぶぁーかっ」

あっかんべーはいいがシャワーシャワー前が見えんお前の見事な乳が、

「あ、んっ」
「すっかり気に入ったみたいだなエロハルヒ」
「だって、あっ、くすぐったくって、んっ」

腰掛けた俺の体の上を、只でさえしっとりぷるんの柔らかなバディが、
たっぷりこってりローションつきでにゅるーっと上って来るんだ。
それも、えらくくすぐったそうな声と一緒にな。

そんな俺の感慨に気が付いてか、ああ、そうだよナイスバディだよ、
中背バランス系の文句なしナイスバディの素っ裸を生唾モンにテラテラ輝かせながら、
伸び上がったハルヒは腰掛けてアホ面してんだろうな、んな俺にあの挑む様な笑みを見せやがる。
で、俺は、プラスチック桶に張ったローションを無言で肩からざぶんと浴びたと言う塩梅だ。

「きゃんっ、エロキョンッ!ああんっ」

マットに尻餅を着いたハルヒをぎゅーっと抱き締める。
より一層厚くなったローションの皮膜越しに柔らかな、たまらん。
で、気が付いた時には、何か知らんがハルヒはマットに後頭部を押し付けて、
それで、アヒル口で林檎のほっぺでそっぽ向いてやがった。

で、次に覆い被さってるこっちを見た時には、突き出して来た唇に俺の方から挨拶してやった。
言っておくが煮えたぎる熱き欲情のシンボルで、じゃないぞ。
多分それやったら噛み千切られてただろう。何事にも最低限のムードってモンがある。

そっから抱き付いた後はまあ、ハルヒのキャイキャイ賑やかに笑うのに任せて、
組んず解れつにゅるにゅるのにょろにょろって、いや、
その誘惑が抗い難いものなのは分かるが、これ以上ここでややこしい人を召還するつもりは無いから。

そんな訳で、相変わらずバリエーションに富んだ罵詈雑言を聞いた気もしたが、
風呂場での数々の出来事の痕跡も又、お互いに相手を泡だらけにした末に、
たっぷりのローションと共に排水口から下水道へと無事直行させた。

  *  *  *

「ふんっ、ちょっとは逞しくなったんじゃない?」

脱衣所で、俺の体をバスタオルで包みながらハルヒが言う。
そりゃあな、人使いの荒い団長さんに随分と鍛えていただいたからな。

「って、何逞しくしてるのよあんだけ散々やっといてっ!」
「悪かったな絶倫で」
「只のエロキョンでしょエロキョーンッ!うぷっ!!」

頭からばさっとハルヒに被せたバスタオルを動かし、
拭きごたえのある黒髪の水分をゴシゴシと吸収させる。
顔は見えないがされるがままだ。

「んっ、もうっ、何触っ、あんっ」

で、そのまま下へ下へとたっぷりとむにゅむにゅモミモミしたのは当然の成り行きだな。

「あんっ、もうっ?ん?ちょっ、何してんのよエロキョンッ!?」
「ほらほらハルヒさん、お義母様が起きてしまいますよ。
それとも、見せつけてやりたいってトコかハルヒ?」
「アホキョンッ!!」

「かたづけラッカー」で消して脱衣所に用意しておいた「スーパー手ぶくろ」は、
今、地面と平行に近い角度になっているハルヒの背中とハルヒの太股に添えられている。

  *  *  *

結局の所、その後も様々な紆余曲折を経て、ベッドの上に寝転がった俺の上で、
結い直したポニーぴょこぴょこみぴょこぴょこでっかいお乳ぶるんぶるんで
いい感じによがり狂って全身ピンと張り詰めて俺の上にぐったりと覆い被さって来た。

柔らかくてでかくて温かいのを胸板に押し付けられた俺も注ぎ込んでる最中だったな。
全て振り切ってあえて言おう、毎回の事ながらそうそう忘れられない、
そんな神々しいまでに自由に伸びやかなクライマックスを見せつけてくれたじゃじゃ馬姫も、
今はこうしてシャミ共々真っ裸でベッドの上で丸くなってるって寸法だ。

その毎度嵐の様な壮絶さがどんなもんだったかと言えばだ、
流石に隙を見て「ソノウソホント」でオナ禁一週間充填かけたからこそ、辛うじて生命の危機を脱したな。

だから、指でほっぺをぷにぷにした後は、
「らくがきじゅう」で、まだほんのりピンク色に染まった柔らかな全身を
今時ねーよな公衆便所状態にする。
ああ、まだ窓からフリチ○ダイブで天国にも留置所にも行くつもりは無いからな、
「グッスリまくら」はしっかりと抱かせてある。

気が済んだ所で、「ずらしんぼ」で実に頭の悪い文字の羅列を
まだほこほこにぬくもった肌理の細かい柔肌からA3用紙に追っ払って丸めてゴミ箱に放り込む。

今日、正確には昨日からの後始末で、「メモリーディスク」で俺の家族全員の記憶を抜き出し、
「うそつ機」婚約者モード絶賛発動でハルヒを迎え入れた記憶を修正しておく。
「どこでもドア」をハルヒの自宅の部屋に繋いで、「石ころぼうし」を被って侵入し
家人を「グッスリまくら」で確実に熟睡させる。

自分の部屋に戻った俺は、
ベッドの上のハルヒを「瞬間固定カメラ」で撮影してから「タイムベルト」で早朝五時に移動する。

そこで硬直したままのハルヒをもう一度「瞬間固定カメラ」で撮影し、
弾力たっぷりボリューミーなのに意外と華奢なハルヒを担ぎ上げ、
ハルヒの部屋に移動してベッドの上に転がす。

そのまま、「ゆめふうりん」でいわゆるつまり大開脚状態にして、
蒸しタオルで応急処置の終えた所にこれ以上の本格的な対応が必要なのかを検討していた訳だが、
しっとりとした黒と鮮やかなピンク色が見事に調和してこうも大胆にされると、沸き上がって来るものがある。

取りあえずベッドの上にハルヒを立たせて、
長辺同士が着く様に横に二枚並べたバスタオルの三枚重ねの上に尻を下ろす様にハルヒに指示を出す。
タオルはある意味必需品って事で、「フエルミラー」で大量に量産しておいたものだ。

「さあ、想像してみよう。今、ハルヒは大好きな男に優しく抱き締められてあんな事やらこんな事やら
されている、そんな事を絶賛想像中なんだなハルヒは。
自分の部屋でそういう妄想をしてる訳だが、絶賛妄想中のハルヒの部屋は当分他に誰も来ない、
当分誰も来ない部屋でハルヒはな、大好きな男に優しく抱き締められてあんな事やらこんな事やら
されている、そんな事を絶賛想像中なんだなハルヒは…」

そうやって「ゆめふうりん」を鳴らしている内に、ハルヒの喉からは小刻みな声が漏れて、
ハルヒのほっそりとした指にかき回されるくちゅくちゅとした響きが淫靡に流れる。

「あ、んっ、あんっ…」

AVみたいに激しいモンじゃないが、
もぞもぞと、しかし着実にハルヒの指は溢れる蜜を乗せて最も敏感な部分を磨き上げ、
その度にほんのりピンク色に染まった裸体がひくんと跳ねて眉根の動きと共に白い歯がこぼれる。

「あんっ、あっ、あー…」

あー、もう少しまとまった、何かを示す単語が混入していた事に就いては忘れたと言う事にしておいてくれ。
取りあえず、その瞬間に「ウルトラストップウォッチ」のスイッチを押して
ベッドサイドの壁とハルヒの後頭部の間に枕を押し込んでから「ウルトラストップウォッチ」を押した。
と言う訳で、ハルヒは自分の後頭部でばふっと枕を一撃して、ずるずると脱力する。何とも幸せそうな顔だ。

それを見計らって、
ほこほこの蒸しタオルでハルヒの右手と最早ぬるぬるの太股と更にその中心を後始末してやる。

鼻に掛かった…可愛らしくむずかる声を聞きながらな。
改めて、すーすーとハルヒの立てる寝息を確認してから、
一端「おもかるとう」で空中浮遊させてベッドの上のバスタオルを撤去し、
「チッポケット二次元カメラ」で撮影して廃棄物用アルバムに入れてからハルヒをベッドに戻す。

家人の記憶を「メモリーディスク」で改ざんし、俺の家で夕食は作ったが無事帰宅した事にしておく。
ハルヒの記憶も一端抜き出し、そのメモリーディスクを「タイムコピー」でコピーして
ディスクA、B、C…を作成する。

まず、ディスクAを俺の脳波干渉で改ざんし、
家人同様夕食後無事帰宅して入浴して就寝したと言う事にしておく。
ああ、ディスクに記憶を書き込む参考にするぐらいなら、
サンプルとなるハルヒの日常生活については十分確認済みだ。イメージでも十分らしいしな。

用意した「チッポケット二次元カメラ」の写真に温水霧吹きを噴射すると、
部屋の真ん中にでっかい布の巻物が姿を現す。
巻物を広げて霧吹きを更に二度そちらに吹きかけると、
それはテーブルの上に乗った大きな箱形のプラスチックケースに化ける。

「天才ヘルメット」と「技術手袋」でケースはちょっとした操作で蓋が外れて壁が四方に倒れ、
その中からは「メモリーディスク」のプレーヤーが二台姿を現す。
その二台、仮にA、Bと呼ぼう、この二台はケーブルで接続されて、
Aが再生用、Bが録画用、つまり、AからBにダビング可能だと言う事だ。

もちろん、そんな機能は本来は存在しないので、
市販のビデオデッキだったゴミから
「スッパリほうちょう」で操作盤と出入力端子を切り取ってテープで貼り付け、
「無生物さいみんメガフォン」で小一時間言い聞かせて実験も済ませてある。

プレーヤーA(出力・再生)にディスクAを、
プレーヤーB(入力・録画)に空のディスクであるディスクaをセットする。
プレーヤーAの再生ボタンと一時停止ボタンを順次、ほぼ同時に押してから、
プレーヤーAの一時停止ボタンとプレーヤーBの録画ボタンをほぼ同時に押す。

これで、ディスクAの中身がディスクaにダビングされる様に
「無生物さいみんメガフォン」で言い聞かせてある。

テーブルの上をエリア指定した「きょうじき」を発動させて、
再生中のメモリーディスクの画面が早送りに見える様にする。
画面の中のハルヒが風呂を上がって就寝しようかとベッドの上に座った所で、
その「きょうじき」の効果を解除し、

画面の中のハルヒが何を思ってかベッドの下にパジャマもショーツも脱ぎ散らかした所で、
プレーヤーB(入力・録画)の一時停止ボタンを押し、
プレーヤーA(出力・再生)のディスクをよーく磨いておいたハルヒの記憶ディスクのコピーBと交換する。

コピーBを再生してこの部屋での喘ぎ声が聞こえ始める直前まで映像を進めて、
巻き戻し早送りで微調整をしながら、喘ぎ声が聞こえ始める直前で
プレーヤーB(入力・録画)の一時停止ボタンを解除する。

画面の中でハルヒがくてっと脱力するのを待って、ダビング作業を止める。
そして、一応ディスクaのダビングした後の記憶は塗り潰しでブラックアウトさせておく。

固定中のハルヒを再度「瞬間固定カメラ」で撮影し、
ディスクaの記憶をハルヒの頭に埋め戻してから、再び「瞬間固定カメラ」でハルヒを固定する。
ハルヒの記憶ディスクのコピーBを一部塗り潰して、夕食後に俺の部屋に来てから
シャミの添い寝でブラックアウトするまで、その部分だけを残して他は抹消する。

そして、プレーヤーBの代わりに市販のビデオデッキを接続する。
今時ビデオデッキでも、とも思うが、
変に機能が多いと「無生物さいみんメガフォン」の指示の解釈に幅が出来る恐れがある。
とにもかくにも、つまり、コピーBの映像データをビデオテープにダビングしたと言う事は確かだ。

「きょうじき」でこの部屋の時間進行を早めて中の一日が外の一分になる様に設定してから、
テーブルと「メモリーディスク」を「チッポケット二次元カメラ」で撤去、
ベッドの対面の壁際に「超巨大立体スクリーン」を用意して、先ほどのビデオデッキを接続する。

「ゆめふうりん」でハルヒにベッドの上であぐらをかかせてスクリーンに顔を向け、
巻き戻し済みのビデオを再生する。
ダビングされた映像が一通り終わった所で、
「ゆめふうりん」で誘導されたハルヒはするすると俺の前に跪く。

寝ぼけ眼、と言うか熟睡そのままの状態で、下半身素っ裸でベッドに腰掛けた俺の前に全裸で跪き、
まずはれろーっ、れろーっと、それからじゅぽじゅぽ、

「…んふんっ…ょん…のぉほひんひんほいひぃほぉ…」

何か寝言が聞こえた様だ。その間にもぐふぐぷじゅぽじゅぽしたかと思うと、
闇の中にもてらてら輝くぐらいにたっぷりまぶしてからぬぽっと谷間に挟み込んで上下して。

今時古風と言えるVHSとは言え、やはり迫力が違ったからな。
素っ裸のハルヒがベッドの上にあぐらを掻いて睡眠学習を終えるまで、
よく耐え抜いた俺、感動、はしないけどな。けど、今これを耐え抜くってのはちょっとな、
なんせおねむなハルヒが素っ裸でじゅぽじゅぽぺろぺろでやわやわおっぱいの間にだな…

まあ、ここまでの奮戦を差し引いたモンがハルヒの顔に一筋噴出したのを
取り敢えず「マジックハンド」で引き寄せたティッシュで後始末してからだ、
あんだけのスーパー万能能力だ、豆な時には豆なのだろう。
言われるまでもなくぺろぺろちゅぱちゅぱと俗に言うお掃除を済ませてくれる。素直に感謝。

その間に、「チッポケット二次元カメラ」の写真から手近なぬるま湯で取り出した蒸しタオルで、
顔から胸からゴシゴシとされるのを、ハルヒはなされるままに受け容れる。
取り敢えず、この使用済みタオルは早期決着で「チッポケット二次元カメラ」で撮影して、
ここでの気体の発散は最小限に留めなければならない。

そして、「ゆめふうりん」でハルヒをベッドに誘導し、
ハルヒがすっぽり布団に入って寝息を立て始めた所で、俺は「メモリーディスク」でハルヒの記憶を抜き出す。
あからさまに「ゆめふうりん」で
メイキングレベルに指示されている所だけを塗り潰し消去して、後は元に戻しておく。

一旦「きょうじき」の時間進行を通常進行に戻してから、
ベッドの上をエリア指定して「きょうじき」を発動させる。

「かたづけラッカー」仕様虫眼鏡を使い、
ハルヒの臍の上辺りに長いセロハンテープでバツ字に貼り付けられているストップウォッチを見る。
このストップウォッチは「天才ヘルメット」と「技術手袋」で市販のものから改造されて、
ペン先や爪楊枝で刺さないと操作ボタンを押せない仕組みになっている。

そのストップウォッチをハルヒに抱かせた「グッスリまくら」のダイヤルに合わせてスタートさせ、
こうして貼っ付けて「かたづけラッカー」を吹き付けておいた。

ストップウォッチの残り時間が五分を切った辺りで、
まずは「物体変換銃」で「セロハンテープまいなすセロハンぷらすレコーダー」とコールし、
ストップウォッチとテープレコーダーをハルヒから引き離す。

それから、「石ころぼうし」を被り、部屋にある全ての時計を時報と合わせる。
無事に六時間の睡眠を終えたハルヒはガバリと跳ね起き、
ずり下がった掛け布団の中から白桃の様に旨そうな膨らみをぷるんと弾け出す。

ベッドの上のハルヒは、
なかなかお目に掛かる事の出来ない気合い注入前の半開きの目でちょっと周囲を伺い、
手掴みした目覚まし時計を元の場所に戻してから、
ようやっと俺の目の前で、面倒臭そうに両腕を胸に当てる。

そして、横目で床に脱ぎ散らかされたパジャマとショーツを見て、
黒髪をバサリと揺らしてガックリ顎を垂れる。

「んー…」

ベッドの上で船を漕ぎながら、ハルヒはむずかる様な声を上げて自分の体に掛け布団を巻き付けた。

「ん、んっ…」

ん?

「んっ…ん…あ、んっ…」

ハルヒの体に巻かれた布団が、何やらもぞもぞと蠢いている。

「んーふっ、んーふっ、んーんっ…」

まだどこか眠そうに目を閉じながらも、ハルヒの鼻から出入りする呼吸は徐々に荒さを見せ始め、
閉じられた唇の向こうで喉からむずかる様な声が漏れ、頬に段々と赤みが差し始める。

「んっ、あ…き…あんっ…」

うん、なかなか可愛らしい声だった。だがしかし、
一部不穏当とも思える単語を聞いた気もしたので、事情によりその辺の描写は割愛させてもらう。
一度、ひくんと顎が上を向き、ふーっと息を吐いたハルヒがかくんと下を向く。
つまり、その精神が賢者の域に達したと言う事だな。分かるぞハルヒ。

左手がネピ○の箱を引き寄せてるって辺りの隙の無さもさすがはハルヒだ。
あのほとんどシャットアウトで伏せられた長い睫がそそってくれるぐらいの目でどうやってって所だが、
布団の中からゴミ箱に大きめの白い塊が見事にストライクしてから、
もぞもぞと自分を包んだまま布団を直したハルヒはそのまま実に満足げに寝息を立て始める。

と言う事で、俺はそんなハルヒに四時間設定の「グッスリまくら」を抱かせ、
その側にスタートしたストップウォッチを置き目覚まし時計を拝借してから、
「きょうじき」を使って瞬時に三時間ほどの睡眠をプレゼントする。
「きょうじき」の効果を解除し、目覚まし時計を元の場所に戻し、
俺は「どこでもドア」で自分の部屋に戻る。

  *  *  *

「タイムベルト」で深夜に戻った俺は、既に俺自身は「タイムベルト」で未来の世界に出発し、
オールヌードなハルヒフィギュア化した「瞬間固定カメラ」の被写体が残された部屋で、
ああ、分かってる。ここでフィギュア転じて世界最南端基地辺りの用途に転嫁したりはしないさ。

いや、見た目見事だから、かつての俺ならあり得なかったと断言するのは嘘になるが、
温かく血の通って、まあこの辺までは同じかも知れんが、
こんこんと湧出しながら憎まれ口でよがり狂うのをあれだけ堪能した上に虚しい真似をしてもだな。

で、勉強机の上にあるのは、昆虫図鑑だ。
それをぱらぱらとめくりながら大学ノートに「ないしょペン」を走らせる。
その一方で、時折傍らのサブデスクに置いたノーパソのマウスをクリックしキーを叩く。

ああ、今時、本来の用途ですら、
宇宙人アンドロイドに原始的情報ネットワーク端末と言われた代物に負けるかも知れん。
しかも、「どこかなまど」から一応「スモールライト」を浴びせて引っ張り出したこの図鑑、
既に縁から厚紙がはみ出しているぐらいなので、
奥付の数字を見ても本来の用途そのものも危ないものがある。

だがな、こいつを手に取ってぱらぱらめくって見入っているとだ、
俺の脳内で例のポケットと妙な化学反応を起こしてあんな事もこんな事も、
とてつもなく斜め上の発想が次から次へと溢れ出して止まりやしない。
厨二なんて洒落たモンじゃない、
興味のあった事、やってみたかった事、今ならよげんの書の10冊や20冊書けそうだ。

気が付いた時には、バラバラに書き込まれていた筈のものがいい感じにまとまってる。
どうやらこのノート、明日の準備、正確には今日の準備として使えそうだ。
大筋がまとまった所で、知識についてはかなりの部分現代のインターネットを使いつつ、
時折技術系の「能力カセット」を挿入し、「設計機」などの世話になりながら細部の詰めを行う。

そうやって、机の前でひらひらと手を振る俺の背後で、
俺が等身大全裸ハルヒフィギュアを撮影して姿を消す。

どうやら、完成したらしい。
背もたれに体重を預けて伸びをして、ゴキゴキと体を鳴らしてから、
俺は無人となったベッドに倒れ込もうと言う誘惑に打ち勝って、
引きずり下ろした布団を「チッポケット二次元カメラ」で撮影する。

「チッポケット二次元カメラ」の別の写真に湯を垂らして、
その写真に写っていた、「タイムコピー」で用意しておいたコピーの布団と交換する。

ああ、ついついノリに任せて、
風呂から真っ裸のハルヒをまんま掛け布団の上に放り出して
その実に柔らかな裸体の上へとダイブして「エロキョン」と一喝でそっから…
いかんいかん話がズレちまったな。

まあ、そんな訳で原理的には写真ごと使い捨てにしてもいいんだがそれも少々気が引けるからな、
何れその内どっかにクリーニングにでも出しておこう。

とにかく、「ネムケスイトール」のお陰で意識こそ覚醒していても、
体力勝負に知力も搾り尽くして気力体力の方がかなりキテたのは確かだからな。

「きょうじき」で部屋の時間進行を変化させて外の一分と中の一時間を合わせてから、
目覚まし時計をセットして布団の中で「ネムケスイトール」で自分を銃撃して
最後の力を振り絞ってベッドの外にその銃器を放り出してから、
目覚まし時計の効果からして八時間ほど意識を失っていたらしい。

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最終更新:2010年10月11日 03:45