*  *  *

「貸し切りチップ」で借り切った営業中のスーパー銭湯の男湯。
「タイムベルト」と「どこでもドア」でそこに移動した俺は、ビニールシートを敷いた床に
「チッポケット二次元カメラ」の写真を乗せ、豊富に用意された湯を垂らす。
そこに現れたのは、数時間後の世界から連れて来た、「グッスリまくら」で熟睡中のハルヒだ。
「ゆめふうりん」を鳴らしてハルヒに素っ裸になる様に指示する。
俺は既にその姿になっている。

  *  *  *

最初に言っておく。俺の性癖と言うものは、恐らく至ってノーマルなものであり、
さほど特殊な性癖は持ち合わせていないと思う。
ましてや世間様から後ろ指を指される様な、
冷たい檻に入って社会的に抹殺される様な趣味とは無縁な筈だ。

ただ、綺麗なものは綺麗、可愛いものは可愛い、
そういう俺の感性は平均値からさ程遠くないものだろう。

そして今、全方位からやるなよ、やるなよと叫ぶ声は日増しに強くなり、
実際にやる気がなくても無縁ではいられないレベルにまで連呼されている。
それを聞いている俺の能力は神であり精神レベルは紛う事なき凡人である。

家人の寝静まった深夜、俺の部屋のベッドの上でパジャマ姿のミヨキチが三つ指をついている件については、
この様に理解した上で通報は控えていただきたい。

「ごめん、それ無理♪
で、私がここにいる件に就いては?」
「何と言うか、消去法だな。特殊趣向過ぎてさすがに俺一人では扱いかねる。
だからと言って、誰が適任かを考えた場合、余り適任ではないものを一人ずつ外していった結果だ」

ベッド脇でツンと横を向いた朝倉涼子に俺は説明をする。

「まあいいわ、報酬通りの仕事はさせてもらうから」

今にも軍用ナイフで一人や二人仕留めて来そうな口調だな。
こいつに「Yロウ」を渡したんだ、頼めばそのぐらいの事はやるだろう。
のっそりベッドに上がった朝倉に肩を掴まれ、ミヨキチの全身がビクッと震えた。

「あらご挨拶、何にも怖い事は無いわ。
ミヨちゃんの愛しいダーリン旦那様からお願いされたんだからあーバカラシ」

最後の小声はおいておいて、はすっぱな口調がいつもの世話好きに戻りつつある朝倉に、
ミヨキチはチラッと伺う様な視線を向ける。
そして、ベッドの上にあぐらをかいている俺にチラッと視線を向け、そっと斜め下を向く。

「あらあら、上目遣いでぽーっとほっぺた赤くしちゃって、
もう、ここから先のラブシーン期待しているのかしらこのマセガキは?」
「あー、キャラ崩壊してるぞ」

縮こまるミヨキチを挟み、朝倉と俺の会話が展開される。

「と、言う訳だ。
あー、さっきも言った通りだな、これから行う事は愛し合う二人であれば当然行うべき事だ。
と、言っても、別に最高学府に合格すると言う話ではない。
まず今回初めて行うに当たっては俺のリードに従って言う通りにしてもらう。そういうものなんだ」

取りあえず、先ほど「うそつ機」を使って吹き込んでおいた点、念を押しておく。

「だがな、ミヨキチよ、ミヨキチが特別レベルのキレイカワイイな女の子である事は確かだが、
それでもやや早めであると言う事も含めあれやこれやがある以上、
この俺達の愛を確かめ合う行為に当たっては、今回は特別にこの朝倉涼子の助けが必要になる。
朝倉は、あくまでミヨキチが愛する男性(ひと)の助手としてその手助けをするんだ。
だから、涼子お姉さんの言う事をよく聞く様にな」
「はい…」

既に「あいあいパラソル」が浸透した上に「うそつ機」で吹き込まれているミヨキチは、
透き通る様な声で小さく答え、こくんと頷いた。

「うふふっ、素直でいい娘ね。さあ、脱ぎ脱ぎしましょうねー」

ミヨキチの後ろに回った朝倉が言い、ミヨキチの目が戸惑いを見せた。

「男と女が愛し合う時、最後には生まれたままの姿で体を重ねるの、分かるでしょう?
分かってるみたいね。だからミヨちゃんの綺麗な体、彼に見てもらいましょうね」

意味ありげな含み笑いと共に楽しそうに語る朝倉の前で、
ミヨキチはされるがままに万歳をしている。
朝倉の手はパジャマズボンの中にも潜り込み、ミヨキチはショーツ一枚に剥かれていた。

「ふふっ、ちゃんとおっぱいの形になってるのね。
もう、男子の注目独り占めしちゃってるんでしょ?」
「わ、分かりません」

ミヨキチの右肩の上から顔を出し、楽しそうに朝倉は言う。
ああ、普段からミヨキチは背の高い、歳の割りには胸も膨らんだ発育満点美少女だ。

「偵察衛星」を使って就寝を確認の上で「どこでもドア」と「石ころぼうし」を使って侵入し、
「グッスリまくら」で熟睡させてからここに運び込んだ時にも、
抱え上げたこの腕で中身の充実が予想以上にけしからんものである事は十分に予感されていた。
だが、こうして目の当たりにして見るとだ、

「そうかしら?見た目の次は…」
「あ、っ…」

その膨らみを朝倉の掌にすっぽりと包まれ、僅かな動きと共にミヨキチはむずかる様な声を上げた。
体つきと言い、これは、女性と言っても差し支え無い様にも見える。

「は、ああっ、朝倉、さんっ…」
「んふふっ、手の中で硬いのが当たってるわね。
どう、硬くなった所をこうされると」
「ああっ、なんかくすぐった、あんっ」

膨らみ始めた胸を撫でる様に触られ、薄い桃色の乳首を弄ぶ指の動きもあくまで優しげなものだ。
そんな朝倉の手によって両方の胸をなで回され、
くすぐったそうなミヨキチの声の中には確かに甘いものが含まれていた。

「あ、っ…」

胸への刺激を左手に任せ、ミヨキチの太股をなで回していた朝倉の右手が、
本能的に閉じられていた腿の間にずぽっと差し込まれる。
ミヨキチの顎が上がり、白い喉が見えた。

「あ、ひっ!…」
「ふふっ、どうミヨちゃん?自分でするのとどっちがいいかしら?」
「い、あっ…分かり、ません…」

「ふふっ、そういう事にしておいてあげる。
でもほら、もう上からでも分かるぐらい膨らんで来てるわよ」
「?…あっ…何ああっ…これなにあっ…」

朝倉の両手でそれぞれに女性の急所を弄ばれたミヨキチが、座ったままもぞもぞと動き出す。
その息遣いは段々と熱く荒いものとなり、色の白い半裸の体がぽーっと血色良く染まり始める。

「あ、んんっ…」
「直接触った事は無いのね、そんな事しても最初は痛いだけだから。
そう、最初は外側から厚めに挟み込む様にして、こうやって…」

最初に言っておく。俺の性癖と言うものは、恐らく至ってノーマルなものであり、
そこから先は略しておくとするが、目の前でミヨキチが半裸で声を押し殺す様にしながら喘ぎ悶えている。
それに対する俺の肉体的反応はノーマルの範疇に入るべきものであると、
それは目の前の光景に対する敬意に他ならない。

「ほら、見なさいミヨちゃん」
「?」

朝倉に促されたミヨキチの瞳は、既にしてとろんと半開きに潤んでいた。

「男の人のあそこが、あんな風に膨らんでいるの、分かるかしら?」

挑む様に笑った朝倉と目が合い、俺は思わず後じさりしそうになった。
その朝倉の前で、ミヨキチは小さく首を横に振る。

「じゃあ、自分で確かめるといいわ、これから男と女で愛し合うのに一番大切な所なんですから」

って、おい…

果たして、既に俺自身が言い聞かせた事でもあり、下手に抵抗するのも気が引ける中で、
気が付いた時には俺の前で両肘をベッドにつけたミヨキチが目を真ん丸にしながら
朝倉の囁きを聞いていたと言う寸法だ。

「こんな風に…すごく、熱い…」

俺のパジャマとトランクスを下ろし、その中から弾け出したものに暫し呆然としていたミヨキチは、
朝倉に促されるままに、恐る恐る柔らかな右手でそれを握っていた。
最初に言っておく。俺の性癖と言うものは、恐らく至ってノーマルなものであり、
そこから先は略しておくとするが、そこに至るまでのミヨキチの手首の上下運動の回数が
俺自身のケースに比して極端に少なかったからと言って、と言ってる場合じゃない。

「おいっ、大丈夫か?」
「は、はい。これが、そのお兄さんの…」
「うん、だから無理に目を開けないで。ホントにキョンくん速いんだから」

だから朝倉、一発で誤解を招く、と言うか男性のプライドを直撃でぶち抜く言葉は慎むべきだろう。

「ごめん、それ無理♪」

ミヨキチの顔にハンケチを当てながら朝倉が朗らかに言う。
まあ、目の前のミヨキチの惨状を見せられたら仕方がないな。

「あー、すまんな」

俺の言葉に、首を横に振ったミヨキチはにっこりと微笑んでいた。

「嬉しそうね」

ミヨキチの後ろに回った朝倉が囁く様に言うと、ミヨキチは真っ赤な顔で下を向いていた。

  *  *  *

持ち主がベッドの上に座ったまま、ミヨキチのシンプルなショーツは朝倉の手で抜き取られる。
固く閉じられていた白い腿も、朝倉が二言三言囁くとゆるゆると間隔を広げていく。
一摘み程の発毛の下で、朝倉が自分の右手の指を逆V字に開いている。
その指の間に、辛うじて薄桃色の中身が覗いていた。
下の方が開かれているその上では、ミヨキチが真っ赤な顔を両手で覆っている。

「あらあら、何かとろりと溢れ出してるの、お兄さんに見られているわよ」
「やあぁ…」

それは、繊細な動きであったが、それでも段々と、
朝倉がかき回す指に絡みつく様に、ぴちゃぴちゃと言う音は確かなものとなっていく。
右手がそうしている間にも、
朝倉の左手はミヨキチのふっくらと盛り上がり始めた胸への優しい手つきを忘れない。

「うふふっ、息が上がって来ているわよ。あらぁ?」

ミヨキチの裸体を後ろから支える様に抱いた朝倉は、
真っ赤な顔ではぁはぁと荒い息を吐くミヨキチを前に意味ありげな含み笑いを浮かべるだけだった。

最初に言っておく。俺の性癖と言うものは、恐らく至ってノーマルなものであり、
そこから先は略しておくとするが、目の前光景に対する俺の肉体的反応は、
男子たるもの、そしてミヨキチの客観的魅力に照らし、
決して例外的なものではない筈である、と言わずにはいられない。

「うふふっ、何かしらその恨みっぽいうるうるお目々は?もっとして欲しかったのかしら?」

朝倉の言葉に、ミヨキチは下を向いた。
ふっと笑みを浮かべた朝倉は、さっさと自分のパジャマとショーツを脱ぎ捨て、俺に近づいていた。

「でもね、ミヨちゃん。キョンくんも言ったけどミヨちゃんには、全部済ませるのはまだ早いの。
だから、今回は涼子お姉さんのお手本をちゃんと見ているの、
これは、キョンくんがミヨちゃんを思っての事なんだからね。

そうしながら、自分で自分の体を学習するのよ。
いい、キョンくんがもっとロクでもない男だったら、
今のミヨちゃんの魅力だったらとっくにやりたい放題やっちゃってるんだから」

否定するつもりは全く無い。
あれよあれよで、朝倉涼子のこれ又素晴らしい裸体は、
今や俺とミヨキチの間俺の目の前でベッドに横たわり大きく脚を開いている。
ちょっとは遠慮と言うか恥じらいを見せた方が魅力的とも言えるが、
いっそこう言うのも悪くはない。

「いい、ミヨちゃん、ここに、ここに男の人の、キョンくんのが入るの、さあ」
「ああ…くっ…」

朝倉の上に覆い被さり腰を使う。
ああ、確かに朝倉は中の構造も優秀だ。俺もぐっと堪えて以後に備えねばならない。

「ああっ、ミヨちゃん、私の中にキョンくんの、キョンくんの太くて逞しい男性が入ってるの。
そう、大人の男と女はこんな風に愛し合うのよ」
「は、はい…は、はああ…」

朝倉が真剣に教えようと言うのなら、俺も真剣に応える。
女性として十分に熟れた裸体を抱き締め力を込めて腰を使う。
そして、朝倉に言われるまま、太股で挟み込む様にしてソバ殻枕の上に座り込んでいたミヨキチは、
段々と大振りな動きで下半身の振動をゆさゆさと上半身に伝えている。
既にその形になりつつある乳房がぷるぷると揺れる動きすら見て取れる状態だった。

「あ、あっ、キョンくん、キョンくんのが、ああっ…」
「はあっ、はふっ、はっ…ああっ…あうっ、ああっこれあっはあぁ…」

ひとまず、俺は朝倉の腕に抱かれ柔らかな胸の感触、
何よりも朝倉と繋がった部分から伝わる陶酔に身を任せる。
四方八方どうこう出来るほど器用でも達人でも無いからな。

  *  *  *

俺がまどろんでいる間に朝倉にサジェスチョンされたらしいミヨキチは、
ふらふらとベッドを離れて俺達の前に立ち上がる。

「ん、くんっ…」

そして、左手で胸の膨らみを包み込み、右手をきつく閉じられた下半身の三角地帯に滑り込ませたミヨキチが、
ちょっと見には若い女性と言っても通る伸びやかさと柔らかさを秘めた裸体をきゅっとよじった。
整った顔を歪めて眉根を寄せて喉からこもった声を漏らす。

「はふっ、ああっ、あんっ…な、何なんかこれああっ…やっ、はあんっああっ…」

ミヨキチが、時折驚いた様な顔を見せながらカクンとその場に座り込んだ。

「あらあら」

いつしかベッドの縁にどっかりと座っていた俺の横で、
俺同様に生まれたままの姿で俺の横に寄り添っていた朝倉が、淫靡な笑みを浮かべて口を開く。
最初に言っておく。俺の性癖と言うものは、恐らく至ってノーマルなものであり、
そこから先は略しておくとするが、

「ほら、ミヨちゃん。ミヨちゃんの一人上手がすっごくエッチで可愛いから、
キョンくんこんなになっちゃってるじゃない」

朝倉の掌が、そろりとなで上げて示したりしているが、これはあくまで男として当然の反応だ。

「気持ちよくしてあげる方法、他にも教えてあげたわよね」

白い背中にふわりと被った黒髪、まだくりっと硬いお尻がそのまま見下ろせる。
どこか夢心地の眼差しで近づいて来たミヨキチが、そういう姿勢で俺の前に跪いている。
時折上目遣いに俺の顔を見ながら、少しの間舌で舐め上げてから口の中にすぽっと呑み込む。

賢さがこういう所にも現れているのだろう。恐る恐る動いていたものが段々とペースが上がっていく。
ぱさぱさと黒髪が揺れ動いてじゅぽじゅぽとリズミカルなぐらいに上下している今だから言っておく。
最初に言っておく。俺の性癖と言うものは、

「おおうっ!」
「んんっ!!」

俺の目の前では、膨らみ始めたおっぱいも丸出しに床の上で身を反らしたミヨキチが、
目を白黒させながら唇の端からとろりと溢れさせている所だ。

「はい、あーんして。
ふふっ、キョンくん、まだあんなに一杯」

朝倉が言っている間に、ミヨキチはゴクリと喉を鳴らして胸を撫で下ろしていた。

「すっごーい、あれ全部飲んじゃった?」
「え?あの、だって…」
「んふふっ、いいのよ。あんなまずいのにねーキョンくん」

ああ、分かってるよ、健気だよ全く。

  *  *  *

「えへへ」

体つきも物言いも実年齢よりも大人びて見えるミヨキチだが、
ベッドの上にちょこんと座り、
俺が手にしたハンケチを唇に当てられているミヨキチは可愛らしい、それ以上でもそれ以下でもなかった。

「お兄さん」
「ん」

最初に言っておく。俺の性癖と言うものは、恐らく至ってノーマルなものであり、
そこから先は略しておくとするが、取りあえず今の、
愛しいと言うカテゴリーには属するものと思われる感情を言語化するのは齟齬が生ずる恐れがあり
推奨し難いと言う結論に達しているものであり、従って、行動あるのみ。

俺の腕の中で、きゅっと抱き締められて髪の毛を撫でられながら、
ミヨキチはにこにこ微笑んでいる。
折れそうな華奢な中にも、確かに芯のある弾力が伝わって来る。うん、これからだ。
ミヨキチのおでこに唇で触れた俺は、
はにかむミヨキチをベッドの上にころんと転がした。

「あ、んっ、お兄さん」
「ん?」

うつぶせに転がり、双つの膨らみを俺の両手にすっぽり包まれながらミヨキチが言う。

「やっぱり男の人っておっぱい大きいの、好きなんですよね」
「まあ、そうだな。俺は好みだな」
「良かった。ちょっと大きい方なんです。んふふっ、くすぐったい」

ああ、分かってる。年齢的には上位グループで確定だろう。
少しの間、ぽよぽよとした弾力を楽しんでから、
それを左手に任せた俺は、くりっと突き出したお尻に右手を差し込み、
くすぐったそうに甘い声を漏らしてむずかるミヨキチを眺めながら支度をする。

「あ、あんっ!」

両手をベッドについたミヨキチが、今まで大人しいくらいだったのを振り切るかの様に甲高い声を上げる。
俺の両手は、電子レンジから直行の肉まんを無理やり乗せられたかの如く、
ミヨキチの胸を繊細に包み込んでいる。

俺の下腹部がミヨキチの尻に辺り、パン、パン、と、
まだ青臭さを感じさせる硬い音を響かせる度に、ミヨキチの体は熱い吐息と共にぐらぐらと揺れて、
牝である事を知ったかの様な、ミヨキチの甘さを覗かせる初々しい喘ぎ声が打撃音に入り交じる。

「あんっ、あ、お兄さんあんっ、あー…」

  *  *  *

ベッドの上で、丸裸ですーすー寝息を立てているミヨキチを見下ろし、
微笑んだ朝倉がミヨキチの乱れた黒髪を手梳きにしていた。

「お姫様はご満悦みたいね」
「ああ、そうだな」

呟きながら、俺は、ベッドのかなり偏った地点に飛び散って残る痕跡に視線を走らせる。

「あんなにぬるぬるにして待ってた一番硬くて熱い所ですもの、
愛しいキョンくんの熱くて硬いのでスリスリされたらそれだけで、って事ね」

そういう朝倉は、つい先ほどまで、用意の蒸しタオルで、
外からはほとんど肌色の中の切れ込みでしかない中から透明にとろりと溢れ出した、
その奥の新鮮なピンクに濡れ光る一帯やら、ああ、見たよ、ここまで来たんだ今さら見ないで終わるかよ。

それに、そこでツンと尖って、今は柔らかな皮の奥で一休みしている女の子の敏感な突起、
そこに直接擦り付けるってのが既にぬるぬるに潤ってたもんでこれがなかなかのモンでな。

擦り付けた幹のその上から我ながら呆れる程にぶちまけちまったモンで、
その先で下を向いてぷるぷる震えていたおっぱいやら何やらに飛び散ったものまで、
丁寧に綺麗に後始末をして下さった訳だ。やっぱり基本は世話好き属性なんだな。

「さあ、キョンくん」

俺の横では、淫靡な笑みが浮かんでいた。

「これからは大人の時間ね」

ごめん、それ無理♪

「あっ、そう。やっぱりそうなのこういうのでしか勃たないって事なのねキョンくんの」

いや、今さら俺の性癖に関する釈明は行わないが、そういう問題ではないと思うぞ。
朝倉も見ていただろうこれはつまり純然たる医学的数学的な問題であってだな、

「私の回数は?責任、とってくれるのよねキョンくん」

あー、朝倉、分かった、分かってるけどな、分かってるけどやっぱりあれだ、
お前がそうやって背中に手を回すとそれだけで縮こまってだな、その本来の目的が…
朝倉はゆったりとした態度で、胸を反らしゆるゆると脚を開いて、
既に、その奥底はとろりと潤って成熟した佇まいを見せながらもどこか初々しく楚々とした…

「ほら、キョンくんも大人の楽しみ、待ってたのよね」

あー、だからそこを決め付けてだな、で、眉毛が目の前に、覆い被さって、
ごめん、それ無理じゃなさそう力の限り命の限り燃え尽きればの話であるが。

  *  *  *

ストップウォッチを見る。8時間程眠ったらしいな。
「きょうじき」を解除し、時計を直した俺は、「タイムベルト」を使ってひとまず午前7時に移動、
既に「タイムふろしき」による洗浄を完了させた無人のベッドにまどろみながら、
妹を交わすタイミングを計る。

「よう」
「ああ、お早うキョン」

毎度地獄の坂道を登り切り、今朝は校舎内の玄関近くで国木田と遭遇していた。

「あ、お早う」
「お早うキョンくん国木田くん」

そこに現れたのはENOZのお姉様達勢揃いで。
昨日楽しくカラオケを過ごしたと言う事で、健康的に快活な挨拶に俺も気持ちよく返答する。
そして、はにかみながらどこか口ごもっている国木田に、
俺は「かたづけラッカー」で視覚から消した「タヌ機」で脳波を飛ばし、
ENOZの先輩諸姉の制服と下着一式を国木田の視界から十秒だけ除外する。

  *  *  *

「よう」
「おお、キョン。ん?国木田と一緒じゃなかったのか?」
「ああ、便所だって」
「へー」
「おっはよー」

1年5組の教室で谷口と言葉を交わしている所に、団長様の登場だ。

「ハルヒ」
「何よ?」
「似合ってるぞ、相変わらず」
「ぶぁーか」

ハルヒはふんと横を向いて着席し、阪中とその周辺から何かクスクスと聞こえ
谷口が似合いもしない両手を上げてやれやれのポーズを決めている。
スーパー銭湯で眠っているハルヒに「毛はえ薬」をぶっ掛けて
「美容師」の「能力カセット」をセットした俺がカッティングしている上は、土台は悪い筈がない。

本人と家族、俺の家族も含めてだが、それにこのクラス、
ENOZ、SOS団、朝比奈さんとそのクラスメイト。職員室。
分かっている範囲では事前に「うそつ機」でハルヒがロングヘアである事に納得いただいたが、
何しろ北高最大知名度を誇る我らが団長様涼宮ハルヒだ。

最終的には、「フリーサイズぬいぐるみカメラ」による謎の人物が「うそつ機」を装着して
学校中に触れ回る電波な手段で対処するしかない。
事前準備の対象とした面々でもなければ、
今さらハルヒがロングヘアの鬘を着けて来た所でわざわざ声を掛けたりもしないけどな。

まあ、それもこれも、ロングヘア一日目については本人の自主性に任せる事にして見たが、
見事に、実に見事に完璧なポニテを決めて来てくれるのを見りゃあ疲れとかなんとか吹っ飛ぶってモンさ。

いっそ、俺以外の全地球全宇宙の記憶を
そっくり塗り替えてだまくらかすぐらいの道具があれば手っ取り早いんだが、
今ですらとてつもなく恵まれまくってる身の上だ、
これ以上つまらん欲をかいたらバチが当たるってモンだろう。

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最終更新:2010年10月11日 02:57