*  *  *

朗々たる歌唱が終わり、側でぐったりうっとり聞き惚れていた岡島先輩共々、
手に手を取っておぼつかぬ足取りで集合場所に戻って来て、晒し者リプレイ録画の上映時間が到来する。

財前先輩の場合、ステージに立って朗々と歌い上げただけなのだが、
その格好が格好で選曲が選曲だっただけに、
パーッとはっちゃけてぶっ飛んで丸見え丸出し上等ではしゃぎ回るよりも、
ピチピチと弾ける様な裸体にしっとりと汗が浮かぶままに堂々とステージに立ち、
大真面目に歌い上げている姿が放つエロオーラは鮮烈ですらあった。

「はいオッケー!アイウィン!!いっくよーっ!!!」

確かにゲームの勝者となった中西先輩は、敗者の一人の手を取って勢いよくステージに突っ走った。

「なぁにが国木田あっ!!………」

機械的な無理が過ぎたか無理すぎるのは中西先輩のスーパーハイテンションか、
中西先輩の手にしたマメカラからの強烈な割れとノイズはとっさに耳を覆う程。

「………しろやゴラアアアァァァァァァ!!!」

当初、ステージ上に両手両肘両膝を着いた国木田の背中にダンと右足を乗せて
メドレー曲を熱唱していた中西先輩は、ふとその合間に国木田を羽交い締めに立ち上がらせる。

「イセヨイセヨイセヨイセヨイセヨイセヨォォォォォォォォォッッッッ!!!」

国木田の頭を左腕の小脇にぎゅむっと抱えての熱唱。
マジで「お医者さんカバン」用意しとかないとまずいか、まずは耳。

基本、俺から見えていたのは国木田の頭頂部付近だったが、
それが僅かにズレた時、俺は自分の背にたらりと汗が伝うのが分かる。

「レが…あんっ!」

上目遣いに妖しい光を宿した国木田は、中西先輩の腕からするりと抜けるや、
背後から下から上に突き上げる様に、中西先輩の二つの乳房をわしっと鷲掴みにしていた。

「にはあぁはあぁあぁぁぁぁぁぁんっっっっっねええぇぇぇぇぇぇんんんっっっっっ
からあぁあぁあはあぁぁぁあああぁぁぁんんんんんっっっっっっっっっ」

ぎゅっ、ぎゅっと、男にすらその激痛が分かりそうなWパイの手掴みと言うかほぼ握り潰しが半分になり、
右手は今度こそ女性の最高敏感部位をがしっと手掴みして早弾きとしか言い様のない指使いが始まる。
どう見ても激痛に泣き出すかハッ倒されるかと言う滅茶苦茶なペースでかっ飛ばしている筈なのだが、
撤去を失念された集音拡声マイクによるとじゅっじゅっじゅっじゅっじゅっと蜜の攪拌も滑らかに、
中西先輩の歌声はハードなハバネロ漬けピザがバラッバラにぶっ壊れて
蜜のタライが引っ繰り返った様な支離滅裂な様相を呈して来てる。

「イプイプイプイプイプイプイプイプウウウウウウウウウウウウレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイイイイイイイイイイイハアアアアアアアアアンンンンンンンンン!!!」

さて、ここまでのこの部屋での模様を一部始終見ていた者がいたとしたら、
幾度となく繰り返されたその機会、幹から袋に至るまで、
握った手までもぐっしょりと濡らす程に透明な液体がてらてら照り返している有様でありながら、
そこから先に至る直前にそれはことごとくすいっと交わされる。

国木田と言うのはこの歳にして超精神力をコントロールする達人なのか、
はた又、ENOZのお姉様方と言うのは寸止め歴百年スーパーテクニシャンビッチなのかと驚嘆していた筈だ。

だが、その疑問も、たった今俺が解除スイッチを押した「ありがたみわかり機」を間に置けば容易に氷解する。
このバカ騒ぎが本格化する前、トイレに立って用を済ませた後に、
「シナリオライター」で操作されるままにコールして「ありがたみわかり機」のスイッチを押した事は、
「ワスレンボー」の一撃の下に国木田の脳裏からは消滅している。

無論、俺も含め、と言うか俺が一番と言う事になるが、
今日一日の過酷さを鑑みて、ここに来る直前に
男性陣三人揃って「ソノウソホント」でオナ禁一週間分ほどの充填をした事など、俺以外が知る由もない。

それでもなんでも、いつの間にかステージ上に四つん這いになっていても、
相変わらずおっぱい鷲掴みでぎゅうぎゅうに握られても
勝者の証である黒革のミニスカをぺろりとまくり上げられても、

そんなぷりんと丸出しのお尻を後ろから抱えられて
濡れ濡れずぶ濡れの柔肉にずっこんばっこんぶち込まれて
自分からギシギシ腰を振ってアンアンよがり声を漏らしても、
それでもなんでも半分以上単語の意味を消失していても
辛うじて床に立てられたマメカラへの熱唱をやめようとはしない。
もっとも、最初にやめられない様に設定したのは他でも無い俺な訳だが、

中西先輩の絶妙の腰使いに国木田渾身の打ち込み。
さり気なく位置を移動しておいた隠し集音・拡声マイクの
ぐちゅぐちゅパンパンなイカシたと言うかイカレたBGMと渾然一体とろけ合ったハードな歌声。

「んっ、んむっ、んっ…」

どっちにしろ、こうしてどっかりとソファーにくつろいで、
腕以外ほぼ全裸で床に跪いた榎本先輩にしゃぶってもらいながら楽しむにはもってこいだ。
無論、榎本先輩の白いうなじを最大限に引き立てるべく、長めの後ろ髪は一つに束ねた所だ。

「んむむっ…ああ…おいふい…キョンPの逞しいビンビンのP…おいふうでふぅ…」

その頃には、黒目がぐるんと上に向いた中西先輩は一度ステージに額を激突させていた。
第一弾こそ温かに潤った中で受け止めたものの、
ずるっと抜き出した国木田により放たれる間断無き第二弾、第三弾は、白いお尻から腰で受け止めていた。

「私…私もあぁ私ももうあぁ…」
「あー、先輩、イキそうになったら両腕を万歳させて心の中で三十数えて下さいね。
その時以外は、先輩の指はクリをクリクリおま○こぐちゅぐちゅ続けてて下さいね」

部室の誰ぞに倣った訳でもないが、腕のサポーターをここにいる全員の階級ワッペンに対応する
「大将」の階級ワッペンを張ったものと交換した俺は、
にっこり愛想良く先輩に少し前に出したものと同じ指示を出す。
その時だけはふーっと一息ついていたらしい不敵な表情を浮かべた国木田が力を緩めたらしく、
ずるずると脱力しながらエヘラエヘラと表情も緩めて唇の端からの液体も垂れ流しとなっていた中西先輩。

そんな先輩を脇に放り出し、
左手に二本の鎖を握ってステージに立つ国木田の右手マメカラへの絶叫を聞きながら俺は思う。
そう言や、パイナポゥを入れるのって好き嫌いが分かれるんだよな。
どうせなら今度、本物の薩摩の黒豚とやらを取り寄せてハルヒに新婚料理させてみるか。

国木田の足下では、中西先輩の欲情の痕跡をぺろぺろと舐め取りちゅうちゅうと吸い取っていた
財前先輩と岡島先輩W首輪付きが、
目の前の肉マイクがパワーオンするや争う様にしてむしゃぶりついて頬張り始める。

じゅぽんと口から外れ、そこから噴射するに任せてその顔から胸からうっとりと浴びるに任せている
そんな首輪先輩二名が気を取り直してむしゃぶりつくのを眺めていた俺は、
俺の足下でごっくんと喉を鳴らしほとんど呑み込んだその後でもぺろぺろと後始末している、
さすがはリーダーのたしなみ、榎本先輩の頭を撫で撫でする。

「あぁあー、キョンP氏ぃ、キョンPのああもう我慢出来ないのぉんっ」

しぶとくなんか喚いてるな、今度は鋭利な手術道具か?
取りあえず、ステージで横並びの四つん這いでぷりんと突き出したお尻を揃って振り振りし、
既にステージにまで滴らせているジューシーな肉の果実も丸出しと言うかむしろ誇示しているのだろう。

そのお二人の首輪な先輩に、
いつの間にかヘッドマイクに切り替えた国木田が後ろに立って交互突撃を敢行している。

いつの間にかと言うのは白々しい。
「ウルトラストップウォッチ」で時間停止中に「マジックハンド」を使って
ヘッドマイクに切り替えマイクと繋がっていたカラオケ機材を
中央制御装置を使ってマメカラの今までの進行に会わせたのは当然俺のやった事だが、
疑問を持つ思考能力なんぞとっくにどっかに置き忘れているらしい。

取りあえず、ソファーを両手で握ってこちらに向けて突き出したお尻を振り振りし、
開いた両脚、ああ、元々スタイルがいいから素晴らしい形だ。
その両脚の付け根でお尻の奥で溢れ返った蜜を鮮やかな色を示す果実から滴らせながら、
振り返り振り返り目元を染めて瞳を熱く潤ませて哀願する榎本先輩の向こうに眺めるにはなかなかの光景だ。

「階級ワッペン」つきサポーターを着けたままの俺は、
ぺたんと座り込んでへらへらとステージを眺めている中西先輩にそっと近づきそっと囁く。

「は、ああんっ!貴子ぉおんんんっ!!」

ぺたぺたと這い進んだ中西先輩は、ソファーに手を着いたまま開かれた榎本先輩の両脚の間に座り込み、
まだとろんと惚けた目つきのまま真上の果実にむしゃぶりついた。

そのまま、桃色の舌を突き出してぴちゃぴちゃと前後させる。
中西先輩には、榎本先輩が絶頂を迎えそうになったら三十秒間休息する様に指示してあるし、
榎本先輩には今の姿勢を死守する様に囁いた所だ。

ついさっきまで空手部の大群のごとく絶叫していた国木田に
さり気なく持たせておいたアコースティックギター模造品は既に原型を留めておらず、
段ボールクズに塗れた財前先輩と岡島先輩はとろけ切った表情で、
ズン、ズン、と背後から我が身の奥底へと撃ち込まれる一撃ごとに
ひくっとその身を弾けさせて甲高い悲鳴を上げていた。

観る専に徹する事となった俺は、気楽過ぎる格好でうーんとソファーに掛けて四肢を伸ばした。
何かがつま先に触れた。それは、見慣れたスポイトだった。
中身が空になっている様だが、目の前の愉快な光景を眺めているとどうでも良くなる。
なお、適量は一滴である。

  *  *  *

やはりリーダーにして正ヴォーカル、ただしチームプレイ、これは理想のシメと言うものだろう。
とっくにとっぷりと沈んだ筈の太陽が沈む寸前の美しい情景を情感豊かに歌い上げる、
その歌声はさすがのものだ。

時折、別の方面に向けて情感が豊かになり過ぎるのは、
もはや隠す所なくほれぼれとする様な裸体に三人ほど縋り付いているお仲間が主な原因なのだろう。

財前先輩と岡島先輩は榎本先輩両サイドからひょっこり顔を出し、
やわやわと頼りないくらいの手つきで撫でる様にリーダーの乳房を揉み、
時折交代でピンと尖った桃色の蕾に唇を寄せる。

そして、先ほど先陣切ってはっちゃけていた野球拳マスター中西貴子先輩はと言えば、
リーダーに敬意を表してその足下に跪き、
白い肌の中に刻まれた漆黒の彩りの奥地へと顔を埋めてひたすら舐め続けている。
だが、この部屋に潜伏した「中将」様の指示により、絶頂に至らぬ一線は厳しく保たれていた。

その、まるで鮑の踊り焼きを思わせる悩ましい身悶えを眺めているのは、
これは簡単な引き算だ。谷口は「グッスリまくら」継続中だしな。
残りの二人で、ほぼ真っ裸のままソファーにどっかりと掛けて最後の戦闘準備に入っている。

最初に言っておく。決して腐なんとかいう方々のご期待に添う様な光景は展開されていない。
その準備は全て自分の手で、準備を通り越して開戦前に終戦とならない程度に継続している。
ああ、それだけでも十分丼何杯云々と言う人には別に突っ込む気力も無い。
変態道において他人の事を言えた義理じゃないらしいからな。

歌詞が終わり最後の音楽が流れている辺りで俺は立ち上がり、ツカツカとステージに近づく。
俺がパチンと指を鳴らすと、中将殿の指示通り榎本先輩は身軽な身の上になり、
最後の一音と共に俺と榎本先輩は熱く唇を重ね舌を絡め合う。
そうしながら、俺の手は早くも熱く潤い溢れかえった所をかき回す。
榎本先輩も早速に掴んで来た。鼻息は荒く目は潤み破裂寸前とすら言うべき形相。だが、それがいい。

「んふふっ、国木田くん」

俺の後を着いて広いステージを共にし、
一息ついた所でやや本来のペースに戻りつつある国木田にも、中西先輩がツカツカと接近していた。

「さっきは凄かったよねー可愛い顔しちゃって。
逞しいご主人様、うーんっとご奉仕してあ、げ、る」

中西先輩の繊細な指が国木田の顎から頬をつーっとなで上げ、
国木田の両方の脇腹には、財前先輩と岡島先輩がぴとっと胸を押し付けて抱き付いていた。

「はああああっ!!!」

促されるまま、壁に手を着いた榎本先輩。
俺が突き出されたお尻を抱え、一息に貫くとそれだけで榎本先輩は顎を上げ、ガクンと落とした。
だが、パン、パン、ずちゅっ、ずちゅっと生々しく響く度に、
先輩は束ねた黒髪をぴょこぴょこ揺らして甘い悲鳴を上げる。
事前に大体の予想を付けて、集音マイクは第一、第二、第三まで稼動させてある。

「はああっ、ああっ、はああんっ」
「ああっ、ああいいっ!当たってる、すっごい硬いの当たってるうぅっ!!」

その横では、中西先輩の腿がステージ上に寝かされた国木田の腰を挟み込み、
中西先輩はその中心でずっぷり繋がり合いながら激しい上下運動と共に絶叫する。
その側では、国木田の唇から舌を貪っていたその口で、岡島先輩が耳朶をしゃぶり首筋をなめ回す。
唇から舌先で胸板をなで回していた財前先輩は今は乳首をちゅぱちゅぱ吸っていた。

「はあっ、ああっ、あんっ…」

ガクンガクンと首と共に揺れる黒髪を眺めながら、
その声が切羽詰まって来た榎本先輩から俺は距離を取り肉体的な連結を解除する。

「?」

恨みっぽさすら漂わせ、後ろを見た榎本先輩の後ろで、
俺はステージに尻を着き大きく手足を広げた。
そんな俺に榎本先輩はふらふらと近づき、ゴクリと喉を鳴らすとゆっくりと腰を下ろした。

「あっ、ああっ、あっ…」
「ふふっ、先輩、榎本先輩、そんなに俺のコレが欲しかったんですか?」

ぎゅうっと抱き締め、動きを封じながら俺は囁いた。

「はあっ、ああ…欲しい…キョンPのP…で美夕紀のぉびちょびちょ濡れ濡れおま○こぉ
ズンズン突いてもうがまんできない…あああっ!」

俺が腕の力を緩めると、途端に榎本先輩の体は高々と伸び上がった。

「ああっ!はんっ、あんんっ、はああんっ!!ああっ…涼宮ぁさぁぁんに悪ぅいぃあぁ…」

譫言の様な言葉が混ざり込む。
はて、そういう関係になった事をこの人に喋った事があっただろうか、団内は別にして一応秘匿事項の筈だし。

他でも無い俺の仕込みで、そこそこ有名なステージに代役が巡って来たのがENOZ。
あくまでも知り合いからの仲介と言うスタンスで話を持ち込んだ俺は、
予想外のチャンスで半ばテンパッたENOZに雑用係として出向する事をハルヒに申し出た。

知り合いであり自分が先輩とは言え、相手が相手である。
俺と一緒に遠慮がちにその話を持ち込んだ榎本先輩に、ハルヒは二つ返事でOKを出した。
これには榎本先輩の方が言葉を失った程だったが、
俺にはなんとなく分かる。普通の中にも自分が中心でなくても楽しい世界がある。
それを体感させてくれたENOZへのハルヒの思い、友情、恩義すら、それは予想以上に深かったと言う事だ。

そんな訳で、それからもなし崩しにSOS団とENOZの雑用係を兼務していた俺だが、
あのENOZやハルヒを見ていた俺は、そこで音楽的才能を発揮する事はしなかった。

その代わり、様々なチート道具を使いつつ、それをせいぜい超高校生級、
つまり表から見た古泉辺りのレベルにまでセーブした雑用係として、まあ色々用意させてもらった。
ああ、こんな事も今に始まった事じゃない。

ENOZのお姉様方は、今や企画にも携わり影のプロデューサーとして君臨しつつ、
余りやり過ぎるとハルヒの独占欲に触れると言う事で黙っておこうと言い含めている俺の、
数々のギリギリ信じられる奇跡のステージを用意して来た卓越した外交手腕と
幾度となく随喜の涙を絞り尽くした数々のベッド上の奇跡にすっかり心酔しきっている。
言うな、気恥ずかしいが事実だと言う事も世の中にはあるもんだ。

その全員が俺との初めての時に恥じらいながら本当にその事自体が初めてだった事には些か驚いたがな。
高校生で不良音楽のバンドをやってる様なメス共は所詮あれだとあれ、ビッ…
あー、上の二行はあくまでいわゆる二次創作的キャラ類型とか言う奴に基づく
ノリに基づく冗談であり冗談に基づくノリだ。

本心で言えば多分そうだろうなと分かってはいたが、やっぱりそうだった事に、
良心の疼きが無かったと言えば嘘になる。結局俺は徹しきれないって事だ。
だから、ルールとして、この魅力的なお姉様達とは、決して一対一の関係を持つ事は無かった。

大きな事では言えないがチームメイトでアーティスティックでクールでポップなミュージックカルチャー
であると、「うそつ機」を通して納得いただいている。

随分色々とプロデュースさせてもらったが、やっぱりあれだ。
そこそこデカイ野外コンサートへの出場を決めた時、今日の最初のステージとほぼ同じ格好で、
「無生物さいみんメガフォン」で即効強力媚薬と化したチューブ歯磨きを
ごってり十字に盛り上げられたパールローター稼動挿入状態で
アンコールアンコールのステージを歌いきった後の楽屋は、あれこそサバトって奴だったな。

「くるっ、ああっくるうっ!!
凄いっ君のすごいいっあああっ中でぇ私のぉ私いっいいっいくいくいくううっっ…」
「ああっ!はあっ、あんっあっ、もうああっあー…」

側のステージ上で、国木田と中西先輩の背筋がピンと反り返り、
痛みだけでは無いうめき声がその口から溢れ出した。
国木田の上からずるりと離れた中西先輩が、ずりずりと這い進んで国木田の唇を吸う。
その頃には、財前先輩が国木田の体から、
中西先輩がその体内から絞り出した蜜と国木田自身が放出した痕跡をぺろぺろと舐め取っていた。

「んむむむっ!!んんっ…キョンP…キョンくん…」

改めて唇を奪われた榎本先輩はうっとりととろけそうな表情だ。
それが、未だ繋がったままの俺の雄を打ち込まれる度に、顔も、声も、熱く、激しいものに変わっていく。

「んむむっ、んっ…あっ、あー…んんんっ…」

榎本先輩の方から唇を奪い、ぎゅっと抱き締め、そしてギシギシと腰を揺らしてその時を呼び込もうとする。
その魅力的な全てを前に、俺ごときが持ちこたえる時間などたかが知れている。
後は、下半身から押し寄せる陶酔の時間を、押し付けられる膨らみも柔らかに
きゅっと抱き締め脱力する先輩の柔らかな裸体を抱き留めながらまどろむだけだ。

横目の視界に、ぎしぎしと半身を上下させる財前先輩の裸体が映る。
中西先輩は濃厚なキスを窒息するまでの勢いで貪り続け、
岡島先輩の舌は既にベタベタの胸板の中でピンと尖った乳首をぺろっぺろっと舐めている。

まあ、もうじき、そうだな後精々片手に収まるぐらいの巡回が終了したら、
「きょうじき」の時間進行も解除されて、
俺以外の頭の中じゃあ高校生らしい健全なカラオケ大会だったと言ってお別れな訳だが、
今までここまでこれからを全部リセットってのは少々惜しいだろう。
さすがに十回やそこらじゃあれだが一万回もやってりゃ嫌でもこじ開けてくるくらいだ、分かります。

その辺に「石ころぼうし」を被って「イージー特撮カメラ」を手にした未来人がうろついてる筈だ。
だからな国木田、今日一日のお前の勇姿は余す所なくイージー編集して
そのフィルムを「ウルトラミキサー」で「ドリームプレイヤー」の空テープと合成して、
「ドリームプレイヤー」ごとお前の枕代わりにレンタルしといてやる。レンタル期限は明日の目覚め前だ。

で、搾り尽くされて枯れ果てたままってのも健康上問題があるからな、
「ドリームプリイヤー」の交換は、「グッスリまくら」で熟睡して
「ソノウソホント」でオナ禁一ヶ月分ぐらいの充填をするまで待ってもらうぞ。何、礼には及ばんさ。

  *  *  *

俺も含め全員がグロッキー状態の中で時計を目にし電卓を弾いた俺は、
既に稼働中の「きょうじき」の進行を再度調整し、
ここでのんびりしている間に外部ではちゃっちゃと時間が流れている状況を少しやり過ごしてから
「きょうじき」の効力を解除し、「ウルトラストップウォッチ」のスイッチを押す。

そして、この部屋と全員の時計を本来の時間に合わせてから、もう一度スイッチを押す。
フロントの電話を受ける形で他の面々と共に部屋を出た俺は、
便所の振りをして一度その場を離脱する。

「あっ!あっあっあっあっあー…」
「あのー、長門さん?あなたは一体何をしておいでなのでしょうか?」

「きょうじき」で時間進行を調整し、ガチャリとドアを開けて「中央制御室」に踏み込んだ俺に、
さっきまで今正にと言う切羽詰まった声を上げていた長門は驚愕の表情を浮かべて振り返った。

地理的に俺達の部屋に近い「中央制御室」は
先ほどまでの「きょうじき」の支配下に廊下を含めてそのまま巻き込まれており、
元々警備上の都合として借りている「中央制御室」は俺達のチェックアウト後も最低三十分、
こちらから連絡するまでは一切干渉してはならないと関係者に厳命を下してある。

そして、「中央制御室」の天井近くと壁際の一角には網戸を張った「どこでもドア」が開通しており、
それぞれ同じ無人島内の別の場所と繋がっている。
この無人島は、「天才ヘルメット」と「技術手袋」で時限装置を組み込まれた「きょうじき」により、
制御室や俺達のいるカラオケルームと同じ時間進行となっている。

「つづきをヨロシク」によって天井近くに固定された「どこでもドア」には
「つづきをヨロシク」による手動発電機と接続された換気扇が取り付けられて板で隙間を塞がれ、
無人島側のドアに網戸で作った箱が被さる形になっている。

壁際の「どこでもドア」は、
「風神」を手にした「つつきをヨロシク」がいい感じに無人島の風を制御室に送り込んでいた。

「雑用係附属雑用係が、言いつけられたお仕事をさぼって独りで盛っていたって訳か。
これはお仕置きが必要だな」

「うそつ機」を使い、俺が団長様を騙って勝手に長門に授けた肩書きを口にしながら、
俺は、おずおずとした長門の仕草を目で楽しむ。
なお、長門がパソコンに向かって座っていた椅子は、早い話が改造自転車だ。

ただし、ハンドルはあるがタイヤはなく床に設置、取り外し可能な複数の重石で固定。
そのサドルはモーターその他内蔵の特殊改造で微震道と静止を繰り返す仕組みになっており、
俺はそこに座る時の姿勢も長門にきちんと指示を出してある。

「ち、ちが…さぼって…ああっ!!」

恐らく、あの部屋から直結でピンポイント集音で流れ込み続けていた来た音声が途切れた事で、
そう判断したのだろう。そして、本来それは正しい。
だが、長門は抗弁の言葉を探しながらも、素直に壁に手を着いてお尻を突き出す。
である以上、俺は、言葉通り既に中央に染みの広がりつつあった白いショーツをずるっと引き下ろし、
くりっと突き出した中身にパアンと平手を張る。

「ああっ!あーっ…」
「なんだこれは長門?長門はお尻ぺんぺんされてこんなになっちまう真性の変態さんだったのか?」

ぐちゅっと突っ込まれ、そして、自分の顔の横でつーっと糸を引く俺の指に、
身に覚えがあり過ぎるらしい長門の目元はほんのりと染まりぷるぷると顔を横に向ける。
着た切り雀のセーラーを下着ごとまくり上げ、後ろから掴むとすっぽり掌に収まる発育途上長門パイも
食べ頃上級生パイ食べ放題の後には初々しさが清々しい。

「この、真ん中のコリッてのがたまらんなこんなにピンピンに硬くして。
素直に白状するならお慈悲もないでもないぞ長門」
「…キョンくんのおち○ちんが恋しくて独りカラオケボックスでオ○ニーをしていた変態ゆきの
淫乱おま○こにお慈悲をもってキョンくんのぶっといおち○ちんをぶち込んで下さい」

ラストオーダーに相応しい。ふんっ!!

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最終更新:2010年08月18日 02:42