*  *  *

「ナァーッハッハッハーッ!」
「ヨーコちゅわぁーんっ♪」
「くぉらっ、現場をうろちょろするんじゃねえっ!!」
「カァーッ、だから…」
「ガキはすっこんでろっ!」
「わっかりましたぞ警部殿おっ!」
「この名探偵毛利小五郎が」
「はひゃらぁー」
「困りますなぁ…」
「…弱くなったんだよ…」
「…死なせやしねぇ…」
「…蘭…蘭…らぁんっ!…」

カーテンから薄日が差しベッドを切り裂く。
雀のさえずりをBGMに、ガバッと跳ね起きた蘭が荒い息を吐く。
見開かれた目から、つーっと一筋頬から顎に伝い落ちる。

「お父さん…もう…会えないの…?」

同じマンションフラットの別の部屋で、布団から身を起こしたコナンが左手でグッと自分の頭を掴む。

「くそっ!」

その右の拳が、ボスッと布団に埋まった。

  *  *  *

「あ、もしもし、園子?」

朝、リビングで携帯に出る蘭、その頬に赤い筋が浮かんでいた事を見逃すコナンではない。
予感があった。本来自分は非科学的な人間ではない、それを最も嫌っていると思っているコナンであるが、
多分、蘭もだったのだろう。理屈抜きの予感だった。

「…うん…まだ…ごめんね」

蘭は携帯を切り、少し切ない表情で俯く。
しかし、それでも、心なしかその表情は柔らかなものに見える。
一かけらでもどこか優しく、安らいで見える蘭の表情を見て、
コナンはあけっぴろげでざっくばらん、気取らない友人が得難いものだと、改めて感謝を覚える。

「蘭、朝ご飯…」
「はーい、今作るねー」

取りあえず、蘭がこの部屋の主よりも先に動き出した事で、
今日一日、生きてスタートする事が出来るとコナンは心底安堵する。

  *  *  *

「あーあー、
我が輩こそは内閣総理大臣直属国家公安委員会黙認OO国際ノーベル殺人賞免許保持
極大権限保有最上級二人だけの特命武装検察秘密麻薬取締官のトウドウである」

先ほどこの隠れ家にかっさらって来た女子大生の前で、「うそつ機」を装着した俺様が宣言する。
相手は覚えていなくても、同じ相手に何度も同じ事をしていれば手慣れたものである。
取りあえずブラインドから窓の外の景色を覗いた俺様は、改めて女子大生に向き直る。

「つまり、簡単に言えば、国際連合とアメリカ合衆国とユーロポールと日本国政府より、
麻薬関連の犯罪者はその親兄弟親類縁者に至るまでを即時射殺から火焙りの公開処刑まで
独自の権限で判断し処刑する権限が与えられているのがこの俺様である、そう言う事だ。
無論、時効などと言うものは存在しない」

その一言に、とあるお嬢様大学に在学し、
系列の中学時代から大麻から覚醒剤まで一通りを味わっている目の前の女子大生がガクガクと震え出す。

「そして、貴様とその親類縁者全員が生き残る方法はただ一つ、俺様の命令通りに潜入捜査を行う事。
了解していただけたかな?」

俺様の優しい問いに、か弱き女子大生はコクコクと頷く。

「よろしい。では、早速、潜入捜査に当たり最も重要な機能のテストを実施する」

  *  *  *

オ○ニー、フ○ラは当然として、全ての指に余る種類の衣装と全ての指に余る体位による
熱意あふれる実技テストを終え、腰が抜ける程の満足に息も絶え絶えとなっている女子大生を一瞥した俺様は、
気怠い陶酔に身を任せる甘さを許す事なく、寝室に用意された椅子に座る様に命じる。

くらくらとふらつく足取りで椅子に掛けた「無生物さいみんメガフォン」製媚薬漬け淫乱全裸女子大生に
大きく脚を開いてその四つ足椅子に掛ける様に命じた俺様は、
ガムテープで椅子と利用者の脚を固定してからその顔に赤いアイマスクを装着する。

それから、その女子大生が掛けた椅子の隣に鎮座している物体から大きなカバーを取り外す。
カバーの下から現れた女はパジャマ姿で掛けて後ろ手錠を填められ、
脚も椅子の脚に取り付けられた革ベルトで固定されて青いアイマスクを装着したまま微動だにしない。
俺様が、そのパジャマ女を「瞬間固定カメラ」で撮影すると、
撮影された女はすーすー寝息を立ててカクンと首を折った。

「お二人とも、右手に触れているものを掴むのです」

「ゆめふうりん」を手にした俺様の言葉と共に、
目の前で椅子に拘束されたまま寝息を立てている二人の女が
右手に触れた「入れかえロープ」の一端を握る。

「はい、手を離して」

俺様の一言で、ほとんど同時に握っていた一本のロープを、二人の女はぱっと手放した。
それを見届けた俺様は、椅子に拘束されている赤いアイマスクの裸女を「瞬間固定カメラ」で撮影し、
青いアイマスクのパジャマ女に「ネムケスイトール」の銃口を向ける。

「ん、んー…」
「何も怖がる事は無い」

目覚めたパジャマ女に、「うそつ機」を装着した俺様が告げる。

「その肉体は、貴様の肉体なのだから。
そう、その体はお前の体でありその顔はお前の顔に間違いない」

手鏡を向けながら俺様は語り掛ける。
その肉体が五歳以上年上の全く別人である事など、この「うそつ機」には何等妨げにはならない。
そして、その五歳以上年上の肉体に、俺様はそっと「スパイ」の「能力カセット」を挿入する。

「では、潜入捜査の手順と潜入捜査用の貴様の身元を伝える。
今から貴様は、コードネーム・アヤコだ」

  *  *  *

一人暮らしには広すぎるぐらいのとあるマンションの一室に、嬌声と甘い香りが満ちる。
その中で、大半が半裸の男共は、
何歳も年下の男子大学生の腕を胸に押し付ける様にしてソファーに掛けるアヤコの姿に視線を走らせる。
そのアヤコは、下着姿の柔らかな肉体を隣の大学生に押し付ける様にしながら
相手の顔にキスの嵐を浴びせると、ずるずると床に滑り降り跪いてジーパンのジッパーを下ろした。

「おーおー、アヤコさん」
「相変わらずお気に入りだなぁ」
「俺もお相手してよーアヤコさんー」

馬鹿丸出しの声を掛けられ、その細い目がにっこり笑う。
いつしか、目の前のソファーに掛けて大きく脚を広げた大学生の
真ん中の第三の脚をじゅぽじゅぽ口に出し入れしながら、
両サイドで熱く発情した若い男性を両手に一本ずつ握ってしごき立てるアヤコの姿があった。

「ぷはあっ、ああぁーんっ濃いのぉ…」

僅かな下着からほとんど露出した肌に一斉に勢いのいい白濁液が飛び散り、
自らしごきだしたその粘液をうっとりと肌になでつける。

そんな、肌にすり込んだ残りがぬるりと残る生臭い掌を近くのテーブルに伸ばし、
灰皿のジョイントを一服すると、それを目の前の大学生の口にねじ込んでから
たった今放出したばかりの雄の器官にむしゃぶりつく。

ヒョーッと奇声が響く真ん中で、
ウェーブの掛かった長い髪を一心不乱に乱してぐちゅぐちゅしゃぶっていたが、
十分と見るや物も言わずにブラもショーツもぽんぽんかなぐり捨てる。
普段は上品だが地味なぐらいに落ち着いたファッション、その着痩せする下の、
とうに少女を一回り以上過ぎた食べ頃バディが惜しげもなく展開する。

酸っぱい頃を過ぎて十分に脂の乗った熟れ具合、程よく男を識った物腰が醸し出す女の柔らかさ。
育ちよく、そして、程よく男を識っている。

やかましい程の口笛と歓声の中、アヤコは奪い取ったジョイントを一服して灰皿に揉み潰すと、
既に濡れそぼった己の牝の穴に自らの口で奮い立たせた若い男の屹立をずぼりと埋め込む。
意味不明な響きが轟くその中心にあっても、ソファーの上のアヤコは一度実りのいい乳房をぶるんと揺らし、
甲高い悲鳴と共にピンと背筋を反らしてからゆさゆさと動き出していた。

  *  *  *

約一日経って、とあるワンルームマンションのフラットでは、
部屋の主がパソコンに向かいながらも、ソファーに掛けるアヤコの姿にチラチラと視線を走らせていた。

昨夜のパーティーでの余りに艶めかしく淫らな姿が生々しく記憶に残っている中、
その三十に手が届こうかと言う妙齢の女性が、チョコレート色のブラとショーツだけを身に着けた姿で、
ソファーに掛けて両手に掴んだシュークリームをばくばくと食べている姿に、
パソコンに向かいながら生唾を呑み込む。

ぺろりぺろりと我が手のカスタードを舐めながらソファーから立ち上がり、
後ろからそっとパソコン机に向かう肩に手を置いた彼女の細い目は、にっこりと笑みをたたえている。
振り返るまでもなく、肩から伝わる掌の感触だけで、背筋にぞくりとするものが走る。

「順調?」
「は、はい、アヤコさんの仰せのままに」

上ずった声で言いながら、彼は、にっこり笑って頷くアヤコの顔に視線を走らせごくりと生唾を飲む。

「順調、完璧ですよ。前回の取引だってあれだけの利益上がってるんですから。今回も…」
「今回も、私の言う通りにしてたら、バッチリなんだから」

大学生がリターンキーを押した頃合いに、アヤコの腕がするりと伸びてトランクスの前を撫でる。

「パーティーであんなにしたのにもうこんなに、若いわね私なんてもうオバサンだから」
「い、いえ、アヤコさん若いですよ、ガキなんかじゃ叶わないから俺もこんなんなって、
それに、大儲けの期待掛かったらもうビンビンすよ…」

ふふっと淫靡な笑みと共にぺろりと唇を嘗める、その表情に息を呑む間もなく、
まだ少年の面影の残る大学生はビクッと肩を震わせる。

「ち、ちょっと、待って下さい」

ぞくりと震える様な感触の覚めやらぬまま、かすれた声で言ってマウスをクリックする。

「終わった?」
「は、はい…はっ!」

優しい囁きに返答するが早いか、後ろから伸びた白い掌がトランクスの中央を柔らかく掴み、
他に身に着けているものも無い、シャットダウン中のPCの前で椅子に掛けた大学生がひっと喉を反らせる。

「熱いわぁ…」
「そ、それは、アヤコさんが…くうっ…」

その熟練すら漂わせる手つきだけで、眼鏡を掛けた青ちろい大学生は
あえなくズボンの中にぬるりとした不快感を充満させる。

「どう?うまく、行った?」
「は、はい、今度も又、大儲けっすよ、アヤコさんのネタ最高、お、っ…」

自分の前に跪き、大きな染みの広がるトランクスを下ろして
柔らかくなったものを引っ張り出すアヤコの姿を見下ろしながら、
ぺろぺろと汚れを舐め取りもごもごと口に含む目の前のアヤコの質問に大学生は引きつった声で返答する。

「ふふっ、又、こんなに元気になって」
「アヤコさんっ、お、俺、もう…」
「駄目よぉ、私だってぇ、こんなに熱くなってるぅ、おおぉ…」

足下に跪き、左手の指でしっとりと湿ったショーツの底をまさぐるアヤコの姿は、
ストレートで一流と言ってもいい大学入って何ヶ月の若造にはかなり刺激的、
相手の言葉とは裏腹に余計に危機的な状態に陥るのも当然。

「あ、っ、ごめんなさいっ」
「はあぁ、まだ、こんなに濃いのぉ…」

うめき声と共に謝罪を口にした、まだ少年とも言える男の前では、
唇を舐め頬を撫でた掌をぺろぺろ舐めるアヤコの恍惚とした姿があった。

改めて、その柔らかな口と舌を駆使して綺麗に痕跡を清められた
部屋の主の大学生は、下半身をとっとと脱ぎ捨てて慣れた手つきで机の上で伽羅を焚く。
その傍らには、下着姿でむしゃむしゃとアイスクリームを貪り食い、
コーンをバリバリ噛み砕いているアヤコの姿があった。

大学生が緑色の先端を覗かせた紙巻きをくわえると、
さっきまでアイスを食べていたパートナーが百円ライターで着火する。

大学生は、ふかしていた紙巻きを机上の灰皿に放り出し、両腕を広げてふーっと煙を吐き出す。
キャスター付きの椅子がガーッと移動し、室内に二人の奇声が響くと共に、
空中にショーツが舞い大学生がどすんと腰掛け、
その中央で屹立する若き肉柱目がけて大学生に向かって食べ盛りに濡れた美女がどすんと腰を下ろして
椅子よ壊れよとばかりにぎしぎしと軋ませ喘ぎ悶える。

むしり取られたブラが宙を舞い、ポルターガイストではないのだからその原因を作った男が、
程よい大きさで硬く尖る乳首に音を立ててむしゃぶりつく。

「ほ、お、おおーーーーーーーーーー」
「あっ、あひっあはあぁーーーーーーーーーっっ!」

べたべたに唾液に塗れた柔らかな乳房から口が離れた時、
その口からは堪えきれぬ喘ぎ声が漏れ、ジューシーに熟れた肉の中から途方もない快感が爆ぜていく。
目の前が真っ白になり、放出はいつまでも続くかの様に感じられる。
目の前のアヤコの姿も又、本来品のいい顔に喜悦の限りを浮かべて絶叫し硬直する、同類である事を示している。

  *  *  *

少しの間、汗みずくの体でぎゅっと抱き合っていた二人は、
貪る様に机に用意した紙巻きに火を付け二人の姿が白くけぶる。
灰皿でそれを揉み潰した若き男子大学生は、目の前の白い柔らかな手を取り促す。

大学生はケラケラと笑い声を聞きながら手に手を取って立ち上がる。
室内には意味不明な甲高い声が重なって響き渡り、
ニタニタ笑いながら気取った仕草で手を掲げる大学生の前には、
そうやって目の前の男に手を取られ、すっかり全裸でくるくる回転するアヤコの姿。

存分に回転して、形のいい脚を千鳥に乱しながら、びたんと壁に掌を着くアヤコの姿を前に、
室内に一糸まとわぬ青ちろい裸体を晒した大学生は、そんな目の前の女の腰を抱え、
雄々しい雄叫びと共に後ろから一息に貫く。

「はひっ、あほっ、あほおぉおーっ!」

キッスを浴びせるかと言う程に壁の真ん前で、目を白黒させたヒト科のメスが
反らした顎からダラダラとヨダレを垂らして壁を舐める勢いで舌を突き出す。
パン、パンと肉を打つ音が部屋に響き、
そんな女の熟れた尻と更にじゅくじゅくな熱い中に力の限り自らの男を打ち込んでいた若き大学生は、
無限とも思える昂ぶりと放出の感覚を前に、一見穏やかと言うか小心な普段からは想像も付かない
猛々しい咆哮を轟かせ、目の前の緩やかに波打ち荒々しく乱れた髪の毛に顔を埋める様に、果てた。
「石ころぼうし」を被り「かくれマント」をはおって
「四次元若葉マーク」を装着した観察者がいる事など知る由もなく。

  *  *  *

クソ暑い事この上ないガス事故現場仕様の服装装備の上に
「石ころぼうし」を被り「かくれマント」をはおって「四次元若葉マーク」を装着して、
愉快な乱痴気騒ぎを一部始終観察していた俺様は、
シャワーを浴びてやや気怠い仕草で
ボンボン大学生のマンションのフラットを出るコードネーム・アヤコの後を静かに追跡する。

そして、「予定メモ帳」に記載された通り、
コードネーム・アヤコが近くの公園のトイレで用を足し終えた所で、
「ネムケスイトール」で銃撃し、「瞬間固定カメラ」と「チッポケット二次元カメラ」で撮影する。

隠れ家のマンションの一室でその「チッポケット二次元カメラ」の写真に湯を浴びせ
中から現れたコードネーム・アヤコを「瞬間固定カメラ」で撮影した俺様は、
「グッスリまくら」でコードネーム・アヤコが熟睡している間に「ゆめふうりん」で近くの椅子に座らせ、
挿入した「能力カセット」を回収してから
背もたれの後ろで後ろ手錠で拘束した上で彼女の目に青いアイマスクを装着する。

次に、近くに掛かっていたカバーを外し、その下から椅子に拘束された状態で現れた
赤いアイマスクの裸女を「瞬間固定カメラ」で撮影し、撮影された女が寝息を立てるのを確認する。
二人の女の手に「入れかえロープ」を触れさせ、「ゆめふうりん」で同時に握らせ、離させる。

  *  *  *

「あーあー、目が覚めたか?」

「タイムベルト」と「どこでもドア」で移動した、何日か前の清々しい朝のとあるマンションの一室。
「かくれマント」と「うそつ機」を装着した俺様が、ベッドの上で呻く部屋の主に告げた。

「君は、トウドウと言う男に指示されて、コードネーム・アヤコを名乗って
パーティーや一人暮らしのマンションへの潜入捜査を行っていた、
と記憶しているだろうが、それは全て今眠っている間に見た夢である。
トウドウと言う男に出会った事も、彼のいるマンションに移動したと言う事実も無い。
それは全て、君の脳が描いた夢であると言う事を確認しておこう。
で、あるからして、本日は…」

元々、「メモリーディスク」で記憶のかなりの部分は改ざんしておいた上で告げる俺様の言葉、
前日の出来事と本日の日付を含む説明に、
「ゆめふうりん」でこの部屋にあるパジャマに着替え直した女は寝ぼけ半分に頷いた。

  *  *  *

“…金掛けてやがる…”

とても、成人した子がいるとは思えないその肌つや、弾力に、
一応社長室の応接セットで弄びながら男は改めて舌を巻く。

カタギの金融業者、と、言う事になっているが、
相応にヤバイ橋も渡って来た、ヤバイ知り合いも少なくない。
今でも十分凌いではいるが、羽振りのいい頃もあった。

いい酒といい女は知っているつもりだったが、この女は、別格だ。
その脂の乗った、しかし、年齢を考えれば驚く程に弾力を失わないその肉体にむしゃぶりつかれ、
喘いでいた女は、ドッカとソファーに掛ける男の前に跪く。

「どうだ、旨いか?」
「は、はひ、おいふいです…」
「そーかそーか…」

男は、既に乱れた黒髪を掴み、
既に、普段は毅然としたその美貌をうっとりととろけさせてしゃぶり続けているその頭を引っ張り上げる。

「下さい、チ○ポ下さいぃ…」
「真っ昼間っから呆れたご婦人ですなぁ、それも…」

男は、床に四つん這いになってそのたっぷりとした、
しかしそうそう崩れを見せぬ尻をくねくねと振り立ててねだる声に、
その立場を弁えさせる数々の嫌味皮肉をもって応じる。
そして、相応乗り修羅場をくぐって来た壮年の、逞しい一撃で応じる。

「どうだ、どうだあっ!?」
「は、はああっ、いい、いいっ!ビンビンのチ○ポずんずうんっ!!」
「そうか、だろーな、爺ぃのフニャチ○なんか比べモンになんねーってか」
「は、はいっ、ぜ、全然ですうっ、全然いいっああっいいいっおおおおっ!!!」

ガクッと肘から力を抜き床に顔面をぶつけかねない勢いで頽れた女は、のたのたと床を這い、
虚ろな瞳で目の前に立つ男がだらんと垂らす赤黒い肉塊をぴちゃぴちゃとしゃぶり続ける。

何分もしない内に、応接セットのソファーに男を座らせた女は、そのまま上から貪っていた。
先ほどまでは丁寧にセットされた黒髪をバサバサと乱し、
既に本来の用途もとうの昔となったたっぷりとした膨らみをぶるんぶるん揺らしながら
自らが求めるままに腰を上下に牝そのものの叫びでひたすら貪る。

柔らかに熟れていながらも無駄に甘やかしていない事が見て取れる、
そんな肉体の内側に抉り込んでの掴みの感触に男はたまらずうめき声を上げる。
その上で、甲高い絶叫と共に背筋をピンと反らした女ががくっと脱力した。

  *  *  *

俺様はと言うと、とあるホテルの一室で、
金融屋の薄汚いオフィスで一戦交えた高級コール・ガールを出迎えていた。
女を部屋に入れて早々、「きょうじき」で室内の一日が外部の一分になる様に時間を調整し、
室内に張られた「ナワバリエキス」のエリアに女を誘い込む。

そして、エリア内の椅子に女を黙って座らせる。
「うそつ機」の効果で、今現在の自分の肉体が「入れかえロープ」で手に入れた
別人のものである事に気付いていないこの女に「モンタージュバケツ」を使い、
この肉体に入っている魂が本来あるべき器と同じ顔を「モンタージュバケツ」で転送する。

「ナワバリエキス」の効果で顔の劇的変化にも無反応の女の頭を「ワスレンボー」で一撃してから、
「ナワバリエキス」を垂らした四つの鍋を撤去する。

「いい顔だ、もちろん、あなた自身の顔だ」

うまく鏡の前に立たせていた女に「うそつ機」を装着した俺様が告げた後、
俺様は女に報告を求める。

「これで、いいのかしら?」
「ええ、十分ですともマダーム」

ホテルの一室で、薄茶色のサングラスを掛けた高級コール・ガールに、
「モンタージュバケツ」で顔を変え、
「かたづけラッカー」で通常の視界から消した絹の手袋を装着した俺様が改めて厚い札束を渡す。

この仕事は、彼女のケツモチである暴力団の上部組織の上部組織の…暴力団大幹部と
上客である政治家が上に上に…に仰ぎ見る大物代議士。
そこに直結している仕事を引き受けた、と。

「フリーサイズぬいぐるみカメラ」と「うそつ機」を使った俺様の手練手管によって信じ切っている以上、
その道のプロとして相応に年季の入った仕事をしている女がそうそう余計なお喋りをする事は無い。
そんな売女が札束をしまって立ち上がったその頃合に、
俺様は「ウルトラストップウォッチ」のスイッチを押す。

売女の身をソファーに横たえた俺様は、左手で「ウルトラストップウォッチ」のスイッチを押すと同時に
右手で「ネムケスイトール」を発砲しソファーの上の売女が寝息を立てるのを確認する。
その体に挿入されていた「女優」の「能力カセット」を引き抜き、
ついさっき「モンタージュバケツ」で変えた顔を元に戻す。

そうやって、肉体と魂は決定的にミスマッチながら肉体的にはチグハグさをなくした売女を
「瞬間固定カメラ」と「チッポケット二次元カメラ」を撮影した俺様は、
「フリーサイズぬいぐるみカメラ」で撮影済みの着ぐるみを使い、
たったここで撮影した女と同じ姿でホテルを出て、近くの公衆便所の女子トイレの個室で着ぐるみを脱ぐ。

そこから「かくれマント」を被って脱出した俺様はと言えば、
「通りぬけフープ」を使ってホテルの部屋に戻り、そこで「かくれマント」を脱いで堂々チェックアウトする。

  *  *  *

ホテルをチェックアウトした俺様は、
やはり公衆トイレで「石ころぼうし」と「かくれマント」を装着する用心の上で
「タイムベルト」を使い、「タイムテレビ」で無人を確認した若干過去に遡ってから
「どこでもドア」でとあるマンションの一室に移動する。

その、先ほど撮影した女の自宅であるマンションフラットに移動した俺様は、
まずその写真に湯を浴びせ現れた女を「瞬間固定カメラ」で撮影してからソファーに寝かせる。
部屋の床に「チッポケット二次元カメラ」で撮影した別の写真を置き、湯を垂らす。

そこから現れた女を「瞬間固定カメラ」で撮影すると、撮影された女は寝息を立て始める。
ソファーの上では、貴婦人の肉体を得た売女が寝息を立てている。
床では、売女の肉体を得た貴婦人が寝息を立てている。

そうやって眠っている二人の女の手元に一本の「入れかえロープ」の両端を置いた俺様は、
「ゆめふうりん」で同時に一瞬だけその両端を握らせる。

俺様はと言えば、それを見届けた後、ソファーに眠る体は貴婦人心も貴婦人の女の衣服に
「人よけジャイロ」無効バッジを着けてから「瞬間固定カメラ」と「チッポケット二次元カメラ」で撮影する。
空いたソファーに床に眠るこの部屋の主、体は売女、心も売女の女を
以前にこのソファーで眠りについた時から今までの彼女の記憶を「メモリーディスク」で消去する。
そこにあるのは、「夜勤明け」の平和なお昼寝に過ぎない。

  *  *  *

「ふわふわおび」に「四次元若葉マーク」を装着してマンションの部屋を脱出した俺様はと言えば、
「人よけジャイロ」で一円無人状態となった児童公園に移動し、
「四次元若葉マーク」を剥がしてから、ベンチの上に先ほど撮影した貴婦人の写真を乗せて湯を垂らす。

そして、ベンチの上に現れた女を「瞬間固定カメラ」で撮影する。
「きょうじき」によって「グッスリまくら」の時間切れまでの間を飛ばされた女は、
ベンチでの居眠りにはどうにもそぐわぬ高貴だからこそ滑稽な姿でむくりと身を起こし、
きょろきょろと周囲を見回す。

そして、立ち上がった女に、あらかじめ記憶を捏造しておいた「メモリーディスク」を飛ばす。
それと言うのも、実の所この女、肉体時間的には少し前まで監禁されており、
その間の記憶を「メモリーディスク」で丸ごと抜きとった後で眠らせ、
その間に俺様がディスク内の記憶を改ざんしておいたと言う寸法だ。

そして、記憶再挿入完了と共に「ウルトラストップウォッチ」のスイッチを押した俺様は、
「スーパー手ぶくろ」を装着した手で女を担ぎ、
「タケコプター」でとあるデパートの女子トイレに移動する。

「リザーブマシン」で予約済みのトイレに入り、個室に入ってその中に女を立たせて施錠した俺様は、
「ウルトラストップウォッチ」のスイッチを押してから女の脳天を「ワスレンボー」で一撃する。
どうやら余計な結合部も消去され、
俺様が送り込んだ記憶と現在が多少の誤差があっても納得いく繋がりを見せたらしい女は、
ちょっとした戸惑いを見せながらも悠々と個室を出てすんなりと店内に戻って行った。