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ヨリドラ~魅惑の四次元遊戯~第二話

◆ranzotnMc.さんさん


「さてと、今日は天気もいいし気晴らしに散歩にでも出かけるか……
他の秘密道具の使い勝手も試してみたいしな。」
正義はポケットを持って町に繰り出した。
ちなみに、学校は コピーロボット に代わりに行かせたから心配は無い。
とりあえず、どんなことができるか考えてみよう。
着せ替えカメラ に絵を入れずに連射すれば映った人間すべてを裸にすることができる。
六面カメラ なら逆さ撮りし放題だし、 XYZ線カメラ なら相手に悟られること無くヌード写真が撮れる。
……いや、別にカメラにこだわりがあるわけじゃないんだが。
そんなことを考えながらでは、注意力も散漫になろうというものだ。
正義は、前方から歩いてきた女学生の二人組みとぶつかってしまった。
「あ、すみませ……」
「ちょっとあんた、なにニヤニヤしながらぶつかってくるのよ。キモーイ」
「可哀相だよ、どうせこの時間帯にうろうろしてる奴なんて高卒で就職も決まってないプータローなんだから」
「それもそうねーキャハハ」
……随分と酷いことを面と向かって言ってくれるものだ。
と、いうか平日の昼間に制服で出歩いているこいつらの方こそ学校サボってるんじゃないか?
まあいいや、ちょうど性能を確かめたかった道具もあるしこの二人には実験台になってもらうとするか。
正義は予めポケットに忍ばせておいた装置のスイッチを押した。
と、その瞬間。
女学生たちの笑い声がぴたりと止まる。いや、声だけではない。道行く通行人たちも、自動車も、
空を飛ぶ小鳥すらもがその動きを張りついたように止めていた。

タンマウォッチ
スイッチを押すと時間が止まり、もう一度押すと再び動かすことのできる懐中時計である。

「うん、悪くない。」
正義の声が、不気味なほどに静まり返った駅前の商店街にこだまする。
「そしてこいつらだが……どんな目に遭わせてやるかな。」
先ほどの女学生たちは、立ったまま笑顔で凍り付いていた。
「……いざ止めてみると何も思いつかないな……とりあえずスカートでもめくってみるか。」
正義は左右の手にそれぞれ片方の女生徒のスカートを握ると、一気にめくり上げた。
時間が止まっているせいで、今時の女学生にしてはやや長めの二人のスカートは
完全にめくれあがった状態で空中にとどまった。スカートがその本来の機能を
全く果たさなくなった今、少女たちの下着は完全に正義の前に晒されている。
女生徒たちは、自分が今どういう格好をしているのかに気付くことすらなく、その笑顔を保っている。
「ふうん、ピンクと水色か……このまま時間を動かすのも面白いかもしれないけど
それじゃあ趣ってもんが無いな……よし、いいことを思いついた。」
正義はポケットからメガホン状の道具を取り出すと、それを片方の女生徒の下着に向けた。
「お前は漬物石だ……そんなところに引っかかっていないで、漬物石らしく地面でどっしり構えよう。」

無生物催眠メガホン
意識を持たない無生物を催眠状態にし、別のものであると思いこませる装置である。

……だが、暗示を与え終わった後も目に見える効果は現れなかった。
「なるほど、暗示を与えたところで止まった時間の中で動き出すわけじゃないのか……ま、その方が好都合だ。」
続けて、メガホンをスカートに向けると再び指示を出し始める。
「お前は蝶だ……だらしなく垂れ下がるのはやめて、ひらひらと優雅に舞い始めよう。」
もう一人の女生徒の下着とスカートにも同じ指示を与える。
最後に、めくれあがったままの二人のスカートを元に戻す。これで準備OKだ。
正義は元の位置に戻ると再び タンマウォッチ のスイッチを押した。

時間は再び動き出し、世界が現実感を急速に取り戻す。
同時に、女学生たちの履いていた下着がストンと地面に落ちる。
「「きゃああああっ!」」
自分の身に何が起こったのかを理解した二人は必死になって落ちてしまった下着を
再び引っ張りあげようとするが、すぐに別の問題が起こっていることに気付いた。
風もないのにスカートが本人たちの意思に反して舞い上がり始めたのである。
「うわぁん、なんでスカートがめくれちゃうのー」
女学生のうち一人はあわててスカートを押さえつけるが、何度押さえつけてもすぐに元通り
めくれあがり、お尻や大事なところを周囲に見せつけてしまう。
もう一人はスカートはあきらめて下着の方を履きなおすことに専念しだしたが、
何故かまるで鉛のように重たくなった下着は持ち上げることすら簡単にはできず、
ようやくの思いで履きなおしてもすぐにまた自らの重みによって地面に落っこちてしまう。
しばらくの間悪戦苦闘していた二人だったが、やがて興味本位で集まり始めた
野次馬がだんだん大きくなりつつあることに気が付くと、下着をその場に残したまま
両手でスカートを押さえて逃げ出してしまった。
周囲の好奇の目に晒されながら必死に逃げ出す女学生たちの姿に正義は満足して笑みを浮かべた。
「当初の目的どおり道具の使い勝手も分かったしとりあえずこいつらはこの辺で勘弁してやるか。」
そして再びあてもなく歩き始めた。
新たな獲物を探しに。
(つづく)