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  • 流行性ネコシャクシビールス。
ビールスの成長段階で流行らせたいものを聞かせ、ばら撒かれたビールスに感染すると、それが流行する。

ついに完成したぞ…。
これの開発に一体何年費やした事か。
あるマンガをヒントに作り出したビールス。
俺は久しぶりに研究室から出ると、そのビールスを持って街を歩く。
実際にどの程度効き目があるのか実験するためだ。

時刻は夜。
繁華街から少し外れた住宅街のため、人通りは少ない。
たまに帰宅途中のOLやサラリーマンとすれ違う程度だ。
だがサンプルとして相応しい被検体は見当たらない。
少し歩くと制服に身を包んだ女子高生を発見した。
この時間に出歩くとは部活や塾の帰りだろうか。
外見的に清潔感があり不良っぽさは感じない。
肩付近まで伸びている少し短めのポニーテイルがかわいらしい。
よし、気に入った俺は彼女を被検体第一号に決めた。
ポケットからシャーレを取り出す。
この中にあるのは培養中の流行性ネコシャクシビールスだ。
あらかじめ何を流行らせたいかは吹き込んである。
おれはそっとシャーレの蓋を開け、空気中にビールスを少し撒く。
俺の周囲の空気中にビールスが舞った。
もちろん自分が感染するというヘマはしないよう、自分自身に抗体を打つ事も忘れていない。
女子高生はこの空気中にとんでもないビールスがある事など夢にも思わず、俺の横を通り過ぎた。
そのまま歩き続ける彼女。
まさか、失敗か・・・?
そう心に不安が芽生えた時、突然彼女は歩を止める。そして
「クシュン。」
小さくくしゃみをした。これが感染の合図である。

(あれ、なんで私、服なんて着てるんだろう・・・。)
「生まれたままの姿でいる事」が普通なのに。

彼女はカバンを地面に置くとリボンに手をかけた。
シュルシュルとリボンを取ると、セーラー服の上を脱ぐ。
丁寧にたたんでカバンの中に入れた。
そしてプリーツスカートのファスナーを下ろしフックをはずすとパサッと重力に従い足元に落ちる。
白い純白の下着がと生足が晒された。
地面に落ちたスカートを埃をはたいて畳み、カバンにしまう。
意外と几帳面な性格なのだろう。
目の前にいた女子高生は自らセーラー服を脱ぎ捨て、今は下着姿と靴下と靴しか身に着けていない。
そんな奇異な行動を人通りが無いとはいえ堂々と行う事に少し興奮する。
っと、道の向こう側から男性が歩いてきた。
最初男性は下着姿の女子高生をぎょっとした顔つきで見たが、すぐにくしゃみをした。
その途端、彼女を気にも止めずに歩き出してしまう。人から人への二次感染だ。
効き目・進行状況は人それぞれなのであの男性もどこかで服を脱ぎだすはずだ。
しかし男性の裸より今は目の前の女性の裸。
彼女のストリップショーはまだ終わらない。
年頃にしては控えめなカップのブラの、後ろのホックに手を伸ばす。
紐が緩み、小さな膨らみとその上にある薄いピンク色の豆が露になった。
そしてパンツに手をかけると足首まで引きおろす。
年相応のかわいいお尻と、その前に薄らと生えている芝生が見えた。
靴と靴下以外何も身に着けていないという姿はそそられる。
だが、流行させたのは「生まれたままの姿」だ。
当然靴と、靴下も脱ぐと、彼女は裸足で地面に立った。
最後に、後ろで髪を結んでいたリボンを外す。
フワッと肩まで伸びた髪が舞う。
完成だ。これで彼女は正真正銘生まれたままの姿になった。
服が詰め込まれて大きく膨らんだカバンをかけると、彼女は歩を進める。
俺は少しだけ彼女の後を追ってみることにした。

(後ろの人なんで服なんて着てるんだろう…変な人)

素足のため道に落ちている石を踏んでいる。少し我慢しているようだ。
しばらく歩くと、一軒の家に辿り着く。どうやら彼女の家らしい。
家の玄関から、妹と思しき少女が出てきた。
「もう、お姉ちゃんおそ・・・・い!!?」
中学生ぐらいの妹は姉の姿に仰天する。
「ごめん、ちょっと遅くなっちゃって。それよりなんで服なんか着てるの?」
「え、何言ってるのお姉ちゃん・・・その格好・・・くしゅんっ!」
妹がくしゃみをした。
すると妹も即座に着ていた服を脱ぎ捨てる。
Tシャツ・Gパン、インナー…次々と玄関で放り投げた。
どうやら姉と違って少しガサツらしい。
「なんで服なんて着てたんだろう。変だなぁ」
毛も生えてない股間が見えた。
姉妹揃って発育が遅い家系なのだろうか。
二人の裸の姉妹は玄関から出る。
「今日はお父さんもお母さんも仕事で帰りが遅いから外食だって言ったのに
帰りが遅いんだもん。もうお腹ぺこぺこだよー」
「ごめんね、代わりに何でも好きな所行っていいから」
「ほんと?じゃあねー牛丼が良いな。最近値下げしたんだって」
裸の姉妹はどうやら繁華街の方へと行くようだ。
これは感染拡大の予感…。
数メートル先を楽しそうに会話しながら歩く姉妹。
後ろからだと綺麗なお尻が二つ並んで歩いているのが見え目の保養になる。
結局誰ともすれ違うことなくバス停へと辿り着いた。
今このバス停にいるのは3人。裸の姉妹と俺だ。
二人はしきりに俺の方を気にしているようだ。
(お姉ちゃん、なんであの人服着てるの?)
(しっ聞こえちゃうでしょ。あまり見ないように…あ、バスが来た)
バスの明りが近づいてくる。
バス内には数名人が乗っている。数分後には全員全裸になっているだろう。
バスが停車し先に姉妹が乗り込んだ。

「ぇ…」
「ふぇ?」
数秒、周りの空気が停止する。
あまりの奇妙な光景に乗客全員の思考が停止したようだ。
「きゃああああああ!」
悲鳴を上げたのは乗客ではなかった。
姉妹の姉が胸を股間を隠すようにしゃがみこむ。
「なんで?私服・・・え?なんで・・・?」
真っ赤な顔でボツボツと口から疑問符を紡ぐ。
「うぅうぐっ・・・ふぇ・・ひぐっ・・・」
一方妹は何もできず、胸も股間も丸出しのまま立ち尽くし、目からポロポロ涙を流して泣きじゃくっていた。
バスに乗っていた老婆が異常に気づき、姉妹と一緒にバスから降りた。
バスは何事もなかったかのように発進する。
異常な事にはかかわりたくない現代人の気質だろうか。
一方姉妹と共にバスから降りた老婆は、着ていた上着と持っていたふろしきを二人にかぶせる。
そして「大丈夫だから、大丈夫だから」と落ち着いたトーンで二人を落ち着かせていた。
なんて優しい老婆だろう。俺は町の人の暖かさに感動……はしない。
俺の頭も姉と同じように疑問でいっぱいだった。
なぜ彼女たちは突然正気に戻ったのだ。
事の顛末を見届けたかったが、すぐに自宅へと戻って研究室にこもった。

どうやら、まだ未完成だったらしい。
ビールスの寿命が短すぎたのだ。これじゃあ感染拡大する前に沈下する。
昨夜のように小規模をターゲットに楽しむ分にはいいだろうが…。
テレビでは有名芸能人が公園で裸になっていた所を逮捕されるニュースで持ちきりだった。
あの顔…どこかで見たような。俺は記憶を辿ろうとしたが中断した。
今はこのビールスをさらに改良するほうが先だ。
まずは研究者仲間に実験の報告を行おう。
実はこのウィルス、俺一人で完成させたものではない。
世界各地にいる研究者仲間と互いに連絡・情報交換を行いながら完成させたのだ。
俺はメキシコの研究者仲間に連絡する。
「おお、ノビーか。実は俺の方のビールスで実験を行ったんだが…」
END