「ただ今ー」
「ああ、お帰りネギ」
メモリーディスクで偽ネギが現れてからの記憶を普段通りのそれに捏造されたネギ・スプリングフィールドが、
女子寮643号室に戻り夕ご飯の席に着く姿が、偵察衛星のモニターに映し出される。
偽ネギは、例の図書館島裏のアジト、即席スイートホーム内でそれを眺め、ふっと唇に笑みを浮かべる。
偽ネギが顔を上げると、
シャワーを使って浴室を出たシャークティの顔は湯気のせいばかりでなくほんのり赤く染まっていた。
「さあ、シスター、どうしたいんですか?」
目を閉じてバスタオルをはらりと落としたシャークティの前でも、ネギはにっと不敵な笑みを浮かべていた。
「シスターともあろうお方が、年端もいかぬお子ちゃまをこの様に堕落の道へと導くのですか」
「ああっ、主よっ、情欲に溺れし罪深きわたくしをお許し下さいまし」
「これは、お仕置きが必要ですね。後ろを向いて下さい…それっ!」
「ひゃうっ!」
「ふふふ、この後ろ髪が何とも栄えますねぇ、ほら、床に手を着いて…それっ!」
「あうっ!」
また、きゅっと引き締まった尻を平手で叩く音が、パシーンと部屋中に響き渡る。
「そう、あなたが望んだ事ですから」
「は、はい、主よ、ネギ君、ネギ様、罪深い私にどうぞ罰を…ああっ…」
「では、迷える仔羊に一番ぶっとい棍棒でお仕置きして差し上げましょう」
「はいっ!はうっ、ぶっとい、ぶっといのぉっ!!おおおっ、太い、太くて硬いのおおおっ!!」

迷えるシスターと一戦交えてから、全裸のまま大の字になってベッドに横たわる偽ネギは、
少し首を起こしてその視線の先に、
迷えるシスターが褐色の肌をぽーっと染めて全裸で立ち尽くす姿を捕らえてふっと笑みを浮かべた。
「おお、まるで禁断の園をのぞき見ているかのごとき神々しい美しさ、
先ほどあれ程熱くほとばしったばかりなのに、汚れきった我が魂の棍棒はこの様になってしまっています」
シャークティは、そのまま跪き、偽ネギの男の中心の前にうずくまった。
「いかがですかシスター、シスターがその体の中で熱い情欲の証しとして溢れさせた蜜と
僕がシスターの中に解き放った無駄に放出された子種汁の混じった味は?
ああっ、それでもまだまだ足りないとシスターを求める僕の浅ましく猛ったものがね
あの敬虔なるシスターの清らかなお口から出たり入ったり、
おおおっ、美空さんやココネさんにもこの奉仕の姿を是非ともお見せしたい」
「ああっ、言わないで下さい…お許し下さい…」
ちらりと偽ネギを見たシャークティの瞳は、迷いながらもしかし熱く潤み求めていた。
「さあ、シスター、今こそシスターの求めし奇跡を」
目を閉じたシャークティーが、ベッドの上に仰向けに横たわる偽ネギの男の中心で深々と腰を下ろし、
沈み込む感触に熱い吐息を漏らしながら言われる通り求めるままに腰を動かし始めた。
「さあ、欲望の象徴は今頂点を、
そう、高々と屹立せしバベルの塔に覆い被さり己の欲望で呑み込んで、
求めよ、されば…ああああシスターああああっ!!」
「はっ、はいっ、主よ、ネギ様のを、ネギ様の、ああっ、罪深き私の中にネギ様の逞しいものがぁ、
ああ、動く、動くうっ、あっ、あっあっ、あああーーーーーーっっっ」

暇つぶしがてら麻帆良三大美人教師制覇を達成した偽ネギは、
床でヨダレを流してひくひく痙攣するシャークティに、
ネムケスイトールで授業中に秘かに吸収した眠気を注入し、
ゆめふうりんでシャワーを使わせ着替えさせてから瞬間固定カメラで固定して、
タイムベルトで適当な時間に戻って適当な場所で固定を解除しメモリーディスクで記憶を操作して放り出すと、
改めて草木も眠る丑三つ時に麻帆良学園都市近郊の山林を訪れていた。
その側には、葉加瀬聡美のラボからガメて来たロリ茶々丸の素体をフエルミラーでコピーし、
方位磁石付腕時計を填めたものが横たえられている。
偽ネギは、ポケットからメモリーディスクと分身ハンマー、フエルミラーを取り出す。
偽ネギがハンマーで自分の額をぶっ叩き、転げ出た分身が、
くわんくわんとふらついている偽ネギにメモリーディスクを使用して偽ネギ出生以来の記憶を抜き取る。
分身はフエルミラーを使って記憶ディスクをコピーし、オリジナルの記憶を偽ネギの頭に戻す。
ちょっとの間きょとんとしていた偽ネギが分身ハンマーで分身を殴り自分の体に引き戻すと、
横たわる素体にロボッターを装着し、メモリーディスクと分身ハンマーを四次元ポケットにしまって
ポケットを地面に置いてその上に石ころを乗せた。
「じゃあ、この時計で長針が12になったら、
このフエルミラーのスイッチを切ってからミラーをこのポケットにしまって、
ポケットをこの箱に入れて箱をこの穴に埋めてちゃんと土被せて、
それが終わったら、スコップ持って電池が尽きるまで南に歩いて下さいね。
それでは」
指示が終わると、偽ネギはフエルミラーのスイッチを入れ、その中に潜り込んだ。

翌日、ネギ・スプリングフィールドは、起床、朝練、授業と、いつもと変わらぬ日常を送っていた。
そして放課後、エヴァ・リゾートでも魔法と戦闘の修行にいい汗を流す。
「あー、ぼーや、ここまでだ」
「?はい、マスター」
早めの切り上げを少し不思議に思いながらネギが返事をする。
「ここからはこいつらの指示に従え、やる事がある」
両脇に控える茶々丸姉を示してエヴァが言う。
「分かりました」
茶々丸姉に浴槽に放り込まれ、丸洗いされて着替えたネギが案内されたのは、
ホテルのスイートを思わせる広々とした一室だった。
エヴァは、その中央にデンと設置された巨大なベッドに腰掛けている。
「こっちに来い、ぼーや」
「はい」
ネギが、エヴァの前へと歩みを進める。
「ふむ」
エヴァが、シャツにバミューダ姿のネギに上から下まで視線を這わせる。
「もう一度確認する」
エヴァが口を開いた。
「私の命令には絶対服従、そうだな?」
「はい、マスター」
「うむ、これからの事は、貴様の、魔法使いとしての将来に大きく関わる極めて重要な修行だ。
特に、潜在能力だけはやたらと巨大な貴様はこれを早期に確実に、そして秘密裏に会得せねば
身を滅ぼす事になる」
「はい」
言われている事の重大性に、ネギが緊迫した声を出す。
「うむ」
エヴァが立ち上がり、ネギが目をぱちくりさせる。
目の前には、アクセサリーこそ無いものの、かつてディナーを共にした
ドレス姿のレディ・エヴァが立っていた。
「脱げ」
「え?」
「ここで服を脱げと言っている」
「あ、あの、マスター」
「二度は言わん、師匠命令だ」
「は、はいっ」
エヴァが真面目な言葉に、たった今絶対服従を誓ったネギはシャツに手を掛けた。
「あ、あの…」
「命令を聞いていなかったのか?」
冷ややかな程の声で言われ、トランクスを下ろしたネギの肩は震えを帯びていた。
「両手を腰の後ろで組め」
命令は冷酷なものだった。
「ふむ」
「あっ…」
レディ・エヴァがネギの胸板に唇を寄せ、掌で静かに撫でる。
「歳の割にはよく鍛えられている、さすがだ。だが…」
「ここはやはりお子ちゃまだな。誰が動いていいと言った?」
「ううっ」
レディ・エヴァの静かな威厳に、ネギは震えながら手を後ろに組む。
レディ・エヴァがおもむろに立ち上がる。ドレスが床に落ちる。
「あっ、マスター…」
只でさえお色気抜群のレディ・エヴァの黒いランジェリー姿を前に、
ネギは自分の頬が熱くなるのを感じる。
「ふふふ…どうした?…先ほどまで縮み上がっていたものがどうなっているのだ?
それとも、お子ちゃまとはここから教えてやらればならぬものか?」
「ぼっ、僕だって先生ですっ、それぐらい、知ってますっ」
豊かな谷間も露わに座り込んだエヴァの嘲笑に、むっとしたネギが思わず言った。
「では、これももう知っているのか?」
「あうっ、まっ、マスター?ちょっ、あっ、ああっ…ああっ!」
拒否する事も出来ず、立ち尽くしたままひたすら悲鳴を上げるだけだったネギが、
レディ・エヴァの温かな掌に包まれた中から全身にフラッシュの様に弾けた快感に抵抗もなく悲鳴を上げた。
「はあ、はあ…あああ…僕…」
立ち尽くしていたネギは、恥ずかしさと、それよりも恐怖に顔面蒼白になって脚をガタガタ震わせていたが、
当のレディ・エヴァは真面目な顔でぺろりと顔に舌を這わせていた。
「ふむ、美味だ、どうやらこちらは未だの様だったな」
茶々丸姉が差し出すおしぼりを手で制してレディ・エヴァが不敵に笑う。
「男であれ女であれ、こうして初めて放たれる陰陽の滴には魔法薬学的に相応の意義がある。
もっとも、貴様ほどの素質から放たれる貴重な種でもなければ闇の福音に対するこの非礼、
氷詰めでも飽きたらぬ事ではあるがな」
「ごご、ごめんなさい…ああっ…」
「ふんっ、情けない声を出しおって」
いつの間にか二体に増えていた茶々丸姉がおしぼりを手に二人に向かう。
茶々丸姉にネギの放出の後始末を委ね、立ち上がったレディ・エヴァとネギが
真正面から向かい合う。
「あうっ、あうううっ」
「前を見ろ!」
「はいっ!」
ランジェリーが床に落ち、エヴァの一喝を前にネギが気を付けをする。
「キスをしろ」
「え?」
「いちいち聞くな、とうに何人と済ませたのだ貴様は?
それとも、このダーク・エヴァンジェリンの唇では汚らわしくて不足と言うか?」
「いい、いえっ、そのっ、エヴァンジェリンさん、綺麗だし…」
「下らぬ世辞はいらん、さっさとしろっ」
「はいっ!」
ネギが背伸びをし、ふっと笑みを浮かべたレディ・エヴァの唇を奪った。
「んっ、んんっ、んっ」
「んっ、んっ?ん…」
先にネギの口の中に攻め込んだレディ・エヴァ、しかし、天然の反応力を持ったネギも又、
倣う様にその舌でレディ・エヴァの口の中に攻め込み、激しい反撃を加えていた。
「んっ、んっんっ…ぷはっ…そうだ、なかなかの攻めだったぞ、
いい子面してもさすがはあいつの血筋と言う事か。
どうした?先ほどまで縮み上がっていたものが、あれだけ強かに放っておきながらもうみなぎっているのか?」
「それは…エヴァさんが、温かくて、柔らかくて綺麗で…」
「ふん、正直な奴だ」
レディ・エヴァは、ネギをその場に立たせたまま、ネギの目の前で全裸のままベッドに腰掛けた。
「もう一度言っておく。
洋の東西を問わず、これは魔法と深く結び付いている事だ。
そこらのぼんくら魔法使いであれば追々と言う事でもいいのだがな、
貴様の場合そうも言ってはいられない。その馬鹿みたいな魔力とその心、
特に、その魔力の上に君臨する能力のバランスを欠いているのだ。
私の弟子となった以上、マスターである私が必ずマスターさせる、君臨する術をな」
「はいっ」
まだよく分からないが、エヴァが本気らしいと言う事だけは分かった。
「よし、手を出せ」
レディ・エヴァは、差し出されたネギの両手を取り、自らの肩に添えて
ぐっとネギをベッドにいざなった。
「エヴァ、さん…」
「その巨大な魔力をもって忠実なる従者と共に己の役割を果たす。
それが貴様の望みなのだろう?
そのためには、その巨大な力の上に君臨する術を覚えなければならぬ。
幸か不幸か貴様の力も、そして従者に示すものも平凡ではない、非凡だ。
それに相応しいものを持たず非凡の力を用いれば、必ずその力に食い殺される。
だから、このダーク・エヴァンジェリンの身をもって教えて骨の髄までその術を叩き込む。
例えその白き魂を汚す事となってもだ、泣き言は許さん。いいな」
「はい、エヴァンジェリンさん」
「どうした?随分うきうきとした返答だな?何を期待している?」
「あううー」
「そう簡単に引きずり回される様ではまだまただ、もっとも、それが…いや、何でもない。始めるぞ」
再び唇が重ねられ、腕が違いの背中に回り、温もりが直に伝わる。
だが、唇が離れ、二人が横倒しになっても、ネギの眼差しは横に泳いでいる。
「こちらを向け、ぼーや」
レディ・エヴァは、命令に怖々とそちらを向いた。
「んー?遠慮はいらんぞ、ママのおっぱい見たかったんだろう?」
あたふたとするネギの横で、完璧な造形のバストを両手ですくいながらレディ・エヴァが余裕の笑みを浮かべる。
「触ってみろ、したい様にな、貴様の手先のセンスを見てやる」
震える手で怖々と伸びる手を、余裕の笑みと共に見ていたレディ・エヴァだが、
その息はすぐに荒いものとなっていった。
「あっ、ああっ、ぼ、ぼーや、うむっ…」
「んんっ」
レディ・エヴァに押し付けられ、ネギは、薄桃色に尖った乳首を懸命に吸い立てた。
「あっ、あああっ!」
目の前でほんのりと浮かんだ汗から芳香が漂い、
がっくりとレディ・エヴァの体重が掛かってきたネギが何があったのかと慌てて上を向く。
「うむ、なかなかだぞ」
一つ咳払いをして、威厳を繕って言ったレディ・エヴァはそのままネギの手を自らの女に導いた。
「まずは、手で覚えさせてやる、うっ、ううっ、うっ…」
何か、ぬちゃぬちゃとしたものがレディ・エヴァの導きでネギの指に触れられる。
熱くて複雑で柔らかくて、だが、これも血筋なのか、その内にネギは視覚すらしない内に何か楽しさすら覚え、
天性の器用さで応じ始めた。
「あっ、まてぼーや…ああああっ!!」
「エヴァさん?どうしました?大丈夫…」
「アホーッ!!」
「なんでーっ!?」
グーパンチで部屋の端まで吹っ飛んだネギの体が糸に引かれてベッドの上に戻って来る。
「ん、んんっ、よくあるアクシデントだ、気にする事はない」
咳払いをするレディ・エヴァを前にベッドに舞い戻ったネギは震えを隠せない。
その後、視覚を伴い、指と舌の使い方をみっちり特訓された訳だが、
それは、十数回に及ぶアクシデントの果ての過酷な修行であった。

「いよいよだ。今までのは下準備、いよいよここからがこの修行の肝となる部分だ」
緩く脚を開いてベッドに仰向けになり、威厳を取り繕って言うレディ・エヴァの言葉に、
ここに至るまでに既にズタボロになってレディ・エヴァの前に正座しているネギが、
この上どの様な恐ろしい事が待っているのかと肩をぶるりと震わせた。
「どうした?ん?私を見ろ」
薄く笑みを浮かべたレディ・エヴァの言葉に、ネギはそちらに視線を向けた。
それは、芸術そのものの完璧な美しさだった。
だが、ほんのりと赤みの差したミルク色の肌、僅かに弾む息づかいは、
陶器や彫刻には無い人の血の温もりをネギに感じさせる。
「きれいです…」
ぽーっとした表情で口に出したネギに、レディ・エヴァはたじろぎそうになる。
「ぼーやも、すっかり準備万端な様だな。
震え上がっておきながら、肝心の一矢はしっかりと私を刺し貫こうと狙っているではないか、んー?」
「あ、あのっ、これは…」
「構わん、ここで縮み上がる様な非礼こそ、八つ裂きに相応しい事。さすがその度胸は奴の息子だ。
来い。それで、貴様が先ほどから散々に弄んだ所を貫く、それだけだ」
「それだけ、って…」
「大丈夫だ、出来る、貴様ならな。貴様がもう立派な男である事は先ほどから確認済みだ。
どうした?私の言葉が聞けないのか?ん?」
「は、はい、マスター…………………
あっ!くっ…」
「ふふっ、さすが、だな。初めてにして一撃目の締めを堪えたか、しかし、だ…
お、おっ…」
「ああっ!…」
「ぬっ、あ、ああ…ナ…ナギ…」
息を弾ませ、脱力して互いの体を重ねた二人は、どちらからともなく唇を重ねていた。
「そう、ここからだ、ここから始まる。これは始まりだ…」
「はい、マスター…」
レディ・エヴァは、ぽーっと頬を染めて答えるネギの頬を両手で挟み、改めて唇を貪った。

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最終更新:2008年05月19日 22:06