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葉月 ◆je1Zg1RvhQさん1」(2007/05/25 (金) 15:57:29) の最新版変更点

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葉月 ◆je1Zg1RvhQさん 1話 「はぁ・・・」 月曜の朝からそんな風に溜息をついている俺の名前は土田 航(つちだ わたる) 4月に高校に入学したばかりの15歳。スポーツはそこそこ出来る。 勉強は・・・聞かないでくれ。 今日は1週間の始まりの月曜日。入学して1ヶ月ちょっとしか経ってないから高校での生活全てが新鮮だ。 今日もイイ日になるだろうと張り切って目覚めた・・・7時55分に・・・完全に遅刻だ。 いや、朝飯を抜いて速攻で行けば何とかなるかもしれない。 真剣に走った。これでもかというくらい走った。 (そうだ、近道を使おう。)これがいけなかった。犬に追いかけられた。 アニメ「ドラ○もん」ののび太くんの如く追いかけられた。 当然遅刻した。指導部長にこってり絞られ、放課後に罰としてゴミ捨てを言い渡された。 腕時計を見ると9時05分だった。 「1限目半分終わってるし・・・まぁいいや。おはようございまぁす!」 でかい声で挨拶して教室に入る。 ガラガラガラ・・・バシッ 数学の小山田に思いっきりしばかれた。 「遅い!もっと早く来い!」 「すいません・・・」 しんみりと席に着く。 「月曜から遅刻なんてあんたダサすぎね~」 と、隣から小声で人を馬鹿にしてくるのは川西 真美(かわにし まみ) 俺の幼なじみだ。 「川西お前、人のこと言えんのかよ・・・」 前の席から会話に入ってきたのは前田 俊樹(まえだ としき) こっちは小学校時代からの悪友だ。腐れ縁ってやつ? 一緒にいて騒ぎたくなるような奴だ。 お笑いが好きで、一見馬鹿だが成績は多分1年生の中で5番ぐらいにはいると思う。 時々意味不明なことを言い出す。 「お前も遅刻したじゃねぇか。」 俊樹が真美に言った。 おまえもかよ・・・思わず口に出しそうになったが、小山田の視線を感じたので前を向いた。 そうこうしてるうちに、キーンコーンカーンコーンと、休み時間を告げる鐘が鳴った。 そして今に至る。 「真美ぃ、次何だっけ?」 「えっとね、生物。」 「そこのあんた!「生物」を「なまもの」って呼んだら負け組みだよ!」 「「ハァ?」」 俺と真美が同時に言った。 「誰に向かって話してんの?」 「いつものことだろ。まぁそんなことはどうでもいい。生物か・・・暇だしふけよっかな」 「俺は賛成だ」と、俊樹。 よし、決めた。ふけよう。 俺は真っ先に屋上へ向かった。昼寝だ。それしかない。 俊樹は他に行くところがあるとのことなので、別行動だ。             ・             ・              ・ キーンコーンカーンコーン ファーァ今何時だろ・・・腕時計を見る。もう4時か・・・ハ?4時!? 丸一日寝て過ごしちゃった・・・まぁいいか。ゴミ捨てして帰ろ。 教室のゴミ箱を持ってゴミ捨て場に向かう。えっと、担当の職員は・・・ あれ?いないのかな・・・まぁいいや 「えっと、鍵は・・・」 独り言を言いながら管理人室に入る。 鍵、鍵・・・ん?何だこりゃ?半月型の真っ白い生地。 二枚の布を縫い合わせてあるようだ。直線の部分には手を入れる穴がある。 ドラ○もんのポケットじゃあるまいし誰がこんな物を・・・でも、 アニメならここからタケコプターを出せるんだろうな・・・ 「はい!タケコプター!」 何となく言ってみる。すると、手の中にはアニメで見慣れたあの道具が・・・ タ、タケコプター!?マジかよ。スゴイ物拾っちまった。 「誰かいるのか?」 ビクッとして四次元ポケットを右ポケットにしまう。 「ゴミ捨てに来ました。それで、鍵を開けて貰おうと思って・・・」 「ああ。そうか。はい、鍵。戻ってきたら机の上に置いておいてくれ。」 「わかりました。」 速攻でゴミを捨てて家に帰った。 なんか今でも信じられない。そうだ、きっと夢なんだ。起きたらきっと屋上にいるんだ。 起きるためには夢の中でもう一回寝ればいいんだ。そして、俺は眠りについた。 [[次話へ進む>葉月 ◆je1Zg1RvhQさん2]] [[前に戻る>その他の作者の方々]]

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