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J・S・KYONの休息/最終章3」(2011/05/28 (土) 05:11:24) の最新版変更点

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  *  *  * 「朝倉、涼子?…」 「そうよ、私」 喉はゴクリと動くが首は動かない。 「言うじゃない」 この時点、ここにこの面子、この時点で非常にだな、嫌な予感と言うか、 「やらなくて後悔するよりも、やって後悔したほうがいい、って」 つまりなんだ、この際スラングしか思い浮かばない訳だ。 キタ――――――――――――――――――――――――――――――ッッッッッ!!!!! 俺の靴底は、じりっ、じりっとミリ単位で活路を見出すべく ようやく、俺の首が後ろを向いた。 朝倉は嗤っていた。 「あなたがそう望んだんじゃないの。でしょう?」 いや、まあ、その、なんだ。身に覚えが。 「感謝してるわ。こんな素晴らしい世界を紹介してくれて。だから…」 笑顔が含み笑いに、そして、 「許さないわよ」 「WAWAWA忘れ物ー」 オーケー、まだ空間は繋がってる。 脱出だ。例え朝倉が巨大槍使いであっても今なら、このポケットがある今なら勝てる。 悪いな谷口。シカトでスルーって事で、 後でスーパー万能大富豪でいる間に一回ぐらいおごらせてもらうから今はすれ違い、 とにもかくにも、トチ狂っちまった朝倉を完璧に万全に徹底してなんとかして、それ、からだ… だから走れ、走れって、谷口はもういいからすぐそこにいる谷口との位置関係がなぜ変わらない。 何で膝着いてんだ俺、って言うかなんだこの異物感冷たいと言うか熱いって言うか、 膝の下に何だ、色が変わって見る見る広がって… 「忘れ物ー、ネ申 の思し召しを忘れ物ー…」 マジか?そういう事か、谷口… ちょっと待て、たしか、「あらかじめ日記」の保険…アウチ、書き忘れた… 脱出、緊急脱出、 これは、なんだ、何がいい? 俺の目にはいまだトチ狂った、本来であれば狂喜しないでも無い、 ああ、胸もハルヒほどじゃないが、すまんなこんな時でも失礼したそこそこ大きくてお椀型のいい感じだし むっちりとした太股の質感がエロイ。 こんだけぐちゅぐちゅずっこんばっこんひたすらやりまくりでも、 溢れ返る白い泡立ちをどけたらまだまだ中身は綺麗なピンク色で透明な蜜が止め処なく溢れ返って、 ルックスだって谷口の評価は当たってるぜ。 それがいい感じにとろけきってだな、みんなの委員長はあらゆる体位で二人三人四人どんと来い、 そんなひたすら激しいエロ画像を流し続けているノーパソ、そうだ、 「部室、SOS団部室のパソコンッ!!!」 あらん限りに絶叫した俺は、「物体変換クロス」を被っていた。   *  *  * あった、「タイムふろしき」 消失しそうになる意識を総動員して表裏を確認し、 止め処なく溢れ続ける傷口に押し付ける。 そうだ、朝倉は知ってる。 非常識な出来事であろうと、目の前で生じた出来事から推測するのは難しくない。 ここを出るんだ、いや、まずい貧血がどれぐらいの時間的余裕、時間、 ぐちゃぐちゃの頭のままに引っ張り出したらほら出て来た「タイムベルト」 朝比奈さんですら自由にならない、 確か長門は、例え無敵アンドロイド時代の長門ですら自分では無理だと言っていた。 とにかく、今この急場を脱出する事だ。 「タイムベルト」を装着し、落下同然に机を下りてスイッチを押した。 周囲の光景はほとんど変化していない。 だが、有り難い事に、 団長席には高スペックパソコンが鎮座しチョークで囲うべき痕跡は存在しない。振り切ったって事だ。 それでもなんでも、何かが俺の脳と運動神経に命じるまま、俺は這々の体で部室を出る。 いや、振り切ったんなら体力を温存、トンデモ道具で治療に専念、そうすべきだったんだろうな。 ほら、もうガタが来た。廊下なんてもう一歩だって… ん?あれは?… 駄目だ、動けねぇ、この状況を、打破する…これは…あった… 非常手段だ仕方がない。 「おいっ」 俺は、振り返った「俺」に「入れかえロープ」を投げ付けた。ナイスキャッチ。 ほら、一瞬で楽になった。 ああ、助かったよ俺。 方法なんていくらでもある。直ぐに治療して、そうしたらこんな痛み記憶ごとだな。 ああ、体が軽くなった、どれ、どのぐらい楽になったものかね、え? 試しに飛び出した先は、階段、下り?だああああああああああああああああ…   *  *  * 何だ? 何をやってたんだ俺? ちょっと待てよ、ああ、部室棟の階段だな。なんだ滑り落ちたのかアホらしい。 で、えーと、これから部室、いや、時間的には… 俺は、ポケットの違和感に気付いた。 ポケットからポケットが出て来た。 ポケット?ああ、そうだポケットだ。 このポケット凄いんだよな。これを使えばスーパーヒーローにもなれる。 その前に、トンデモ能力を手に入れた健全な男子高校生として男のロマンって奴だ。 ちょっとだけ、ちょっとだけすいせまんが抗いがたい好奇心って奴が押さえられないのです。 だからそう、朝比奈さんの乳とか朝比奈さんの乳とか朝比奈さんの乳とか愚腐、愚腐腐腐…………   *  *  * 笑顔が含み笑いに、そして、 「許さないわよ」 「WAWAWA忘れ物ー」 オーケー、まだ空間は繋がってる。 脱出だ。例え朝倉が巨大槍使いであっても今なら、このポケットがある今なら勝てる。 悪いな谷口。シカトでスルーって事で、 後でスーパー万能大富豪でいる間に一回ぐらいおごらせてもらうから今はすれ違い、 とにもかくにも、トチ狂っちまった朝倉を完璧に万全に徹底してなんとかして、それ、からだ… だから走れ、走れって、谷口はもういいからすぐそこにいる谷口との位置関係がなぜ変わらない。 何で膝着いてんだ俺、って言うかなんだこの異物感冷たいと言うか熱いって言うか、 膝の下に何だ、色が変わって見る見る広がって… 「忘れ物ー、ネ申 の思し召しを忘れ物ー…」 マジか?そういう事か、谷口… ちょっと待て、たしか、「あらかじめ日記」の保険…アウチ、書き忘れた… 脱出、緊急脱出、 これは、なんだ、何がいい? 俺の目にはいまだトチ狂った、本来であれば狂喜しないでも無い、 ああ、胸もハルヒほどじゃないが、すまんなこんな時でも失礼したそこそこ大きくてお椀型のいい感じだし むっちりとした太股の質感がエロイ。 こんだけぐちゅぐちゅずっこんばっこんひたすらやりまくりでも、 溢れ返る白い泡立ちをどけたらまだまだ中身は綺麗なピンク色で透明な蜜が止め処なく溢れ返って、 ルックスだって谷口の評価は当たってるぜ。 それがいい感じにとろけきってだな、みんなの委員長はあらゆる体位で二人三人四人どんと来い、 そんなひたすら激しいエロ画像を流し続けているノーパソ、そうだ、 「部室、SOS団部室のパソコンッ!!!」 あらん限りに絶叫した俺は、「物体変換クロス」を被っていた。   *  *  * あった、「タイムふろしき」 消失しそうになる意識を総動員して表裏を確認し、 止め処なく溢れ続ける傷口に押し付ける。 そうだ、朝倉は知ってる。 非常識な出来事であろうと、目の前で生じた出来事から推測するのは難しくない。 ここを出るんだ、いや、まずい貧血がどれぐらいの時間的余裕、時間、 ぐちゃぐちゃの頭のままに引っ張り出したらほら出て来た「タイムベルト」 朝比奈さんですら自由にならない、 確か長門は、例え無敵アンドロイド時代の長門ですら自分では無理だと言っていた。 とにかく、今この急場を脱出する事だ。 「タイムベルト」を装着し、落下同然に机を下りてスイッチを押した。 周囲の光景はほとんど変化していない。 だが、有り難い事に、 団長席には高スペックパソコンが鎮座しチョークで囲うべき痕跡は存在しない。振り切ったって事だ。 それでもなんでも、何かが俺の脳と運動神経に命じるまま、俺は這々の体で部室を出る。 いや、振り切ったんなら体力を温存、トンデモ道具で治療に専念、そうすべきだったんだろうな。 ほら、もうガタが来た。廊下なんてもう一歩だって… ん?あれは?… 駄目だ、動けねぇ、この状況を、打破する…これは…あった… 非常手段だ仕方がない。 「おいっ」 俺は、振り返った「俺」に「入れかえロープ」を投げ付けた。ナイスキャッチ。 ほら、一瞬で楽になった。 ああ、助かったよ俺。 方法なんていくらでもある。直ぐに治療して、そうしたらこんな痛み記憶ごとだな。 ああ、体が軽くなった、どれ、どのぐらい楽になったものかね、え? 試しに飛び出した先は、階段、下り?だああああああああああああああああ…   *  *  * 何だ? 何をやってたんだ俺? ちょっと待てよ、ああ、部室棟の階段だな。なんだ滑り落ちたのかアホらしい。 で、えーと、これから部室、いや、時間的には… 俺は、ポケットの違和感に気付いた。 ポケットからポケットが出て来た。 ポケット?ああ、そうだポケットだ。 このポケット凄いんだよな。これを使えばスーパーヒーローにもなれる。 その前に、トンデモ能力を手に入れた健全な男子高校生として男のロマンって奴だ。 ちょっとだけ、ちょっとだけすいせまんが抗いがたい好奇心って奴が押さえられないのです。 だからそう、朝比奈さんの乳とか朝比奈さんの乳とか朝比奈さんの乳とか愚腐、愚腐腐腐…………   *  *  * 「部室、SOS団部室のパソコンッ!!!」 あらん限りに絶叫した俺は、「物体変換クロス」を被っていた。   *  *  * あった、「タイムふろしき」 消失しそうになる意識を総動員して表裏を確認し、 止め処なく溢れ続ける傷口に押し付ける。 そうだ、朝倉は知ってる。 非常識な出来事であろうと、目の前で生じた出来事から推測するのは難しくない。 ここを出るんだ、いや、まずい貧血がどれぐらいの時間的余裕、時間、 ぐちゃぐちゃの頭のままに引っ張り出したらほら出て来た「タイムベルト」 朝比奈さんですら自由にならない、 確か長門は、例え無敵アンドロイド時代の長門ですら自分では無理だと言っていた。 とにかく、今この急場を脱出する事だ。 「タイムベルト」を装着し、落下同然に机を下りてスイッチを押した。 周囲の光景はほとんど変化していない。 だが、有り難い事に、 団長席には高スペックパソコンが鎮座しチョークで囲うべき痕跡は存在しない。振り切ったって事だ。 それでもなんでも、何かが俺の脳と運動神経に命じるまま、俺は這々の体で部室を出る。 いや、振り切ったんなら体力を温存、トンデモ道具で治療に専念、そうすべきだったんだろうな。 ほら、もうガタが来た。廊下なんてもう一歩だって… ん?あれは?… 駄目だ、動けねぇ、この状況を、打破する…これは…あった… 非常手段だ仕方がない。 「おいっ」 俺は、振り返った「俺」に「入れかえロープ」を投げ付けた。ナイスキャッチ。 ほら、一瞬で楽になった。 ああ、助かったよ俺。 方法なんていくらでもある。直ぐに治療して、そうしたらこんな痛み記憶ごとだな。 ああ、体が軽くなった、どれ、どのぐらい楽になったものかね、え? 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試しに飛び出した先は、階段、下り?だああああああああああああああああ…   *  *  * 何だ? 何をやってたんだ俺? ちょっと待てよ、ああ、部室棟の階段だな。なんだ滑り落ちたのかアホらしい。 で、えーと、これから部室、いや、時間的には… 俺は、ポケットの違和感に気付いた。 ポケットからポケットが出て来た。 ポケット?ああ、そうだポケットだ。 このポケット凄いんだよな。これを使えばスーパーヒーローにもなれる。 その前に、トンデモ能力を手に入れた健全な男子高校生として男のロマンって奴だ。 ちょっとだけ、ちょっとだけすいせまんが抗いがたい好奇心って奴が押さえられないのです。 だからそう、朝比奈さんの乳とか朝比奈さんの乳とか朝比奈さんの乳とか愚腐、愚腐腐腐…………   *  *  * 「おいっ」 俺は、振り返った「俺」に「入れかえロープ」を投げ付けた。ナイスキャッチ。 ほら、一瞬で楽になった。 ああ、助かったよ俺。 方法なんていくらでもある。直ぐに治療して、そうしたらこんな痛み記憶ごとだな。 ああ、体が軽くなった、どれ、どのぐらい楽になったものかね、え? 試しに飛び出した先は、階段、下り?だああああああああああああああああ…   *  *  * 何だ? 何をやってたんだ俺? ちょっと待てよ、ああ、部室棟の階段だな。なんだ滑り落ちたのかアホらしい。 で、えーと、これから部室、いや、時間的には… 俺は、ポケットの違和感に気付いた。 ポケットからポケットが出て来た。 ポケット?ああ、そうだポケットだ。 このポケット凄いんだよな。これを使えばスーパーヒーローにもなれる。 その前に、トンデモ能力を手に入れた健全な男子高校生として男のロマンって奴だ。 ちょっとだけ、ちょっとだけすいせまんが抗いがたい好奇心って奴が押さえられないのです。 だからそう、朝比奈さんの乳とか朝比奈さんの乳とか朝比奈さんの乳とか愚腐、愚腐腐腐…………   *  *  * ああ、体が軽くなった、どれ、どのぐらい楽になったものかね、え? 試しに飛び出した先は、階段、下り?だああああああああああああああああ…   *  *  * 何だ? 何をやってたんだ俺? ちょっと待てよ、ああ、部室棟の階段だな。なんだ滑り落ちたのかアホらしい。 で、えーと、これから部室、いや、時間的には… 俺は、ポケットの違和感に気付いた。 ポケットからポケットが出て来た。 ポケット?ああ、そうだポケットだ。 このポケット凄いんだよな。これを使えばスーパーヒーローにもなれる。 その前に、トンデモ能力を手に入れた健全な男子高校生として男のロマンって奴だ。 ちょっとだけ、ちょっとだけすいせまんが抗いがたい好奇心って奴が押さえられないのです。 だからそう、朝比奈さんの乳とか朝比奈さんの乳とか朝比奈さんの乳とか愚腐、愚腐腐腐…………   *  *  * 何だ? 何をやってたんだ俺? ちょっと待てよ、ああ、部室棟の階段だな。なんだ滑り落ちたのかアホらしい。 で、えーと、これから部室、いや、時間的には… 俺は、ポケットの違和感に気付いた。 ポケットからポケットが出て来た。 ポケット?ああ、そうだポケットだ。 このポケット凄いんだよな。これを使えばスーパーヒーローにもなれる。 その前に、トンデモ能力を手に入れた健全な男子高校生として男のロマンって奴だ。 ちょっとだけ、ちょっとだけすいせまんが抗いがたい好奇心って奴が押さえられないのです。 だからそう、朝比奈さんの乳とか朝比奈さんの乳とか朝比奈さんの乳とか愚腐、愚腐腐腐…………   *  *  * 「朝倉、涼子?…」 「そうよ、私」 喉はゴクリと動くが首は動かない。 「言うじゃない」 この時点、ここにこの面子、この時点で非常にだな、嫌な予感と言うか、 「やらなくて後悔するよりも、やって後悔したほうがいい、って」 つまりなんだ、この際スラングしか無い訳だ。 キタ――――――――――――――――――――――――――――――ッッッッッ!!!!! 俺の靴底は、じりっ、じりっとミリ単位で活路を見出すべく ようやく、俺の首が後ろを向いた。 朝倉は嗤っていた。 「あなたがそう望んだんじゃないの。でしょう?」 いや、まあ、その、なんだ。身に覚えが。 「感謝してるわ。こんな素晴らしい世界を紹介してくれて。だから…」 笑顔が含み笑いに、そして、 「許さないわよ」 「WAWAWA忘れ物ー」 オーケー、まだ空間は繋がってる。 脱出だ。例え朝倉が巨大槍使いであっても今なら、このポケットがある今なら勝てる。 悪いな谷口。シカトでスルーって事で、 後でスーパー万能大富豪でいる間に一回ぐらいおごらせてもらうから今はすれ違い、 とにもかくにも、トチ狂っちまった朝倉を完璧に万全に徹底してなんとかして、それ、からだ… だから走れ、走れって、谷口はもういいからすぐそこにいる谷口との位置関係がなぜ変わらない。 何で膝着いてんだ俺、って言うかなんだこの異物感冷たいと言うか熱いって言うか、 膝の下に何だ、色が変わって見る見る広がって… 「忘れ物ー、ネ申 の思し召しを忘れ物ー…」 マジか?そういう事か、谷口… ちょっと待て、たしか、「あらかじめ日記」の保険…アウチ、書き忘れた… やべえ、だくだくと血が流れ出て、これ、これだけでも、致命傷、 だからほら、体が、頭だけは急激に何を使ってどうしてだが運動神経までそれが… 動くのは目玉だけかよ。 片膝をついた谷口からうやうやしく血みどろのブツを受け取る朝倉。 おい谷口、あんな風になんべんしゃぶってもらって何発ぶち込んだらこういう、事をだな、 ああ、ここまで来るとしっちゃかめっちゃか、そんぐらいの悪態つかせてくれどうせ声は出ねぇんだ。 「あなたが色々ごちゃごちゃにしてくれた正確な数字を言ってもいいけど、 だけど、谷口君が絶対の忠誠を誓ってくれるまでは両手の指ほども必要なかったわ」 谷口はむしろ誇らしげに、騎士の礼なんか取ってやがる。 だが、剣は朝倉に、いや、似合いすぎだから用途はちょっと外してくれないか? 「うん、それ無理」 だから、テレパシーはやめ、ん?やっぱり朝倉お前、今のお前… 「トドメをさすわ。死ねばいいのよ」 ああ駄目だ言葉の通じない朝倉涼子、俺は床を這う無様に床を這う。 這っているつもりでも、全然進んじゃいないんだなこれが。 ヤバイ、ヤバイヤバイヤバイ死ぬ、こういう時、朝倉、教室、こういう時、 おい、長門、長門いるんだろ、そろそろ出て来てくれお前のバックアップが暴れてるぞ。 ほら、長門、派手な天井破りでドカーンとだな、 ヤバイってほらもう嬉しそうに微笑んだ朝倉が血の絡み付くアーミーナイフを振り上げてすぐそこまで。 だから長門、長門、 あのー長門さん、もしかして怒ってらっしゃいますか? えーと、やだなぁ長門、ジョーク、イッツアメリカンジョーク、 いや、悪かったって、ちょっと調子に乗りすぎた。うん、分かってる。 お前には分からないかも知れないがだ、俺みたいなちっぽけなゴミみたいな一般凡人が こんなトンデモパワーを自覚的に手に入れちまうとだ、 往々にしてちょっと調子に乗って羽目を外して 朝比奈さんの乳揉みたいとか朝比奈さんの乳揉みたいとか朝比奈さんの乳揉みたいとか 良からぬ事を実行してしまうのが健全な男子高校生の哀しい性って奴であってだな。 長門だってほら、あんなに濡れ濡れでうるうる瞳でおねだりして バンバン腰ふってあんあんひぃひぃ随喜の涙でよがり狂って楽しんでたじゃないか。 だからさ、長門… あー、長門?長門さん、長門様… すいませんでしたああああああああああっっっっっっっっっ!!!!! 謝る、土下座で謝る、 全財産図書券捧げて謝る、だから、だから長門だからたす、助けてくれ長門頼む助けてくれ長門 長門、長門ほら長門朝倉が来る朝倉が来るタスケテタスケテタスケテコワイコワイコワイコワイコワイ 長門ーっ、何をやってるふざけ 「ゆっくり味わうがいいわ」 ゴツいナイフ、が、振り上げられて、あー、切っ先の下、心臓、だよな俺の痛いかなー、 直撃ならまあ痛くは、すぐに止まって、 嫌だあああああああああっっっっっ!!! 死にたくない逝きたくないなんとかしろハルヒ古泉朝比奈さん 長門長門長門長門 なんとかしろなんとかしてくれなんとかしやがれお願いですなんとかして下さい 長門長門さん長門様長門大明神様頼む頼む頼む頼むうううううっっっっっ!!! 何か、強烈な衝撃と共に、朝倉の動きが止まった? 「な、っ…」 「………ったく………脳味噌打ち抜きたい………黒歴史……いいトコ……… ………まねぇな………って…ける……はで………」 「………万………千………百………十……八回目………がいと………る………」 ---- [[次話へ進む>J・S・KYONの休息/最終話]] [[小説保管庫へ戻る>小説保管庫]]

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