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  *  *  * 「あ、あれ?」 「ああ、凄いだろ。 ただ、この辺は海底の地形の関係で接近出来ない。だから本船まではボートで接近する」 「タヌ機」の脳波受信を受けている国木田の視界には、 沖に停泊している巨大な船と、粗末な港に近づくモーターボートが見えている筈だ。 朝比奈さん(大)には、取り敢えず合わせて欲しいと言う事で口裏を合わせてある。 後で「メモリーディスク」を使い本当に記憶していただく予定ではあるがな。 「分身ハンマー」で新たに呼び出した俺の分身が「フリーサイズぬいぐるみカメラ」で適当な大人に化け 「能力カセット」を挿入して操船するモーターボートに三人で乗り込む。 そして、途中で二人を「ネムケスイトール」で銃撃した。   *  *  * 「ん、んー…」 ふかふかの絨毯の上で、「ネムケスイトール」の後で抱かされた「グッスリまくら」の効果が切れた 国木田と朝比奈さん(大)が目を覚ます。 「ここは?」 「船の中」 「…ここがっ!?…」 どこの高級ホテルのスイートだと言う室内で国木田が彼に似合わぬ素っ頓狂な声を上げた。 「ふええー…」 うん、それでこそ朝比奈さん。 「たまたま通りかかったのが超豪華客船で たまたま空いているのがこのデラックススイートしか無かったモンでな。 二人ともよっぽど疲れてたのか移動中のボートの中で眠っちまったもんで、 そのまま運び込んで貰ったって訳だ。そういう事です朝比奈先生」 そこまで言って、俺は「かたづけラッカー」で視界から消した「うそつ機」をそっと外す。 但し、ここが豪華客船の最高級船室だと言うのは本当だ。 ここに来る迄に、ボートで眠り込んだ二人を「ペタンコアイロン」で圧縮して 「チッポケット二次元カメラ」で撮影してアルバムごと「四次元ポケット」にしまい込んでから、 「かんさつ鏡」を通って「地球セット」の人造地球から脱出した。 「地球セット」の人造地球は時間進行が地球単位なので、 通常進行では人間の一生、否、人類の歴史すら塵ほどの重さにもならないだろう。 そんな人造地球から脱出した俺は、「通りぬけフープ」やら「石ころぼうし」やらを使って 航行中の豪華客船に接近し、この超豪華デラックス船室の乗っ取りに成功したって訳だ。 この船室の契約者はAと言う仮称の男であり、そのAの背後には世界的VIPがいる。 そのVIPは、「うそつ機」の効果により、「フリーサイズぬいぐるみカメラ」で別人に化けた俺の事を 大親友にして大恩人であると信じて疑っていない。 従って、この船室に頼みになるエージェントを乗せて寄港地Bから寄港地Cまで船旅をさせて、 寄港地Cのホテルでとある封筒を受け取る様に指示して欲しい、 と言う俺の頼みも、VIP様々は二つ返事で承諾して下さった。 ああ、この船であっても一艘や二艘キャッシュ買い出来そうなVIP相手でも、 頼み事の順序として経費も含む現金支払いは申し出た上でだ。 で、そのAさんは現在、「ネムケスイトール」で昼寝中に 「ペタンコアイロン」で圧縮されて「チッポケット二次元カメラ」の写真の中にいる。 「次の港までは迷惑にならない範囲で自由に使って下さいと言う話ですので、 一休みさせてもらいましょう」 これについては、特に反対する声もなし。 そして今、恒例となった爪楊枝クジ引きによって俺が一番風呂の栄誉に預かる。 もっとも、今回ばかりは「予定メモ帳」でちょっとしたズルをさせてもらったがな。 夏に冷たい水浴びも良かったが、一ヶ月近くもご無沙汰すると この清潔な熱めの湯をシャワーで浴びると言うのがなんとも。 交代で入った朝比奈さん(大)もそれは同じだったらしい。 その柔肌にシャワーを弾きながらうっとりとした表情で温かな湯を浴びている。 「キ、キョン」 「ん?なんだ?」 ぎょっとした顔つきの後で俺の方を見て、張り付いた様な声で言う国木田だが、 再び壁を見てほっとした様な表情になる。 その直後、国木田は目を見開く。忙しい奴だ。 「かたづけラッカー」で視界から消されている「タヌ機」の脳波送信によって、 俺が「とうしめがね」で見ている壁の向こうの光景は たった今、ちょっとした中断はしたとは言え、 壁にぽっかり穴が空いている様な状態でそのままぽかんと座り込んでいる国木田にも視覚されている筈だ。 この素晴らしい絶景を独り占めする程ケチじゃないんでな。 無論、「とうしめがね」は脳波干渉によって国木田の視覚からは抹消されている。 そんな、頬をぽーっと染めて絶句している国木田を「瞬間固定カメラ」で撮影してから、 俺は立ち上がる。 脱衣所でバスローブを脱ぎ捨てて豪華な風呂場に入場する。 「あんっ、だめぇ、国木田くんがぁ」 「ああ、絶賛転た寝真っ最中ですから」 「もうっ」 うん、そのぷっと膨れた悪戯っ子対応ヴォイス最高。 惜しげもなく披露された特盛にこってりとベビーオイルを塗りつけた、 俺も作業全行程の三分の二以上を補佐した朝比奈さん(大)が アホ面して突っ立ってる俺の前に跪いたからには、場所も場所だ。 俺としてはこの際お言葉に甘えて遠慮なく、ぐにゅっと柔らかく挟み込まれるままに、 にこにこ優しい朝比奈さん(大)の顔にも特盛にも盛大に放物線の嵐を展開させてもらう。 ちょっと目を閉じて、にっこり微笑む朝比奈さん(大)マジすいません。 朝比奈さん(大)はシャワーでばしゃばしゃと顔を洗い、ざっと洗い流してから、 俺の方も掌と口を駆使して丹念に繊細に漲り蘇るまで磨き上げる。 途中から、俺の右手は中腰になった朝比奈さん(大)の、そのしっとりと湿った繊細な茂みを超えて、 その下でぷっくりと突き出した辺りを中心に転がしていく。 時折甘く鼻にかかる、困った様な怒った様なたまりません声を聞きながら、 「ああ、あんっ、キョンくんああんっ」 「っ、ふっ、ふんっ、朝比奈さんああ朝比奈さんっ」 まだたっぷりとオイルの残る特盛を手掴みにしてその見事な重量感を味わいながら、 念のため安全上床に這う様な形となった朝比奈さん(大)の背後に回った俺は、 朝比奈さん(大)との男女の繋がりを維持しつつひたすらぐいぐいと押しまくり突きまくる。 場所が場所だ、共に満足の吐息を漏らした後の始末は至って簡単な事だった。   *  *  * 「上がりましたー」 バスタオルで髪の毛を拭きながら、バスローブ姿の朝比奈さん(大)がリビングに戻って来る。 「おい、国木田」 「う、うん」 俺の肘でつつかれ、ぽかんと座り込んでいた国木田が反応を見せる。 浴室から戻った俺が「瞬間固定カメラ」で再び撮影してからも、 国木田は大方こんな具合で呆然と座り込んでいた。 俺が「とうしめがね」で見ていた浴室から脱衣所に至る光景を、 「タヌ機」によって途切れ途切れながらも脳内動画フォルダに保存し続けていた国木田は、 朝比奈さん(大)からにっこりと微笑みを浴びると、 一度下を向いてからそそそと浴室に向かう。 いや、別にどっかの副将軍も皇帝陛下もおられませんので、 そんなに頭を低くして行動する必要はないぞ国木田。 そんな国木田が浴室に入る前に、「天才ヘルメット」と「技術手袋」で作成し、 「かたづけラッカー」で消しておいた機械箱のスイッチを入れる。 俺は、シナリオに従い「分身ハンマー」で国木田の頭を一撃する。 二人になった国木田は、「入れかえロープ」で互いの肉体を交換する。 精神的には分身である国木田は、シナリオ通り俺が「ペタンコアイロン」で圧縮し、 「チッポケット二次元カメラ」で撮影してしまいこむ。 精神的には本体である国木田とすいませんが朝比奈さん(大)は、 「かたづけラッカー」を吹き付けられ「マジックハンド」で掴んだ「ワスレンボー」で頭を一撃され、 シナリオに書き込まれた時間と「ワスレンボー」のダイヤルの一致により、 「分身ハンマー」で一撃される正に直前までの記憶を失う。 シナリオも終了し、あれっとばかりにきょろきょろした国木田は、 朝比奈さん(大)の頬のとろけそうな微笑と目が合うや、数秒間立ち尽くしてからそそそと浴室に向かう。 いや、別にどっかの副将軍も皇帝陛下も団長閣下もおられませんので、 そんなに頭を低くして行動する必要はないぞ国木田。 それでも、脱衣所に入り衣服を所定の位置に収めた国木田は、 堂々と立ち上がった姿で浴室に向かおうとする。 今使っている「とうしめがね」はさっきと違って 「ウルトラミキサー」で「することレンズ」を合成してあるから、 しまい風呂で何を企んでいるのかはよく分かる。 きょろきょろと一度見回してから浴室に向かう心細かな配慮をしている所を悪いんだがな、 あいにくと今の俺が運営している問屋は些か取引基準が厳しいんだ。 と言う訳で、「ウルトラストップウォッチ」で時間を停止した俺は脱衣所に入り、 ちょうど国木田の背後に当たる棚に 「天才ヘルメット」と「技術手袋」で改造した「瞬間固定カメラ」その他を置く。 脱衣所を出て、時間停止を解除する。 「瞬間固定カメラ」の真上には、ちょっとした赤外線発射装置が固定されている。 それは、摘みを下に倒すと赤外線が発射される至って単純な機械であり、 時間停止中に真上にセットしてから摘みを倒しておいた。 「瞬間固定カメラ」にはセンサーつきの機械がセットされており、 そのセンサーが赤外線を感知するとその瞬間にシャッターが押される仕掛けになっている。 「じゃあ朝比奈さん、あっちのゴージャスな寝室で一休みしましょうか」 「うふふっ、キョンくんってばぁ」 分かっていると思うが、その提案の結果がどうなったのか? 肉体的イメージだけを言えば休息とは対極、と、言ってもいいだろう。 だが、その死力を尽くした激戦を経てふかふかの最高級ベッドで特盛にまどろみ太股にまどろみ、 何よりかにより、 可愛らしさと淫靡さと母性愛の全てを欲張りに呑み込んだ朝比奈さん(大)の微笑みを真上に、 これ以上の安息があるなら教えてもらいたいものだな。 大きなブルーシートの上に敷かれた「温泉ロープ」で 汗やら何やらを流してスノコの上で着替え終えた朝比奈さん(大)は 「ペタンコアイロン」で圧縮して「チッポケット二次元カメラ」で撮影する。 俺は俺で、脱衣所に入って硬直した国木田を「チッポケット二次元カメラ」で撮影してその写真をしまい込む。 その後で、「モンタージュカメラ」で適当に選んだ昔の人間の顔複数を合成した顔を自分の顔に移植し、 念のために「ソノウソホント」で指紋と掌紋とDNA型もそれぞれ 全く無関係のとある人物と全くそっくりだと言う事を宣言しておく。 そして、「石ころぼうし」と「かくれマント」を装着してから、 「時差調節ダイヤル」のついた「どこでもドア」でとあるマンションの一室に移動した。   *  *  * 「タイムテレビ」により無人である事は確認済みであるマンションの一室を訪れた俺は、 「四次元ポケット」に「どこでもドア」をしまって「四次元若葉マーク」を装着する。 そのまま近くの公衆トイレの個室で 「四次元若葉マーク」と「石ころぼうし」と「かくれマント」を外してから、 徒歩でその近くにある牛肉の旨いレストランのあるホテルへと移動する。 そして、予め「リザーブマシン」で予約しておいたスイートルームに宿泊の手続きをとって入室する。 その部屋に中から鍵を掛け、 用意した地図に「人よけジャイロ」をセットしてから、「タイムテレビ」で無人を確認の上で、 「石ころぼうし」を被って「どこでもドア」で夕刻の北高校舎内の教室に移動する。 そこから玄関に移動し、 断勝つを終えて意気揚々と帰路について先ほど書き込んだ 「予定メモ帳」の指示に従ってとあるポイントに現れたハルヒのジョンベラに、 俺も同じものを身に着けている「人よけジャイロ」無効化バッジを付ける。 ハルヒが無人化ゾーンに入った所で、背後からそーっと近づき、 っておい、振り返って首とか傾げてるぞこいつ。 だが、又歩き出した。 どうやら、「石ころぼうし」は鋭敏過ぎるハルヒカンピューターセンサーにも勝利したらしい。 勝利を確信し、「タヌ機」と「マジックハンド」を装着する。 「ひゃっ!?」 「マジックハンド」でハルヒのスカートがふわりとめくれ上がり、ハルヒがバッと両手で押さえる。 次の瞬間には、コート上からも何となく分かるたわわな膨らみがぐにっと歪んだ。 「なっ、何やってんのよあんたらぁーっ!!」 怒髪天を突いて拳を振り上げたハルヒが、 スカートをめくり上げて後ろから鷲掴みをかまして走り去ろうとする悪ガキ集団相手に、 怒髪天を突いたハルヒが拳を振り上げて絶叫する。 相手は「タヌ機」が作り上げた幻影であり 遠くとおーくの通学路から外見だけ無断で拝借したのだから、いくらハルヒの俊足でも追い付ける筈が無い。 と言うかすまん名前も知らぬお子様達。 とにかく、只でさえ韋駄天のハルヒが脳天から湯気を噴射して 幻の追跡を開始した日にはえらい事になるしこっちとしても困る。 だから、即座に左手に握った「ウルトラストップウォッチ」で時間を停止する。 迫力あるハルヒの横顔をすぐ側に見ながら、 俺は右手で「ウルトラストップウォッチ」のスイッチを押し、 右手に握る「分身ハンマー」でハルヒの後頭部を一撃する。 次の瞬間にはまたまた「ウルトラストップウォッチ」のスイッチを押したつもりだったが、 既にして分身ハルヒはダッシュスタイルで何馬身か、 ってのはちと大袈裟だが馬身ではなく人間単位なら結構な間合いだ。 時間停止を解除すると共に、停止中に用意しておいた「シナリオライター」に着火する。 「シナリオライター」の効果で分身と本体のハルヒがジョギング足踏みしながら横一列に並び、 「入れかえロープ」で魂の交換が行われる。 精神的に分身で肉体的には本体のハルヒを 「ペタンコアイロン」で圧縮し「チッポケット二次元カメラ」で撮影した俺は、 肉体的には分身であり精神的には本体であるハルヒに充填済みの「ネムケスイトール」を撃ち込み、 制服の上からもやけにグラマーを背後から支えつつ右手で左胸を、左手で右胸を鷲掴みにする。 「ウルトラストップウォッチ」で時間を止めている間に 地面に三つほどクッションを並べてその上にハルヒを寝かせてから時間停止を解除する。 まず、「タイムテレビ」で正確な時間を把握してから、 悪ガキ集団の狼藉を「ワスレンボー」でハルヒの記憶から消去。 そのままハルヒを「ペタンコアイロン」で圧縮し、「チッポケット二次元カメラ」で撮影する。 「時差調節ダイヤル」のついた「どこでもドア」で一度ホテルの部屋に戻る。 こうして部屋に戻ったほんの何秒か前に、俺はハルヒ確保のために「どこでもドア」をくぐっている筈だ。 別の「人よけジャイロ」を用意して別の地図の上で稼動させた俺は、 「タイムテレビ」で無人を確認の上で、 「石ころぼうし」を被って「どこでもドア」で夕刻の北高校舎内の教室に移動する。 「通りぬけフープ」と「タケコプター」で窓から脱出した俺は、 団活を終えててくてくと帰路につき 先ほど書き込んだ「予定メモ帳」の指示に従ってとあるポイントに現れた朝比奈さんのジョンベラに、 俺も同じものを身に着けている「人よけジャイロ」無効化バッジを付ける。 「きゃうんっ、な、なんですかぁー、ダメですよぉー、 こんガキャアッ我何さらしてんじゃ、。あ、あ゛ぁーっ!?十年早いんだよテメ待てゴラアァァァァァァッッッッッ!!!」 うん、聞かなかった事にしよう。 ハルヒと同じ手順で追跡開始直後の分身と本体の交換を「入れかえロープ」で行って、 肉体的には本体で精神的には分身の朝比奈さんは 「ペタンコアイロン」で圧縮してから「チッポケット二次元カメラ」で撮影。 精神的には本体である朝比奈さんに背後からそーっと近づき、 充填済みの「ネムケスイトール」を撃ち込んで、 すっぽり収まりそうな小柄な朝比奈さんを背後から支えつつ 右手で左胸を、左手で右胸を掌から十分に余しながら鷲掴みにする。 「ウルトラストップウォッチ」で時間を止めている間に 地面に三つほどクッションを並べてその上に朝比奈さんを寝かせてから時間停止を解除する。 そのまま朝比奈さんの黒みがかった ほんのちょっとした過去のつい先ほどの一部分を「ワスレンボー」で消去して、 本人は「ペタンコアイロン」で圧縮し「チッポケット二次元カメラ」で撮影する。   *  *  * 「どこでもドア」でホテルの部屋に戻って中からの施錠を確認した俺は、 まずは「人よけジャイロ」を撤去する。 「偵察衛星」で状況を確認した上で、 「フリーサイズぬいぐるみカメラ」で別人に化け、「石ころぼうし」と「かくれマント」を装着して、 「どこでもドア」で札幌市内のとあるカラオケボックスの空き部屋に移動する。 そこで「四次元若葉マーク」を装着して、店を出て手近な公衆トイレの個室に入り、 「石ころぼうし」と「かくれマント」と「四次元若葉マーク」を外す。 そのトイレを出てからは徒歩で数分、 予め調べておいた本場のサッポロラーメンを食すためだけに札幌に行くと言う マニア或いはアホセレブな所行を満喫する。ああ、旨かったぜ。 後は、公衆トイレの個室から逆コースを辿ってホテルの部屋に戻る。 「フリーサイズぬいぐるみカメラ」の着ぐるみと「石ころぼうし」と「かくれマント」を脱いだ俺は、 「どこでもドア」でこのホテルのパーティーホールに移動した。 実の所、俺は現在パーティーホールを四つ、仮にABCDとでも呼んでおくが、 それをレンタルしている。 パーティーホールAはこのホテルの、それ以外は別のホテルのホールだが、 それらのホールは、俺が持参した日本銀行謹製和紙ブロックと そのホテルとホテルの親会社の会長以下重役一同に世界的VIPの加わった紹介状により、 完全貸し切りで完全封鎖されている。 紹介状自体は「うそつ機」を駆使して手に入れた本物だ。 パーティーホールAに移動した俺は、「なんでもじゃ口」からカップに湯を取って、 ホールの中に設置する色々なものを撮影した「チッポケット二次元カメラ」の写真に湯を垂らしていく。 ホールの真ん中にスーパーコンピューターを設置して、 その側に、事務用の机と椅子、その上に端末代わりのノーパソを置いてスパコンとケーブル接続する。 「どこでもドア」でパーティーホールBとCとDに移動して、 タライの中に直径80センチ高さ130センチの氷柱を立てたものをホールのそこら中に設置する。 参考までにこの氷柱の製造方法を説明すると、 氷柱の大きさに底と側面の厚さ30センチを加えた黄金の器を用意して、 以前大量に用意した、俺の実家近くから産出されるらしいミネラルウォーターを一杯に注ぎ込む。 その器を「チッポケット二次元カメラ」と「タイムコピー」でこっそり無料入手した 市販の金属製物置小屋の中に入れて、更に、柱の高さまで物置小屋の中を金塊で埋め尽くす。 その後で、「テキオー灯」を浴びて「時差調節ダイヤル」つき「どこでもドア」で キリスト生誕500年をそろそろ迎えようかと言う北極圏に行って、 「タイムテレビ」でブリザードと人の出入りを回避したエリアに物置小屋を一晩おいておく。 ブリザードを避けたのはあくまで設置時と回収時であり、それ以外の時間はむしろ大歓迎だった。 パーティーホールAに、1メートル四方の強化プラスチックの箱を大量に用意する。 箱は半分が赤、半分が青で一つずつナンバリングされており、 同じナンバーの赤い箱と青い箱は 「スモールライト」を浴びた「スペースイーター」の超空間トンネルによって内部で直結している。 箱の六つの面の内の一つは網戸に近い形の金網となっており、 その金網からは「スペースイーター」の超空間トンネルの出入り口が見える。 赤い箱には、「天才ヘルメット」と「技術手袋」で製造されて 超空間トンネルの入口にはめ込まれて赤い箱の周辺の空気を吸引する換気扇と その換気扇の動力である手動発電機が取り付けられており、 その手動発電機は簡単に接続によって「つづきをヨロシク」が常時回転させているハンドルと接続出来る。 偶数ナンバーの赤い箱を、 「位置固定スプレー」でパーティーホールAの天井近くに金網が床側を向く形で固定して、 偶数ナンバーの青い箱を金網が壁とは反対側を向く形でパーティーホールBの壁際に並べる。 奇数ナンバーの赤い箱を金網が壁とは反対側を向く形でパーティーホールCの壁際に並べ、 パーティーホールCに「吸音機」を設置する。 奇数ナンバーの青い箱を金網が壁とは反対側を向く形でパーティーホールAの壁際に並べ、 その青い箱の金網の前に備長炭を詰めた俵を置いておく。 パーティーホールB、Cは、扉を全面開放しておいて、内側から大きな箱でその出入り口を塞ぐ。 その箱は骨組みが木製でそれ以外の部分は網戸用の網を張り付けておく。 「どこでもドア」で三つのパーティーホールを連結させた状態で、 「天才ヘルメット」と「技術手袋」で取り付けておいた無線装置により、 換気扇の発電機とハンドルを接続する。 パーティーホールDに大型の手動発電機と「吸音機」を設置して、 その発電機とパーティーホールAに置いた電力中継器を「どこでもドア」を介してケーブル接続してから、 発電機の動力部と発電部の間で外しておいた接続を回復させて、 「つづきをヨロシク」が回転させている多数のハンドルから成る動力部と発電部を接続する。 電力中継器からスパコンとノーパソに電気を引く。 1フロアが丸ごと無人でがらんどうになっていて 念のため「人よけジャイロ」で無人が確定しているとあるビルに「どこでもドア」で移動する。 東西南北の壁の内、東西南の壁際にずらりと「どこでもドア」を並べて、 そのドアを開いて開いた状態で金具で固定してから、開いている部分に網戸用の網を張り付ける。 ドアの向こう側は、そのドアがある壁のすぐ向こう側の空中に繋げておく。 北側の壁に、壁の一面全てが異空間への入口となる様に「地平線テープ」を貼る。 念のために別の林檎箱の中にも緊急脱出用の「地平線テープ」を張ってから、 壁のテープから地平線空間に入る。 地平線空間の中に少し立ち入ってから、膨大な「つづきをヨロシク」による巨大主導発電機と 「チッポケット二次元カメラ」と「タイムコピー」でキーごと複製して来た国防用の通信車両を置く。 通信車両は設定時、使用時を「タイムテレビ」で追跡しながら「石ころぼうし」を被って克明に録画し、 「天才ヘルメット」と「技術手袋」と「能力カセット」で ノーパソと接続して分かりやすく操作出来る様に設定しておく。 そして、「スペースイーター」の超空間トンネルで連結させた二枚のプラスチック板を使って 通信車両とパーティーホールAのスパコンを接続する。 パーティーホールAで寝袋で「グッスリまくら」を抱いて一眠りして、 「小人ばこ」のロボットに基本的な設定はやっておいてもらう。 時間を無駄にしたくないので、 「タイムテレビ」で作業終了を確認してから「タイムベルト」でその時間に移動して、 寝ている自分を尻目にエンジニアの「能力カセット」を自分に挿入して 目的に沿った個性的な設定を作り上げる。   *  *  * パーティーホールからスイートルームに戻った俺は、 先ほど撮影した「チッポケット二次元カメラ」の二枚の写真に温水の霧吹きを二度吹きする。 現れた二人に念のため「グッスリまくら」を抱かせてから、次の作業に入る。 この寝室のあちこちで、市販の金属製定規を摘み上げ、 その摘んだ手に「つづきをヨロシク」を吹き付けて何本もの定規を空中に固定する。 他にも、量販品のカッターナイフやらボールペンやら消しゴムやらの新品を 幾つも同じ様に空中に固定しておく。 それから、ハルヒと朝比奈さんを「シナリオライター」で動かす。 「シナリオライター」の指示によって二人とも熟睡したままその場で全裸になる。 その後でまずは気を付け、続いて爪先立ちのウ○ト○マン飛行スタイルになる。 更に、「チッポケット二次元カメラ」の写真に湯を垂らしてそこに撮影されていた 木製の肘掛け椅子を用意してから二人がそこに座る様に「シナリオライター」で操作し、 そのまま、二人はシナリオ通り、むっちりと白い太股を外側の肘掛けに乗せる。両手は万歳だ。 「シナリオライター」のシナリオ交換と着火によって、 二人は椅子を降り、気を付けの体勢から右手を右側に伸ばし、 更にその右手で爪先を摘む状態でなるべく右手が高い姿勢を取る。 その他、様々なポーズを取ったハルヒと朝比奈さんを、 俺は最高品質のデジカメであらゆる角度から撮影する。 俺自身が撮影している写真はスーパーハードな個人的フォルダに使用するものだが、 実の所、この部屋にはそこら中に同じく最高品質のデジカメが 「つづきをヨロシク」によって固定設置されている。 スイートの一角に設置した音声センサーが俺のシャッター音を感知すると、 センサーと接続された制御装置から電波が発信され、 その電波を固定デジカムに接続しておいた受信機が受信してデジカムにシャッターを切らせる。 そのデジカムが撮影した映像は、「どこでもドア」を通って、 パーティーホールAに設置されたデジカム一つに就き一台の保存用外付けHDDに ケーブル接続で直接保存される。 「天才ヘルメット」と「技術手袋」と「能力カセット」により以上の設定がなされて着々と実行されている。 保存用HDDの中には、今空中に浮遊している各種文具等を一緒に撮影した画像も保存されている。 撮影が終わると、「つづきをヨロシク」を消滅させて文具等を回収し、 固定デジカムと保存用HDDの接続を外してそのHDDをスパコンと接続。 固定デジカムとそれを動かしていた各種の装置も撤去。 ハルヒと朝比奈さんもそれら回収物品の数々を「チッポケット二次元カメラ」で撮影する。   *  *  * 寝室からリビングに移動した俺は、 予め用意しておいた「チッポケット二次元カメラ」の写真に湯を垂らし、 事務用机と椅子とデスクトップパソコンのセットを3つリビングに設置する。 スイートとパーティーホールAを「どこでもドア」で繋ぎ、 「スモールライト」を浴びた「スペースイーター」の超空間トンネルで繋がった プラスチック板の赤青二枚セットを用意して、 赤をスイート、青をパーティーホールAの壁に貼り付けて その超空間トンネル経由でスイートのデスクトップとスパコンをケーブル接続する。 後は、エンジニアの「能力カセット」を挿入し スイートとホールを行き来してデスクトップの一通りの設定を済ませてから「どこでもドア」をしまう。 ---- [[次話へ進む>J・S・KYONの休息/最終刊d2]] [[小説保管庫へ戻る>小説保管庫]]

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