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黒ネギぼうず/第37話」(2008/10/08 (水) 13:15:52) の最新版変更点

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今の今まで自分が見ていたもの、その記憶との落差は、いよいよもって自分が色餓鬼に堕ちたとしか思えない 見る見る頬が赤くなるもの。 だが、とても夢とは思えない。その証拠に、刹那は我が身の疼き、 記憶に刻まれた異様な監禁生活とその後、自分の目の前で あからさまに見せつけられた最愛の男性と大切な親友との果てしない程の交わり。 だが、それも妄想かも知れないと言う一抹の思いは、 “…持久力があり過ぎる…いかにネギ先生が達人であっても、あれだけ継続するのは…” しかし、そんな事もこんな事も、 今すぐにでも自慰行為を始めたいとすら思い詰めている刹那の身の疼き、 何より久しぶりに身に着けたスカートすら濡らしてしまいそうな昂ぶりには関わりのない事だった。 そして、黒板の前にいつものあの笑顔を見た刹那、 刹那は瞬動をもって抱き締めなかった自らの自制心を些かでも誇りに思う。 だが、その後始まった平凡ないつもの授業こそ、刹那にとっては焼け付く地獄だった。 言葉など頭に入る筈がない。ペンをスカートの前に持って行こうとして必死に自制心を取り戻す。 「お顔、赤いですね」 「ひゃっ!?」 顔を覗き込まれた刹那が、間抜けな声を上げて注目を浴びる。 「お熱でもあるんですか?」 「あ、あのっ、だだだ大丈夫ですネギ先生」 目の前のネギが自分の額に手を当てる前で、刹那がもつれる舌で言った。 「凄い汗ですよ刹那さん」 優しい囁きに、刹那は何もかも委ねたいそんな夢心地すら覚える。 その優しい掌は、額から真っ赤に火照った頬、そして首筋へと下がっていく。 「はっ!ネ、ネギ先生何をあんっ♪」 目の前のネギの掌は、首筋から更に下に、いつの間にかボタンの外されたブラウスの襟元を潜って サラシの上から胸をぎゅっと掴んでいた。 「あっ、ああっ、あんっ」 “…ここは教室ここは教室今は授業中今は授業中…” 刹那が心の中で唱える呪文も虚しく、教室には刹那の可愛らしい声が響き、 目の前のネギの空いたもう一方の手がスカートの前をぐっと指で押すと、 刹那は甲高い声と共に机に突っ伏してしまった。 「何ー?」 「やだっ、あれ…」 「うそー…」 周囲からひそひそと囁く声が聞こえる。 「すごーくエッチな事考えてたんですね、刹那さん」 囁く様なネギの声が聞こえる。 「あっ、あのっ、ちっ…」 「先生に嘘はいけませんよ刹那さん、そう、特に…」 「ひっ!」 「こんな、すぐに分かる様な嘘はね」 刹那の目の前で、瞬時にスカートをたくし上げてその中に突っ込まれた指がにちゃーっと糸を引き、 その背後に、こんな場合でもむしゃぶりつきたいネギのにこっと笑う顔が見える。 「大丈夫です、刹那さん」 ネギの優しい声が聞こえた。 「すぐに楽にしてあげますよ、僕の大好きな刹那さんですから」 これ以上ないぐらい熱っぽいと思っていた頬が、ぼっと炎上するのを刹那は感じた。 「はーい、皆さん準備お願いしまーす」 「はーい♪」 気が付いた時には、教室の中央で机が何台も合わせられ、刹那の小柄な体はひょいとその上に乗せられていた。 「さあ、服を脱いで下さい、刹那さん」 「?」 机の下から見下ろしているネギの言葉に、刹那は目をぱちくりとさせる。 「服を着たままじゃエッチな事出来ないじゃないですか。 今までだって散々、アスナさんやこのかさん達の前でもあーんな事やこーんな事もしたんですから」 「あっ、あの、あっ、でも…」 「雌鳥の発情を鎮めるには他に方法なんてありませんから。 それとも、やっぱり真面目な刹那さんはこのまま授業続けますか? 何しろバカレンジャー込みで(ほっとけーと明日菜の声) 刹那さんもあんまり英語の成績はよろしくありませんから、 この時間は特別に二時限ぶっ続けって事になってますけど、 その間に刹那さんの脳味噌が沸いちゃわなければいいんですけど」 それを聞いた刹那の真っ赤な顔が一瞬さああと青くなる。 「こないだおんなじ症状になったまき絵さんなんて大変だったんですよー、 我慢し過ぎてぶっ壊れて所構わずエッチしてーの人間失格モード入っちゃいましてー。 今なら、僕が刹那さんを満足させて差し上げられるのですが」 「…脱げば、先生、先生が、して下さるんですね?」 “…堕ちた…” にやっと笑ったその声は心の中に留まり刹那には届いていない。 「いいんですよ、僕の事信じて下さらないのなら、また一人で我慢してて下さい」 「脱ぎます、脱ぎますっ!だからネギ先生、ネギ先生お願いしますうっ!!」 「世話の焼ける雌鳥さんですねぇ。じゃあ、さっさとして下さい」 刹那の目の前のネギが、中指を耳と反対側に向けてちょっとなげやりに言う。 ネギに見放されたら絶望だ、それしか頭に浮かばないぐらい、刹那は切羽詰まっていた。 「きれーです刹那さん」 固められた机の上で、手で胸と下腹を隠してぷるぷると立ち尽くす全裸の刹那を前に、 ネギがにこにこ笑って見上げているのが刹那の閉じられた瞼の隙間から見えた。 「真っ白なお肌がピンク色になって、パンパンの太股までなんかキラキラ光ってますぅ。 刹那さん授業中にそんなに溢れるまで発情してたんですねー♪ねーこのかさん」 刹那がハッと目を開けるが、木乃香の姿は確認出来なかった。 「あうっ、うっ、うっうっ…堪忍してネギ先生…するなら、どこか別の所でお願いやネギ先生…」 “…むっちゃ可愛いねん…” ぺたんと座り込んで啜り泣く刹那を前に、偽ネギの心の呟きはもちろん刹那には届いていない。 「いけませんねー、いちおー授業中ですから先生がエスケープする訳にはいきませんですー。 それより、刹那さんがどれぐらい本気か見せていただけますかー? もしか僕をからかってるんでしたらこれはもう駄目ですからねー」 「本気、って…」 ちょいちょいと手招きされた刹那がその手招きをしたネギの口に耳を寄せ、 その顔がかあっと熱くなる。 「どうなんですか、刹那さん、やっぱり僕お子ちゃまだからからかってたんですか刹那さん?」 「い、いえ…」 机の上に座った刹那が、ぷるぷると震えながら脚を開いていく。 「手、どけて下さい。それじゃ分からないですから」 ネギの、冷たいぐらいの声が聞こえる。 「うわー、どろどろー」 「授業中にあんなんなってるのー」 「なんにもしないであんなに濡れちゃうわけー?」 刹那の耳に周囲の囁きが突き刺さる。 「さ、刹那さん」 薄目を開けた刹那は、静かに促したネギがにっこり笑うのを見る。 「えー」 「うわー」 「あっ、あ、んっあっ…」 刹那の白い指が、大きくさらけ出された濡れ光る所を這い回り始める。 「そんなんでいいんですか刹那さーん、そんなんだったら終わるまでに烏がお山に帰っちゃいますよー」 「…あっ、あっあっ、ああっ!」 聞こえるネギの声に、刹那は、ヤケクソの様にくちゅくちゅとそこをかき回し 突き上げる刺激に腰を浮かせ始めた。 「すっごいですねー、そんなに欲しかったんですねーどーなんですかー刹那さーん?」 「は、はい、欲しい、欲しい欲しい欲しいネギ先生のネギ先生のヘノコが欲しい ネギ先生逞しいの想像してオ○ニーしてるのくちゅくちゅしてるの ネギ先生のあっついヘノコ欲しい欲しい欲しいぃぃぃーーーーーーーーー!!!」 「はーい、よーく分かりましたー」 きゃーっと言う黄色い声の中でネギの声が聞こえた。 「でも、今すぐはちょっと無理なんで、代わりにどうぞー♪」 「はっ、はあっ、はおおおおっっっ!!!」 逞しい男根を模した紫色の電動バイブをぐちゅぐちゅと勢いよく出し入れしながら、 刹那は教室で咆哮していた。 「あ、あっ…」 もう、周囲が囁く事すら忘れる中、刹那はぐったりと脱力する。 “…イッた…うち、皆さんの…このちゃんのアスナさんの目の前で授業中に教室で手淫をしてイッてもうた うちケダモノや発情した雌鳥や…” 目と唇の端から一筋涙とヨダレが溢れるのを感じながら、刹那はガックリと肩を落とした。 「そうですか」 肩をぽんと叩かれ、ハッとして振り返った刹那の目に、いつの間にか机の上に上っていたネギの笑顔が映った。 「刹那さん、そんなに、そんなに僕の事を求めて下さっていたんですか」 「…はい…」 刹那が、消え入る様に言った。 「分かりました、刹那さん一人に恥ずかしい思いをさせたりはしません」 「うわー」 「ひゃー」 「あれー」 「あれー!」 「あれー?」 机の上で服を脱ぎ、仰向けに横たわるネギの姿を、刹那は座ったまま息を呑んで見つめていた。 そして、その熱く潤んだ眼差しは、まだ幼さを残しながらもしっかりと男として刹那を求めている そこに注がれている事、刹那自身を含め誰もが分かっている事だった。 刹那が、チラと周囲を見る。 好意的な眼差しばかりである筈がない。元々ネギはもてる。その上、こんな破廉恥な事。 「刹那さん」 ネギの温かな声が聞こえた。 「刹那さんの、刹那さんのしたい様にして下さい。 僕、刹那さんの事大好きですから、それで満足ですから」 寄せ集められた机の上をふらふらと歩き出した刹那が、ネギの端正な顔を見下ろす。 そのまま刹那は目の前のネギの腰を腿で挟む様にして、黄色い悲鳴の中ずぶっと自分の熱くぬかるんだ所に ネギの男性自身を埋め込んだ。 「あああーっ!!」 その瞬間、全てが弾け、最も激しい悲鳴を上げたのは刹那自身だった。 「ああっ、ああっ、あああっ、ああっ、ああっ、あああっ、ああっ、ああっ、 ああぁあぁあぁあーーーーーーーーーっっっっっ!!!」 刹那は皆が息を呑んで見守る中、ガクンガクンガクンとポンコツみたいにひたすらその身を揺らし続け、 何度となく全身をピンと反らして悲鳴を上げる。 「うわー、すっごーい」 「あの桜咲さんがー」 「クールてか怖い人って思ってたのにー」 「発情したケダモノって言うか雌鳥ってホントだねー」 「フツーここでやるー?人間じゃないよこれー」 「大人しそうな顔してー」 「ああいう娘が一番エロイんだってー」 「何読んでどんな妄想でオ○ッてたんだかねー」 「天然お嬢様だと思ったのにねー」 「箱入りお嬢様ほど弾けたらすごいって奴ー?」 「バックがバックだもん怖いもの無しのやりまくり乱れまくりー」 「やっぱツンデレだったんだー」 「保護者ぶっててさー、結局は食ってんじゃん」 「お姉さん面してねー、やっぱ狙ってたんだねー」 「ああっ、あっ、ああっ、ネギ、ネギネギネギイィィ」 もういい、何を言われてもいい、変な意地なんてとっくに捨てた、今があればいい、 今、今これを逃す事だけ、手に入らない事あの焼け付く灼熱の時間がいつ終わるとも知れない事が 考えられる恐怖の全て。 みんなの前で全裸になり、ピンと反り返ったものまで剥き出しにして自分を待ったネギに跨り、 果てしなく恋い焦がれていたものを、その自覚を二度と忘れない程に頭に刻み込んで ひたすらに腰を揺すり剥き出しの乳房をぶるぶる震わせて喘ぎ悶えていた明日菜が、 獣じみた咆哮と共にがっくりとその待ち望んだネギの端正な顔の横に自分の顔を並べた。 その時、ぱらぱらと始まった拍手が、どっと割れんばかりの拍手喝采へと盛り上がっていった。 「おめでとー」 「おめでとう!」 「おめでとうですわ、アスナさん」 「おめでとーアスナ」 「おめでとうございますーアスナさん」 「おめでとうございます、アスナさん」 「あ、あは、あ…」 目の前でにこっと笑ったネギが明日菜の頬を両手で挟んで唇を重ねた。 明日菜は、積極的に応じた。 “…さすがに、机でお馬さんなんて痛くてやってらんねーよなー…” 心の中で呟いた偽ネギが、ベッドの上で優しく明日菜の背中を撫でながら タヌ機を装着してじっと明日菜を見ている分身ハンマーの分身偽ネギにニッと笑みを向けた。 ---- [[次話へ進む>黒ネギぼうず/第38話]] [[小説保管庫へ戻る>小説保管庫]]

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