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未来アマゾン第2話」(2008/05/19 (月) 22:04:04) の最新版変更点

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今日は土曜日。学校は午前中に終わり生徒達は放課後を楽しんでいる。 昨日手に入れた着せ替えカメラの実験をしよう。 俺は誰もいない理科室に入った。 実験その1。カメラの有効射程距離。 理科室にある天体望遠鏡を使ってターゲットを見つける。 10キロ先のマンションのベランダで洗濯物を干している主婦を発見した。 彼女にしよう。 俺はカメラを構えた。が、そこで疑問が生まれる。 カメラのファインダー越しでは肉眼で主婦を捉えることができなかった。 それどころか彼女のいるマンションを含め、周辺のビルまですっぽりと収まってしまう。 仮に10キロ先の対象にも着せ替えカメラの効果が有効だとしたら、 今ファインダーに収まっている人物全員(ここではマンションのベランダやビルの屋上にいる人たち)が裸になってしまうのだろうか。 そこは後で検証しよう。とりあえず今は有効射程を測るため、シャッターを切る。 カシャリ 切った後、天体望遠鏡で彼女を見た。 裸だ。 今まさに干そうとしていた服を胸に当てて、回りを確認している。 どうやら10キロ先まで効果はあるようだ。問題ない。 主婦のいるベランダの下のベランダで、おっさんがゴルフのスイング練習をしていた。 しかしおっさんはパジャマを着ている。 俺が標的にした人物だけに効果が出るのだろうか。 もしくは1回の撮影で1人しか着せ替えられないのだろうか。 検証してみよう。 実験その2。有効対象人物の検証。 俺は2年生のある教室を覗く。 窓辺で女生徒3名が談笑していた。 3人のうち2人は可愛いが、1人は不細工だ。 彼女達にしよう。 俺はカメラを構える。こちらには気づいていない。 俺は標的を女性二人に絞るが、あえてブス子をカメラに収める。 この実験では3人とも裸になるのか、それとも3人のうち誰か1人が裸になるのか観測する。 3人の笑顔を俺はカメラに収め、シャッターを切った。 カシャリ 次の瞬間、俺が目にしたのはブス子じゃない女性二人のお尻だった。 「きゃあああ!」 「な、なんで・・・」 「あら?二人ともどこでそんな手品覚えたの?ギャハハハ~」 なるほど。俺は二人を笑うブスを横目に教室の前から立ち去る。 流石は未来の道具。思った以上に使い勝手がいいらしい。 カメラに収めた対象が複数いる場合、撮影者が念じた人物だけに効果が現れるようだ。 実験その3では、対象の人物をどの程度ファインダーに収めていればいいのかを検証しよう。 音楽室で一人、フルートを演奏している1年生を見つけた。 吹奏楽部で居残り練習でもしているのだろうか。 とりあえずこちらに気づいていない事を確認すると。まずは顔だけファインダーに収めて撮影する。 カシャリ しかし彼女の服に変化は無い。 続いて上半身だけを撮影した。 カシャリ 彼女が奏でていたフルートが突然音を外す。 「え・・・え・・・」 全身の半分程度がファインダーに収まっていれば効果が出るらしい。 全裸でフルートを持ち自分の露になった体を見下ろす。おそらく頭がからっぽになってしまったのだろう。 この後全裸の彼女がどうやって人目を忍びながら家まで帰るのか見てみたいが、 そうなると俺も見つかってしまう恐れがあるのでここを立ち去さる。 「こら、立花君!」 立ち去ろうとする俺を呼び止める声がした。 吹奏楽部顧問で俺の担任でもある水島先生だ。 美人だが、厳しい性格で有名だ。面倒なのに見つかった。 「何をしているの。その手に持っているのは何?」 水島先生は俺から着せ替えカメラを取り上げた。 「何このおもちゃは!学校におもちゃを持ってきていいと思っているの?」 「カメラです。ボク、写真部に入部しようと思って・・・」 とっさに口からでまかせを言ってみた。 「本当にカメラ?おもちゃにしか見えないけど」 「本当です。何なら先生も取ってあげましょうか?」 「遠慮しとくわ。早く帰って宿題やるのよ」 先生は俺にカメラを返すと音楽室へと向かう。 撮影する機会が失われてしまったが、まぁいいだろう。 ヤツには最高の場で撮影してやる。 とりあえず面倒ごとになる前に帰ろう。 月曜日。英語の時間。 水島先生は教壇にすわり翻訳をしている。 「ここのhasは関係代名詞を~」 俺の席は一番後ろだから、他の生徒の目を気にする必要は無い。 教科書とノートを縦に置きカメラを隠す。 そして隙間から先生を捕らえている事を確認すると机に突っ伏し寝たふりをする。 「~と訳すわけで・・・ちょっと立花君!起きなさい!」 俺は構わず寝たふりをする。 水島先生は寝ている生徒を見つけると、近くに寄ってきてゲンコツをする事で有名だ。 だが先生はここまで来る事はできないだろう。 「ふ~ん・・・あくまで寝たふりを続けるつもりね。じゃあ・・・」 先生がこっちに来ようとしたので、俺はシャッターを押した。 カシャリ。 すると先生の動きが止まる。 「・・・・・」 数秒の沈黙の後、 「ま、まぁたまには睡眠も大切よね。ここの答えは・・・」 先生は立ち上がろうとした腰を下ろし再び朗読を始めた。 生徒達はみな「?」となる。 いつもならゲンコツをするのに今日は何でしないのだろう。 その答えを知っているのは本人以外に俺だけだ。 先生の上半身は変わっていないが、教壇に隠れて見えない下半身。 スカートとパンツは消え、何も身につけていない状態になっているのだ。 着せ替えカメラとは本来相手を着替えさせる道具。 今カメラの中には先生の来ていたシャツだけを書いた紙を入れてある。 それで撮影すれば下半身のデータは無く当然裸になるわけだ。 キーンコーンカーンコーン チャイムが鳴る。 「そ、それじゃあ今日の授業はこれまで」 心なしか声が震えている。 今日の授業は最期まで座りっぱなしだったな。 「先生、俺途中で寝ちゃってわからない事があるんですけど」 俺が教団に近づく。 「ま、待って!来ないで!!」 先生は焦って制止しようとするが、構わず俺は近づく。 「いや!あっ・・・」 先生は俺から逃げようとするが、しかし教壇から離れれば下半身が露になってしまう。 葛藤の末、先生は椅子から転げ落ちてしまった。 教室がいっせいに静まる。 へそから下、年相応の黒い茂みが自分の生徒30名の前にさらけ出された。 「あ・・・あ・・・・・あ・・・」 先生は眼に涙を浮かべ口をパクパクさせたが、やがて 「いやあああああああああ」 学校全体に響くような声で股を押さえ、お尻を露にし、教室から出て行った。 一体どこへ行くのだろうか。それは誰も知らない。

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