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第30話 『君もハッピー 僕もハッピー』」(2007/08/22 (水) 00:10:09) の最新版変更点

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吾が気絶している間に『天才キャップ』と『技術手袋』を使って部屋に換気扇を取り付けると、以前作った掃除ロボどもに部屋に飛び散ったモノなどを片付けさせた。 さらに彼女とちちくりあっている陰も掃除に参加させ、掃除をさせている間に吾から『ゴルゴンの首』の効果を解き、朝美と小波が二人がかりで肩を組み担ぎ上げる。俺は見てるだけ。 「んじゃ陰、後は任せた」 「はい…行ってらっしゃいませ…」 大きなエプロンにマスクを着けた陰はモップを持ちロボたちと一緒に掃除をし始める。こいつには牢番などよりこういうのの方が似合っている。 …最近は牢番やってないしな。 俺は吾らを連れ、部屋を出た。 部屋を出た俺は『どこでもドア』を取り出し、鏡の世界の銭湯を改造して作った大浴場へと移動した。 俺は腹に四次元ポケットをつけると『薬製造機』に『石ころ帽子』を入れて作った『使用者以外は対象が気にならなくなる薬』を吹き付ける。 これで誰も腹のポケットには突っ込まないはずだ。 大浴場の男湯に移動すると、一緒にいた二人に指示を出す。 「お前らは桶にお湯を汲め。俺は少し水を溜める」 俺が湯船に一番近い席に陣取り水を汲み始めると、二人は湯船からせっせせっせとお湯を汲み上げる。 あまり強くない勢いで水を出すと、桶に溜めはじめた。 そしてその桶が満杯になると、水を止めて朝美と小波を呼び寄せる。 「あー、もういいや。こっち来い」 二人にお湯組を終わらせると自分の近くに呼ぶ。 そして俺の近くに転がしていた吾の両手両足の間接を『カチンカチンライト』で固めると、朝美達に肩を組ませた。 「お前らも一緒にまとめて洗ってやる」 言うが早いか、俺は桶に溜めた水を吾にぶっかけた。 「ぶはっ!」 本日二回目の水かけを喰らった吾が慌てて目を覚ます。 「はぁ…はぁ…っあっ!」 起きて俺を見つけると声を上げる。 「何するんだよ、冷たいじゃないかっ!」 …いや、もっと言うことはないのか? こいつは結構バカだという話は聞いたことあるが、いくらなんでも… 「………」 鋭い視線を感じる。ああ、これくらいの態度で充分だと思ってるのか。 体が動かないことについてはさっきもそうだったから何も言わないようだ。 そしてその鋭い視線が下へと傾き、ぎょっとした目となり、恥じらいを込めた目となり視線をそらす。 その視線に気付いた俺は、素朴な疑問をぶつけてみる。 「…なんだ、さっきも見たじゃないか。そんなに珍しい物じゃあるまい」 「少なくとも人に平気で見せる変態は珍しいよ」 そう来るか。まあ、俺もそう思う。 「成程、確かに女が無理矢理う○こさせられる所を見て喜ぶ変態も少ないだろうな。  そしてその変態にう○こするところを見られた女もな」 ニヤリ、と悪意のこもった笑みを送る。 「うるさいなっ! 僕だって好きでやったんじゃない!」 「だが、好きでそれをやる変態女がお前のすぐ隣にいる」 俺は話しながら朝美を指差す。 「お前もいずれ変態の仲間入りをすることになる」 吾は俺を正面から睨んだ。 「僕は絶対お前みたいな変態の言いなりにはならない…」 「ほう…絶対…ね…」 俺はいい事を聞いたとばかりに『こらしめバンド』を取り出し、吾の頭に取り付けた。 「さて、じゃあお前の体でも洗ってやるとするか」 「くっ…や、やだっ、自分で出来るよ…」 「体が動かないだろう? 遠慮するなよ、お前の両脇の二人も手伝ってくれるしな…」 俺は手をワキワキと動かしながら吾ににじりよった。 「や、やめろっ、来るなぁっ…」。 まずは桶に入った湯で頭から流す。 「……ぶはぁっ…」 一旦『こらしめバンド』も『いいなりキャップ』も髪留めも外し、綺麗に洗ってやる。 まともにやっているうちは特にこれといって出来ることもないので、吾も逃げようとはしないで、されるがままになっていた。 終わると外した道具を頭に取り付け、髪留めは外して髪を下ろしたままにしておく。 次に両脇にいる朝美と小波に吾妻の腕を洗わせる。 その間に足を洗ってやろうとしたのだが、ただ腕を洗うだけのはずが朝美のおかげで意外とエロくなった。 吾を押さえつけようとする義務感からなのか、吾の片足を自分の両足で挟み、足を開かせながら自分の股座を彼女の脇腹に押し付けるようにしながら腕を洗ってやっているのだ。 小波もそれに習い、なんともエロい絡みが出来上がった。 「あぁっ…や、やめろよぉっ…」 嫌がる吾の頬に小波の手が触れる。 「……はぁ…吾さん、もう諦めなさいな。逃げられないなら逃げられないなりに、自分を守ったほうがいいわよ」 「先輩…なんでそんなに簡単にひぃゃっ!」 吾の抗議の声を耳からの妙な感触が止める。彼女の右耳には、朝美の舌が差し込まれていた。 「わかってるんだよ、そいつには。御主人様の恐ろしさが。もっとも、アタシはそんな御主人様が大好きだけどね」 舌を動かしながら朝美が目で合図すると、小波もそれに習って舌を差し込み始めた。 「はぁっ…! んっ…! んぁぁっ…!」 吾は必死に耐えようとするが、喘ぎ声を上げながら手や足の先がプルプルと震え始める。 俺は頭を洗い終えると、今度は手に泡をつけ、首を丁寧に洗い、そして胸へと手を下ろした。 「ひっ! …さ、触るなよっ…」 「それは駄目だ、触れずに洗うことは出来ないからな」 まずは上から表面を撫で、次に両側から回すようにして乳肉の下に手を差し込む。 「でかいな、さぞかし汗疹には気をつけていることだろうよ」 「うっ、うるさい! やるんならさっさとやったらどうなんだ!」 吾が叫ぶと、朝美が耳元に口を近づけて囁いた。 「そうかそうか、そんなに早くやって欲しいんだ……スケベ」 「ちっ…違っ…」 「まったくスケベな奴だ、朝美でももっとマシだったぞ」 と、言ってる自分でも嘘なのか本当なのか微妙な発言と共に、かがんで吾の下乳を覗き込み手を差し込んだ。 「う~ん、ちょっとやりづらいな…そうだ!」 俺はポケットから『フワフワオビ』を取り出し、吾の体…腋から胸の上を通して…に巻きつけた。 「…え…うわぁっ! なっ、なにこれ…僕…飛んでる…?」 途端に吾の体がふわりと浮き上がり、朝美と小波が両側から掴んで地面に繋ぎとめる。 「さってと、これでやりやすくなった…」 俺は吾の股の下に頭を置くように寝っころがると朝美達に高さを調整させ、下から股間と下乳を見上げながら吾の大きな乳房に手を伸ばした。 「うあっ、やめろっ、触るなっ……んっ!」 顔を強張らせ必死に抵抗するがそれも虚しく、遂に俺の手は吾の両乳を捉える。 「ほ~れほれ、見なさい。凄いぞ~、下から持ち上げるたびに乳肉が震えてるのがわかるぞ~」 「う、うるさい……」 「まったく、可愛い顔してでかい乳してるねぇ。夏場になると谷間がかゆくてたまらなくなるんじゃない?」 「うるっさいな! 君の知ったことじゃないだろう!」 体を起こし、両乳を下からたぷたぷと持ち上げて軽く遊ぶと、今度は胸を強く掴む。 「痛っ!」 そのまま間をおかず親指で乳首をグリグリと撫で回し、ぐいーっと胸を両側に広げる。 「あっ…!」と軽く声が上がるが、すぐにその胸の先…乳首を強くつまむ。 「ひぐっ! や、やめ…」 敏感になっているのか、表情こそ硬いものの普段以上の声を上げる吾。 宙に浮かされ、朝美によってがに股に開かされた両足がプルプルと震えていた。 「ぎぅ~~~~~~~~っ!」 続いて乳首の先を左右に大きく引っ張り、回転させ、乳首の先をつまんで乳房そのものをぶるぶるとゆすって、最後には朝美達に左右から引っ張らせる。 「夏場はここも汗がたまって痒くなるだろう? よーく洗わないとな…」 「嫌だ…痛い…離…せぇ…」 「まぁまぁ、遠慮するなよ。立派な胸がもったいないぞ」 「こんなの大きくて邪魔なだけだよっ…」 大きく広げられた大きな乳房の中心から、石鹸を手につけて綺麗にこすってゆく。 無論、中心から大きく左右に広げるように手を伸ばして洗ってゆく。 「んっ…んぁっ……や、やだぁっ…やめろっ、離れろ…ぉぉっ…」 吾の口から声が漏れた気がするが、まさか感じているわけでもないだろう。 当然だが、特に乳首は念入りに、しつこくねちっこく指の腹や、時には指先で弄くるようにきれいにする。 「ほう、すっかり硬くなっているな」 「あ、あんなことされれば誰だってそうな…っきぅぅ…」 「寒いのかな? そんなに震えて…」 「こ、ここはお風呂だろう、馬鹿っ…!」 「ああ、そうだった」 ギューッ! と力いっぱい、両方の乳首を掴んで押し潰す。 「ぎぃぃぃーーっ!」 「もしかしてマゾだったのかな? ほれ、乳首がコリコリとして…」 さらに乳首を引き伸ばし、親指の爪の先から力を込めてグリグリと突き、弄くる。 「うあぁぁぁぁーーっ!」 吾の叫び声が風呂中に響く。 そろそろいいなと思い、後は軽く体の表面を流して二人に吾を抱えあげさせた。 残りは軽く表面だけ流すと、背を向けて湯船に入る。 「はぁっ…はぁっ…はぁっ…はぁっ…」 二人はそれぞれ両脇から荒い息をつく吾の膝下に手を差し込み、脇に頭を入れて持ち上げている。 『フワフワオビ』のおかげで楽に持ち上げられたが、湯船について下半身が湯に浸かるとそれを外す。 これでもし手を放そうものなら手足を動かせないまま水中に放り出されることとなり、身動きの取れない吾の命を二人が握っていることになる。 俺は『エラチューブ』をつけると、二人によって股を大きく開かされた吾の股に水中から顔を近づける。 「…ぶくぶく」(さぁ~て、綺麗に流してやるからな~) 吾の秘割れに手を伸ばし、左右に割ると、とろりとした液体が中から流れ出し湯に溶けてゆくのがわかる。 「ひっ! や、やめ…てよっ! んぁっ…!」。左手で左右に開き、指をそっと差し込んで動かすと吾が何事かを叫んで、手足を震わせたのがわかる。 そこにきて、う~む、水中で音が聞こえる道具を作っておけばよかった。などと思ってしまう。 しかし、吾のアソコは思った以上に柔らかい。 考えてみればあれだけ嬲った上、湯に浸かっているのだから当然といえば当然か。 「んあっ…あっ…んあぁっ…んぎぃーーっ! ぎぁぁぁーーっ!!」。 指を差し込み、中の粘液をかき出すように指を動かす。 特に道具で心を操られているわけでもなく、こんな無理矢理されて感じてなどいるはずもないが、何度かき出しても粘液は奥から奥から溢れ出し、本当にただの体の防衛反応なのか感じているのかわからなくなってくる。 しかし俺にはそのかき出し作業そのものが楽しく、つい、夢中になって吾が突然苦しみだしたことにも気付かず、自身が湯だってぷかーっと浮かび上がってしまうまで膣を指でかき回すことをやめなかった。 ………やがて冷水を少しずつかけられ、床に寝そべったいわゆる肉布団?状態の朝美の胸の上で目を覚ます。 「あ…気がつきましたか、ご主人様?」 まだ少しふらふらする頭を押さえ、朝美の胸に手を突き体を持ち上げる。 吾はどうなったのかと周りを見渡すと、湯船に腰掛け、小波に支えられているようだった。 そこで話を聞き、初めて吾が痛そうに悲鳴を上げたことを知った。 吾に聞いてみたが、突然頭が締め付けられるような痛さだったという。 思い当たることは一つ、さっきの『こらしめバンド』だ。 俺は『うそつ機』を付け、駄目押しとばかりに吾に話しかけた。 「なんだ、やっぱりマゾだったのか」 「ち、ちが…う…」 吾は暑さでぐったりして、元気がほとんどない。これならば上手く丸め込めるかもしれない。 「違くないよ、お前はさっき、絶対に俺の言いなりにはならないって言っただろう?  俺がその後にお前の頭につけたバンドは禁止されたことをしようとすると締め付けるバンドでな、さっきのお前の言葉を聞いて、少しでも俺の思い通りになろうものならしめつけるように命令を入れておいたんだ。  つまり、お前が少しでも感じたり、俺に合わせるようなことがあっても締めつけられるってことだ」 「嘘だ、そんなの嘘だ…」 「本当だよ、マゾの吾ちゃん」 「違う、僕はそんなんじゃない…」 力なく否定する吾。しかし『うそつ機』の効果で自分をマゾだと思い込み、今ごろ心の中では認め始めているはずだ。 俺は彼女がぶつぶつ呟いている隙に、床に『フエルミラー』で増やした『ハッピープロムナード』をいくつも置いた。 そして『いいなりキャップ』に四つん這いになるように指令を出し、尻から力を抜くように命令を出す。 「あぁぁ…ま、また…なのっ…」 四つん這いになり、俺に尻を差し出す吾。尻を高く上げ、パクパクと大きく肛門を開く。 俺はそこへ指を二本差し込み、ゆっくりと回転させる。 「んあぁ…あぁっ! あんっ! んぁぅっ! んがぁぁぁっ!!」 指を奥まで突き込み、拡張するように回転させ、指を広げる。 最初は抵抗しようとしていたようだが、気持ちよかったのか『こらしめバンド』に頭を締め付けられ、悲鳴が上がる。 「もういい加減認めちゃいなよ、感じてるんだろう?」 「違う…違う…違うぅぅぅ…」 「素直じゃないなぁ、コレ取ってあげないよ?」 吾の背に体を密着させ、ますます締め付けを強くするバンドを指で叩く。 「うぁぁ、こ、こんなものに僕は、負け……」 「あっ、そう。まあいいや」 「…え?」 俺は『こらしめバンド』を外し、改めて吾の腰を掴むと尻孔にモノを突きつけた。 「…あ…あぁぁ…あぁぁぁーーーー!!」 グイグイと尻孔を拡張しながら、奥へ奥へと侵入する。 しかし既に長々と柔らかく解されたそこは裂ける事無く、むしろ本人の意思とは無関係に暖かく柔らかく肉棒を包み込んで飲み込んでゆく。 「あ…あぁぁ…ぁ……」 「呆けてる暇はないぞ。お前が本当にマゾなら、俺ので突かれる度に幸せを感じるはずだ」 「そんなこと、あるわけない…」 「そうだな、感じなければいいだけの話だ」 『いいなりキャップ』に四つん這いのまま、俺に合わせて歩き出すように指示を出す。 「んあっ!」 一度突く度に、吾の体が2、3歩分前へ進む。 責められ続けたため吾の体は非常に感じやすくなっており、一突きしただけで過剰に体を震わせ反応する。 そのせいで気弱になってきているからなのか、「どうせ操られてるんだから」と自分に言い訳し、その場に踏みとどまろうともせずに命令通りに動き出した。 繋がったまま二、三回も突くと、すぐに見えなくなった『ハッピープロムナード』の上を通りかかる。 「ひゃぅっ!? あんっ!」 吾の声が、明らかに変わった。 「突かれた時に幸せを感じる」と『うそつ機』で言われた上に、突かれた時に『ハッピープロムナード』の上を通りかかったことで、吾は明るい気持ちになってしまい…つまるところ、幸せを感じたのだ。 そしてそれを体は不可視の『ハッピープロムナード』ではなく、明らかに体に感じた事、後ろから突かれた事と関連付ける。 まるで吊り橋効果のように、突かれる事に幸せを感じたのだ、と頭が覚えだしたのだ。 「それ、もっと行くぞ」 「あんっ! ひゃうっ! んぁっ! ひいーっ! んあぁーーっ!」 調子に乗ってつくスピードを上げ、次々と『ハッピープロムナード』の上を通る。 その度に吾の体は幸せを覚え、遂には一突きされるたびにイッてしまうようになってしまった。 「それっ!」 「ひゃぅううぅ~~っ! ぎひぃ~~~!!」 突きながら胸に手を伸ばし、その先をキュッっと摘んでみると、それだけで達したような声が上がる。 両手とも腰から胸に移動させると、後ろから搾乳でもするかのようにギュッと、筒でも握るかのように強く強く掴み揉み搾ってゆく。 『ハッピープロムナード』のせいか俺自身も突くたびに明るい気持ちとなり、吾が10回以上イッた頃には出そうになってしまっていた。 「あ、吾、出すぞ、お前のケツの中にたっぷりと…」 「い…いや…やめ…うあぁぁっぁぁっ!!」 ビクンッ!! と吾の体が大きく跳ねると、俺もそれに合わせるように思いっきり欲望を放つ。 熱い精液がドクドクと腸内へと注ぎ込まれると、歩みを止め、一滴も漏れないように腰を密着させる。 「ハァ…ハァ……たっぷり出たぞ、お前の腸内に搾りたてのが…」 「あ…あぁぁ…おぉ…」 涙を流し、涎をダラダラと流しながら絶頂の余韻に浸る吾。 床に顔をつき、胸を押しつぶし、尻だけ突き上げた彼女は、荒く息をつきながら自分から腰を擦り付けてきていた。 しかし、ここで許す気はない。 もっと責めて、自分の立場をよくわからせて、無駄な抵抗をするのは俺を楽しませるための形式上のものだけでいいということをわからせるため更なる責めを開始する。 まずはそのため、吾の肛門に刺さったモノを少しだけ引き抜くと、自分の腰に『タイムふろしき』をかけて精液を放つ前の状態に戻す。 尻の中にあったモノが硬度を取り戻すと、吾の顔が恐怖で引きつった。 「ひいいぃっ! も、もう許…」 「まだまだ。せめてこの大浴場を一周はしないとね」 「んあぁぁぁぁっ!! た、助けてぇぇぇっ……誰か…たすけてよぅ…」 乳を絞ると、それだけで吾の体は大きく震え、軽くイッて足元がおぼつかなくなる。 そして……体が快感を覚え、それを受け入れることに恐怖する吾に、容赦なく突き込みを再開する。 「んあぁーっ! んあーーんっ! ひぎゅーーーっ!! ぅあーぁぁんっ!!」 泣き喚き、歓喜の声を上げて体中から淫汁を噴出して絶頂を続ける吾。 下ろされた髪を振り乱し、痴態を晒すその姿は今日始めて男を知ったとはとても思えない。 「そらっ、そらっ!」 調子に乗ってリズミカルに腰を動かし、とにかく吾を後ろから目茶目茶に突く。 「うあーんっ! あぁーっ! ひぃぃーーっ!」 「凄いなぁ、今日が初めてでそんなによがり狂うなんて。よっぽどのマゾじゃない限りとてもマネできないぞ。  しかも前を使わずケツと胸だけでさっきからイきまくってるときてる」 「あぁーっ! やめーっ! 言う…ーーーっ!! わないでーーーぇっ!!」 そうこうしているうちに風呂を一周したが、俺はまだ突き込みをやめない。 何度も突いて2、3度は射精しているにも関わらず、『タイムふろしき』で何度でも直せる俺のモノはその硬さを失うことがない。 「やめ…へひっ! あぁぁ…っ! あは…は…っ!! へひっ!! ぼ、ぼく、しゃぁわせへぇ~…!!」 そのまま調子に乗ってさらにもう一周していると、途中から吾の反応が鈍くなってきた。 「本当に好きだなぁ…お前の体、もう動くはずなんだけど」 「へ…?」 「お前の体が動かないってあれな、お前の肘や膝についてた液体を固めたせいでそうなったんだが、起きて5分ぐらいでその効果は切れてるんだよ。  つまり、体を洗ってる最中に抵抗しようと思えば出来たんだ」 「……っ!! …あぶっ…! …ぶくぶく…ひひっ…!!」 教えられた事実にショックを受けたのか、イキすぎて口から泡を吐き、異常なほど幸せそうな顔をしたまま、吾は意識を失った。 俺はすぐに『お医者カバン』で診断し、風呂から上がる。 異常がないとわかると、ほっとして、今日はもうお開きにしようと朝美たち二人に声をかけた。 そして。 吾に取り付けた道具を外し、意識が戻るのを待ち、裸で転がる彼女の傍らで座り込む。 「…ん…………あっ!」 やがて意識が戻り、俺を見るなり声を荒げる。 「お、お前っ! …くっ…」 体を手で隠し、一歩後ずさる吾。 俺は立ち上がり、吾に一つの箱を放り投げる。 「…?」 吾はそれを受け取ると、俺を見て顔に疑問を浮かべる。 「これは、プレゼントだ。自分の部屋に帰ってから、開けてみるといい……」 そして唇の端を吊り上げ、ぼそっと小さく呟いた。 「……棚にでも飾ってくれ」 「うるさいっ!!」 吾は怒鳴り声を上げ、箱を放り投げた。今日あのような事をされたのだ、目の前の男の態度に腹を立てるのも当然だろう。 しかし、殴りかかることは出来なかった。 強制的に動かされた体が疲労しきって、なかなか思うように動いてくれなかったのだ。 「うん、やっぱりこれもいいが髪をあげてる時の方がいいな。お前の魅力と合っててかわいくって好きだぞ」 「なっ…!」 顔を赤らめ、突然の告白めいた台詞に口をパクパクさせる吾。 本来なら蹴りの一つも飛んでいたのだろうが、先述の疲労の上、「こいつには勝てない」と彼女のカンが告げていた。 さらに、もう一つ理由がある。 「で、幸せな気持ちになったんだよな? アノ時」 「っ!!」 そうなのだ。吾は一言で言うとバカ、結構単純な性格であると聞いている。 それ故、今日の幸せを感じてしまったことが、「Hで幸せを感じてしまった→自分はこの男が好きになってしまった」と単純に変換されたのだ。 頭では否定しようとするが、しかし頭のどこかと心ではそれを認めてしまっている自分がいる…といったところだろう。 こっそり『かたづけラッカー』で隠した『悟りヘルメット』で裏を取ると、俺は出来るだけ優しい声で話しかけた。 「まあ、言いたくないなら今日は言わなくていい」 「今日は?」 「当たり前だろう? お前みたいな可愛い女を一日で手放すわけがないだろう……朝美!」 呼びかけると、吾の後ろに立って嫉妬を隠そうともせず顔に浮かべている朝美が動く。 朝美は手に箱を持っている。 これは先ほど吾が放り投げた箱だ。投げられたそれはそのまま朝美の頭にぶつかったのだ。 「……」 朝美は吾を睨み付けると、「ご主人様の前だから仕方なく我慢してやってるんだ」と目で語り吾に箱を押し付け、元の位置に戻った。 「…さて、もう帰っていいぞ。小波、送っていってやれ……監視も兼ねてな」。 …結局、吾は無事に家に帰ることが出来た。 そして、部屋に帰ると嫌々ながらもプレゼントの包みを開ける。 開けながら、吾の頭には今日された、さまざまなことが思い出されれ、幸福や快楽を感じたことを必死に否定し、どうせこれは碌なものではないのだろうと思いこむ。 ………果たして箱の中身は、吾の30分の1程度の大きさの、彼女が四つん這いになり、涙を流し笑いながら排泄している鏡部屋の中での彼女の姿を模したプラモ(洗面器・濁流まで再現)であった。 「悪趣味にも、程があるよっ…!!」。 [[次話に進む>第31話 『動物能力の間違った使い方』]] [[戻る>鱸さん]] [[小説保管庫に戻る>小説保管庫]]

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