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第3話:①  大学の帰り、電車に揺られながら近藤睦樹は眠気と戦っていた。久々に大学の授業をリアルタイムで受け、想像以上に疲れた。 楽をし過ぎると怠けるものだ……もし2年次までに90単位以上取っていなければ今よりキツかったはずだ、よく頑張ったな俺。  しかしリアルタイムはやはり暇でもある。時間を無駄にしているような……良い女との出会いもないし。当然か、ずっと大学だし。 だが道具を使って獲物を見つけるというのも簡単すぎて、スリルというか、何か物足りなく感じていたのも事実だった。  車内をぐるりと見渡す。人が多い、サラリーマンの帰宅ラッシュと時間が重なったためだ。どこでもドアのありがたみが身に染みる。  ふと、ドア横の角に人が固まってるのが気になった。5人……6人か、まるで壁を作るように2人が新聞を広げている。 (満員電車のドア横コーナーで集団痴漢てか? お約束すぎだろ……ありゃ逆に不自然だ) 思わず顔がニヤけてしまう。俺なら1人でも余裕だねと思いつつ、それは道具のおかげだろと少し凹む。  ふと痴漢集団の足の隙間から、痴漢されてるだろう女性の足が見えた。紺のハイソックスに靴はローファー……女子高生か。 眠い目をこすり、目を凝らす。長い黒髪に……ブレザーだ、肝心のスカートが見えない。立ち上がり、位置取りを変える……見えた。 「あの制服は……麗南女子か」 麗南女子大学付属高校はこの近辺では男子学生の憧れの的だ。制服が可愛いということで女子学生の憧れでもあるお嬢様学校。 私立の厳重な警備ゆえに情報が少ない。俺が知っていることも、可愛い子が多いというくらいだ。  麗南女子か……秘密道具があれば侵入も楽勝だな……うん、なんだか冴えてきたぞ。 どれ、たまには人助けでもしてみるか。俺は時間を止め、痴漢集団の壁に近づいた。  麗南で痴漢される子なら、まぁ外れってことはないだろう。痴漢の頭越しに覗き込むと、3人の手がばっちり色白の太ももや スカート越しにヒップを撫でている。女の子の顔は見えないが、スタイルはいい。スカートは特別短いわけではないが、妙にエロく感じる。 痴漢が欲情したのもわかる、見事な美脚だ。脚フェチならこの脚だけでストーキングしたくなるだろう。 俺は携帯を開き、時間を動かす。俺が真後ろに来ていることにも気づかず、痴漢は手を動かす。俺の存在感はやはり薄いようだ。 俺は痴漢の頭越しにムービーを起動し、痴漢行為を携帯に収める。痴漢の1人が振り向き、人生の最期を悟ったかのような顔で俺を見た。 「おじさん達、痴漢はいけないね~集団なんて常習かな?」 わざとらしく大きめの声で言って、おそらく主犯格だろう中年男の腕をギリギリと捩じ上げた。腕力には自信がある。 携帯を奪おうと手を伸ばした男の股間に膝を打ち込み、携帯をポケットにしまうと同時に、いれておいたタンマウォッチで時間を止める。 痴漢集団を無理な姿勢にして、ある仕掛けを施し再び時間を動かすと、痴漢達はバタバタと満員電車の中で倒れた。 「早く逃げないと次は脳天から床に落とすぞ」 痴漢達は化け物でも見るかのような目をし、乗客を押し退けて逃げていった。そろそろかな~『時限バカ弾』が破裂するの。 ほどなくして、車内に奇声と笑い声が響き渡った。  いやぁ久々に人助けをすると気分がいい、さてさてこの調子で僕と続きを楽しみましょうかお嬢さん。 「怪我とかはない? 大丈夫?」 こういう時もう少し気の利いた言葉が出ないものか、少し自己嫌悪しつつ、女の子の顔を見る。 「かっ……」 思わず「可愛い」と言いかけた。上目遣いに、泣いていたのか潤んだ瞳が俺を見ていた。痴漢達に上半身も弄られたのだろう、 乱れたシャツから覗く白い胸元がエロ……いや眩しい。どこか小動物的な雰囲気があり、何故か無性に苛めたくなってくる。  不意に、アナウンスと共にドアが開いた。彼女はハッとして顔を上げ、俺に向かって一礼し服の乱れを直しながら電車を降りた。 「あらっ、ちょ、これから……」 時すでに遅し、無情にもドアは閉まり、電車は動き出す。道具は……やっぱり使おう。  しかし眠気は完全に吹っ飛んだ。あれだけの絶品がまだいる、しかも素人だろう。タレントではないはずだ。 いいね、火ぃ点いた。あの娘は絶対に手に入れてやる。俺は電車を出て、神宮寺のいる店に向かった。 「何も思い出せん! 何も思い出せんのだ相棒!」 店に入るなり、神宮寺がクワッと俺に掴みかかってきた。 「──で、撮った記憶のないエロ画像がデジカメやらにあって、どうしても思い出せんと?」 「客たちも、撮った記憶のないエロ画像やムービーが携帯にあると言ってきとるんだ!」 どうやら、マドカを奴隷として譲った以前の記憶をバキューム蚊で吸い取ったのだが、携帯やデジカメのメモリーは消去するのを 忘れたのが原因らしい。いかんな……完全に俺のミスだ。 「その割には、ちゃっかりアダルトショップで女子高生を働かせてんのはどこのどいつだ?」 俺が指差す先で、スクール水着姿の星野マドカが商品棚の整理をしていた。その色白の太ももにはピンクローターのスイッチが貼り付けられ、 ピンクのコードがスクール水着の水切り穴を通してマドカの秘所へ繋がっている。どうやら、スイッチは入れっ放しらしく 時折膝が振るえ、官能的な刺激と客達の視線に顔を甘くしかめている。しかしまぁ、一日二日で女の顔になるもんだ。 「高校が終わったら自分から来たんだ、別に無理やり働かせてるわけじゃないぞ」 「無理やりじゃなかったらなんでスク水にローターなんだおい……」 「制服じゃ学校にバレやすいだろう。ローターも別に嫌がらなかったしスク水は客も喜んでるぞ」 明らかに客寄せ狙いじゃねぇか。よく店長が許したもんだ…… 「あぁ、店長なんて存在感“窒素”みたいなもんだからな、実質俺が店長だ」 確かに店長を見た記憶がない。窒素か、俺とどっちが存在感薄いかなぁ…… 「まぁお前のほうが少し存在感あるな、例えるならお前は存在感“空気”ってとこだ」 嬉しいけど腹立つなオイ…… 「素直に喜べ、そしてお前の存在を認めてやってる俺に感謝しろ」 ……エスパーかお前は? 「違うぞ」 ……!? 「──ふ~ん、でも本当に覚えてないのか? 乱交とは言わんが、凄かったぞ。画像とかあったろ?」 「うむ……しかし、画像もムービーもあるが、誰一人として撮影した記憶がないのだ」 ごめん、それ俺のせい。 「まぁ、その画像のせいでマドカに何かあったら、お前が守ってやれよ。お前の奴隷なんだからさ」 「うむ、わかって……ぬ、貴様……さては面倒事を俺に押し付けるつもりでマドカを!?」 えぇ、今はそのつもりです。 「馬鹿言うなよ、俺たちは心の友だろ?」 「誤魔化すな。まぁ……今日はマドカに免じてよしとするが……」 マドカに免じて……か、随分と扱いやすくなったなぁ。 「それよりさ、麗南女子校に関するデータがほしいんだ」 神宮寺の顔が変わる。どうやら俺の本気度を感じ取ったらしい。 「──敷地を囲む塀の高さは2メートル、外だけで監視カメラ24台と死角なし、夜間も警備員常駐、  専用の更衣室があるから望遠で教室更衣を覗くこともできん。おそらく校内にも監視カメラがあると予想される」 「金かけてやがんな、俺らの西校は侵入し放題だっつーのに。まさに難攻不落ってか」 「うむ、未だに校内盗撮ビデオがないからな、麗南の制服もマニアになら10万前後で売れる、外撮りでも貴重だ」 最も盗撮し易い環境にいるのは教師と生徒だ。だが、校内盗撮モノが出回らないあたり、校内の監視も厳しいのか、 バレた際の罰則を恐れて個人や身内で楽しんでいるかのどちらかだろう。 「外部の人間には厳しいな……可能性は出入り業者と、内部の人間になるくらいか。出入り業者は?」 「学食と購買などで業者が出入りするが、警備員の見張りがつく。行きも帰りもピッタリな。  エアコンなどが故障した際には配管業者などが入るが、出入りが不定期だ。清掃業者も間が空く」 なるほど、カメラを仕掛けても回収できないのでは意味がない。映像を受信したとしても、撮影機器が残るのはリスクが伴う。 「一番は麗南の職員になることだ。とにかく内部の情報がないと作戦も立てづらい」 内部情報か……外から潜入が無理ならば。 「だったら、中から外に情報を流してもらうのが一番簡単かもねぇ」 「……なるほど、トロイの木馬か」  家に帰った睦樹は『ガールフレンドカタログメーカー』を使って電車で出会った少女の情報を確認した。  名前は葉月薫流(はづき かおる)、麗南女子大付属高校2年、T165/B85/W57/H83、交際歴なし……てことは処女か!? 「はぁ~この子が処女ってマジかよ」 そういえば処女の子を相手にするのも初めてだ。男性経験なしの可愛い子なんてそう多くないからなぁ。 「あれ……住んでるとこ近いな、降りた駅と違うし……」 どうやら降りた駅にアルバイト先があるらしい。バイトは惣菜店のレジ打ち……あれだけ可愛くて若い子が惣菜店で? 「父親は……事故で亡くなってるのか、バー勤めの母親とアパートで2人暮らし……朝は新聞配達だぁ!?」 お嬢様私立の女子高生がすることじゃないだろ……この子を快楽漬けにして利用するってのはちょっと気が引けるなぁ…… 「あぁもう弱気になるな! 金くらい俺が援助してやりゃいいだろが」 5千円から始めた『フエール銀行』の貯金もかなり増えてる。もう大学なんて辞めて遊んで暮らしてもいいくらいだ。  俺は行動あるのみとばかりに四次元ポケットに手を入れた──。  葉月薫流がアパートに帰り着いたのは、夜の9時前であった。母親はもう出勤しているので、部屋には誰もいない。 狭い部屋の明かりを点けて、仏壇の前で手を合わせる。平日は、いつもこの繰り返しなのだが、今日は少し違った。 「ちゃんとお礼言えなかったな……せっかく助けてもらったのに……」 ここ数日、車両を変えても電車で痴漢され続けていた。誰も助けてくれなかった中で、あの人は助けてくれた。 背の高い人だった、顔は……うまく思い出せないけど、会えばわかる気がする。 「シャワー浴びてこよ」 明日も新聞配達で朝は早い。薫流はブレザーを脱いで、ハンガーにかけた。  石ころぼうしをかぶった睦樹は部屋の壁に寄りかかって様子を見ていた。 助けてもらった、というのは俺のことだろうか? 俺の存在を覚えていてくれたのなら感動ものだ。  彼女は俺の存在に気づくはずもなく、制服を脱ぎ始めた。ブレザーをハンガーにかけ、シャツのボタンを 1個ずつ外していく。そして、ボタンをすべて外すとシャツの前を両側へ開いた。 「おぉ……」 白地に小さな水玉模様のブラジャーと、柔らかそうな胸の谷間、透き通るような色白の肌が露わになった。 シャツもハンガーにかけ、スカートのホックを外し、しゅるりとスカートも脱ぐとブラとお揃いのショーツと かぶりつきたくなるような太ももが露わになる。  瞬きする事も忘れ、俺は彼女の身体に見入っていた。制服の下の彼女の肉体は、想像以上に肉感的で官能的だった。 それでいて強く抱きしめたら折れてしまいそうなほど華奢な印象を受ける。  彼女が浴室に入るのを追って、俺も浴室に向かった。  シャワーを浴びる彼女の身体を、俺はじっくりと観賞した。一糸纏わぬ彼女の裸体は見事なものだった。 形の良い胸は彼女が身体を揺らすたびにプルプルと揺れ動き、シャワーのお湯が玉になって弾けている。 まだ誰も受け入れていないこの身体を自分だけのものにできる、そう考えると同時に俺と出会うまで 痴漢どもに触られ続けていたのかと思うと妙に腹が立ってきた。嫉妬だろうか? (さて、男を知らない女子高生の身体を楽しみますか)  俺は『続きをよろしく』のガスを出し、手を突っ込んで、後ろから彼女の乳房を鷲掴みにした。 「ひゃぁぅ!?」 石ころぼうしをかぶっていても、さすがにこれだけやれば気付かれるらしい。彼女は後ろを向くが、 どうやら俺の姿は認識できないらしく、キョロキョロと室内を見渡す。  シャワーのお湯がかかるのもお構いなしに、俺は彼女の胸の感触を楽しんだ。俺の大きな手でも十分な 揉み応えを感じられる。得体の知れない恐怖に彼女は泣きそうになって身体をふるふると震わせている。 だが、指を押し返してくる乳房の弾力の中に、刺激を与えるたび快感に身体が震えているのも まさに手に取るように感じられた。手の平で転がしていた乳首の感触が硬くなってきた。俺はピンク色の 小さな乳首を摘んでやる。 「やんっ……」 ピクンと身体を震わせ、彼女は目を瞑った。鼻にかかったような吐息が漏れ、悩ましげに顔をしかめる。 この子は自分の表情や仕草がどれだけ男を興奮させているのか、自覚があるのだろうか? 触るたびにこんな反応を見せてくれたら、痴漢も嬉しくてたまらないだろうな。  俺はガスから手を抜いて胸への攻めは手袋に任せ、もう一度ガスを付けて下半身に手を這わせた。 「あっ、だめぇ……」 彼女は俺の手を必死に押さえるが、力の差は歴然だ。肉芽を剥き、指の腹で擦り上げ刺激を与えてやる。 「やっ、あっ、あ、そんな、しないでぇ……」 膝を閉じて、太ももで俺の右手を挟む。その太ももの感触も楽しむように俺は右手で敏感な肉芽を擦り続け、 左手の中指をヒップの割れ目に沿って動かしていき、後ろの穴も指先でこちょこちょとくすぐってやる。 「きゃぁ、やだっ、そんなとこ、ひぅ……」 ほんの少しだけ指先をアナルへ差し込み、指を動かす。彼女は膝から崩れて、浴槽の縁にしがみついて なんとか快感と恐怖から逃れようとするが、俺は逃がさない。さらに下半身を激しく攻め立て、 快感から逃れようとする彼女の身体を誘導していく。彼女が四つん這いでバックから突かれるような格好になると 俺はガスから手を引き抜いた。 (だめぇ……もう、止めてぇ……) ガスが固まって出来たような手袋が、自分の恥ずかしい性感帯を刺激し続けている。まるで幽霊にされているような不気味さに 恐怖を覚えたが、発育の良い薫流の身体は素直なほど快感を感じてしまっていた。 (あん、やだぁ……感じてなんか、ないもん……) 手袋を押さえようと両腕で胸の前を押さえるが、手袋に痛いほどの勢いで両腕を弾き返されてしまう。 「んっ……んふっ……んん……」 邪魔がなくなると、再び手袋はは機械的に変わらぬリズムで胸を刺激してくる。尖って敏感になってしまった乳首を、 弾くように震わせ、コリコリと摘んできたり、先端をカリカリと刺激し……乳首を刺激され続けるうちに ガクガクと膝が震え、むず痒い快感が胸から全身へ広がり、頭の先からつま先までピクピクと反応してしまう。 ……クチュッ…… (あぁ……)  はっきりと、自分の恥ずかしい所から熱い湿り気を感じられた。それを自覚した瞬間、下半身の攻めが急に激しくなったかのように 甘い刺激が腰から全身に響き渡り、電流が走ったかのように腰が跳ね上がった。 (ダメッ! もう止めて、それ以上されたら……変になりそう……) むず痒さに腰がクネクネと動いてしまい、手で口をふさいでも鼻から切なげな声が漏れてしまう。 「ひゃぁん!」 敏感な肉芽を弾かれた刺激に腰を引いた瞬間、後ろの穴をくすぐる指がズッと入り込んできた。 痛いとも気持ちいいともとれるような刺激が背筋をゾクゾクと駆け上がってくる。 慌てて腰を戻すが、前の攻めも、後ろの攻めも変わらない、機械的に一定のリズムとパターンで刺激を加えてくる。  下半身の前を攻める手袋は、指を入れられることはなかったが、大事な部分を繰り返しなぞりあげてくる。 機械的なその攻めも、繰り返されるうちにクリトリスが敏感になり出し徐々に刺激が強くなってくる。  やがて、恥ずかしい部分からクチュクチュと湿った音が浴室に響きだした。 (どうして……私の身体、どうして濡れちゃうの……) その時になって、シャワーのお湯が止まっていることに薫流はようやく気づいた。浴槽に響くのは自分の秘所から響く 淫らな水音と、自分の口から漏れる吐息混じりの悩ましげな喘ぎだけである。  それを自覚した瞬間、どうしようもないほど恥ずかしくなり顔がカアッと熱くなるのがわかった。 ちなみにシャワーは睦樹が水道代節約にと止めたのだが、薫流には当然のように気づく余地はない。 (あっ……!?) 寒気が走ったように腰から背中がブルッと震えた。 (やだ、お願い、もうだめ! 何か、きちゃう、よぉ……) 込み上げてくる絶頂感と尿意を、薫流はなんとか抑え込もうと手袋を止めようとするが、手で押さえるどころか、 足を閉じて太ももで押さえる事も出来ない。そんな時、手袋じゃない別の何かが私の両わき腹をむにゅっと掴んできた。 「ひゃああぁぁんっ!!」 尿意を催していた上に、もともとお腹の敏感であった薫流はそれで一気に限界が近づいてしまった。 ギュッと目を閉じて、浴槽の縁にしがみ付き、恥ずかしい快感にひたすら耐える。 「あっ、や、もう、ダメなんです、お願いします、やめてください……」 しかし、薫流の懇願もむなしく、背中にぞろりとザラついた感触が這った。 「ひっ……」 舐められた。それだけで、ゾクゾクと背筋が震える。恐怖以上に、快感のほうが大きかった。 (私の身体……おかしくなっちゃう……次、されたら……) 耐えられない……そう思った次の瞬間、絶妙のタイミングで敏感な耳に息を吹きかけられた。 「ひゃああぁぁう!!」 胸を揉まれ、乳首を摘まれ、クリトリスを擦られ、お尻の穴まで攻められた状態の薫流から 力が抜けていく。その瞬間、今まで抑えていた狂おしいほどの快感に全身が震えた。 (あっ、だめ、きちゃう! 今きたら……でちゃうよぉ……) 薫流はギュッと目を瞑った。絶頂の前触れで内腿がガクガクと痙攣しだし、お尻が何度も跳ね上がる。 (やだ、こわい……私、おかしくなっちゃう……エッチな子になっちゃう……) 手袋とは違う何かに敏感なクリトリスを摘まれた。その瞬間、瞼の裏に火花が散ったような 錯覚を受けるほど全身に快感の電流が走り、膨れあがる尿意と共に、急速に絶頂感が込み上げてきた。 「だめっ、もうだめぇぇぇーーー!!」 快感が身体の中で迸り、頭の中が真っ白になった。それと同時に、下半身から熱い奔流が溢れ出すのを感じた。 呼吸が出来ないほどの絶頂感と失禁感に、薫流の全身から力が抜けて、目の前が真っ暗になった。  意識を失う直前、誰かの腕が自分の身体を支えてくれるのを薫流は感じた。 ---- [[次話に進む>第3話-2]] [[戻る>48さん]] [[小説保管庫に戻る>小説保管庫]]
第3話:①  大学の帰り、電車に揺られながら近藤睦樹は眠気と戦っていた。久々に大学の授業をリアルタイムで受け、想像以上に疲れた。 楽をし過ぎると怠けるものだ……もし2年次までに90単位以上取っていなければ今よりキツかったはずだ、よく頑張ったな俺。  しかしリアルタイムはやはり暇でもある。時間を無駄にしているような……良い女との出会いもないし。当然か、ずっと大学だし。 だが道具を使って獲物を見つけるというのも簡単すぎて、スリルというか、何か物足りなく感じていたのも事実だった。  車内をぐるりと見渡す。人が多い、サラリーマンの帰宅ラッシュと時間が重なったためだ。どこでもドアのありがたみが身に染みる。  ふと、ドア横の角に人が固まってるのが気になった。5人……6人か、まるで壁を作るように2人が新聞を広げている。 (満員電車のドア横コーナーで集団痴漢てか? お約束すぎだろ……ありゃ逆に不自然だ) 思わず顔がニヤけてしまう。俺なら1人でも余裕だねと思いつつ、それは道具のおかげだろと少し凹む。  ふと痴漢集団の足の隙間から、痴漢されてるだろう女性の足が見えた。紺のハイソックスに靴はローファー、女子高生か……眠い目をこすり、目を凝らす。長い黒髪に……ブレザーだ、肝心のスカートが見えない。立ち上がり、位置取りを変える……見えた。 「あの制服は……麗南女子か」 麗南女子大学付属高校はこの近辺では男子学生の憧れの的だ。制服が可愛いということで女子学生の憧れでもあるお嬢様学校。 私立の厳重な警備ゆえに情報が少ない。俺が知っていることも、可愛い子が多いというくらいだ。  麗南女子か……秘密道具があれば侵入も楽勝だな……うん、なんだか冴えてきたぞ。 どれ、たまには人助けでもしてみるか。俺は時間を止め、痴漢集団の壁に近づいた。  麗南で痴漢される子なら、まぁ外れってことはないだろう。痴漢の頭越しに覗き込むと、3人の手がばっちり色白の太ももや スカート越しにヒップを撫でている。女の子の顔は見えないが、スタイルはいい。スカートは特別短いわけではないが、妙にエロく感じる。  痴漢が欲情したのもわかる、見事な美脚だ。脚フェチならこの脚だけでストーキングしたくなるだろう。 俺は携帯を開き、時間を動かす。俺が真後ろに来ていることにも気づかず、痴漢は手を動かす。俺の存在感はやはり薄いようだ。  俺は痴漢の頭越しにムービーを起動し、痴漢行為を携帯に収める。痴漢の1人が振り向き、人生の最期を悟ったかのような顔で俺を見た。 「おじさん達、痴漢はいけないね~集団なんて常習かな?」 わざとらしく大きめの声で言って、おそらく主犯格だろう中年男の腕をギリギリと捩じ上げた。腕力には自信がある。 携帯を奪おうと手を伸ばした男の股間に膝を打ち込み、携帯をポケットにしまうと同時に、ポケットにいれておいた『タンマウォッチ』で時間を止める。  痴漢集団を無理な姿勢にして、ある仕掛けを施し再び時間を動かすと、痴漢達はバタバタと満員電車の中で倒れた。 「早く逃げないと次は脳天から床に落とすぞ」 痴漢達は化け物でも見るかのような目をし、乗客を押し退けて逃げていった。そろそろかな~『時限バカ弾』が破裂するの。  ほどなくして、車内に奇声と笑い声が響き渡った。  いやぁ久々に人助けをすると気分がいい、さてさてこの調子で僕と続きを楽しみましょうかお嬢さん。 「怪我とかはない? 大丈夫?」 こういう時もう少し気の利いた言葉が出ないものか、少し自己嫌悪しつつ、女の子の顔を見る。 「かっ……」 思わず「可愛い」と言いかけた。上目遣いに、泣いていたのか潤んだ瞳が俺を見ていた。痴漢達に上半身も弄られたのだろう、 乱れたシャツから覗く白い胸元がエロ……いや眩しい。どこか小動物的な雰囲気があり、何故か無性に苛めたくなってくる。  不意に、アナウンスと共にドアが開いた。彼女はハッとして顔を上げ、俺に向かって一礼し服の乱れを直しながら電車を降りた。 「あらっ、ちょ、これから……」 時すでに遅し、無情にもドアは閉まり、電車は動き出す。道具は……やっぱり使おう。  しかし眠気は完全に吹っ飛んだ。あれだけの絶品がまだいる、しかも素人だろう。タレントではないはずだ。 いいね、火ぃ点いた。あの娘は絶対に手に入れてやる。俺は電車を出て、神宮寺のいる店に向かった。 「何も思い出せん! 何も思い出せんのだ相棒!」 店に入るなり、神宮寺がクワッと俺に掴みかかってきた。 「──で、撮った記憶のないエロ画像がデジカメやらにあって、どうしても思い出せんと?」 「客たちも、撮った記憶のないエロ画像やムービーが携帯にあると言ってきとるんだ!」 どうやら、マドカを奴隷として譲った以前の記憶をバキューム蚊で吸い取ったのだが、携帯やデジカメのメモリーは消去するのを忘れたのが原因らしい。いかんな……完全に俺のミスだ。 「その割には、ちゃっかりアダルトショップで女子高生を働かせてんのはどこのどいつだ?」 俺が指差す先で、スクール水着姿の星野マドカが商品棚の整理をしていた。その色白の太ももにはピンクローターのスイッチが貼り付けられ、ピンクのコードがスクール水着の水切り穴を通してマドカの秘所へ繋がっている。どうやら、スイッチは入れっ放しらしく時折膝が振るえ、官能的な刺激と客達の視線に顔を甘くしかめている。しかしまぁ、一日二日で女の顔になるもんだ。 「高校が終わったら自分から来たんだ、別に無理やり働かせてるわけじゃないぞ」 「無理やりじゃなかったらなんでスク水にローターなんだおい……」 「制服じゃ学校にバレやすいだろう。ローターも別に嫌がらなかったしスク水は客も喜んでるぞ」 明らかに客寄せ狙いじゃねぇか。よく店長が許したもんだ…… 「あぁ、店長なんて存在感“窒素”みたいなもんだからな、実質俺が店長だ」 確かに店長を見た記憶がない。窒素か、俺とどっちが存在感薄いかなぁ…… 「まぁお前のほうが少し存在感あるな、例えるならお前は存在感“空気”ってとこだ」 嬉しいけど腹立つなオイ…… 「素直に喜べ、そしてお前の存在を認めてやってる俺に感謝しろ」 ……エスパーかお前は? 「違うぞ」 ……!? 「──ふ~ん、でも本当に覚えてないのか? 乱交とは言わんが、凄かったぞ。画像とかあったろ?」 「うむ……しかし、画像もムービーもあるが、誰一人として撮影した記憶がないのだ」 ごめん、それ俺のせい。 「まぁ、その画像のせいでマドカに何かあったら、お前が守ってやれよ。お前の奴隷なんだからさ」 「うむ、わかって……ぬ、貴様……さては面倒事を俺に押し付けるつもりでマドカを!?」 えぇ、今はそのつもりです。 「馬鹿言うなよ、俺たちは心の友だろ?」 「誤魔化すな。まぁ……今日はマドカに免じてよしとするが……」 マドカに免じて……か、随分と扱いやすくなったなぁ。 「それよりさ、麗南女子校に関するデータがほしいんだ」 神宮寺の顔が変わる。どうやら俺の本気度を感じ取ったらしい。 「──敷地を囲む塀の高さは2メートル、外だけで監視カメラ24台と死角なし、夜間も警備員常駐、 専用の更衣室があるから望遠で教室更衣を覗くこともできん。おそらく校内にも監視カメラがあると予想される」 「金かけてやがんな、俺らの西校は侵入し放題だっつーのに。まさに難攻不落ってか」 「うむ、未だに校内盗撮ビデオがないからな、麗南の制服もマニアになら10万前後で売れる、外撮りでも貴重だ」 最も盗撮し易い環境にいるのは教師と生徒だ。だが、校内盗撮モノが出回らないあたり、校内の監視も厳しいのか、バレた際の罰則を恐れて個人や身内で楽しんでいるかのどちらかだろう。 「外部の人間には厳しいな……可能性は出入り業者と、内部の人間になるくらいか。出入り業者は?」 「学食と購買などで業者が出入りするが、警備員の見張りがつく。行きも帰りもピッタリな。  エアコンなどが故障した際には配管業者などが入るが、出入りが不定期だ。清掃業者も間が空く」 なるほど、カメラを仕掛けても回収できないのでは意味がない。映像を受信したとしても、撮影機器が残るのはリスクが伴う。 「一番は麗南の職員になることだ。とにかく内部の情報がないと作戦も立てづらい」 内部情報か……外から潜入が無理ならば。 「だったら、中から外に情報を流してもらうのが一番簡単かもねぇ」 「……なるほど、トロイの木馬か」  家に帰った睦樹は『ガールフレンドカタログメーカー』を使って電車で出会った少女の情報を確認した。  名前は葉月薫流(はづき かおる)、麗南女子大付属高校2年、T165/B85/W57/H83、交際歴なし……てことはバージンか!? 「はぁ~この子が処女ってマジかよ」 そういえば処女の子を相手にするのも初めてだ。男性経験なしの可愛い子なんてそう多くないからなぁ。 「あれ……住んでるとこ近いな、降りた駅と違うし……」 どうやら降りた駅にアルバイト先があるらしい。バイトは惣菜店のレジ打ち……あれだけ可愛くて若い子が惣菜店で? 「父親は……事故で亡くなってるのか、バー勤めの母親とアパートで2人暮らし……朝は新聞配達だぁ!?」 お嬢様私立の女子高生がすることじゃないだろ……この子を快楽漬けにして利用するってのはちょっと気が引けるなぁ…… 「あぁもう弱気になるな! 金くらい俺が援助してやりゃいいだろが」 『フエール銀行』の貯金もかなり増えてる。もう大学なんて辞めて遊んで暮らしてもいいくらいだ。  俺は行動あるのみとばかりに四次元ポケットに手を入れた──。  葉月薫流がアパートに帰り着いたのは、夜の9時前であった。母親はもう出勤しているので、部屋には誰もいない。狭い部屋の明かりを点けて、仏壇の前で手を合わせる。平日は、いつもこの繰り返しなのだが、今日は少し違った。 「ちゃんとお礼言えなかったな……せっかく助けてもらったのに……」 ここ数日、車両を変えても電車で痴漢され続けていた。誰も助けてくれなかった中で、あの人は助けてくれた。 背の高い人だった、顔は……うまく思い出せないけど、会えばわかる気がする。 「シャワー浴びてこよ」 明日も新聞配達で朝は早い。薫流はブレザーを脱いで、ハンガーにかけた。  『石ころぼうし』をかぶった睦樹は部屋の壁に寄りかかって様子を見ていた。 助けてもらった、というのは俺のことだろうか? 俺の存在を覚えていてくれたのなら感動ものだ。  彼女は俺の存在に気づくはずもなく、制服を脱ぎ始めた。ブレザーをハンガーにかけ、シャツのボタンを1個ずつ外していく。そして、ボタンをすべて外すとシャツの前を両側へ開いた。 「おぉ……」 白地に小さな水玉模様のブラジャーと、柔らかそうな胸の谷間、透き通るような色白の肌が露わになった。 シャツもハンガーにかけ、スカートのホックを外し、しゅるりとスカートも脱ぐとブラとお揃いのショーツとかぶりつきたくなるような太ももが露わになる。  瞬きする事も忘れ、俺は彼女の身体に見入っていた。制服の下の彼女の肉体は、想像以上に肉感的で官能的だった。 それでいて強く抱きしめたら折れてしまいそうなほど華奢な印象を受ける。  彼女が浴室に入るのを追って、俺も浴室に向かった。  シャワーを浴びる彼女の身体を、俺はじっくりと観賞した。一糸纏わぬ彼女の裸体は見事なものだった。形の良い胸は彼女が身体を揺らすたびにプルプルと揺れ動き、シャワーのお湯が玉になって弾けている。まだ誰も受け入れていないこの身体を自分だけのものにできる。そう考えると同時に、俺と出会うまで痴漢どもに触られ続けていたのかと思うと妙に腹が立ってきた。嫉妬だろうか? (さて、男を知らない女子高生の身体を楽しみますか)  俺は『続きをよろしく』のガスを出し、手を突っ込んで、後ろから彼女の乳房を鷲掴みにした。 「ひゃぁぅ!?」 『石ころぼうし』をかぶっていても、さすがにこれだけやれば気付かれるらしい。彼女は後ろを向くが、どうやら俺の姿は認識できないらしく、キョロキョロと室内を見渡す。  シャワーのお湯がかかるのもお構いなしに、俺は彼女の胸の感触を楽しんだ。俺の大きな手でも十分な 揉み応えを感じられる。得体の知れない恐怖に彼女は泣きそうになって身体をふるふると震わせている。  だが、指を押し返してくる乳房の弾力の中に、刺激を与えるたび快感に身体が震えているのもまさに手に取るように感じられた。手の平で転がしていた乳首の感触が硬くなってきた。俺はピンク色の小さな乳首を摘んでやる。 「やんっ……」 ピクンと身体を震わせ、彼女は目を瞑った。鼻にかかったような吐息が漏れ、悩ましげに顔をしかめる。この子は自分の表情や仕草がどれだけ男を興奮させているのか、自覚があるのだろうか? 触るたびにこんな反応を見せてくれたら、痴漢も嬉しくてたまらないだろうな。  俺はガスから手を抜いて胸への攻めは手袋に任せ、もう一度ガスを付けて下半身に手を這わせた。 「あっ、だめぇ……」 彼女は俺の手を必死に押さえるが、力の差は歴然だ。肉芽を剥き、指の腹で擦り上げ刺激を与えてやる。 「やっ、あっ、あ、そんな、しないでぇ……」 膝を閉じて、太ももで俺の右手を挟む。その太ももの感触も楽しむように俺は右手で敏感な肉芽を擦り続け、左手の中指をヒップの割れ目に沿って動かしていき、後ろの穴も指先でこちょこちょとくすぐってやる。 「きゃぁ、やだっ、そんなとこ、ひぅ……」 ほんの少しだけ指先をアナルへ差し込み、指を動かす。彼女は膝から崩れて、浴槽の縁にしがみついてなんとか快感と恐怖から逃れようとするが、俺は逃がさない。さらに下半身を激しく攻め立て、快感から逃れようとする彼女の身体を誘導していく。彼女が四つん這いでバックから突かれるような格好になると俺はガスから手を引き抜いた。 (だめぇ……もう、止めてぇ……) ガスが固まって出来たような手袋が、自分の恥ずかしい性感帯を刺激し続けている。まるで幽霊にされているような不気味さに恐怖を覚えたが、発育の良い薫流の身体は素直なほど快感を感じてしまっていた。 (あん、やだぁ……感じてなんか、ないもん……) 手袋を押さえようと両腕で胸の前を押さえるが、手袋に痛いほどの勢いで両腕を弾き返されてしまう。 「んっ……んふっ……んん……」 邪魔がなくなると、再び手袋はは機械的に変わらぬリズムで胸を刺激してくる。尖って敏感になってしまった乳首を、弾くように震わせ、コリコリと摘んできたり、先端をカリカリと刺激し……乳首を刺激され続けるうちにガクガクと膝が震え、むず痒い快感が胸から全身へ広がり、頭の先からつま先までピクピクと反応してしまう。 ……クチュッ…… (あぁ……)  はっきりと、自分の恥ずかしい所から熱い湿り気を感じられた。それを自覚した瞬間、下半身の攻めが急に激しくなったかのように甘い刺激が腰から全身に響き渡り、電流が走ったかのように腰が跳ね上がった。 (ダメッ! もう止めて、それ以上されたら……変になりそう……) むず痒さに腰がクネクネと動いてしまい、手で口をふさいでも鼻から切なげな声が漏れてしまう。 「ひゃぁん!」 敏感な肉芽を弾かれた刺激に腰を引いた瞬間、後ろの穴をくすぐる指がズッと入り込んできた。痛いとも気持ちいいともとれるような刺激が背筋をゾクゾクと駆け上がってくる。慌てて腰を戻すが、前の攻めも、後ろの攻めも変わらない、機械的に一定のリズムとパターンで刺激を加えてくる。  下半身の前を攻める手袋は、指を入れられることはなかったが、大事な部分を繰り返しなぞりあげてくる。機械的なその攻めも、繰り返されるうちにクリトリスが敏感になり出し徐々に刺激が強くなってくる。  やがて、恥ずかしい部分からクチュクチュと湿った音が浴室に響きだした。 (どうして……私の身体、どうして濡れちゃうの……) その時になって、シャワーのお湯が止まっていることに薫流はようやく気づいた。浴槽に響くのは自分の秘所から響く淫らな水音と、自分の口から漏れる吐息混じりの悩ましげな喘ぎだけである。  それを自覚した瞬間、どうしようもないほど恥ずかしくなり顔がカアッと熱くなるのがわかった。 ちなみにシャワーは睦樹が水道代節約にと止めたのだが、薫流には当然のように気づく余地はない。 (あっ……!?) 寒気が走ったように腰から背中がブルッと震えた。 (やだ、お願い、もうだめ! 何か、きちゃう、よぉ……) 込み上げてくる絶頂感と尿意を、薫流はなんとか抑え込もうと手袋を止めようとするが、手で押さえるどころか、足を閉じて太ももで押さえる事も出来ない。そんな時、手袋じゃない別の何かが私の両わき腹をむにゅっと掴んできた。 「ひゃああぁぁんっ!!」 尿意を催していた上に、もともとお腹の敏感であった薫流はそれで一気に限界が近づいてしまった。ギュッと目を閉じて、浴槽の縁にしがみ付き、恥ずかしい快感にひたすら耐える。 「あっ、や、もう、ダメなんです、お願いします、やめてください……」 しかし、薫流の懇願もむなしく、背中にぞろりとザラついた感触が這った。 「ひっ……」 舐められた。それだけで、ゾクゾクと背筋が震える。恐怖以上に、快感のほうが大きかった。 (私の身体……おかしくなっちゃう……次、されたら……) 耐えられない……そう思った次の瞬間、絶妙のタイミングで敏感な耳に息を吹きかけられた。 「ひゃああぁぁう!!」 胸を揉まれ、乳首を摘まれ、クリトリスを擦られ、お尻の穴まで攻められた状態の薫流から力が抜けていく。その瞬間、今まで抑えていた狂おしいほどの快感に全身が震えた。 (あっ、だめ、きちゃう! 今きたら……でちゃうよぉ……) 薫流はギュッと目を瞑った。絶頂の前触れで内腿がガクガクと痙攣しだし、お尻が何度も跳ね上がる。 (やだ、こわい……私、おかしくなっちゃう……エッチな子になっちゃう……) 手袋とは違う何かに敏感なクリトリスを摘まれた。その瞬間、瞼の裏に火花が散ったような錯覚を受けるほど全身に快感の電流が走り、膨れあがる尿意と共に、急速に絶頂感が込み上げてきた。 「だめっ、もうだめぇぇぇーーー!!」 快感が身体の中で迸り、頭の中が真っ白になった。それと同時に、下半身から熱い奔流が溢れ出すのを感じた。呼吸が出来ないほどの絶頂感と失禁感に、薫流の全身から力が抜けて、目の前が真っ暗になった。  意識を失う直前、誰かの腕が自分の身体を支えてくれるのを薫流は感じた。 ---- [[次話に進む>第3話-2]] [[戻る>48さん]] [[小説保管庫に戻る>小説保管庫]]

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