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悪魔」(2007/05/12 (土) 05:15:52) の最新版変更点

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ずいぶん前にかいた、「悪魔たち」のつづき。 「とにかくこの町には、いられないから」 フサが、部屋の隅の冷蔵庫を物色しながら言った。 「なんであいつらがここにいるんだ!?」 「頭悪いの?さっきこの町にいられないって言ったばかりだから」 「なぜ今頃?反乱からもう6年もたってるのに・・・」 「・・・はいはい、もう質問終わりね時間もないし。必要最低限のものだけこれに入れて!」 フサは、ギコにナップザックを1つ投げつけると冷蔵庫から水の入ったペットボトルを、自分のナップザック に詰めた。ギコも頭が混乱しながらも、作業に取り掛かった。 「でも何でまた、いまさら俺をつかまえようとすんだ?」 「それは・・・質問は終わりといったから。じゅんびできたの?」 フサは、ギコの準備が終わったのを見計らって裏口のドアを開けた。 外は氷つくような寒さだった。霜で一面雪が降ったように 真っ白だ。兵士4人は、相変わらずギコの家の前をうろついていた。 「たーーすけてーーーーくれーーーーぃ!!!!」 突然フサが大声で叫んだ。 「馬鹿か!!みつかるだろ!!」 「ダイジョブ、ダイジョブまあ見てろって」 真剣な顔のギコに、フサは笑って答えた。 すると数十秒後、兵士のうちの2人が裏口のほうに回ってきた。 ギコとフサは、見つからないように玄関のほうに回った。 残り2人の兵士が銃を置いてたばこをふかしている。 「いまがチャンスせーので一気にとっこうするから。もちろんギコも」 「はぁ?正気かフサ?」 呆れているギコを無視して、フサはせーのと言いながら走っていった。 ギコも多少遅れながらも、とりあえずフサの言うとおりにした。 「うわあああぁぁぁ、殺されるーー」 フサが叫びながら走っていくと、兵士2人が心配そうに近づいてきた。 「どうした?もう大丈夫だから安心しろ。誰に殺されるんだ?」 心配そうに聞く兵士の言葉を聴くと、フサは突然にやりとほほえむと、兵士に襲い掛かった。 その様子を見たギコも、もう一人の兵士に殴りかかった。 「スマネー!!生きるためだゴルァ!!」 心配してくれた兵士たちに申し訳ないと思いながらギコは、兵士を気絶させた。 フサも同様に(申し訳ないとは思っていない。)兵士を気絶させて言った。 「ギコ、こいつらの服奪ってさっさとずらかるぞ!!」 「わかった。裏の2人が戻ってきてもまずいからな」 2人は兵士の服を奪い、フサはたばこも奪い、銃を奪うと町の出口へと急いだ。

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