1: ウェルカム

クトゥルフテックへようこそ。
君の前には巨大なメカ、魔法工学、不気味な魔術、そして、時空を越えてやってくる、名状しがたき恐怖の存在する宇宙が広がっている。
それは我々の現代から数百年後の未来。
それは「異なる永遠」-外宇宙で再び檻から古き者達が解放された時代。
それは、残された人類が自らの存亡を賭けて戦うエオン戦争の時代。

クトゥルフテックは2つの異なったパラダイムを融合させた、ハイブリットジャンルのゲームである。
一つは巨大な有人ロボット戦闘マシーンである、メカの登場するアニメの世界。それは高度な冒険と確固たる創造性、そして地平線から明るい日々が望める世界。
もう一つは人間世界の外に居住する未知のモノ達の不気味な恐怖の世界。人間のような卑小たる存在を歯牙にもかけぬ恐ろしいクリーチャーである神々の住む場所。啓示と狂気を粉々に粉砕する暗い世界。

この章ではこのコアブックのロードマップを提示し、用語を解説し、文章の構造を解説し、そして我々のインスピレーションを少々君に提供する。楽しんでくれたまえ。幸運を祈る。

用語

ストーリーテリングゲームというものは、それ自身の言語を持っている。 ルールと設定、両方において、君が親しんでいないかもしれない新しい用語を使う。 ただ、君が前に進む時、事象をより明確にする手助けとして、我々はそれらの言語をいくつか解説する。 ここで語られる用語と語られない用語によってテキストは完全に理解できるだろう。

ゲーム用語


ドラマティックキャラクター:架空のキャラクター。ストーリーテリングゲームの参加者によって演じられる。 彼らはストーリーの主要登場人物であり、プロットの主役である。

ストーリーガイド:プロットを作り、サポーティングキャストを描写し、ルールを裁判し、一般に対話型のストーリングテリングの架空体験の舵取りを行なう人物。

ストーリーテリングゲーム:対話型のストーリーテリングの経験であり、その参加者の想像の中でのみ発生する。 参加者の一人はストーリーガイドを担当し、架空体験を処理し、誘導する。他方、残りの参加者は自身でデザインしたドラマティックキャラクターとしての役割担当する。

サポーティングキャスト: ストーリーガイドによって描写されるストーリーに登場する補助的なキャラクター。

設定用語


エオン戦争:すべての戦争の中で最も大きい戦争;ストレンジエオン戦争。 人類とナザディは帰還した古き者どもとそのカルトの脅威と異星人ミーゴの侵略に対抗し生き残りの為に戦う。

魔法技術:科学と神秘の法則の融合したもの。
現在、魔法技術は無限エネルギー源をもたらす特定の非ユークリッド幾何学に基礎を置いている。 特定の魔法技術の副産物が、エオン戦争の主戦力である、戦争機械、メカの創造を導いた。

アッシュクロフト財団:エオン戦争を生き残っている数少ない大企業の一つ。 アッシュクロフト財団は魔法技術の創造にを行なった組織である。 それは新地球政府の主幹研究開発組織であり、、他の問題においてもしばしば、同様に政府の諮問機関の役割を果たす。

混沌の子ら:終わり無き者、ナイアーラトテップの秘密結社。クリサリスコーポレーションは変貌の儀式の発見により、混沌の子らによって侵入され、そして会社のコントロールを奪われた。 その2つは現在1つになり、彼らのエリート兵士であるドーハノイドを創造することができる。 彼らは神秘的なナイアーラトテップの意志と計画に従って、そしてエオン戦争に対して重要な役割を果たすと言われている。

クリサリスコーポレーション:エオン戦争を生き残った少数の大企業の一つ。クリサリスコーポレーションは新地球政府とその社会に様々な方法で奉仕している。しかしながら、密かにそれは混沌の子らによってコントロールされて、そして中から新地球政府を浸食するために働いている。

クトゥルフ:古き者どもの中で最も恐れられる者。 クトゥルフはルルイエの掘り下げた都市で閉じ込められた死者の眠りを眠ります。 もし彼が帰還すれば、地球上のエオン戦争と全ての定命の者の破滅の終わりを意味するであろうということに、識者達は同意する。

カルト:固有名詞のカルトという用語は、新地球政府を脅かす、以下の3つの主要なカルトを指す。混沌の子ら、名状しがたき者の信徒、 ダゴンの不明瞭な騎士団。

死の影:死の影の信徒;人間が徹底的に貶められて、そして、彼らが古き者どもの帰還の為に必要な使用人であり得るように、堕落しなくてはならないと信じる、名状しがたき者の信徒の中の宗派。

ドーハノイド:混沌の子らとクリサリスコーポレーションのエリートのエージェント。 変貌の儀式の歪みによって創造される。ドーハノイドは恐ろしいモンスターに変身することができる定命の者である。そして逆もまた真なり。

名状しがたき者の信徒(DOU):2つの宗派に分けられる、ハスター(名状しがたきも者)のカルト。 一つは堕落を信奉する死の影、一つは破壊を信奉する、略奪の嵐である。 ハスターはいずれの宗派も選ばなかった。しかし二宗派とも、彼の庇護の元で活動している。

エルドリッチ・ソサエティ:新地球政府を専門的に援助している秘密結社。彼らは混沌の子らと、ドーハノイドに対して暗闘を行なう。そして単独でテイジャー-共生の聖戦士-を作ることについての秘密を隠し持つ。

果てしない者:真の秘密の神々の全ての中で最も強大で、古い者。 果てしない者は表面上は、宇宙の最も原始的なエネルギーから作られた。 ナイアーラトテップを例外として、彼らはほとんど定命の者を省みない。

エンジェル:一部が機械であり、一部が生命体である、サイバネティックメカ-生きているメカである。 パイロットはこれらの巨大なサイイボーグの中枢神経システムにジャックインする。 それらは新地球政府の武装の中で最も恐ろしい物である。 複数形はエンジェルズ-オリジナルのジャーマンの劣化品である。

エンジェルプロジェクト:新地球政府とアッシュクロフト財団の機械生命体であるメカを生み出す共同プロジェクト。

ダゴンの不明瞭な騎士団(EOD):クトゥルフと彼の手先のカルト。 彼らは沿岸の地域と孤島に存在し、深き者として知られている両生類の魚人間と彼らによって血脈を傷つけられた人々が主な構成員である。EOD はルルイエの失われた島の都市を探し出し、もう一度、彼らの神クトゥルフを目覚めさせることを望んでいる。

忘れ去られし者ども:最も理解されず、最も知られていない、神秘の呪術的な神々。. ある物語は、彼らがはるか昔の古き者どもの逃亡の原因であると言います。

ハスター:名状しがたき者、名を付けられるべきでは無い者としても知られている。死せる神、ハスターは恐らく古き者の中で最も得体が知れない。 彼のレンにおけるぼろぼろの王族らしい化身である、ハスターは彼のカルト、名状しがたき者の信徒の象徴である。

魔法:儀式と呪文として知られる定められた方法によって、宇宙のエネルギーを操作する学術的な能力。 魔法は危険であるが、非常に強力である。 その術者はソーサラーあるいはマジシャンとして知られている。

マジシャン:複雑な儀式を通して魔法のパワーを制御する方法を学んだ生命体全て。 それは物好きの別名とも言える。ソーサラーの項も参照の事。

メカ:魔法技術のパワーで動く、操縦された巨大なロボット。戦闘機械として使用される。それらはほとんど戦いで既存の兵器の代替となった非常に汎用的な兵器である。単数形はメック。

ミーゴ:冥王星からの奇妙なエイリアンのクリーチャー。 彼らはファンガスと昆虫と甲殼類の恐ろしい融合体である。 ミーゴは人類の奴隷化と、ナザディ族の絶滅とそのカルトの破壊を目指している。

定命の者:定命の螺旋に生き、死ぬ。地球上の全ての生命体。 定命の者とは最も知力が発達した種族である、人類とナザディを指し示す言葉である。

ナザディ:人類のDNAから遺伝子設計された、エイリアン種族。 彼らはその創造者によって仮初めの歴史と文化を与えられ、人類を滅亡させるために送り込まれた。 ナザディはミーゴを裏切り、人類に加担した。現在では新地球政府の不可欠な一部である。

新地球政府(NEG): 25億の人類と18億のナザディの住民で構成された民主主義の地球統一政府。

ナイアーラトテップ:果てしない者どもの一人。 この神は長きにわたり、人類に興味を持ってきた。 現在、彼と彼のカルトである混沌の子らはクリサリスコーポレーションとそのドーハノイドエージェントの行動を先導している。

古き者ども:かつて大地を支配した強力なエイリアンl。
これらの暗い神々は無限とも言えるほど昔に姿を消した。しかし彼らは再びこの世界の主として今、帰還しつつある。略奪の嵐:名状しがたき者の信徒の宗派。彼らは地球上から人類とナザディの全ての痕跡を消し去り、古き者どもの帰還の為の道を作り出すべきであると信じている。

ソーサラー:複雑な儀式を通して魔法のパワーを制御する方法を学んだ生命体全て。 それは本当に彼らの研究に関して真剣な者達に適用される正式の用語である。 マジシャンの項も参照の事。

ソーサリー:魔法のよりフォーマルな表現。

ストレンジ・エオン:「星辰が揃う時」という古代の予言によって予知された古き者どもがの目覚め(または彼らが牢から脱出。これは読み手の解釈による)を許し、再び彼らが地球上に侵略を始めた時代。クトゥルフテックの時代である。

テイジャー:エルドリッチ・ソサエティの戦士。 神聖な結合の儀式を通して、そして定命の者以上の何かになるために超次元の 共生生命と融合した人類あるいはナザディ。 人間の心を持つモンスターである。

本書について

本書は、一連の各章に分割されており、それぞれが、設定あるいはゲームルールの重要な部分を占める。 ここでは、これらの各章の分類を示す。君が興味を持った特定の内容を見つけるのを補助し、君の前に何があるかを示す。 あなたがクトゥルフテックの背定をもっと良く知るための短いいくつかのフィクションがこれらの章の間に挿入されている。

1章:ウェルカム ちょうど今君が読んでいる部分である。 それは設定の為のビジョンに君を徐々に引き入れる手助けをし、君にこの本が何を含んでいるのかを示すリファレンスである。

第2章:このようにして現在がある この章は君に設定を紹介するものである。 それは君に歴史の年表を与え、事象がどの様に推移し他のたのかを説明し、そしてエオン戦争の主要なプレイヤーである、君達に詳細を紹介する。

第3章:ゲームのアート この章は君にストーリーテリングゲームがどのような物でどのように働くのかを概説する。

第4章: フレームワーク この章は君にクトゥルフテックにおいて、物事が働くかを教える。 ここではゲームのルール-数値が意味する内容とキャラクターの行動を解決する方法-を詳述する。

第5章:アルターエゴ この章では君がゲームのためにストーリーテリングキャラクターを作る方法を指導する。

第6章:スキルズ この章では詳細にクトゥルフテックの技能を解説する。

第7章:クオリティーズ この章では資質と欠点についての詳細を解説する。

第8章:未来でのやり方 この章ではキャラクターが所持するか手に入れようとするかもしれないアイテムとともに、新地球政府の社会の技術的なレベルを説明する。

第9章:生命・死・狂気 この章では恐怖と狂気の効果を含んだ、あらゆる対立要素の管理についてのルールを取り扱う。

第10章:ニュー・ウォー・マシン この章ではエオン戦争で使用されるメカのリストとルールを提供する。

第11章:ブラスフェマウス・ウィスパー この章ではクトゥルフテックで儀式的な魔法の基礎を成すフレームワークを説明し、そして両方の 呪文書と呪文の両方をリストする。

第12章:名状しがたき恐怖 この章では地球を脅やかす、非人間クリーチャーについて扱う。

第13章:自動車殺人 この章では、輸送機関と戦争両方の機械を取り扱う。

第14章:分かたれたベール この章では本設定の宇宙構造と歴史の秘密を扱う。 これはストーリーガイドの為のリソースである。

第15章:名高きガイド この章はストーリーガイドの役割の詳細と彼がゲームでより良いストーリーを作るのを手助けするツールを提供する。

第16章:ポピュレーション この章は、ストーリーガイドによって使用されるかもしれない、様々なサポーティングキャラクターのゲームデータを提供する。

第17章:戦争・恐れ・敵討ち この章では個々の ストーリーガイドによって肉付けをされるすぐにプレイできる2つのストーリーの詳細が含まれている。

第18章:付録 索引とキャラクターとメカのレコードシートといった重要なドキュメントを含む。


SOURCE MATERIAL & INFLUENCES


CthulhuTech didn’t just spring into being. There were many works
of both fiction and film that helped influence the development
of the setting. Here’s a list of some of them, in case you’d like to
explore them as well.

Books

A Guide to the Cthulhu Cult, by Fred Pelton is an interesting work
covering the history of the mythos world, the languages, books,
and races, a look at mythos cults, and supposed lost mythos
fragments. It tries to resolve information from a variety of
sources and is a fun read.

The Necronomicon: The Book of Dead Names, edited by George Hay,
Skoob Edition is a rendition of Lovecraft’s fictitious work. The
Necronomicon doesn’t just contain mythos passages, it also
contains illustrations and essays on both Lovecraft and the
book itself.
The R’lyeh Text, edited by George Hay, Skoob Edition is the
supposed companion to the Necronomicon.

Stories


The Call of Cthulhu, by H. P. Lovecraft. The story of R’lyeh and
Cthulhu is an interesting reference for the influence of the Old
Ones through dreams and visions.

The Dunwich Horror, by H. P. Lovecraft is the story of a family
tainted by the Outsiders.

The Haunter of the Dark, by H. P. Lovecraft is the story of a man
who encounters frightening alien creatures on his mountain
farm property and is a wealth of information on the Migou.
The Shadow over Innsmouth, by H. P. Lovecraft is the story of
a man stuck in Innsmouth, home to the Esoteric Order of
Dagon. Finding the town populated by twisted humans and
Hybrids, he must flee for his life. This is an excellent resource on
Deep Ones.

The Thing on the Doorstep, by H. P. Lovecraft is the story of a poor
man who marries a Hybrid and finds himself victim of sorcerous
body-swapping.

The Whisperer in Darkness, by H. P. Lovecraft is the story of a man
drawn to a black abandoned church. His morbid fascination
yields him an advanced knowledge of the occult and death at
the hands of an avatar of Nyarlathotep.

Anime

The Guyver is the story of an alien suit of bio-organic armor, an
evil corporation bent on world domination, and a school boy
in the wrong place at the wrong time. The Guyver suits are very
cool and the hideous enemy Zoanoids are likewise. The Guyver
influenced the Tagers and Dhohanoids in CthulhuTech and is
highly recommended.

MD Geist is a lost super-soldier picked up by the regular army
who seek to disarm a doomsday device. The action sequences
are great examples of anime-style combat – especially the finale.

Neon Genesis: Evangelion is an interesting story about an Earth
ravaged by nearly-invulnerable giant alien creatures called
Angels. The only hope the struggling humans have of surviving
their assault are a group of young teens who are strangely
capable of piloting the mysterious Evangelions – cybernetic
mecha. The plot is interesting and the end is daring. Neon
Genesis was an inspiration for the Engels of CthulhuTech and is
highly recommended.

Robotech: Macross is seminal mecha-style anime. The first of the
Robotech series, this story follows the young crew of the Super-
Dimensional Fortress-1 (SDF-1) as they battle to save the Earth
from the giant, purple alien Zentraedi. The transforming jet
fighter/battle robot Veritechs are cool and deadly against the
chicken-legged Zentraedi battle pods.

Robotech: Southern Cross is the second of the Robotech series.
This story follows the new alliance of Earth after the SDF-1
has left to find the homeworld of the Zentraedi’s alien masters.
Unfortunately for them, the SDF-1 disappears and the Robotech
Masters come to attack Earth. The mecha designs are strangely
out of place in the overall Robotech series but the Hovertanks of
the Southern Cross are very cool.

Robotech: The Invid Invasion is the third of the Robotech series. The
Earth is invaded and devastated by aliens called the Invid. As
it turns out, the Invid are the true masters of protoculture – the
strange substance that powers mecha. The Robotech Masters
betrayed and nearly destroyed them in ages past and now the aliens
are tracking protoculture across the universe and settling scores.
The story follows a crashed Veritech pilot and his rag-tag band of
human rebels who seek to drive the Invid off of the planet once
and for all. Cyclones, small mecha consisting of battle armor and a
transforming motorcycle, are a very cool form of powered armor.

Robotech: The Sentinels is the last of the Robotech series. The
Sentinels video is only the start of the series which was never
finished. The story follows the crew of the SDF-1 who’ve been
lost in space. They finally find the Robotech Masters home
world, only to be confronted by more murderous Invid. For those
interested, the full story exists as fiction. The mecha designs in
The Sentinels are the pinnacle of the Robotech series.

Rahxephon is the story of a boy who is freed from a controlled time
bubble covering Tokyo through his interface with the mysterious
living mecha, Rahxephon. It is the story of invaders from another
dimension, the power of music, and the inevitability of destiny.
The statue-like Dolem that fight for the Mu are interesting as is
Rahxephon itself – one of the inspirations for the Engels.

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最終更新:2011年01月08日 13:33
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