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■プロイツェン

 

ゲーフェンバウアー Gefenbauer

人物
亡国プロイツェンの騎士。敗戦後、フランドル王国に登用された。
自らを「ベルガの死神(アルベルジュ)の死神」と呼称し、その言葉通りアルベルジュに死をもたらした。
黒の教団が、殊更に「ちょうどよい手駒」「プロイツェンで捕虜にしたあの男」と話題にしていたところを見ると、おそらくプロイツェンでは名の通った騎士であったのだろう。あるいは王族や貴族の一人かも知れない。
 
故国をアルヴァレス将軍に滅ぼされて以後、ゲーフェンバウアーは長くアルヴァレスを付け狙っていたようで、故意か偶然か歴史の必然か、ブリタニアへの侵攻作戦時は、他ならぬアルヴァレスの軍団に所属していた。
そしてこれまた偶然か歴史の必然か、ゲーフェンバウアーが狩猟の如く射殺しようとしていた村娘を庇ったのが、他ならぬアルヴァレスであった。
同じ異国の旗を仰ぐ騎士どうし、剣を交えることこそ無かったが、殺意の応酬の末、軍を棄てて逃亡したのは司令官アルヴァレスの方であった。
 
その日から三年の後、ブリタニア王国と神聖フランドル帝国の間で休戦協定が結ばれる席上にて、女王ローザの随員であったアルヴァレス将軍は、死角から現れたゲーフェンバウアーに射殺される。
そして刺客ゲーフェンバウアー自身もまた、いま一人の随臣パーシファル将軍に槍で突かれ、即死した。
黒の教団の捨て駒であったにしろ、彼は自分自身の最期を、宿敵と差し違える事と決めていたに違いない。


雑記
彼の初出は二説あり、グラスミアの戦いでの登場を最初とするものと、オッフェンブルグで嗤っている男であるとするものがある。
これはグラスミアの戦いの最中、ゲーフェンバウアーとアルヴァレスの問答での

親父はオッフェンブルグで死んだ 兄貴も弟も 戦友も みんな

という一節に、解釈の揺れがあるからだろう。
このあたりのシーン、アルヴァレスとゲーフェンバウアーの声が左右交互に聞こえてくるのだが、例のくだりだけは、左右同時に聞こえてくる。
というよりは両方からじまんぐ声コーラスverしか聞こえてこない。
そのため、この台詞はどちらが言ったのか、という議論になる。
 
敢えて私見を挟めば、声はともかく、台詞はゲーフェンバウアーのものとした方が意味は通ると思う。
オッフェンブルグは、ライン川を挟んで、フランドル・プロイツェンの国境線上に位置する街だ。アルヴァレス率いるフランドル軍が、プロイツェンを急襲するとしたら、最初に攻撃される都市になるだろう。
その戦闘に、アルヴァレスの「親父」や「兄貴」や「弟」が、親子兄弟揃って参加し、おまけに勝ち戦にもかかわらず枕を並べて討ち死にしている姿は、ちょっと想像しがたい。
ただ、死体の山となったその街で笑うのは、復讐を果たしたアルヴァレスでもよいであろうし、または復讐を決意したゲーフェンバウアーが、狂気のように笑っている風景も想像できる。
ところで

親父はオッフェンブルグで死んだ 兄貴も弟も 戦友も みんな

に「お袋」や「姉貴」が加わっていない所を見ると、死んだのは戦闘員ばかりかもしれない。
  


雑記2
Gefenbauerとは、おそらく姓であろう。Gefen+bauerが原意と思われる。
直訳すれば、「山葡萄の農夫」。翻訳エンジンによっては「闘う農夫」とする事もある。
個人的には闘う農夫の方がカコイイと思うがどうか。
さておき、この姓から察するに、Gefenbauer家の家祖は、やんごとなき王族から分かれた名門出と言うよりは、富農あるいは土豪から身を起こし、騎士の地位を手に入れたのではないだろうか。

 

 

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