そして数ヵ月後
ツン「入るわよー」
ガラガラガラ(ドア開)
…。
男がいない…。
ツン「何処かに行ってるのかしら?」
…。
……。
………!
荷物が無い!
ツン「…どうして」
ツン「…!先生!」
医者「…もう見つけたのかい?」
ツン「先生!男が!」
医者「君だけが知らないのもフェアじゃないかな」
全ての話を聞いた。
ツン「そんな…!同じ病気で私は成功したのに男が…!」
医者「成功はしたんだよ…だが術後が芳しくなくてね、…大きな病院に写ったんだ」
ツン「…そんな…」
ツン「…せめて…せめて病院だけでも教えてもらえませんか!」
医者「…」
*
医者『構わない…と言いたいが同じ男としては言いたくない、何よりも君の事を想う男が下した決断だから』
波は引く。
寄せては返す。
あらがいようもなく。海辺。
光に反射する貝と銀。
ツン「男…私は…私はあなたの…!支えになれたかなぁ……!」
ツン「今も貴方は私を想ってくれてるかなぁ………!」
風一陣。
ハラリ
ツン「…え?」
ネックレスから紙が…
そこには握力すら
無くなった手で
ひらがなが。
一言だけ。
「あいしてる」
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~あなたがいた海~
最終更新:2006年11月04日 01:43