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男「なあ…週末一緒に映画見に行かないか?」
女「何であんたなんかとデートに行かないといけないのよ!」
男「俺と一緒は嫌か…?」
女「べ、別に…そういうわけじゃないけど…」
男「じゃぁ駅前に8時に待ち合わせな!絶対だぞ~!」
女「あ…」
男「じゃぁな~」
女「(男君…私明日から入院なのに…)」

~病院にて~

男「なあ…なんで体の調子悪いって俺に言ってくれなかったんだよ…」
女「別に私が入院してもあんたに…関係ないでしょ…」
男「関係ないわけ無いだろ…俺はお前のことが…ゴニョゴニョ…」
女「……」
男「まあ、今日はこれで帰るな又明日来るからな~」
女「私は、私はあんた何か好きじゃ…好きじゃないわよ!」
男「!」
女「正直…迷惑なの…もう来ないで…」
男「そうか……そうだよな…迷惑かけて悪かったな…」

女「(私は男君と付き合う資格なんてないから…)」

~学校にて~
男「はぁ…」
友人「お前なんか元気ねーな?」
男「別に…」
友人「あ、そういや…女の奴入院したんだってな」
男「そうみたいだな…」
友人「お前…あいつの幼馴染なのにつれねーな」
男「…」
友人「それで肝心な内容はこれからなんだが…」
男「…?」
友人「あいつの病気かなりやばいらしいぜ…」
男「!!!」

~番外編~

看護婦「点滴終わったら呼んでくださいね」
女「はい…(点滴早く終わったら病気も早く直るのかな…?)

看護婦「きゃ!女さん!何やってるんですか!!」
女「あ…見つかった」

~病院にて~

男「見舞いにきたぞ~」
女「又来たの?あんたも暇よね~」
男「そこまで言うことねーだろ、それに顔が嬉しそうだぞ」
女「あんた何か来なくたって私は平気なんだから」
看護婦「あら?男君来ないかなって口癖みたいに言ってたのに」
女「あー!!」
男「(ニヤ)」
女「べ、別にそんな事私は思ってないんだから!(////)」

~病院の一室にて~

医師「残念ですが…もって後3ヶ月でしょう…」
母「そんな…どうにかならないんですか先生」
医師「残念ですが…今の医学ではこの病気を治すことは出来ないんです…」
母「あの子はまだ…16なんですよ…」
医師「…」
母「そんな…」

~次の日~

男「いつも病室じゃ息詰まるだろ?外ちょっと出てみようぜ」
女「あんたがどうしてもって言うなら」
男「どうしても」
女「仕方ないわね…アッ…」

足に力が入らなくなり転びそうになる

男「おっと!大丈夫か?」
女「うん…ありがとう…」
男「立てるか…?」
女「大丈夫…でも…少しだけこのままで居させて…」

男「又明日な」
女「仕方ないから待っててあげるわよ」
男「本当は嬉しいくせにw」
女「べ、別にそんな事──」
男「まあ、そういう事にしてやるよ~じゃぁな」
女「うん」
女「(この時間がずっと続けばいいのに…)」

~最終章~

女「ねえ…屋上に行かない?」
男「どうしたんだよ?外寒いぞ」
女「上着羽織って行くから大丈夫」
男「まあ、そこまで言うなら」

~屋上~

女「…」

強い風がふいて女の髪を揺らす

男「ちょっと寒いな…」
女「ねえ…」
男「ん?」

女「ありがとう…」
男「なんだよ急に…?」
女「あなたが居なかったらきっと私駄目になってたと思うの…だから言っておきたくて…じゃぁそろそろ戻ろうか」
男「なんだよお前──」

そっと唇を合わせる女

女「それ以上は言わないで分かってるから」

そういうと彼女は恥ずかしそうに笑った

~FIN~


男「よう!見舞いに来たぜ」
女「何であんたと一緒に遊ばないといけないのよ!コホ…コホ…早く帰ってよ」
男「大丈夫か?」
女「何で心配されないといけないのよ…あんたには…コホ…関係ないでしょ!」

男「お前自分の体の事もっと考えろよ」
女「あんたには関係ないでしょ…コホ…コホ…なんであんたが居るのよ…」
男「病院で年齢が近いのお前しか居ないからな仕方なくだよ」
女「別に頼んでないわよ」
男「俺だって早く退院してーよ」
女「……ねえ知ってる?」
男「ん?」
女「私たちの病気って一緒なんだよ…」
男「そうなんだ?」
女「まああんたがそこまで言うなら仲良くしてやってもいいわよ」
男「何もいってねーよ」

男「なあ…」
女「何よ?」
男「明日ってクリスマスだよな…」
女「それがどうしたのよ?病院でクリスマスも何も無いでしょ!」
男「だから──」
女「なんであんたとクリスマスにいい雰囲気になって二人でクリスマスツリー眺めないといけないのよ!」
男「何もいってねーよ!」
女「馬鹿!そんな事考えてないわよ!」(////)
男「考えてるじゃねーか!」

女「コホ…コホ…」
男「調子悪そうだな…」
女「だいじょ…コホ…ぶ」
男「背中摩ってやるよ」
女「ちょっと…コホ…別に…コホ…平気よ!」
男「こんな時くらい強がるなよ…」
女「コホ…大分楽になった…」
男「そうか…よかったよ」
女「あり…がとう…」
男「え?何か言ったか…?」
女「別に何でもないわよ!」(////)

女「コホ…」
男「コホ…コホ…」
女「コホ…コホ…コホ…」
男「コホ…コホ…コホ…コホ…」

看護婦「何やってるの?」

男の子「お兄ちゃん!お姉ちゃん僕明日退院できるんだ~!」
男「お、よかったな」
女「そうなの?よかったわね、早く出て行きなさい」
男「え?」
男の子「…!?」
女「悔しかったら早く本当に病気が治って見舞いに来なさいよ!待っててあげるから」
男の子「うん!お姉ちゃん大好きだよ!」
女「馬鹿そんな事言われても嬉しくないわよ」(///)

男「俺…もう駄目みたいだ…」
女「死んだら承知しないんだから!」
男「ごめんな…」
女「嫌よ!…お願い…私を一人にしないで…」
男「何てな!驚いた?w」
女「……」
男「あ…もしかして怒ってる…?」
女「怒ってなんか無いわよ!あんたにこんな所で死なれたら困るだけなんだから、か、勘違いしないでよ!」
男「でも心配してくれて嬉しかったぞ」
女「馬鹿」(////)

男「なあ、お前の病気って…」
女「何よ?只の肺炎だしあんたに関係ないでしょ!」
男「あ…ああ変な事言って悪かったな」
女「本当よ!謝ってもらっても足りないわ!」
男「え?」

男にもたれ掛かる女

男「うわ!何をかんがえ──」
女「煩いわね!男なんだから少しくらいじっとしてなさいよ!」

二人で肩を寄せ合う二人

女(肺炎なんて嘘……でも私は最後まで負けない…病気治してあなたと…)

看護婦「今日から担当になりました、佐藤です」
男「…」
看護婦「何かあったらナースコールで呼んで下さいね…」
男「…」
看護婦「はぁ…」
看護婦が病室から出て行く

もう何もかも嫌だ…

死にたい…

こう思うようになったのは何時からだったかな…そうだあの交通事故の時から…

俺は1ヶ月前までごく普通の高校生だった…普通に部活も授業も受けて成績も高くも無く低くもなかった…
あの交通事故に巻き込まれてから俺の人生は変わってしまった…あの事故の時から…

飲酒運転のトラックが俺に突っ込んできた時は人生が終わったと思った…
目の前が暗くなって闇っというものを感じた…寒くてただ闇だけが支配する世界…
目が覚めたとき病院の一室だった…全身に全然痛みがなく自分が交通事故に会ったという事を思い出すのにしばらく時間がかかった

側にナースコールがあるので押す…すぐに返事が返ってきた

俺「あの…ここは」

『○○大学病院です交通事故に遭われて運ばれてきたんですよ、すぐそちらに行きますので』

少しすると体の感覚が戻ってきたのか所々から痛みを感じる…やっぱ事故に遭ったんだなっと改めて実感した…

医者「気分はどうだい?」
男「最低…ですね…」
医者「でも。君は運がよかったよ、物凄い事故だったんだよ」
男「そうですか…」
医者「じゃぁ早速だけど…軽い検査をさせてもらうからね」
男「はい」
医者「体に痛いところはあるかな?」
男「いろんな場所が痛いです…」
医者「じゃぁ痛くないところは…?」
男「ん~…痛くないところですか?」

改めて考えてみる…からだの色々な個所が痛むのに何故か足だけが全くといっていいほど痛まない

男「足が…大丈夫みたいです」
医者「ふむ…そうかい」

医者はそう言うと少し厳しい顔になった…

俺「大丈夫ですよ足だってほら動かせ──」

動かせなかった…自分の足が自分の物じゃないっと例えるのが適切なのだろうか…

全く動かなかった…

俺「…」
医者「残念だけど…交通事故の時に脊髄を損傷してしまったんだよ…残念だが一生歩けない」
突如突きつけられた運命に…俺の頭の中は真っ白になった…

この時ほど交通事故を起こした車を恨んだ事はなかった…
何で酒なんて飲んで運転してたんだ…俺は何も悪くない…悪くないのに…
後に知った事だが…トラックの運転手は即死だったらしい…

目の前にある全てのものが憎らしかった…
そして前の病院で問題を起こし…
こうして田舎の病院(療養所)に追い出されるように送り込まれた───

改めて病室の外を見てみる…
見渡す限りの緑が広がる綺麗な景色だった…

男「興味ないな…」

自分に話し掛けるように独り言を言う
1ヶ月で少しは車椅子の使い方にも慣れてきた…
車椅子にうまく乗り移り…外に出てみる事にした

ハイキングか何かできたら多分綺麗っと思うような景色なんだろうなぁ…っと思った

??「ねえ!」
??「ねえ!聞いてるの?」
??「そこのあんたよ聞こえるでしょ!」

男「ん?」

振り返ってみるとそこには俺と同じくらいの歳だろうか女の子が一人ベンチに座っていた

女「そこに居ると絵が書けないのよ」
男「絵?」

彼女の手元を見てみるとスケッチブックを持っている

男「あ、悪かったな…」
女「…」

彼女は俺の言葉を無視すると再び絵を書き始めた

女「…」
男「…」
女「…」
男「…」
女「何よ!」
男「いや…上手だなって…」
女「え?」
男「俺絵とか得意じゃないから…」
女「ふーん、そうなんだ?」

何故か彼女の絵には口で言えない魅力があった…

女「ねえ、一緒に描かない?」
男「え?」
女「別にあんたの下手な絵見てあげてもいいと思っただけよ」

何か馬鹿にされているのに嫌な感じはしなかった…

男「じゃぁ…描かせてもらおうかな…」


これが彼女との出会いだった──

男「よ~遊びにきたぞ~」
女「折角読書してたのに邪魔しないでよ」
男「そう言うなよ本当は俺が来て嬉しいくせにw」
女「な、そ、そんな訳ないでしょ!」(////)
男「赤くなってるぜ?w」
女「馬鹿じゃないの!」

何時の間にか…彼女は自分のかけがえのない人になっていた…
でも彼女はどうしても話したがらなかった…自分の病気の事を…

男「なあ…」
女「ん?何?」
男「お前の病気って」
女「何よ!あんたに関係ないでしょ!!」
男「なんだよ急に…」
女「出て行ってよ!出て行って!!」

彼女はその事を口にすると悲しそうな顔になった…

部屋を追い出されて居る場所がなくなったので自分の病室に戻った

男「なんだよ…そりゃ…あいつだって病気かも知れないけど…俺だってもう二度とあるけないんだぜ…」
看護婦「…」
男「えっと…佐藤さんでしたっけ?どうかしましたか?」
看護婦「あの子と話すようになって元気になりましたね」
男「そうですかね?」
看護婦「そうよ、初めて病院に来た時は世界が終わったような顔してたもの…」

そうかもしれない…彼女が居たから今まで頑張ってこれたのかもしれない…

男「そうかもしれませんね…」
看護婦「でも…」
男「え?」
看護婦「"あまりあの子の事好きにならないであげてね…"」

一瞬後悔をしたような顔つきになる看護婦…

男「俺がフラれるからですか?w」
看護婦「どうかしらね~」

看護婦は慌てて作り笑いを浮かべた

あまりあの子の事好きにならないであげてね…
その時はこの言葉の意味を深くは考えなかった…

ココしばらく雨が続いている…雨の日はやっぱり暇だ…
あいつと外に行く事もスケッチする事も出来ない…

男「はぁ…暇だな…あいつ今何やってるんだろう?」

たまには室内で雑談するのも言いかと思いあいつの病室に向かう

「出て行ってよ!!」

ガシャー!ガラガラ
ガラスが割れる音があいつの病室の方から聞こえてくる

「私は絶対に別の病院なんかに移らないわ!!」
「やっとお前の病気を治療してくれる先生が見つかったんだぞ、お前だってずっと待ってたじゃないか!」
「それは…でも絶対に成功する訳じゃないのよ!手術が失敗したら私死んじゃうのよ!?」
「手術をしなかったら余命後1年って言われてるんだぞだったら──」
「帰ってよ!帰って!!お父さんに私の気持ちなんて分からないんだから!!」

聞いてはいけないものを聞いた気がした…

あいつは何で病院を移らないのだろうか…
何で…何で…
答えの出ない疑問が頭の中を駆け巡っていた…
眠れない…

看護婦「あら…?」
男「あ、佐藤さん…」

いつもは消灯時間後に起きてると怒るのに今日は違った

看護婦「眠れないのね…」
男「はい…」

少しの沈黙が訪れる

看護婦「女ちゃんの事でしょ…?」
男「はい…」
看護婦「女ちゃんの病気の事聞いちゃったのね…」
男「手術をしないと余命1年なんでしょ!なんで…」
看護婦「何で手術をしないか…?」
男「はい」
看護婦「……それは、…あなたが居るからよ」
男「!!」

看護婦「あの子の手術は物凄く難しくてね…」
男「え?」
看護婦「成功率は高くて3%…」
男「そんな…」
看護婦「それに…あの子は怖いのよ…死ぬことじゃない…あなたと二度と会えなくなることが…」
男「……」
看護婦「ごめんなさい…こんな事貴方達に言うべきじゃないのは分かってたんだけど…」
男「いえ…」

俺の所為で…あいつが…
どん底に落とされたような気分になった…そう自分が二度と立てないと知ったあの時のように…

結局一睡も出来なかった…
でも決めた事があった…多分今までで一番の決断だと思う…

男「よ!おはよ~」
女「何よ?急に」

あいつの顔が少し嬉しそうに見えた…

男「少し話がしたいんだけど…いいかな?」
女「うん…」
男「昨日…話聞いちゃったんだ…」
女「そう…なんだ…」

とたんに厳しい顔になった…

男「病気の事も聞いた…手術の事も…」
女「……」
男「…」

彼女の顔をまっすぐ見る…ただ真っ直ぐに…

女「私怖いの…折角…大切な人に出会えたのに…折角…一緒に居られたのに…もしこのまま行ったら…もう二度と戻れない気がして…だから!」
男「だから…手術は受けないっていうのかよ…」
女「…」
男「だから…諦めるって言うのかよ…」
女「それは…」
男「俺だってお前の事が好きだよ!好きで好きでたまらないよ!!だけど…今のお前は…俺が好きだったお前じゃない…」
女「…」
男「俺の好きだったお前はいつも挫けない…俺が好きだったお前はいつも強がりで寂しがり屋で…誰よりも…誰よりも…負けず嫌いだった…」
女「!」
男「手術受けて来いよ…俺がずっと待っててやるから…ずっと…」

1ヵ月後…

看護婦「○○さんですね、血液型はO型Rh-、誕生日は11月2日、間違えないですか?」
女「はい」
父「頑張るんだぞ!終わるまでお父さんもお母さんも待ってるからな」
お母さん「頑張ってね…」

お母さんの今にも泣き出しそうな顔で話し掛けている…

看護婦「では、ご家族の方はここでお待ちください…」
女「じゃぁお父さん…お母さん行って来るね!」

手術室に入ろうとした時

「待った!!!!!!!」

女「その声は…」
男「間に合った…」
女「男君…なんで…」
男「言っただろ…俺はお前を待っててやるって…だから来たw」
女「それって説明になってないよw」

彼女は笑っていた

男「じゃぁ行って来い!戻ってこなかったら承知しないぞ?」
女「うん!」

そして彼女は手術室に入った

1年後

男「やっと退院です…」
看護婦「よかったわね」
男「佐藤さんには本当にお世話になって…」
看護婦「看護婦なら当然ですよ」

ちょっと威張ってるような態度だったけど彼女も照れているのだろう…

男「では…これで…」
看護婦「はい!」
男「あ…最後に…あの時なんであんな事貴方が言ったか分かりましたよ…」
看護婦「え?」
男「俺たちにはあの時一歩を踏み出す勇気がなかった…だからあんな事を…」
看護婦「何か勘違いしてますよ…?」
男「え?」
看護婦「私は只の看護婦です…患者さんの心のケアをするのが私たちの役目ですから」

そう言うと看護婦は戻っていった

男(最後まで…よく分からない人だったな…)

するとすぐ横で声がした


「もう!何時まで待たせるつもりよ!」


男「ああ…悪かったな行こうか」

女「待ちくたびれちゃった…」

男「分かってるよ」

女「もう…」



彼女は俺の車椅子を押して歩いて行く…



彼女は言ってくれた…



「私があなたの足になるから…」

「これからの人生…一緒に歩んでいきましょう…」



彼女の指には…俺たちの誓いの印が輝いていた…




~Fin~