(カラカラカラカラ!)

ツンのベッドが運ばれている。

男「ど、どうかしたんですか!?」
看「急に病状が悪化したの!これから緊急手術よ!」バタン!!
男「!!そ、そんな………!」
看2「男君!あなたも走ったりしたらダメよ!自分の病室に戻って。」
男(…ツン………大丈夫だよな?…………)
看2「ほら、男君。安静にしてないとあなたも悪化しちゃうわよ。」
男「うるせぇ!オレがツンを見てないで誰が見るっていうんだ!
あいつが帰ってくるまでオレは死んでも待ってやる!」

男(ツン……帰ってこい!…いつまでも待ってるから!)

*


数時間後


医「ふぅ、とりあえずは無事だ。良かったな男。」
男「そ、そうですか…!良かった、本当に良かった……!」

……バタっ!!

看2「もうっ!言わんこっちゃない。すみません、増援お願いします!」


男「…う……ん…」

そっと目を開ける男

ツン「やっと目を覚ましたわね。ほら、しっかり起きなさい!」
男「………あっツン!」
ツン「看護婦さんから聞いたわよ。もう情けないわね。
あなたが心配なんかしなくても全然平気なんだから、自分の心配しなさい!」
男「そうかオレ、ツンの無事聞いて倒れたのか…」

*


男「でも、本当に良かったよ。」
ツン「(////)つ、ついでだから言っとくわ。
あ、ありがと……(////)」
男「こっちこそ、ありがとな。心配してくれてたんだろ?」
ツン「当然じゃない!あなたがいなくなったら、
その…は、話し相手がいなくなっちゃうじゃない?」
男「まったく、素直じゃないんだから。」
ツン「むっ…!もう知らない!」
男「アッハハハ!」

(こうして、二人の仲はより深くなっていった)



*


夕方



男「………」
ツン「………」
男「なあ、海いかねぇ?」
ツン「…なんであなたなんかと…」
男「いまの季節、すっげぇ綺麗なんだぜ?……興味ないなら行かなくても良いけど…。」

ツン「フン……あなたがどうしてもというなら、行ってあけるわ。」
男「そうか、なら支度して速く行こうぜ!。」
ツン「ちょっと、急かさないでよね!もう!」
男「ごめんごめん。」
ツン「じゃあちょっと待ってて。着替えてくる。」

(パタパタパタパタ)

ツン退室

男「…うん、時間ぴったりだな。」

*


数十分後

男「おっ、きたな。早速出発だ。」
ツン「ねぇ、男。一応言っとくけど、
看護婦さんからすぐ帰ってきなさいって言われてるの。
だからそんな長居は出来ないわよ?」
男「ああ、大丈夫だ。すぐ近くだから。」
ツン「ふーん」


夜の海


男「着いた着いたっと。え~と、、、ツンこっちだよ!」
ツン「あ、走んないでよ!もう。」
男「ほらここだよ。」
ツン「へぇ~………(結構綺麗…)」
男「今日はこれだけじゃないんだぜ。」
ツン「えっ……。」
男「あっちの空見ててごらん。」

*


フュ~~~~、ドン!!

ツン「ふわあぁぁぁぁ!!!」
男「フフッ、一番ここが綺麗に見れるんだ。」
ツン「…………(花火にみとれている)」
男「な?来て良かったろ?」
ツン「ちょっと、静かにしてちょうだい!」
男「へいへい♪」

*


ドン!ドドン!ドドン!ドン


ツン「………へくちっ!」
男「なんだ、寒いのか?……ほら、一緒に入ろうぜ?」
ツン「…ありがと……。」

ツン、男の上着の中へ

男「そろそろ、戻んないとな。看護婦さんに怒られるぜ。」
ツン「…まだいい。まだこのままでいさせて。(これで最後の花火だものね…)」
男「…わかったよ。」


ツン「…………ねぇ、男?…………チュッ!」
男「!!!?」
ツン「今日はありがと。とっても良かった。さ、帰りましょ。」
男「……なぁオレ、お前のこと…」


(…このさきは海と花火のみぞが知る熱い一言だった……)

Fin…?
最終更新:2006年11月04日 02:15