アイドルマスター XENOGLOSSIA レビュー (ジャンル:SF、メカアクション)

全26話
監督:長井龍雪
アニメーション制作:サンライズ

評価


ストーリー キャラクター 声優 映像・作画
3点 3点 15点 18点

合計39/100点

感想

ごく一部のオタク向けアニメ。
少女達と「心がある」とされるロボット、iDOLによるお話。
テーマは何だろう。絆?
何を伝えようとしているのか。
色々な事があり、それに分散して分かりませんでした。

アイドルマスターの少女達がiDOLに恋愛感情を抱き、
そしてiDOLもそれぞれのマスターに好意を抱く理由が分からない。
それは普通の事ではないので、より理解に苦しみます。
男と女の恋愛ならば描写が少なめでも勝手に理解できてしまいますが、
一般的ではない事は普段より描写を多めにしなければ駄目です。

春香がインベル(iDOL)に告白するシーンは良いと思いました。
自分の想いをインベルに伝えるんだ!という一生懸命な気持ちが感じられました。
でもその気持ちに至る過程と、その気持ちに気付く過程を描けてません。
(だから共感できないし、その感情についていく事は出来ません。)
インベルも春香を好きみたいですが、
インベル側の気持ちも表現してくれないと困ります。
多少表現してますが、決定的なものではありません。
甘えん坊または変態のどちらかという印象しかありません。
そもそも、直接喋ることの無いキャラを表現するだけでも難しいと思いますが、
表情の変化や動きをあまり付ける事が出来ないロボットですから、相当難しいです。

とにかく、この作品でマズイのはキャラクターとストーリーです。
ご都合主義という言葉でも片付けられない程に物語先行型で、
このキャラは何故こういう気持ちになったのか?等、疑問点が非常に多い。
途中まで良かったのは雪歩で、彼女はずっとスパイをしています。
映像で雪歩はスパイだよというのをくどいと感じるほど示してくれたので分かりやすかった。
ただ本当に知りたいのは何故スパイをしているのか、つまりは千早に対しての気持ちのワケです。
この作品は全体的に重要な部分がごっそり抜け落ちて、
あまり重要ではない部分を重点的に描いてしまっています。
そこが非常に残念なところ。

作画は最初から最後まで安定しています。OVAレベル。
人物絵と背景のバランスもちょうど良く見やすかった。
映像的には殆どが平凡的な物で特に素晴らしいと言えるものはありません。

舞HiMEシリーズ同様、個人的に好きな作品です。
私のツボなんですよね。キャラにしても、ストーリーにしても。
ただ人には薦められないし、褒められる部分も作画レベルしかありません。

最終更新:2007年10月01日 01:20