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注意)高杉の脳内妄想です。かっこいい高杉が好きな人は見ないことをオススメします。










今は昔、竹取の翁と言ふ者ありけり。野山にまじりて竹を取りつつ、よろづのことに使ひけり。










江戸湾に入ったっつーから甲板に出ていりゃあ、また子と見知らぬチャイナ娘が暴れだしやがる。ったく、あの女腕ァあるが、なにかと人に引っ付きまわってウザったくて仕方ねぇ。あいつと一緒にいるくれェなら、土方眺めてた方がずっといいぜ。
土方…そういやぁ最近会ってねぇな。まぁ今回ここでひと騒ぎ起こしゃあ真撰組も動くだろうし、混乱中に土方だけを拉致るっていう手もある。
そうしたら…クク……久しぶりに可愛がってやンぜ。






…それにしても今日の月はやけにでけェな……





月………かぐや姫………姫………土方!!






そういやぁ、かぐや姫ってのは相当な美人と聞いたことがあるな。
漆黒の髪、真っ白な肌、紅い唇
まさに土方じゃねぇか!

いや、夜のあの乱れ姿に関しては土方に敵はねぇ。

美人で、強くて、やらしくて、まさに完璧ともいえる土方が、もしもかぐや姫だったら……













(最終警告)
ここから先は高杉の妄想です。見るかどうかは鳥肌が立つ前によく考えたほうがいいですよ。












(むかーしむかし、あるところに「竹取の翁」という者がおりました。野山に分け入って竹を取ってはいろいろなことに使っていました。
翁は名を、志村の新八といいました。
ある日新八はいつものように竹を取ろうとすると、竹やぶの中に、根元の光っている竹が一本ありました。新八は不思議に思い、竹を割って中を覗いてみると、三寸ほどの小さな男の子がとてもかわいらしい様子で座っていました。
新八はその子を家に持って帰り、かぐや姫と名づけて大事に育てました。)









三寸の土方……かわぃぃいいー!!(ズギューン)
チビって馬鹿にしたら怒りそうだな。あぁー、でも怒った顔も可愛いんだよな。
つーか背丈とかの違いで、ひょっとしたら人と話すとき常に………上目使いか?

駄目だ!ぜってー駄目だ!!俺以外にそんなことするのは許せねぇ!!
タダでさえ銀時が狙ってやがんのに、これ以上敵が増えてたまるか!!!







           10分後









はぁ…はぁ、ようやく落ち着いた…。
この後どうなるんだっけか。ああ、そうか。翁がかぐや姫の指示した竹を切ると次々に小判が出てきて、やがて翁の家は村一番の金持ちになるんだったな、たしか。それから……







(かぐや姫は大きな屋敷に住み、たった三ヶ月でとても美しく成長しました。美しいかぐや姫の評判はすぐに村の外にまで広まり、大勢の求婚者が訪れましたが、かぐや姫はすべての求婚を断ってしまいました。それでも、

「かぐや姫ー!!是非俺と結婚してくださーい!」

のように、しつこい連中も5人ほどいました。

「かぐや姫、あの人たちに会ってやってください。」
「私たちじゃもう断りきれないネ。お前の口から直接言うのが一番アル。」

お爺さんもお婆さんもこのように言ったので、仕方なくかぐや姫は外に出ました。
そして叫びました。

「帰れっつってんだろ!俺は誰とも結婚なんかしねぇ!」
「そんなこと言うなよ。かぐや姫の欲しがってた『蓬莱の玉の枝』を取ってきたからさぁ。」
銀髪の男はそういうと、蓬莱の玉の枝をかぐや姫にわたしました。
しかし、かぐや姫がそれをよく観察する前に、



「銀髪ー!テメェこのヤロー、借金返せっつってんだろーが!」
「げ、ババア……」
「偽者の蓬莱の玉の枝を作らせた金、まだ支払ってもらってないよ!」
「あぁー!ババアテメェそれを言うなぁ!!」



それを聞いたとたん、かぐや姫は安心すると同時に、銀髪に対して軽蔑の心を覚えました。

「なんだ、やっぱり偽者だったのかよ。」
「アンタがうわさのかぐや姫かァ?」
「……!?」

突然の声に驚いて振り返るかぐや姫。そこには大勢の家来を引き連れた帝の姿がありました。

「帝が…なんでこんなところに…。」
「アンタの警護をしてくれって、ここの翁に頼まれてなァ。俺が直接来る必要はなかったんだが、美人だって聞いてなァ……」
「た…高杉ィイ!?何でお前が帝なんだよ!?」
「一番偉いからだよ。そういうお前は『車持皇子』か?偽物でかぐや姫を口説こうなんざァ百年早ェんだよ、天パ。」
「うるせー、天パで何が悪い!」

その場で騒ぎ出す二人。かぐや姫は半呆れ気味でその様子を見ていましたが、


「あ?」
「なんだ?」
「まさか……」


突然月が激しく光りだしました。


そして、3人の人が月の光で地上に降り立ってくるではありませんか。



「かぐや姫ー、迎えに来ましたよ。」
「いつまでも地上で何やってんだい土方コノヤロー。」
「トシー、平気か?」



一人は地味、一人は茶髪、一人はゴリラのような姿をした人間。
彼らは月の民でした。




「おい、ちょ…かぐや姫、え?これ、どういうこと?」
「俺は…この国の人間じゃないんだ。」


動揺した銀髪と帝の前で、かぐや姫はすべてを話しました。



自分がこれから月に帰らなければならないということも。





「ほらほら、かぐや姫。そんな連中にかまってないで、これを着てください。」

3人のうちの一人が、透き通った天の羽衣をかぐや姫に着せようとしましたが、土方はそれを止めました。



「帝に…手紙を書くから、待っとけ。」

かぐや姫はそういいましたが、高杉はすぐに、



「めんどくせぇ、口で言え。」
「……」



かぐや姫は少し迷いましたが、やがて口を開きました。




「たくさんのご家来をお遣わしになって、私を止めようとなさいましたが、月に帰らなくてはなりません。悲しいことです。おそばにお仕え申し上げられないのも、こういう身の上だからです。天の羽衣を着る今、あなた様のことをしみじみと思い出しております。」




かぐや姫は帝の家来に「不死の薬」を渡し、月からやってきた3人を振り返りました。



「いいのか、トシ?」
「ああ」



かぐや姫は短く答えて、天の羽衣を着て、月までのぼって行きまし……






「させるかよ。」
「なっ……!」




かぐや姫が天の羽衣を着るより早く、帝はかぐや姫を自分へ引き寄せました。



「ってぇ…、なにすん…」
「逃がさねぇよ。お前のあの最後の言葉…」
「……」


「告白と受け取ったぜ、俺は」



帝はニヤリと笑うとかぐや姫に顔を近づけました。
かぐや姫は、あまりのことに声も出ません。顔を真っ赤にするだけで、一切否定しない様子に、誰もが驚きました。



お爺さんもお婆さんも



銀髪も



家来も



月人の3人も。






全員があっけにとられている前で、帝はそのままかぐや姫に口付けました。



そして、






「つーわけで、今日からコイツは俺の嫁だ。文句のあるヤツはいるか?」


もう帝以外のところへはお嫁にいけなさそうなかぐや姫の様子を見て、全員が首を横に振りました。

おしまい)






クク……いつだってどこでだって、最後に土方を手に入れるのは俺だ。銀時ィ。テメェは残念だが土方の隣に席はないぜ。





ああ、土方。俺だけのかぐや姫。





今頃どこで何をやっているんだろうか。






「へくしっ!」
「風邪ですかィ、土方さん?」
「いや…なんでもねぇ。」



嫌な予感はするが。





(あとがき)
高杉の脳内妄想です。アニメの高杉を見て思わず書いてしまいました。
いろいろと突っ込みどころはあると思います。何で高杉が新八を知ってんだよ!とかね。
えーと、このお話はそのままパラレルにしてもよかったなぁと思っておりますが、最近情けない高杉にはまっておりまして…、気がついたらこんな文章に…。ごめんなさい。